Legion Slim 5i Gen8のレビュー概要
スリムで実用的なゲームPC
Legion Slim 5i Gen8は薄型ながらもパフォーマンスの高いプロセッサ、GPUを搭載したゲーミングノートパソコンです。
16インチディスプレイを搭載していることもあり、ゲーム用途だけでなく、実用面でも優れています。
こんなタイプにマッチ
- 一台で全てこなしたい人
- 幅広くスペックを選びたい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年 |
CPU | Core i7-13700H Core i5-13500H Core i5-13420H |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | GeForce RTX4060 GeForce RTX4050 GeForce RTX3050 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 2200g |
Cinebench R20 | 4222pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Legion Slim 5i Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Legion Slim 5i Gen8の特徴
ここではLegion Slim 5i Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
パワフルなプロセッサ
プロセッサには第13世代intelプロセッサのHシリーズを搭載しています。ゲーミング用途であれば、GPUの方が重要になることもありCore i5でも十分。一昔前のデスクトップに劣らない性能があるため、実用面で困ることはほぼないでしょう。
RTX4000番台も選べる
dGPUはGeForce RTX4000番台、及び3000番台から選ぶことができます(メインは4000番台)。プレイしたいゲームに応じて選択可能です。
リフレッシュレートを選択可能
ディスプレイは165Hzモデルと240Hzモデルが存在します。パフォーマンスをしっかり出すためには、上位のdGPUが必要になるためコストアップする欠点はあるものの選択肢があること自体が大きなメリットです。
Legion Slim 5i Gen8の価格とコストパフォーマンス
Legion Slim 5iはスペックに合わせて幅広く展開されており、価格帯が広くなっています。どのスペックにおいてもコストパフォーマンスは妥当か、少し安い程度という印象です。
Legion Slim 5i Gen8のスペック
今回レビューしたLegion Slim 5i Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
製品名 | Legion Slim 5i Gen8 | |
型式 | 82YA0006JP | |
サイズ | 260.3×359.7×21.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 2200g |
電源アダプタ | 535g | |
CPU | Core i5-13500H | |
GPU | GeForce RTX4050 | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 80Whr |
公称値 | 8時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Legion Slim 5i Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4222pts、シングルコア654ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは4000ptsを超えており、非常に高いパフォーマンスです。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は10887pts、シングルコア1690ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値が6500MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはかなり高いパフォーマンスを出しています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 8040 | 快適 |
高品質 | 11354 | とても快適 |
軽量品質 | 14197 | 非常に快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
Legion Slim 5i Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.1% | 102.8% |
Adobe RGB | 74.1% | 76.2% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Legion Slim 5i Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 510.42 | 461.76 | 14 |
ポイント② | 175.77 | 376.45 | 14 |
ポイント③ | 558.9 | 393.81 | 13 |
ポイント④ | 333.75 | 437.48 | 15 |
ポイント⑤ | 57.84 | 138.78 | 15 |
ポイント⑥ | 32.27 | 62.86 | 14 |
通信スピードテストの評価
短距離では十分なパフォーマンスが得られてはいるものの、長距離になるとガクンとスコアが落ちる現象が見られました。ネット接続するのであれば、近距離もしくは有線接続する方が良いかもしれません。
Legion Slim 5i Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
今回は検証しておりません。
Legion Slim 5i Gen8の外観
天板です。LEGIONロゴとLenovoロゴがあります。ゲーミングPCですがどちらも光りません。
背面です。排熱を重視して大きなスリットが設けられています。
本体を開いた様子です。高リフレッシュレートパソコンとしてはベゼルが細めな印象を受けます。
キーボード全体です。一部キーが接合していますが、全体的にクセがなく打ちやすい印象です。テンキーが付属します。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.41mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.6mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側です。通気口、カメラの物理スイッチ、フルサイズSDスロットを備えています。
本体左側です。通気口、USB Type-Cが2ポート、コンボジャックを備えています。
背面には電源ポート、フルサイズHDMI、イーサネットコネクタ、USB Type-Aが2ポート備えられています。
本体の重量を測定したところ、2200gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2735gとなりました。充電器単体では535gとなります。
Legion Slim 5i Gen8のメリット・魅力
高いパフォーマンス
ベンチマークの結果からもわかるように非常に高いパフォーマンスを有しており、ミドルクラスのゲーミングノートとして十分な実力を持っています。
カスタマイズ幅が魅力
本モデルはスペックそのものよりも、プロセッサ、dGPU、ディスプレイなど幅広いカスタマイズ性が魅力。ある程度決まったところからさらに細かく自分に合わせられるので、一度カスタマイズページをぜひのぞいてみて欲しいです。
16インチで作業性も良い
筆者が注目したポイントの一つが16インチの縦長ディスプレイ。画面が大きくなることでゲーム以外でも、ネットサーフィンや書類作成などで幅広く活躍してくれます。
Legion Slim 5i Gen8のデメリット・欠点
メモリをカスタマイズできるのは上位モデルのみ
本モデルの最も残念なポイントはメモリ。基本モデルが16GBで、32GBにカスタマイズできるのは30万円前後の上位モデルのみとなっています(2023年11月8日現在)。
みんなの口コミ
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ゲーミングパソコンというカテゴリではあるものの、ディスプレイが16インチの縦型でありネットサーフィンや書類作成でも使える実用性がある点も評価ポイント。カスタマイズのラインナップが豊富なので自分の欲しいものや予算に合わせて選べるのも嬉しいモデルです。
Legion Slim 5i Gen8がおすすめな人
一台でできるだけこなしたい人
ゲームはもちろん、16インチの縦長ディスプレイである点をいかして幅広い作業にパソコンを使うことが可能。一台でできるだけ幅広く使いたい人におすすめです。
Legion Slim 5i Gen8がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
16インチということもあり、本体および充電器の質量はかなり大きいです。Slimと名前が付いてはいるものの、決して持ち運び性が良いというわけではありません。
Legion Slim 5i Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
Legion slim 5i Gen8はカスタマイズ幅がかなり広いことが特徴で、Core i5モデルとCore i7モデルが選べるほか、RTXシリーズも3000番台と4000番台から選択することが可能です。そのため、予算に合わせて選択するようにして下さい。ただし、メモリを32GBにしたい場合は上位モデルでしか選択できないので注意して下さい。
Legion Slim 5i Gen8の実機レビューまとめ
Legion Slim 5i Gen8を安く買う方法
Legion Slim 5i Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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