ThinkPad X13 Gen4のレビュー概要
コスパに優れるモバイル機
ThinkPad X13 Gen4は第13世代のintelプロセッサを搭載している13.3インチ軽量パソコン。
モバイルしやすいサイズ、重さでありながら価格は約10万円からと買い求めやすいプライス設定のモデルとなっています。
こんなタイプにマッチ
- 安めのモバイル機を探す人
- 出先でしっかりタイピングする人
簡易スペック表
発売日 | 2023年 |
CPU | Core i7-1365U vPro Core i7-1355U Core i5-1345U vPro Core i5-1335U Core i3-1315U |
RAM | 8~32GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 対応モデル有り |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1160g |
Cinebench R20 | 2403pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkPad X13 Gen4の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkPad X13 Gen4の特徴
ここではThinkPad X13 Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ搭載
本モデルでは第13世代のintelプロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスが魅力。ベンチマークの結果からもわかりますが、Core i5モデルでありながら2400ptsを超えるパフォーマンスとなっています。
モバイルに適した13.3インチ
X13は名前の通り、13インチモデルでモバイル性能に優れます。本体は約1.1kgでラフに持ち出すことができ、USB PD充電に対応しているため、充電インターフェイスをまとめることも可能です。
低価格からハイエンド構成まで存在
プロセッサに応じて、Core i3からCore i7モデルまでを幅広く選択できるカスタマイズ構成になっています。また、LTEモデルや高精細ディスプレイモデルを選べることも特徴と言えるでしょう。
ThinkPad X13 Gen4の価格とコストパフォーマンス
低価格モデルは高コストパフォーマンスだが、ハイエンドは並程度のコストパフォーマンスとなっています。
ThinkPad X13 Gen4のスペック
今回レビューしたThinkPad X13 Gen4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
製品名 | ThinkPad X13 Gen4 | |
型式 | - | |
サイズ | 214.8×301.7×15.95mm | |
重量(実測) | 本体 | 1160g |
電源アダプタ | 310g | |
CPU | Core i5-1335U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 41Whr |
公称値 | 14.7時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkPad X13 Gen4のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2403pts、シングルコア610ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。2000ptsを超えるパフォーマンスが出ており、Core i5としては十分。一般的な用途で使う分には全く問題ありません。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Ceystaldiskmarkの結果、7000ptsを超えるパフォーマンスが出ており、非常に高いレベルと言えます。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2140 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
ThinkPad X13 Gen4のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 98.6% | 104.6% |
Adobe RGB | 76.7% | 77.6% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkPad X13 Gen4の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 530.66 | 386.97 | 14 |
ポイント② | 430.14 | 268 | 14 |
ポイント③ | 531.9 | 290.92 | 14 |
ポイント④ | 505.46 | 342.13 | 13 |
ポイント⑤ | 393.31 | 231.53 | 15 |
ポイント⑥ | 281.63 | 160.52 | 14 |
通信スピードテストの評価
通信速度のパフォーマンスは非常に高く、最長距離においても200Mbpsを超える結果が得られています。
ThinkPad X13 Gen4のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。PD充電にはどのW数でも対応していますが、30W以下では低速充電表示となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
ThinkPad X13 Gen4の外観
天板にはThinkPadとLenovoのロゴが配置されています。カメラ部分にはZシリーズのように少し出っ張りがあります。
背面にはセンターにスリットが設けられていますが小さめで主張はあまりありません。
開いた様子です。ベゼル幅は普通です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.93mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.7mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはセキュリティロック、フルサイズHDMI、USB Type-Aポートがあります。
本体左側にはUSB TypeCポートが2つ、USB Type-A、そしてヘッドフォンジャックがあります。
本体の重量を測定したところ、1160gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1470gとなりました。充電器単体では310gとなります。
ThinkPad X13 Gen4のメリット・魅力
13.3インチが10万円前後はかなりお得
13から14インチは各社がしのぎを削るサイズのため、軽量モデルが特に高くなる傾向があります。ところが、X13に限って言うと1.1kgの軽量モデルでありながら、10万円を切るモデルすら存在します(2023年9月19日現在)。この価格帯は非常に珍しく、価値があるといえるでしょう。
ThinkPadの打ち心地が魅力的
ThinkPadは他のノートパソコンと比較して、打ち心地が滑らか。モバイル時のタイピングの強いお供になってくれるでしょう。
ThinkPad X13 Gen4のデメリット・欠点
ハイエンド機ではコスパが悪くなる
ThinkPad X13 Gen4の残念な点はプロセッサのパフォーマンスを上げると、ThinkPad X1 CarbonやNanoとの価格差がグッと縮まってしまう点にあります。X13の方が安く手に入るものの、もう少し手を伸ばすと超ハイエンド機まで手に入る点は悩ましいところです。
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コストパフォーマンスに優れたモバイル機。ThinkPadならではの打ち心地も健在で、非常におすすめなノートパソコンです。
ThinkPad X13 Gen4がおすすめな人
持ち出し用のThinkPadが低価格で欲しい人
ThinkPad X13は持ち出し用として低価格でパソコンが欲しい人に非常におすすめです。第13世代intelはCore i3モデルであっても十分なパフォーマンスを持つため、外でメール返信や書類作成程度なら軽くこなしてくれるでしょう。
ThinkPad X13 Gen4がおすすめではないタイプ
持ち出し頻度が高くハイエンドモデルが欲しい人
デメリットでも書いた通り、プロセッサのパフォーマンスを上げるとThinkPadの更なる上位モデルとの価格差が小さくなってしまう点が悩ましいポイント。筆者としてはThinkPad X1 Carbon、そしてNanoは別格に良い存在ともいえるため、もし予算が届くならそちらをぜひ検討してほしいです。
ThinkPad X13 Gen4のカスタマイズ・モデルの選び方
ThinkPad X13 Gen4を狙うなら、Core i3モデルが最もお得感のあるモデルです。もしメインPCとして使うなら、少し高くはなりますがCore i5モデルにしておいても良いでしょう。
ThinkPad X13 Gen4の実機レビューまとめ
ThinkPad X13 Gen4を安く買う方法
ThinkPad X13 Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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