Fire 7 タブレットのレビュー概要
Fireタブレットの最廉価モデル
Fire 7 タブレットはシリーズの中で最も価格が安いタブレットで、定価が5980円(税込)となっているモデルです。上位モデルと比べると、価格の分劣るところはありますが、それでも必要最低限の機能は十分に持っており、電子書籍を見たり、動画を見たりするだけなら十分すぎるほど。また、7という数字が表すように、7インチで最も小さいため軽さに優れるメリットを持っています。
とにかく安いタブレットが欲しい、軽いタブレットが欲しいということなら、十分選んでも良い一台。Fire HDシリーズはタブレットで儲けるのではなく、配信コンテンツで儲けるビジネスモデルだと推測されるので、極端な安かろう悪かろうとはなっておらず、7でも十分使える仕上がりになっています。
簡易スペック表
CPU | ARM Cortex-A53(1.3GHz) |
RAM | 1GB |
ROM | 16GB |
画面 | 7インチ |
防水・防塵 | 非対応 |
LTE | 無し |
重量 | 286g |
Geekbench | 1867 |
※AmazonストアのAntutuでテストができなかったため未記載です。
Fire 7 タブレットの実機レビュー目次
特徴では一般的な内容を記載しています。主観的な内容についてはメリット・デメリットをご覧ください。また購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本記事はAmazonで筆者が購入の上、レビューを行っています。
Fire 7 タブレットの特徴
この項目では、Fire 7 タブレットの特徴についてのみ触れています。実際に使った感想はメリット・デメリットでご覧ください。
Amazonで最も安いタブレット
Amazonで発売されているタブレットの中でも最も安いモデルがこのFire 7 タブレット。元々の定価が5,980円となっています(セールでさらに値下がりすることもあります)。
安いタブレットですが、メリットでも書いているように、十分使える最低限の性能を持っているため、「とりあえずタブレットが欲しい」という人にとってぴったりの一台です。
専用に作られたUI設計
Fire HD 7に限らず、AmazonのタブレットはAndroidをベースに開発されたFire OSというユーザーインターフェイスを使っています。タブレットを開いてから、Amazonの電子書籍や動画をすぐに使えるような設計になっているため、非常に使い易いことが特徴。また専用設計ということもあってか、CPU性能の割に快適に動作することも特徴です。
Fire 7 タブレットのスペック
今回レビューしたFire 7 タブレットのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(出荷日) | 2019/06/06 |
|
寸法 | 192×115×9.6mm | |
重さ | 286 g | |
ディスプレイ | サイズ | 7.0インチ |
形式 | TFT液晶 | |
画素数 | 1024×600 | |
バッテリー | 電池容量 | 公式記載なし |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 公式記載なし | |
プロセッサ(Soc) | ARM Cortex-A53 x 4(2.0GHz) | |
GPU | ARM Mali-T720 MP2 | |
ストレージ(ROM) | 16GB | |
メモリ(RAM) | 1GB | |
外部メモリ | 512GB(microSD) | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n | |
bluetooth | バージョン | 4.1 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋センサー | × |
顔認証 | × | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | × | |
防水・防塵 | 非対応 | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | micro-USB | |
OS | Fire OS 6 | |
SIMサイズ | × | |
DSDV | × |
※公式のスペック詳細はこちら
スペックの解説
Fire HD 7のスペックはシリーズの中では最低レベルです。プロセッサが弱いだけでなく、一番の問題はメモリ。RAMが1GBしかないためアプリをたくさん立ち上げるとその分圧迫され速度が落ちるデメリットがあります。また、コネクタがシリーズで唯一micro USBとなっており、今発売されているスマートフォンがほとんどUSB-Cになっていることを考えると、充電器を共通化したい人にとってはこれからデメリットになりうる可能性があります。また上位モデルと比較するとSDカードが512GBになっている、Wi-Fiがac規格に対応していないなどの弱点があります。
Fire 7 タブレットのベンチマーク
GeekBench3によるベンチマークの測定値は以下の通りです。左がシングルコアで651ポイント、マルチコアは1867ポイントとなっています。
Fire 7 タブレットの外観
Fire HD 7の背面です。マット調のブラックになっています。マット系ですが指紋はつきやすいので注意してください。
200万画素のカメラを搭載しています。
表面です。ベゼルは広めです。
右サイドです。
左サイドです。
上側です。micro USBとスピーカーが付属しています。スピーカーはモノラルです。下側には何もありません。
USB充電器が付属しています。
手に持ったサイズ感は以下の通りです。
Fire 7 タブレットの通信環境のテスト
Fire 7 タブレットの通信テストを行いました。環境は光インターネット1Gbpsで無線LANにLYNKSYS VELOPを用いています。戸建て環境で行っています。以下はクリックで拡大します。
本機種は5GHz回線で使った場合にはacに対応していないため、実質的にaでの利用になります。とはいえ速度は十分出ており最長距離でも今回テストで減衰率は59.8%となっており、またPINGはほぼ落ちていないため良好な結果となっています。ただし、CPUが非力なこともあり、回線が良くても本体が付いてこない現象は何度か見られた点には注意して下さい。
Fire 7 タブレットのカメラスペックと作例
カメラスペック
カメラに関するスペックは以下の通りです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
メインカメラ | 200万 | - | - | - |
インカメラ | 200万 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
動画撮影可能ですが、公式サイトにスペック値の記載はありませんでした。
撮影した作例
標準レンズで撮影しました。カメラ性能は非常に低く、ズームすると荒れが目立ちます。それぞれの写真はクリックにて拡大することができます。
Fire 7 タブレットのメリット・魅力
最廉価グレードだが十分に使える
Fire HD 7の最大の魅力は、最廉価グレードでありながら思った以上に普通に使えることです。解像度も上位モデルには劣りますが、漫画を見る分には画面サイズが小さいこともあってか気になりません。動画も同様です。
スライドしたり、文字を打ち込む際にはワンテンポ遅れてくるような挙動がありますが、頻繁に操作するスマホではないですし、動画を見ている分には事前読み込みされているので全く問題になりません。そういったこともあり、値段が安い割に普通に使えてしまうタブレットです。
シリーズで最も軽く300g以下
Fire HD7には隠れたメリットとして「300g切り」の軽さがあります。カバンに入れておいたり持ち出すなら軽さは重要な項目。値段的な利点もあり、ラフに持ち出せる端末としては優秀です。
Fire 7 タブレットのデメリット・欠点
モノラル音声が気になる
Fire HD 7を使っていて最も気になる点はスピーカーです。極端に悪いわけではありませんが、モノラルで横置きした時に片側に寄るため、偏って聞こえる印象を受けました。イヤホンやヘッドフォンをつけるなら気にならないかもしれませんが、単独再生するのであれば、少し値段を出しても音質の良いFire HD 10が良いでしょう。
YouTubeアプリが存在しない
Fire HD 10では独自OSが使われており、アプリも独自のラインナップが配信されています。そのため公式のYouTubeアプリがないことに注意してください。ブラウザでの再生は可能です。
micro USBである
シリーズで唯一充電器がmicro USBとなっています。スマホ、パソコンの充電器がUSB-Cで統一されてきていることもあり、micro USB充電器であるだけで大きなデメリットとなります。
みんなの口コミ
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格安であることを考えれば十分に使えるタブレットです。ただ、もし可能なら一つ上位のモデルを購入している方がより快適に使えるので、星4としました。特に動画を見るならモノラルスピーカーな点がよりデメリットに感じるでしょう。
女性目線の口コミ
妻に簡単に使ってもらった感想を聞きました。あくまでライトユーザーとして使う人の1意見としてとらえて下さい。
女性目線のコメント
- 小さくてカバンの中に入れておけそう
- 6000円以下で買えるとは思えない
Fire 7 タブレットがおすすめな人
とにかく安いタブレットが欲しい人
Fire HD7はとにかく安いタブレットが欲しい人におすすめです。思っている以上に普通に動くので、ラフに使えるタブレットを求めている人にはぴったりです。
子供向けにタブレットが欲しい人
Fireタブレット全般に言えることですが、子供用のプロフィールを作ることができます。ペアレント設定ができます。価格が安いこともあって、子供向けのタブレットとしては魅力的な一台です。
Fire 7 タブレットがおすすめではないタイプ
アプリをたくさん試したい人
Fire HDは特徴でも書いた通り、Android OSをベースにしたFire OSを使っています。Androidベースといっても共通ではありません。そのため使えるアプリには制限があります。デメリットでも書いたYouTubeはその一つ。またメモリ数が1GBと非常に小さいため、アプリを使いたい人にとっては制限が大きくなります。
本当に考慮すべきは本体の保存量
Fire HD 7で最も考慮すべきは保存容量です。16GBしかないため、シリーズの中で最小容量となっています。本であれば350冊しか入りません(少なく感じるかもしれませんが、無料で色々と読めることを考えるとこれでも少ないと思います)。SDカードで増やせますが、それよりも本体性能と容量アップを目的に、Fire HD 8を選ぶことをおすすめします。
Fire 7 タブレットの実機レビューまとめ
最廉価の7インチタブレット
結論
Fire 7 タブレットはとにかく安く、一台買っておくか!という感覚で買えてしまうタブレット。値段的に買って失敗してもよいかと思えるモデルです。
とはいっても、漫画を見たり動画を見る分には過去モデルから進化していることもあり、思っている以上に普通に楽しめるので、悩んでいるなら一度買ってみて手に取ってみるとよいでしょう。
Fire 7 タブレットを安く買う方法
Fire 7 タブレットはamazonでしか売っていません。そのため、安く買うかどうかはタイミングだけです。amazon製の製品なので、公式サイトにてセール情報をチェックしておきましょう。
Fire7に限りませんが、Amazon製品を安く買う方法は以下の記事を参考にしてください。
-
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