ZenBook Pro Duo UX581のレビュー概要
キーボードの2画面目を搭載
ZenBook Pro Duo UX581はキーボード内に2つ目のディスプレイを持つ特殊モデルです。
ASUS製品ラインナップの中でも超ハイエンドに位置する本製品は30万円をこえる価格となっています。
価格は高いものの、セカンドスクリーンや高いCPU、GPU性能を誇るため、一台で全てを済ませたい人は選んでも良いモデルといえるでしょう。
簡易スペック表
CPU | Core i7-9750HK Core i9-9980HK |
RAM | 32GB |
ROM | 512TB,1TB SSD |
画面 | 15.6インチ(メイン) |
GPU | RTX2060 |
LTE | なし |
※詳細スペックはこちら
ZenBook Pro Duo UX581実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本実機レビューではASUS JAPANからお借りして行っています。
ZenBook Pro Duo UX581の特徴
2画面ディスプレイ搭載の特殊PC
ZenBook Pro Duoはその写真からもわかるように、ディスプレイとキーボードディスプレイの2画面を搭載したかなり変わったモデルです。
システム上は2画面に拡張しているという概念ですが、本体自体が超高性能で、かつGPUを搭載しているため2画面出力していることに対して負荷を全く感じない構成になっています。専用のデュアルディスプレイとなっているため、操作上でもPro Duoならではの使いやすさがあることがメリットの一つです。
超強力グラボ搭載
ZenBook Pro Duoはもともと超高額で、クリエイターを対象としたパソコンになっています。搭載GPUはRTX2060。これに加えてCPUにCore i7-9750Hを積んでいるため弱点のないPCに仕上がっています。上でも書いた通り、Pro Duoは2画面を拡張により出力しています。4K有機ELディスプレイのため負荷はそれなりにありますが、全く問題なく快適に動作します。
色域は高いカバー率を誇る
Zenbook Pro Duoは4Kの有機ELディスプレイを採用しています。このディスプレイの色域はDCI-P3 100%、sRGB133%をカバーしています。色域が広いため、まさにクリエイター向けのノートパソコンと言えるでしょう。
ZenBook Pro Duo UX581のスペック
今回レビューしたZenBook Pro Duoのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2019年8月23日 |
サイズ | 360mm×246mm×24mm |
CPU | Core i9-9980HK |
GPU | GTForce RTX2060 |
メモリ | 32GB |
ディスプレイサイズ | メイン:15.6型 サブ:14型 |
ディスプレイ | メイン:3840×2160(OLED) サブ:3840×1100(TFT) |
記録方式 | 1TB SSD (PCI EXpress 3.0) |
生体認証 | Windows Hello対応 |
フロントカメラ | 92万画素 (物理シャッターなし) |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax |
bluetooth | 5.0 |
SIMカードサイズ | なし |
LTEモジュール | 非対応 ※2 |
重量 | 2.5kg |
光学ドライブ | なし |
※ASUS PEN付属
スペックの解説
今回レビューしたのは、Core i9-9980HKモデルでZenBook Pro Duoでも上位版にあたるモデルです(下位モデルはCore i7-9750H)。GPUはGeForce RTX2060でこれは上位版でも下位版でも同じ。RAMは32GB、ROMは1TB SSD(PCI Express3.0)となっており、ハイエンドにふさわしい仕様です。
ディスプレイは、メインが有機EL、サブがTFT液晶でどちらもUHDです。メインは光沢、サブは非光沢のため、TFTの横ドット数は同じでもメインの方が綺麗に見えます。無線LANはWi-Fi6に対応。重量は2.5kgもあり、かなり重いです。また、上のスペック表には記載していませんが、オーディオはハーマン・カードンを採用しています。
ZenBook Pro Duo UX581の外観
ZenBook Pro Duoの外観です。ASUSならではのスピンドル加工が施されています。
開いた様子がこちら。光沢ディスプレイになっています。真正面からではサブディスプレイの視野角は狭い印象です。
右側ディスプレイにはUSB-A、イヤホンジャック、USB-Cが存在します。
左側にはUSB-A、HDMI、ACアダプタの構成になっています。
背面はこちらです。意外にもすっきりとしています。
キーボードとサブディスプレイはこちら。上側はサブディスプレイとなっています。
タッチパッドは右側に存在します。
タッチパッド右上のボタンを押すとテンキーになります。
キーボードタッチは少し浅め。とはいっても押し心地が悪いわけではありません。
メインディスプレイのベゼルは以下の通りです。かなり狭いです。
下部はこちら。
上部カメラはこちら。非常に小さいです。
サブディスプレイではワンタッチでアプリを起動することができます。
サブディスプレイの便利な機能のうちの一つにホットキーがあります。自分で設定してショートカットが使えます。
サブディスプレイでは文字を手入力することができます。
漢字も認識できます。
ZenBook Pro Duoは通常のキーボードと違い下側にあります。そのため、純正でタッチパッドが付属します。
付属の電源アダプタは以下の通り。かなり大きめです。
持ってみると大きさがよくわかります。
片手で持ってみた様子がこちら。2.5kgもあるので、かなり重いです。
ASUS Penはこちら。若干短めになっています。
ZenBook Pro Duo UX581の通信環境のテスト
ZenBook Pro Duoを用いて、RT-AX92Uでテストを行いました。Wi-Fi6環境を構築して行っています。光インターネットベストエフォート1Gbpsを用いています。
ZenBook Pro Duo UX581のメリット・魅力
2画面ディスプレイによる作業性アップ
2画面ディスプレイであることで特殊感が際立ちますが、このパソコンはサブディスプレイ搭載しているため、作業効率を上げられるメリットがあります。専用のセカンドディスプレイのため、ZenBookならではの機構が備わっています。以下を見ればわかるように、タッチパッドの上側にいくつかボタンがあります。
これによりサブディスプレイをカットしたり、ディスプレイをワンタッチで上下入れ替えたりすることができます。
サブディスプレイによるショートカット
外観のところでも書いたように、サブディスプレイにショートカットを設置できます。このレベルのPCであれば、動画編集で使うこともあるでしょう。独自のショートカットをまとめておけるメリットは大きいです。
テンキーを併用できるタッチパッド
15インチサイズパソコンはテンキーを搭載しているものと持たないものがあります。ZenBook Pro Duoはかなり面白く、タッチパッドがテンキーになる仕組みを採用しています。位置的にもテンキーのように右側なので、物理キーよりも使い勝手は良いでしょう。
入力がパソコンの下部であり熱に強い
パソコンは熱を持った場合、掌部分が熱くなることがあります。しかしこのパソコンはキーボードは下部にあります。ノートパソコンの熱に影響されないのはメリットが大きいですね。
右側タッチパッドが意外と使いやすい
タッチパッドは通常キーボード下にあることが普通ですがZenBook Pro Duoは右側にあります。使いにくいかと思いましたが意外と使いやすかったです。
ZenBook Pro Duo UX581のデメリット・欠点
重い
ZenBook Pro Duoは2.5kgもあります。実際に持ってみるとかなり重いです。モバイル性は皆無なので、基本家用、必要に応じてモバイルとすると良いでしょう。
音質が微妙
下位グレードでも30万円を超えるPCで、ハーマンカードンを載せていますが音質は微妙です。あくまで主観ですが、低音が足りていないように感じます。
エルゴリフトヒンジである
ZenBook Pro Duoはエルゴリフトヒンジとなっています。
エルゴリフトヒンジは排熱面で有利なメリットがある一方、膝の上に載せてパソコンをすると使いにくいデメリットがあります。
みんなの口コミ
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文句なしのハイスペックPC。セカンドディスプレイがあるためモバイルでも、作業性を確保できるメリットがある。右側タッチパッドは不便無し。値段さえ許容できれば十分買いの一台。
ZenBook Pro Duoがおすすめな人
クリエイティブ性を求める人
このスペックであれば、イラスト、動画ほぼ全てこなせるだけの実力があります。サブディスプレイがあるため、モバイル環境においても効率的に作業することができます。
ウィンドウを多用する人
モバイルでも2つめのディスプレイを持つことは大きなメリットです。作業効率を上げたい人にはメリットが大きいです。
ZenBook Pro Duoがおすすめではないタイプ
一括償却を求める人
このノートパソコンは非常に高く、30万円以上します。法人であっても、個人であっても一括償却できないデメリットがあります。
ZenBook Pro Duo UX581の実機レビューまとめ
特殊性あるが実用性のある一台
結論
ZenBook Pro Duoは、一見かなり特殊性の強いパソコンですが、実際には拡張ディスプレイとして使えることで実用性が高いモデルです。
またCore i9やCore i7-9750HKで32GBメモリを搭載できることでクリエイティブ性も持たせられるパソコン。
価格と重ささえクリアできれば、これほど一台でこなせるノートパソコンも少ないでしょう。
ZenBook Pro Duo UX581を安く買う方法
ZenBook Pro Duoはカスタマイズモデルがなく2種類となっています。そのため、公式サイトでも他通販サイトでも構いません。ポイントも含め、最も安い購入経路を選びましょう。なおASUSのパソコンを安く買う方法については以下のページでまとめているので必ずご覧ください。
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