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EliteBook 635 G11の実機レビュー

※本記事では日本HPより貸出を受けて、テストを行っています。

EliteBook 635 G11のレビュー概要

軽量パワフルノート

軽量であり、かつパワフルなプロセッサを搭載した13.3インチノートパソコンです。薄型ノートパソコンにありがちなインターフェイスがUSB Type-Cのみということもなく、ビジネス層をターゲットにしていることがしっかりと反映された良モデルと言える一台となっています。

こんなタイプにマッチ

  • ビジネスパーソン

簡易スペック表

発売日 2024年
CPU Ryzen 5 8640U
Ryzen 7 8840U
RAM 16GB
ストレージ 512GB
画面サイズ 13.3インチ
GPU 内蔵グラフィックス
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 970g
Cinebench R23 10818pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2024年9月9日時点で148280円(税込)から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

EliteBook 635 G11の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

EliteBook 635 G11の特徴

ここではEliteBook 635 G11の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

Ryzen8000シリーズの高いパフォーマンス

ベンチマーク結果でも書いていますが、Ryzenシリーズのパフォーマンスは非常に高く、一般用途で使う分には全く問題ないレベルに仕上がっています。メモリは16GBが標準となっているため、しっかりと性能が発揮できるでしょう。

 

1kg以下で持ち運びしやすい筐体

本体質量は0.99kgとなっており、持ち運びが非常に楽です。薄型ということもあって、カバンにスッと入り出張等で便利な一台です。

 

ビジネスシーンで使える機能が満載

本モデルは元々ビジネスモデルということもあり、仕事で使える機能が多く備わっています。AIによるカメラ補正(視線やフレームセンタリング)やクリアなオーディオが備わっていることに加え、軽量パソコンでは削がれがちなフルサイズHDMIやType-A USBを備えているところがポイントです。

 

EliteBook 635 G11の価格とコストパフォーマンス

本モデルは価格帯が15万円前後となっており、ノートパソコンとしては並〜少し高いクラスの価格帯になります。パフォーマンスそのものや持ち運びに向く軽さなどを考慮すると、価格的には適正だと感じました。ただし、同価格帯では個人向けでもう少し高級感があるモデルもあるため、どちらに重点を置くかによって感じ方が人によって変わりそうな印象を受けています。

2024年9月9日時点で148280円(税込)から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

EliteBook 635 G11のスペック

今回レビューしたEliteBook 635 G11のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年 2024年
製品名 EliteBook 635 G11
型式 -
サイズ 211.2×297.3×15.1mm
重量(実測) 本体 970g
電源アダプタ 315g
CPU Ryzen 7 8840U
GPU AMD Radeon TM Graphics
メモリ(RAM) 16GB
ストレージ 1st 1TB
2nd -
ディスプレイ サイズ 13.3インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 液晶
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋 無し
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 5MP
物理シャッター 無し
リヤカメラ 画素数 有り
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.3
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 3セル、43Whr
公称値 最大13.8時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

他グレードを見てみる

 

EliteBook 635 G11のベンチマーク

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は10818pts、シングルコア1717ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3500MB/sを超えており、重い処理をしなければ十分余裕のあるスペックと言えるでしょう。実用面でほぼ困ることはなさそうです。

 

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 3981 普通

 

EliteBook 635 G11の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:507.46Mbps
ポイント②:378.71Mbps
ポイント③:616.13Mbps
ポイント④:355.91Mbps
ポイント⑤:263.26Mbps
ポイント⑥:111.78Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 507.46 523.41 17
ポイント② 378.71 479.06 17
ポイント③ 616.13 566.18 18
ポイント④ 355.91 515.53 20
ポイント⑤ 263.26 270.32 19
ポイント⑥ 111.78 85.52 18

 

通信スピードテストの評価

全体的に見て、概ね200Mbpsを超えており十分なパフォーマンスが出ていると感じました。ただし、最長距離ではガクンと速度が落ちる傾向が見られます。それよりもPINGの数値が大きめで出ていることが気になりました。普段10ms程度の数値のため、少し遅めの数値が計測されています。

 

EliteBook 635 G11のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。20Wでは充電ができませんでしたが、30W以上では問題なく充電することが可能でした。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

EliteBook 635 G11の外観

天板はHPのロゴが配置されているのみで、非常にシンプルです。

 

背面はパンチホールで通気口が確保されています。基本的にフラットな印象です。

 

開いた様子です。ベゼル幅は狭めでモダンな雰囲気になっています。

 

キーボードは右下部分が一部接合キーにはなっているものの、メインで使う部分は独立キーとなっています。デリートキーの横が電源ボタンになっているため押し間違いしてしまいそうな懸念があります。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.9mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。

 

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。

 

本体右側にはUSB Type-A、フルサイズHDMI、USB Type-Cポートが2つ備わっています。

 

本体左側にはUSB Type-Aポートとコンボジャックが備わっています。

 

本体の重量を測定したところ、970gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、1285gとなりました。充電器単体では315gとなります。

 

EliteBook 635 G11のメリット・魅力

軽くて持ち運びしやすい

1kgを切る本体質量のため、気軽に持ち運びしやすいことが大きなメリットと言えます。また、軽いだけでなく薄いさも魅力的なため、カバンの中にスッと入れて手軽に持ち出せる魅力があります。昨今では45W充電器はGaN対応で小さいものもあるため、ビジネスシーンでも活躍しそうです。

 

インターフェイスが豊富

ウルトラブックにありがちですが、インターフェイスがUSB Type-Cしかなく外出先で困るケースがあります。本モデルはType-Cだけでなく、Type-Aも持ち合わせているため咄嗟の場面でも活躍しやすいことが他の薄型ノートパソコンとの差別化ポイントになります。

 

非常に高いパフォーマンス

Ryzenシリーズは4000番台から高いパフォーマンスを出し続けていますが、ベンチマーク結果の通り、8000番台も変わらず非常に高い実力値を持っています。一般的な作業において、処理能力で困ることはまずないでしょう。

 

EliteBook 635 G11のデメリット・欠点

キータッチが少し安っぽい

15万円前後のノートパソコンとしては、キータッチが少し安っぽい印象を受けました。内部構造は分かりませんが、浅く、キーの跳ね返りが弱い印象だったため、タイピング作業が多い人にはあまり向かない印象です。必要に応じて、外部キーボードを用意したほうが効率が良いかもしれません。

 

同じランクで比較すると高級感が薄い

2024年のノートパソコンの傾向として、12万円台あたりから本体の質感が向上してくる印象があります。同じ日本HPのパソコンでも、この価格帯では高級感のあるモデルが出始める価格帯と言えます。EliteBook 635 G11はビジネスシーンを重要視していることもあってか、高級感という意味では少し弱めな印象を受けました。

 

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HP
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 1 reviews
 by SIMPC

Ryzen8000シリーズの高いパフォーマンス、持ち運びが楽にできる質量、豊富なインターフェイスとビジネスユースで必要な機能をしっかりと備えた一台です。キーボードの質感さえ満足できれば文句なしです。

 

EliteBook 635 G11がおすすめな人

持ち出しの多いビジネスパーソン

本体質量が1kgと軽いこと、そしてインターフェイスにUSB Type-Aを搭載しており、咄嗟の状況でも困らないことがビジネスパーソンにおすすめできる理由として挙げられます。

 

EliteBook 635 G11がおすすめではないタイプ

タイピングが多いユーザー

デメリットでも書いた通り、キーボードの打鍵感は15万円前後のノートパソコンとしては正直イマイチです。タイピングメインでパソコンを使うユーザーにはもう少し打鍵感の気持ち良いノートパソコンの方が良いのではと感じました。

 

大学生

こちらもデメリットで書いた通り、15万円前後では高級感のあるモデルが増えてきます(例えば、エッジのメッキ加工など)。EliteBookシリーズはビジネス然としていることもあり、ファッションの一部としてパソコンを捉えた時には他のモデルの方が良いのではと感じました。

 

EliteBook 635 G11のカスタマイズ・モデルの選び方

本モデルではRyzen5シリーズとRyzen7のモデルが存在します。メモリ量、およびストレージはどちらのモデルでも同じなため、一般的な処理で使うと想定するとRyzen5シリーズでも十分です。

Ryzen7のパフォーマンスをフルで使うような作業は少ないでしょう。

公式サイトを見る

 

EliteBook 635 G11の実機レビューまとめ

ビジネスユースなら最強クラス

結論

外出することや会議が多いなら最高クラスに満足度が高くなるノートパソコンと言える一台です。

ただし、キータッチが安っぽい点だけは気になったため、普段から打ち込み作業が多い人は一度実機を触ってみるほうが良いかもしれません。

2024年9月9日時点で148280円(税込)から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

EliteBook 635 G11を安く買う方法

EliteBook 635 G11に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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