m-Book K700のレビュー概要
第9世代ノートPC+GPU搭載モデル
マウスコンピューターから発売されている、超高コスパ15インチノートパソコンです。CPUにCore i7-9750、GPUにMX250を搭載しながら、価格は10万円を切っています。
また、ROMはシングルではなく、SSDとHDDのダブル構成になっていて、保存容量も大きく簡単な動画編集用マシンとしてはちょうどよい性能になっています。
ただし、実際に使ってみたところ、ベンチマークテスト時に60dBAほど出ており、かなりうるさく感じました。
重さはそれなりにあるので、家庭内で使う、ファンの音を気にしないという点で見ると価格的には他の15インチと比べてもかなりメリットの大きな機種と言えます。
m-Book K700実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。実際に使った感想(主観的な内容)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
本モデルには後継機種が発売されており、当サイトでもレビューしています。合わせてこちらもご覧ください。
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m-Book K700の特徴
ここではm-Book K700の一般的な特徴に触れています。使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
第9世代CPU搭載の15インチノートパソコン
m-Book K700はCore i7-9750H搭載のノートパソコンでハイエンド級CPUとなっています。
またメモリは標準が16GB、上位モデルでは32GBまで選択できるうえ、DDR-2666も選択可能になっています。
GPU「MX250」を搭載
m-Book K700ではGPUにMX250を搭載しています。GPUとしては廉価グレードですが、GPUを搭載しているだけで処理能力はグンとあがります。
15万以下の低価格
この機種が最も魅力的なのは価格です。15インチノートパソコンとして、GPUまで搭載しているにもかかわらず、10万円を切っています。32GBにしても15万円を超えないので非常にリーズナブル。
15インチで「出来るだけ安く+高性能ベース」で考えているなら、十分以上に満足できる選択肢の一つです。
m-Book K700のスペック
今回レビューしたm-Book K700のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2020年8月21日 |
サイズ | 320mm×215mm×17.5mm |
CPU | Core i7-9750H |
GPU | MX250 UHD グラフィックス630 |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | 15.6インチ |
ディスプレイ | 1920×1080 |
記録方式 | 256GB SSD |
生体認証 | Windows Hello |
フロントカメラ | 100万画素 |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac |
bluetooth | 5.0 |
SIMカードサイズ | 無し |
LTEモジュール | 非対応 |
重量 | 約2.0kg |
光学ドライブ | なし |
※詳細仕様はこちら
スペックの解説
m-book K700はハイスペックなノートパソコンです。Core i7-9750H搭載でGPUがあるため、処理もスムーズで快適な挙動です。ベンチマークでの測定結果で示すように第10世代CPUの測定結果よりも高い数値が出ており、ノートでハイスペックを求めるなら、HシリーズとGPUの組み合わせは2020年3月段階で優れたパフォーマンスを出すと言えます。
残念なことに重さがかなりあるため、持ち運びには向きません。こういった場合にGPU搭載モデルで考えるなら、DAIV-4NやPrestige 14を検討しておく方が無難とも言えそうです。
m-Book K700のベンチマーク(CINEBENCH他)
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2655pts、シングルコア460ptsという結果になりました。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。
Cドライブ(SSD)
Dドライブ(HDD)
m-Book K700の外観
こちらがm-Book K700の天板です。シンプルなブラックで、mouseのマークが入っています。
背面はスリットが入っており、ファンが見えます。バッテリーは取り外し可能です。
開いた様子です。ベゼル幅は比較的狭くなっています。ブラックを基調としていて、シンプルです。
ベゼル幅は縦11mm、横7mmとなっています。
下部ベゼルを測定したところ、広めで27mmです。
キーボードです。テンキーを搭載しています。
キーピッチは16.5mmとなっています。キーストロークは1.5mmでした(シンワのデップスゲージで測定)。
タッチパッドは110×63mmとなっています。クリックは浅めでカチッと音が鳴るタイプです。
右サイドです。フルサイズSDカード、USB-C、USB-Aとなっています。大きな穴はファンになっています。
左サイドです。こちらはファン、USB-A×2、ヘッドフォンジャック、マイクとなっています。
背面です。ミニディスプレイポート、HDMI、フルサイズイーサネットコネクタ、電源コネクタを搭載しています。
付属の電源ケーブルです。比較的大きめです。ケーブルの入力はL字です。
m-Book K700の通信環境(WI-Fi)のテスト
m-Book K700の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
最長距離ではPINGが落ちるものの、かなり安定した速度が出る結果となっています。
m-Book K700のメリット・魅力
サクサクで使えてストレスがほぼゼロ
Core i7-9750H、16GBメモリ、MX250の構成なので非常に快適な使い心地です。初期起動から、ネット接続時した種々のダウンロードが多い初動でもまったくストレスがありませんでした。
音質レベルが非常に高い
低価格ノートパソコンでは、音質が犠牲になりやすいですが、m-Book K700は音が非常に良いです。下から上までしっかりと音が出ているので、音楽を聴いたり、VODを楽しんだりすることにも向いていると言えます。
キーボードが打ちやすい
キーボードに適切な深さがあり、打ちやすいモデルです。
15.6インチモデルではテンキーが変形することがありますが、K700では配列が一般的でPCを変えても打ちやすいです。
背面ポートでスッキリ
K700は横にはファンがあるためポートが後ろにあります。左右にあると目に付く、電源コネクタや有線LAN、拡張用のHDMI、ミニディスプレイポートなどが全て集約されているため、複数画面にするときに、左右をすっきりとした状態で使うことができます。
m-Book K700のデメリット・欠点
ファンの音・風が気になる
m-Book K700は普段はあまり気になりませんが、高負荷時のファン音が大きめになっています。また風が横から出てくるので、手を置いた時に風が当たります。
USB-PD非対応
USB-Cは搭載していますが、UDB-PDには非対応です。18W、30Wで入力を試しましたが充電は確認できませんでした。
重くて厚みがある
15.6インチノートパソコンとしては普通ですが、2kgあるためモバイルには向きません。また厚みもかなりあります。
もしモバイル性を重視するなら、14インチクラスのGPU搭載パソコンを検討するほうが良いでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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GPU搭載でCore i7-9750Hを付けて、10万円以下で購入できるので、超激安モデルと言ってよいでしょう。安いだけでなく、同じ値段帯のPCと比べて格段に性能が良い上、必要なものをほぼ備えてパソコンになっています。
モバイルには向かないので、星を一つ下げました。その場合は14インチGPU搭載モデルを選ぶ方が良いでしょう。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- キーボードのデザインが可愛い
- 普段使っているSZとキーボードサイズが似ていて打ちやすい
- ファンに汚れが溜まりそう
m-Book K700がおすすめな人
一台で完結させたい人
ディスプレイを拡張させることなく、一台で全てを完結させたい人にとって、m-Book K700は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。比較的ハイスペックですし、ドライブが2つあるため保存容量も大きい。かつGPU搭載のため簡単な動画編集くらいならこなす実力があります。
簡単な動画編集をしたい人
動画編集をするならデスクトップパソコンの方が、価格面で見て有利なのでおすすめです。しかし、m-Book K700はGPU搭載モデルとしては、コスパが良いため、動画編集用のノートパソコンとして候補に挙げてもよいモデルです。
安く高性能PCが欲しい人
m-Book K700の魅力はやはり値段に帰結するでしょう。これだけの性能を持ちながら税抜きでは10万円を切っています。コスパだけで決めるなら、間違いないモデルです。
m-Book K700がおすすめではないタイプ
ハードにゲーム、動画編集をする人
ゲーマーや動画編集する人ならわかると思いますが、MX250クラスではハードなゲーム、動画編集は厳しいです。ゲーミングノート、もしくはデスクトップを購入するようにしましょう。
持ち運びをする人
重量は2kgもあります。持ち運びする人には向きません。
m-Book K700のカスタマイズ時のポイント
この項目ではm-Book K700をコスパ良くバージョンアップするためのコツについて解説しています。なおこの項目は記事執筆時時点のため、構成が変わっている可能性があるためご注意ください。
メモリを16GBへ変更
Core i7-9750Hの性能を活かすためにメモリは16GBへ変更することをおすすめします。メモリは、DDR4-2400と2666がありますが、2400で十分です。
動画編集をするならSSDのバージョンアップは検討してもよい
動画編集するなら読み出し、書き出し速度アップ目的に、SSDをバージョンアップしてもよいでしょう。
セカンドROMは状況に応じて選ぶ
m-Book K700のセカンドROMは標準HDDとなっています。持ち運びをするなら、衝撃性と重量を考え、SSDに変更するのも一つの手でしょう。
m-Book K700の実機レビューまとめ
m-Book K700を安く買う方法
マウスコンピューターはいくつかの購入経路(公式ショップ)があります、公式、amazon、楽天市場を比較して購入しましょう。基本的には公式が最も安くなりますが、キャッシュレス還元などの割引により、ポイント換算で通販サイトが安くなることがあります。
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