GIGABYTE G5のレビュー概要
お財布に優しいエントリーゲーミング
GIGABYTE G5シリーズは第12世代のintelプロセッサとRTX4000番台のグラフィックボードを搭載したエントリークラスのゲーミングノートパソコンです。
同性能クラスの他社モデルと比較してリーズナブルな点が特に注目ポイントです。
こんなタイプにマッチ
- エントリーゲーミングを探す人
- ディスプレイ拡張もしたい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年4月15日 |
CPU | Core i5-12500H |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | RTX4060 Laptop RTX4050 Laptop |
USB-PD | 対応(電源オフもしくはスタンバイ時) |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 非搭載 |
重量 | 2100g |
Cinebench R20 | 4664pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
GIGABYTE G5の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
GIGABYTE G5の特徴
ここではGIGABYTE G5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
エントリーとして十分以上のゲームパフォーマンス
本モデルは第12世代のintelプロセッサとGeForce RTX4000番台を搭載し、エントリークラスとしては十分なパフォーマンスを備えています。詳しいデータについてはベンチマーク結果をご覧ください。
豊富なインターフェイス
ノートパソコンとしてはトップクラスのインターフェイスを備えています。PC単独だけでなく、外部ディスプレイに接続して使う場合の柔軟性も嬉しいポイントと言えるでしょう。
価格帯は他社製品と比較して抑えめ
同じクラスの製品群と比較すると価格帯は安めになっており、お財布に優しいです。
GIGABYTE G5の価格とコストパフォーマンス
同じエントリークラスのノートパソコンと比較すると高いコストパフォーマンスとなっています。
GIGABYTE G5のスペック
今回レビューしたGIGABYTE G5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年4月15日 | |
製品名 | GIGABYTE G5 | |
型式 | G5 KF-E3JP313SH | |
サイズ | 238×360×22.7mm | |
重量(実測) | 本体 | 2100g |
電源アダプタ | 475g | |
CPU | Core i5-12500H | |
GPU | GeForce RTX4060 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 144Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 搭載 | |
バッテリー | サイズ | 54Wh |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
GIGABYTE G5のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4664pts、シングルコア662ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代intelプロセッサということもあり、4500ptsを超える高いパフォーマンスとなっています。シングルスコアも650ptsを超えており高いパフォーマンスを有しています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は11380pts、シングルコア1706ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkのスコアは4700MB/sとなっており、エントリーのゲーミングパソコンと比べると高めの数値になっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 7130 | 快適 |
高品質 | 8992 | 快適 |
軽量品質 | 9730 | とても快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が大きく聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が大きく聞こえる |
GIGABYTE G5のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 63.2% | 63.4% |
Adobe RGB | 47.0% | 47.0% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
GIGABYTE G5の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 416.53 | 275.32 | 13 |
ポイント② | 121.76 | 200.9 | 13 |
ポイント③ | 277.23 | 243.32 | 34 |
ポイント④ | 203.86 | 217.54 | 13 |
ポイント⑤ | 101.97 | 134.78 | 15 |
ポイント⑥ | 43.67 | 86.77 | 13 |
通信スピードテストの評価
最長距離では速度がガクッと落ちてはいるものの、それ以外では100Mbps以上の数値を出しています。少しばらつきがありますが、ゲームで使うなら有線イーサネットコネクタを活用した方が安定性が高まるため、そちらがおすすめです。
GIGABYTE G5のUSB-C(PD)による充電テスト
本モデルは電源オン時にはUSB PD充電には非対応となっています。ただしシステム電源がオフもしくはスタンバイモードで35W以上のPD充電器を使うと充電が可能です。
GIGABYTE G5の外観
天板はシンプルでGIGABYTEのロゴのみとなっています。
背面はスリットが大きく空いた形状で、ヒートパイプやファンが見えるようになっています。
開いた様子です。ベゼル幅は並程度(ゲーミングPCとしては狭め)になっています。144Hzのディスプレイとなっています。
最大開き角は130°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。日本語キーとなっていて特に癖はなく使いやすい印象でした。テンキーも搭載されています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.72mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.6mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、121mmとなりました。
フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-Cポート、microSDスロットを備えています。
USB Type-Aポートを2つ、ヘッドフォンおよびマイクジャックを備えています。
背面にはUSB Type-C、フルサイズHDMI、ミニディスプレイポート、電源ポートを備えています。
本体の重量を測定したところ、2100gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2575gとなりました。充電器単体では475gとなります。
GIGABYTE G5のメリット・魅力
リーズナブルな価格帯
GIGABYTE G5(2023)は10万円台前半から購入することができるため、価格帯的にはかなりリーズナブルな一台となっています。
しっかりとしたパフォーマンス
CinebenchやFF15のベンチマークの結果からもわかるように十分なパフォーマンスが得られています。エントリークラスのゲーミングノートパソコンとしては十分と言えるでしょう。
インターフェイスの豊富さが魅力
筆者が最も評価したいポイントはインターフェイスの多さです。パフォーマンスがしっかりあるが故に、ノートパソコンだけでなくディスプレイを拡張して使える余裕がある点も魅力。しかもミニディスプレイポートとフルサイズHDMIを備えています。
さらにUSB端子も多いため、外部接続の余力がある点は見逃せません。
GIGABYTE G5のデメリット・欠点
ファン音が大きめ
ベンチマークテスト時にファン音が一般的なノートパソコンと比較するとかなり大きい点が気になりました。ただし、ゲーミングパソコンなら並程度。初めてゲーミングモデルを買う人は一度量販店などでファン音を他しめておくほうが無難です。
Core i7モデルはなし
ラインナップはCore i5モデルのみとなっています(ただし、12450と12500モデルが存在)。よりプロセッサパフォーマンスを求める場合には本モデルは選択対象外になります。
みんなの口コミ
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エントリーモデルとしてパフォーマンスは十分、かつリーズナブルで買う価値のある一台です。ゲーミングっぽいライティング要素は薄いですが、裏を返せばシンプルなので普段使いもしたい人にはちょうど良いかもしれません。
GIGABYTE G5がおすすめな人
値段を抑えて購入したい人
本モデルのメインターゲットは「価格控えめでゲーミングパソコンが欲しい人」と言えるでしょう。スペック的に十分なパフォーマンスを持っています。
外部ディスプレイ接続を考えている人
メリットでも書いた通り、外部ディスプレイ接続を主に考えている人にとっては強みのある一台です。USB Type-A、Type-Cともに拡張性があるためマウスなどの接続自由度がより高くなります。
GIGABYTE G5がおすすめではないタイプ
音を気にする人
ゲーミングパソコンということもあり、ファン音はかなり大きめです。音にデリケートな人は必ず事前にチェックすることをおすすめします。
GIGABYTE G5のカスタマイズ・モデルの選び方
GIGABYTE G5の2023モデルはプロセッサがCore i5のみでグラフィックボードを選んだり、メモリを選択できる構成になっています。根本的に大きく変わる部分は少ないので、予算に合わせてスペックをチョイスして良いでしょう。
GIGABYTE G5を安く買う方法
GIGABYTE G5に限らず、日本GIGABYTEのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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