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ROG Zephyrus G15 GA503RWの実機レビュー

ROG Zephyrus G15 GA503RWのレビュー概要

超パワフルな15インチノート

ROG Zephyrus G15はRyzen 6000シリーズプロセッサとGeForce RTX3070TiもしくはRTX3060を組み合わせたゲーミングノートパソコンです。プロセッサのスペックが高いことはもちろんのこと、240Hzディスプレイや優れたスピーカーなどを搭載した魅力的なモデルとなっています。

こんなタイプにマッチ

  • ハイエンドモデルが欲しい人
  • クリエイティブにも使いたい人
  • 動画視聴もする人

簡易スペック表

発売日 2022年4月22日
CPU Ryzen9 6900HS、Ryzen7 6800HS
RAM 16~32GB
ストレージ 512GB~1TB
画面サイズ 15.6インチ
GPU GeForce RTX3070Ti、GeForce RTX3060
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 搭載モデルなし
重量 1960g
Cinebench R20 5594pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2022年4月22に時点でRyzen7モデルが税込229,800円から。現在の価格については公式サイトを必ずご覧ください。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWの目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWの特徴

ここではROG Zephyrus G15 GA503RWの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

最強クラスのゲーミングノート

Ryzen9 6900HSとGeForce RTX3070Tiを選択できる非常にパワフルなパフォーマンスの15インチノートパソコンです。

 

リフレッシュレート240Hz対応のWQHDディスプレイ

Zephyrus G15ではインチサイズ違いのG14と異なり、リフレッシュレート240Hzが採用されており、よりゲーマー向けのディスプレイとなっています。ベンチマーク結果で後述しますが、色域カバー率が広い点も特徴です。

 

約2kgの質量

ゲーミングPCとしては比較的軽く、約2kgの質量となっています。USB PDに対応しているため、持ち運びもできるでしょう。

 

AniMe Matrix搭載

天板にアニメーション設定できるAniMe Matrixに対応しています。自由に天板のアニメーションパターンを変更することができます。

 

ROG MUXスイッチにより内部GPUでの動作も可能

独自の機構としてdGPUをオフにすることができます。これにより電力消費を抑えられる他、冷却音を抑えられるなどのメリットがあります。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWの価格とコストパフォーマンス

2022年発売のROG Zephyrus G15は2モデル展開でRyzen9 6900HSとRyzen7 6800HSとなっています。上位モデルは2022年4月22日時点で339,800円ですが、下位モデルは229,800円となっています。この下位モデルが非常にコストパフォーマンスが高く、同時発売のG14と比較してリフレッシュレート240Hzディスプレイを搭載しているメリットがあり、より利点のあるモデルになっています。

2022年4月22に時点でRyzen7モデルが税込229,800円から。現在の価格については公式サイトを必ずご覧ください。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのスペック

今回レビューしたROG Zephyrus G15 GA503RWのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2022年4月22日
製品名 ROG Zephyrus G15
型式 GA503RW
サイズ 246×355×19.9mm
重量(実測) 本体 1960g
電源アダプタ 715g
CPU Ryzen9 6900HS
GPU GeForce RTX3070Ti
メモリ(RAM) 32GB
ストレージ 1st 1TB
2nd -
ディスプレイ サイズ 15.6インチ
解像度 2560×1920
アスペクト比 4:3
形式 TFTカラー液晶
リフレッシュレート 240Hz
生体認証 指紋 無し
顔認証 有り
フロントカメラ 画素数 92万画素
物理シャッター 無し
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.1
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 公式記載なし
公称値 11.2時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

他グレードを見てみる

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は5594pts、シングルコア612ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen9 6900HSのパフォーマンスは素晴らしく、マルチ、シングルともにノートパソコンとしては最高クラスの数値を叩き出しています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は13631pts、シングルコア1569ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は3500MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスです。プロセッサの処理性能と相待って不満を感じることはありません。

 

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 9590 とても快適
高品質 12623 非常に快適
軽量品質 14348 非常に快適

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ファン音は聞こえるもののスペックから考えるとかなり静か
GPUテスト時 しっかりとファン音が聞こえる

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

sRGB

Adobe RGB

 

カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。

カバー率 カバー率 カバー比
sRGB 100 136
Adobe RGB 86.6 100.8

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWの通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:675.3Mbps
ポイント②:437.53Mbps
ポイント③:680.04Mbps
ポイント④:607.78Mbps
ポイント⑤:410.14Mbps
ポイント⑥:183.4Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 675.3 606.23 6
ポイント② 437.53 510.85 6
ポイント③ 680.04 593.19 6
ポイント④ 607.78 601.16 6
ポイント⑤ 410.14 516.14 7
ポイント⑥ 183.4 206.26 7

 

通信スピードテストの評価

どのエリアでも十分快適な通信速度が得られています。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。45W以上では充電が確認できましたが、30W以下では充電が出来ませんでした。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W × PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWの外観

天板はホワイトとなっています。無数の穴はAnime Matrixに対応しており、自分で決めたパターンで点灯させることができます。エッジ部分はメッキされていたり、ROGのロゴ部分は紫のミラーとなっていたり細部にこだわりを感じるデザインとなっています。

 

背面も同系色となっています。ゲーミングPCの割にはスリットは少なめとなっています。

 

開いた様子です。ベゼルが狭くかっこいいのが特徴です。15.6インチサイズですが、ベゼル幅が小さいこともあり、ワンサイズコンパクトに見えます。

 

最大開き角は180°となっています。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体です。一部エンターキーは隣り合っているものの、配置に癖はありません。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.32mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.9mmとなっています。キーストロークが深く、非常に打ちやすい印象を受けました。ゲーミングノートですが、静音タイプのキーなのでハードパンチしても気にならず、外出先でタイピングしても気を使うことはないでしょう。

 

タッチパッド幅を計測したところ、130mmとなりました。タッチパッドは広く、サラサラとした触感のため、非常に扱いやすいです。外での作業で苦にならないでしょう。

 

本体右側にはmicroSDスロット、USB Type-Aポートがあります。

 

本体右側には、フルサイズHDMI、有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、USB Type-Cポート×2、コンボジャックを備えています。USB Type-CポートにMateViewを接続したところ、どちらの端子でもディスプレイ出力できることを確認しました。14インチモデルには有線イーサネットコネクタがないため、レスポンス重視するなら15インチの方が良いかもしれません。

 

スピーカーはノートとしては非常に出来が良く、PC起動時のROGの表示音から迫力が違います。同時発売となっている、Zephyrus G14 GA402RKと比較してもこちらの方が良い印象を受けました。

 

本体の重量を測定したところ、1960gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2675gとなりました。充電器単体では715gとなります。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのメリット・魅力

パワフルな本体スペック

Cinebench R20の結果からも分かるようにRyzen6900HSを搭載しており、非常に高いパフォーマンスを誇ります。このプロセッサで作業して困る人はほとんどいないでしょう。

 

ゲーミングとは思えない静かさ

dGPUを搭載したノートパソコンは静音性が犠牲になるケースが多々ありますが、本モデルはそういった事はなく、非常に静かです。

 

タッチパッド、キーボードの性能に優れる

本モデルはキーボード、タッチパッド、両方の性能が非常に良く、普段の用途としても使いやすい印象を受けました。特にタッチパッドは広く、サラサラとした食感で抜群の操作性になっています。

 

スピーカー音が段違いのレベル

本モデルで評価したいのがスピーカー。音が段違いのレベルで、追加のスピーカーがいらないほど。ディスプレイサイズ違いのG14とも音質が全く違うので、音に拘りたいならG15を選ぶべきと言えるほどです。

 

意外と本体が軽い

Zephyrus G15は本体質量が約2kgと15インチノートパソコンとしては軽めです。USB PD充電にも対応しているため、いざというときの持ち出しは比較的楽なモデルと言えるでしょう。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのデメリット・欠点

出力が大きいためACアダプタの制約が大きい

パワフルなプロセッサを搭載していることもあり、ACアダプタが240Wのものでかなり大きく重くなります。本体性能をフルに使うのであれば、ACアダプタを接続するしかないので、持ち出しや家の中での移動も少し大変になります。

 

持ち運びなら14インチモデルを選びたくなる

Zephyrus GシリーズにはこのG15とG14があります。持ち出しを前提とするならリフレッシュレートが下がってしまいますが、13.3インチモデルを選ぶ方が良いでしょう。

 

みんなの口コミ

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ROG Zephyrus G15 GA503RW
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

優れたスペックのパソコンであることはもちろん、個人的にはスピーカー性能がノートパソコンとは思えないほど高い点が魅力的な一台。ゲーミングとして使うだけでなく、通常利用も不満なくできるモデルになっています。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 清潔感のあるホワイトで良い
  • キー、タッチパッドが操作しやすい

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWがおすすめな人

普段使いできるゲーミングが欲しい人

ROG Zephyrus G15はゲーミングPCのカテゴリに属しますが、キーボードやタッチパッドが非常に使いやすく、普段使いにも向いています。また、スピーカー性能も良いため、動画視聴でも迫力ある音声を楽しめるメリットがあります。

 

クリエイターの人

WQHDのディスプレイを搭載しているため、カラーの評価結果のように色域が広いメリットを持ちます。dGPUを搭載しているためクリエイター向けとしても使いやすいモデルと言えます。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWがおすすめではないタイプ

持ち運びが多い人

15インチかつゲーミングモデルということもあり、質量があるため持ち運びが多い人には向かないでしょう。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWのカスタマイズ・モデルの選び方

本モデルにはRyzen9モデルとRyzen7モデルの2ラインナップあります。プロセッサのパフォーマンスの他にメモリ量、GPUがGeForce RTX3060にダウングレードするなどのデメリットはありますが、dGPUに満足できるなら下位モデルが値段が10万円ほど安くなるため、コスパがよくおすすめ。

ディスプレイや筐体性能そのままにプロセッサだけダウングレードであること、かつそもそもRyzen7 6800HSでも十分なパフォーマンスがあることが理由です。詳細スペックについては公式サイトで比較して下さい。

公式サイトを見る

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWの実機レビューまとめ

ゲームだけではない優れたモデル

結論

Zephyrus G15は高いパフォーマンスに加えて、ディスプレイ性能、スピーカー性能に優れた良モデルです。一台で幅広くこなせるため、ゲーミングとしてだけでなく、作業用のノートパソコンとしてもおすすめです。

2022年4月22に時点でRyzen7モデルが税込229,800円から。現在の価格については公式サイトを必ずご覧ください。

 

ROG Zephyrus G15 GA503RWを安く買う方法

ROG Zephyrus G15 GA503RWに限らず、ASUSのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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