XPS 14(9440)のレビュー概要
デザインと性能を両立したPC
本モデルはIntel Ultra Hシリーズプロセッサを搭載したパフォーマンスに優れたノートパソコンです。また性能だけでなく、タッチ式のファンクションキーやガラス製タッチパッドなど一般的なノートパソコンと一線を画すデザイン性も持ち合わせています。
こんなタイプにマッチ
- かっこよさを求める人
- タッチパッドを多用する人
簡易スペック表
発売日 | 2024年 |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~4TB |
画面サイズ | 14.5インチ |
GPU | Intel Arc Graphics GeForce RTX4050 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 非搭載 |
重量 | 1710g |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
XPS 14(9440)の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
XPS 14(9440)の特徴
ここではXPS 14(9440)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
美しいデザインの14インチ
XPSシリーズは過去モデル同様におしゃれでスタイリッシュなデザインが特徴です。閉じてある状態から開いて使う時まで所有している満足度を味わうことができるでしょう。
パワフルなIntel Ultra
プロセッサにはIntel ultraシリーズが採用されています。日常用の利用であれば、ほぼ困ることはないと言えるでしょう。
おしゃれなタッチ式ファンクション
今回のXPSではタッチパッドにガラス製のシームレスなものが用いられています。これまでのパソコンに比べると独特ではありますが、とても使いやすくXPSならではのスタイリッシュさに磨きがかかっているようなタッチパッドになっています。
リフレッシュレート最大120Hz
ディスプレイのリフレッシュレートは120Hzが採用されています。実際にこのパソコンでゲームをすることはあまりないかもしれませんが、リフレッシュレートが高いだけでディスプレイの動きが滑らかになり実際に使っていて満足度が高まるでしょう。
XPS 14(9440)の価格とコストパフォーマンス
本体の価格は約27万円からとなっており一般的なノートパソコンから比べると高いレベルにあります。ただし特徴で述べたとおり、本体のデザイン性やガラス製のタッチパッド、高リフレッシュレートディスプレイが採用されていることを考えると妥当な値段と言えるでしょう。
XPS 14(9440)のスペック
今回レビューしたXPS 14(9440)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
製品名 | XPS 14 9440 | |
型式 | - | |
サイズ | 215.98×320×19mm | |
重量(実測) | 本体 | 1710g |
電源アダプタ | 255g | |
CPU | Intel Core Ultra7 155H | |
GPU | Intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14.5インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 120Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | Ver記載なし | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 6セル、69.5Whr |
公称値 | 最大21時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
XPS 14(9440)のベンチマーク
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は5000MB/s程度となっており、十分なパフォーマンスを発揮していると言えるでしょう。実際に使っていて不満に感じることはまずはないはずです。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3582 | 普通 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
XPS 14(9440)の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 649.36 | 494.58 | 14 |
ポイント② | 295.6 | 170.88 | 14 |
ポイント③ | 662.31 | 556.35 | 14 |
ポイント④ | 435.59 | 293.02 | 14 |
ポイント⑤ | 293.23 | 194.49 | 43 |
ポイント⑥ | 147.59 | 91.18 | 13 |
通信スピードテストの評価
XPS 14(9440)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
XPS 14(9440)の外観
天板はDELLのロゴのみが配置されたシンプルなデザインです。削り出しのアルミ素材が使われているため、シンプルでありながらも高級感があります。
背面にはスリットがほぼ設けられておらず、こちらもシンプルなデザインになっています。
開いた様子です。ベゼル幅は狭く、モダンなデザインです。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。かなり特徴的でポイントはタッチ式のファンクションキーとキー同士がほぼ隣り合ったようなデザインです。メリットでも書いていますが、キートップの面積が大きいため打ちやすい印象を受けました。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.2mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、18.46mmとなっています。
本体右側にはコンボジャック、USB Type-C(Thunderbolt4)ポート、microSDHCスロットが設けられています。
本体左側にはUSB Type-C(Thunderbolt4)ポートが2つ設けられています。
本体の重量を測定したところ、1710gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1965gとなりました。充電器単体では255gとなります。
XPS 14(9440)のメリット・魅力
intel Ultraの力強いパワー
特徴の部分でも述べたとおり、 Intel ultraシリーズになってからこれまで以上により高いパフォーマンスを発揮してくれています。そのため、普段使いやビジネスシーン程度の量であれば処理能力に不満を感じることはまずないと言えるでしょう。さらに少し上の負荷をかけるようなソフトウェアであっても充分力になってくれる可能性が高いです。
タッチパッドの広さと使いやすさ
今回のXPSにはガラス製のタッチパッドが搭載されています。シームレスなことも特徴ですが、それ以上に筆者が感じたのはタッチパッドそのものの広さです。外に持ち運ぶノートパソコンである以上、マウスを使えない状況が想定されます。
その場合タッチパッドの広さ自体が使用者にとって重要になります。このXPSはタッチパッドが広く、さらに反応も良いため作業性が高くユーザーの強い味方になってくれるでしょう。
キーが広く打ちやすい
今回のXPS 14では、キーは独立しているものの幅いっぱいまで配置されるような設計になっています。そのため、タイピングをする時にうち仕損じがなく使いやすいと感じました。
XPS 14(9440)のデメリット・欠点
タッチ式のファンクションは使いづらい
ファンクションキーにはタッチ形式のものが用いられています。筆者はファンクションキーを多用するため、正直タッチ式のファンクションキーは使いづらいと感じました。もしあなたがファンクションキーをあまり使わないのであれば、気にならないかもしれません。
インターフェイスがUSB Type-Cのみ
外部接続できるインターフェースはUSB Type-Cのみになっています。本体には専用のハブが付属しますが、持ち運びが増えてしまうことには変わりがありません。ビジネスシーンにおいて突然USB Type-Aが必要になったり、 HDMI接続して映像投影する事を考えると人によってはデメリットになるでしょう。
本体質量が重い
本機は本体質量が公称値で約1.68 kgと14インチノートパソコンにしてはかなり重くなっています。デザイン性や機能面から重さに反映しているのかもしれませんが、 14インチという絶妙に持ち運ぶ可能性があるサイズ感を考えると、この重さはデメリットになるでしょう。
みんなの口コミ
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フラッグシップモデルだけありデザイン性、性能どちらから見て充分に満足度を得ることができるパソコンと言えるでしょう。ただし重さだけが懸念になるため、持ち運びが多い人だけは購入時に必ず一度も実機を触ってみて確認しておくことをおすすめします。
XPS 14(9440)がおすすめな人
デザイン性を求める人
XPSシリーズは過去からデザインが特に優れたノートパソコンです。そのためデザイン性を求める人にとっては非常にお勧めできるノートパソコンと言えます。今回のモデルではガラス製のタッチパッド、タッチ式のファンクションキーなどが用いられており、スタイリッシュさがより高まったモデルとなっていると言えるでしょう。
タッチパッドを多用する人
メリットで書いた通り今回のタッチパッドは使いやすいことが特徴です。外出先でマウスが使えない状況になることは容易に想像できるため、タッチパッドの反応の良さやスムーズさは作業性アップという点で魅力をもたらしてくれます。
XPS 14(9440)がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
本モデルの非常に残念なポイントは本体質量がかなり重いことと言えます。スタイリッシュで作業性の良いタッチパッドを備えながらも、重さが持ち運びという点で懸念が出てしまうところが購入時に注意しておくべきポイントと言えるでしょう。
XPS 14(9440)のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのカスタマイズの幅は意外と広くメモリ、ストレージ、グラフィックボードの3つがポイントになります。基本的にはベースになっているモデルでも充分なパフォーマンスを発揮してくれますが必要に応じてメモリを32GBにしておいたり、ストレージをワンランク上げておいてもよいかもしれません。
XPS 14(9440)の実機レビューまとめ
XPS 14(9440)を安く買う方法
XPS 14(9440)に限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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