LEGION Y540(17)のレビュー概要
17インチのGTX搭載モデル
LEGION Y540(17)は上位のY740に対して、GTX1650、もしくはGTX1660Tiを搭載したエントリークラスのゲーミングノートパソコンです。
17.3インチの大画面にリフレッシュレート144Hzのディスプレイを搭載していることでより快適にプレイすることができる一台。
予算に合わせてエントリークラスの中でも性能を調整できる点も魅力になっています。
上位版とはCPUだけでなく音質の観点でも違いがあるので、その点についても触れています。
簡易スペック表
CPU | Core i7-9750H |
RAM | 16GB |
ROM | 1TB SSD 1TB HDD+256GB SSD |
画面 | 17.3インチ |
GPU | GTX 1650 GTX1660 Ti |
USB-PD | 非対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 2.795 kg |
CINEBENCH R20 | 2574 pts |
※詳細スペックはこちら
LEGION Y540(17)実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしたものを用いて検証しています。
LEGION Y540(17)の特徴
ここではLEGION Y540(17)の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
高リフレッシュレートの17インチ
LEGION Y540(17)は本体の性能よりもディスプレイに特徴があるといっても過言ではありません。144Hzのリフレッシュレートとノートパソコンとしては最大クラスの17.3インチのディスプレイを搭載していることでどこでもゲームを楽しめる一台になっています。
ゲーミングとしてはエントリー価格
LEGION Y540(17)はゲーミングとして必要な要素を備えながらエントリーの価格になっています。高リフレッシュレート、17インチで20万円以下で購入することが可能です。
LEGION Y540(17)の価格とコストパフォーマンス
LEGION Y540(17)は購入時に注意してほしいポイントがあります。というのはグレードによるROMとCPUの違いです。上位グレードはオールSSDですが、低グレードはSSD+HDD構成、CPUはCore i7-9750HとHFがあります。また、高リフレッシュレートも上位モデルのみ対応となっています。
コストパフォーマンスとして17インチで見ると高くなっていますが、ゲーミングパソコンに限定すればRyzen4000シリーズの登場により費用対効果が下がってしまっています。大型ディスプレイに魅力を感じるならありと言えるでしょう。
LEGION Y540(17)のスペック
今回レビューしたLEGION Y540(17)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年1月 | |
製品名 | LEGION Y540(17) | |
型式 | 81T3006YJE | |
サイズ | 399.8×290×25 | |
重量(実測) | 本体 | 2.795 kg |
電源アダプタ | 975 g | |
CPU | Core i7-9750H | |
GPU | GTX 1660Ti | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
保存(ROM) | 1st | 1TB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 17.3インチ |
解像度 | 1920×1440 | |
形式 | IPS液晶 | |
光沢 | ノングレア(非光沢) | |
リフレッシュレート | 144Hz | |
生体認証 | 指紋 | × |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 搭載 | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 4.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | - |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | - | |
バッテリー公称値 | サイズ | 3セル |
JEITAによる基準 | 最大3.2時間 | |
ACアダプタ容量 | 230W |
※詳細仕様はこちら
スペックの解説
ノートパソコンとしては高いですが、ゲーミングパソコンとしてはエントリークラスです。検証機はGTX1660Tiとなっている通り、シリーズでRTXを選ぶことはできません。また大型ディスプレイということもあり、バッテリー公称値は3.2時間となっています。
外観で掲載しているようにACアダプタ容量が230Wでかなり大型で、本体と合わせると3kg弱あるため持ち運びには不利だと言えます。
LEGION Y540(17)のベンチマーク(CINEBENCH、動画編集など)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ2574pts、シングル441ptsとなりました。Core i7 10510Uを凌ぐ性能を持ちます。他機種との比較はCINEBENCH R20のデータ一覧をご覧ください。
PASSMARK
PASSMARKのデータは以下の通りです。他機種との比較はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3025MB/sとなっています。最高クラスの速度となっています。
騒音テスト
CINEBENCH R20計測時に測定を行いました。比較的静かで55~63デジベル程度でした。かなり音はうるさいです。
ベンチマーク時の熱について
FF15のベンチマーク測定時に温度測定を行いました。なおHDの高品質にてベンチマークを回しています。青線がCPU、紫線がGPU温度です。
動画編集ベンチマーク
Davinch Resolve16を用いて、フルHD動画の書き出しを行ったところ、7分30秒でした。CPU、GPU性能の割には遅い印象です。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 13414 | 非常に快適 |
高品質 | 15381 | 非常に快適 |
標準 | 17331 | 非常に快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 5911 | やや快適 |
標準 | 7674 | 快適 |
軽量品質 | 10041 | とても快適 |
LEGION Y540(17)の通信環境(WI-Fi)のテスト
LEGION Y540(17)の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを5GHz帯で用いています(クリックで拡大します)。
一戸建て全ての部屋において、アップロード、ダウンロードは安定した数値が出ていますが、遠距離ではPINGが落ちる傾向が見られました。距離が長い場合はメッシュWi-Fiを組むか、ゲームならよりWi-Fiに近い環境で作るほうが良いでしょう。
LEGION Y540(17)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDは非対応です。
LEGION Y540(17)の外観
天板はLEGIONマークが入っています。同色で加工されているためあまり目立ちません。
底面は大胆に通気口が施されています。
開いた様子です。本体が大きいわりにベゼルが狭いので、大画面が際立ちます。ただし、本体下部のベゼルがかなり大きめです。
左右ベゼルの幅は7mmとなっています。
下部ベゼルです。下側にカメラが仕込まれています。物理シャッターも付属されています。
キーボードです。英字配列となっています。テンキーがあります。
キーストロークはミツトヨのデジタルノギスでキーボードの2点間の距離を計測した結果17.5mmでした。またキーストロークは1.3mmでした。
タッチパッドの幅は101mmで17インチの割には小さめになっています。
右側にはUSB-Aがあります。
左側はUSB-Aとヘッドフォンジャックがあります。
背面にポート類が集約されており、ケンジントンロック、USB-C、ディスプレイポート、USB-A、HDMI、イーサネットコネクタがあります。
重量を測ってみた様子がこちらです。本体の重さは2795gです。
電源アダプタを測ってみた様子がこちらです。電源アダプタだけで975gもあります。
LEGION Y540(17)のメリット・魅力
エントリーゲーミングなら十分な実力
実際にベンチマークした通り、エントリーゲーミングなら十分な実力を誇ります。ディスプレイサイズが大きいので、一旦はこれだけでゲームをスタート出来るオールインワン性の高いPCになっています。
高いリフレッシュレートと大画面
ディスプレイサイズが大きいだけでなく、ゲーミングにおいて重要なリフレッシュレートが高くなっています。そのため、ゲームの時に視野をとりつつ、反応が遅れないようにすることができます。
LEGION Y540(17)のデメリット・欠点
上位モデルと比べると音が劣る
Y540には上位にY740(17)がありますが、音が全く違います。というのもLegion Y740(17)は本体側にサブウーハーを積んでおり、低音が強化されているからです。オールインワンでスピーカー性能まで求めるならY740の方が良いでしょう。
サイズに拘らなければコスパが悪くなる
Legion Y540が出た時にはコストパフォーマンスとしては普通でしたが、2020年にRyzen4000番台が登場したことで状況が大きく変わりました。ディスプレイサイズに拘らなければ、Zephyrus G14でRyzen9とRTXでリフレッシュレート144Hzのパソコンがあるため、LEGION Y540のコスパが見劣りしてしまいます。
みんなの口コミ
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エントリークラスの17インチ、ゲーミングノートパソコンですが、2020年9月段階においては第三世代Ryzenの登場によりコスパが悪くなっている感が否めない。性能重視なら他モデル、ディスプレイの大きさ重視ならこのモデルを選ぶ方が良いと考えます。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 大きすぎて持ち運びはできない
- 画面が大きくて見やすい
LEGION Y540(17)がおすすめな人
大画面とエントリーをオールインワンで両立したい人
LEGION Y540(17)は17インチのディスプレイを持っている、かつ価格が安めなので大画面とエントリーを両立したい人には良いでしょう。
LEGION Y540(17)がおすすめではないタイプ
画面を外部接続する人
画面を外部接続する前提ならあまりおすすめはできません。理由はディスプレイサイズに依存せず、CPUの性能だけで言えばより性能の高いモデルが存在するからです。
CPUの性能を重視する人
上と同じ理由になりますが、CPUだけで見るとこの価格帯よりもより高い性能で低価格なモデルが存在します(例:Zepyhrus G14)。そのため、性能の費用対効果は薄くなっています。
オールインワンで音も楽しみたい人
LEGION Y540(17)は音が悪いわけではありませんが、上位のLEGION Y740(17)を聞くと戻れないほど貧弱に感じてしまいます。17インチならオールインワンで使うことを想定していると思うので、サブウーハー搭載のY740(17)を選ぶ方が良いでしょう。以下でレビューしているのでよければご覧ください。
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LEGION Y540(17)のカスタマイズ・モデルの選び方
LEGION Y540(17)はいくつかモデルがありますが、選ぶならゲームで重要なリフレッシュレート144Hzのものを選びましょう。低価格モデルは高リフレッシュレート非対応なので要注意です。
LEGION Y540(17)の実機レビューまとめ
結論
17インチのディスプレイを持つエントリーゲーミングもでるなので、性能と価格にちぐはぐなところもありますが、オールインワンでとりあえずゲームを始めたいなら選んでも良い一台です。
ただし、Ryzen4000番台の性能が良いため、結果的にコスパが悪くなってしまっているため買い替えたくなるかもしれません。
特にディスプレイを2枚目使って運用することを視野に入れているなら、サイズを落としてCPU側の性能をアップするように構成を組んだPCを選ぶ方が良いと考えます。
LEGION Y540(17)を安く買う方法
LEGION Y540(17)に限りませんが、Lenovoのノートパソコンは買い方によって値段に差があります。以下で最も安く買える方法についてまとめているのでご参考ください。
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