Vivobook Flip 14 TM420IAのレビュー概要
Vivo14インチの2in1
Vivobook Flip14は名前の通り、本体がフリップすることで2in1スタイルにもできるモデルです(過去からVivobookは発売されていましたが、15インチがメイン)
Zenbookがあるため、Vivobookは廉価版のような位置づけで見られることが多いですが、新しく登場したFlipタイプはそれを覆すほどの先進的なデザインを持つモデル。
光沢ディスプレイに高級感のあるフットプリントなど、これまでのVivobookとは違う魅力があります。それでいて、これまで通り価格は控えめですし、Ryzen4000シリーズを搭載することで高性能。
見た目のカッコイイ2in1が欲しい人は第一候補で考えておくべき一台です。
簡易スペック表
CPU | Ryzen7 4700U Ryzen3 4300U |
RAM | 8GB |
ROM | 256~512 GB |
画面 | 14.0インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 非対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 1565 g |
CINEBENCH R20 | 2842 pts |
※詳細スペックは公式データをご覧ください
Vivobook Flip 14 TM420IA実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからの貸し出しを受けてレビューしています。
Vivobook Flip 14 TM420IAの特徴
ここではVivobook Flip 14 TM420IAの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
Vivobookの2in1タイプ
このモデルはVivobookとしては久しぶりに出た2in1モデルになっています。そのため光沢ディスプレイ、タッチパネルに対応しています。Ryzen4000シリーズはZenbookでFlipタイプが出ていないため、唯一の2in1とも言えます。
Ryzen4000シリーズ搭載
第三世代Ryzenである4000番台は、過去モデルと比べて大幅な性能アップが施されています。Vivobook Flip 14においても同様で、後述のベンチマークスコアではCinebench R20において2842ptsと非常に高い結果が見られています。
Vivobook Flip 14 TM420IAの価格とコストパフォーマンス
Vivobook Flip 14 TM420IAのコスパは非常に高く、Ryzen7搭載モデルでも10万円台で購入することができます。Ryzen3モデルもありますがさらに安くなっています。Ryzen3でも4000番台は十分な実力があるので、ぜひこちらも検討して見ると良いでしょう。
現在の価格について
上記は執筆時点(2021/3/24)の情報です。現在の価格については以下から公式サイトをご確認ください。
Vivobook Flip 14 TM420IAのスペック
今回レビューしたVivobook Flip 14 TM420IAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2019年9月10日 | |
製品名 | Vivobook Flip 14 TM420IA | |
型式 | ー | |
サイズ | 324×220×18.2 mm | |
重量(実測) | 本体 | 1565 g |
電源アダプタ | 145 g | |
CPU | Ryzen7 4700U | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
保存(ROM) | 1st | 512GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14.0インチ |
解像度 | 1920×1440 | |
形式 | IPS液晶 | |
光沢 | グレア | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | ○ |
顔認証 | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 92p |
物理シャッター | × | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 対応 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | × |
SIMカードサイズ | × | |
光学ドライブ | × | |
バッテリー公称値 | サイズ | 3セルバッテリー |
JEITAによる基準 | 10.6時間 | |
ACアダプタ容量 | 45W |
※詳細仕様はこちらからご確認ください。
スペックの解説
第三世代のRyzen7 4700Uを搭載した超高性能なノートパソコン。メモリは8GBだが、これでほとんどの作業はこなせる実力がある(後述のベンチマークでFHD書き出しでも4分以内)。フロントカメラの画素数と、バッテリー容量が小さい点だけは注意しておきたい。
Vivobook Flip 14 TM420IAのベンチマーク(CINEBENCH、動画編集など)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ2842pts、シングル467ptsとなりました。他機種との比較はCINEBENCH R20のデータ一覧をご覧ください。
PASSMARK
PASSMARKの測定値は以下の通りです。他機種との比較をしたい人はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。2130MB/sなので、昨今のSSDでは最速ではありませんが、十分に速いレベルといえるでしょう。
騒音テスト
Passmark実施時の騒音テストの結果57.8デジベルでした。ベンチマーク時、動画編集時ともに非常に静かです。
ベンチマーク時の熱について
動画書き出し時の熱は以下の通りです。CPUは100℃付近まで上昇しますが、その後安定していました。
動画編集ベンチマーク
Davinch Resolve16を用いて、FHDの10分間の動画の書き出しを行いました。4分42秒となっています。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 2256 | 普通 |
高品質 | 3010 | やや快適 |
標準 | 4094 | 快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。なお、標準品質以上はスペック的に厳しく、ベンチが回らなかったため、未測定です。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 686 | 動作困難 |
標準 | 1853 | 動作困難 |
軽量品質 | 1954 | 動作困難 |
Vivobook Flip 14 TM420IAの通信環境(WI-Fi)のテスト
Vivobook Flip 14 TM420IAの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを5GHz帯で用いています(クリックで拡大します)。
Vivobook Flip 14は壁を挟むとWi-Fi速度、PINGが低下する傾向が見られました。特に最長距離においては36msとなっています。広い家の場合はメッシュWi-Fi等を利用してWi-Fi環境を構築すると良いでしょう。
Vivobook Flip 14 TM420IAのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDには非対応です。
Vivobook Flip 14 TM420IAの外観
天板です。ASUSとVivobookの文字がシルバーメッキでプリントされています。
背面です。2in1ということもあってか背面にスリット、通気口はありません。スピーカーがパームレスト側に配置されています。
開いた様子です。光沢ディスプレイとなっています。ベゼルは狭小というわけでありませんが、光沢ディスプレイのため、あまり目立ちません。
テントモードにした様子です。
タブレットモードにした様子です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
2in1では珍しく開いた際にチルトアップされる構造になっています。ASUSはこの構造を持ったノートパソコンが多く見られますが、2in1では他メーカーも含めかなり珍しい仕組みと言えます。
キーボードです。変則ではありませんが、エンターキーが大きいこと、側面にヴィヴィットカラーが入っていることが特徴です。
2つのキーをミツトヨのデジタルノギスで測り割返してキーピッチを算出したところ、○○mmでした。またキーストロークは○○mmとなっています。
タッチパッドは105mm幅です。
右側です。電源アダプタ、HDMI、USB-A、USB-C、ヘッドフォンジャック、microSDカードスロット、電源ボタンがあります。
左側です。USB-Aとケンジントンロックがあります。
質量は1565gです。
充電器込みの質量です。単体では145gとなっています。
Vivobook Flip 14 TM420IAのメリット・魅力
コスパが優れたモデル
Vivobook Flip 14 TM420IAは非常にコストパフォーマンスに優れたモデルになっています。Ryzen4000番台になったことでRyzen3でも一昔前のCore i7程度の実力はあることから、8万円のモデルを購入しても十分できることが多くなっています。
見た目がかっこいい
VivobookはもともとASUS製品の中でも自分に合わせた色を選ぶというコンセプトにしていることもあり、デザイン性に優れています。Vivobook Flip 14 TM420IAでもその考え方が踏襲されています。14インチで薄型になっていることで、スタイリッシュさに磨きをかけています。
Vivobook Flip 14 TM420IAのデメリット・欠点
USB-PD非対応
14インチモデルは他メーカーを含め、USB-PDに対応しているケースがほとんどです(ASUSの中でもZenBook 14は対応しています)。しかし、残念ながらVivobook Flip 14は非対応となっています。※ただし外観でお見せしているように充電器は45Wタイプのため非常にコンパクトです。
14インチとしては重め
Vivobook Flip 14は2in1スタイルとなっているため、ヒンジ強度が必要となり結果的に重くなる傾向になります。持ち運びするなら、クラムシェルタイプのZenBook 14の方がが良くなるでしょう。
みんなの口コミ
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自己責任でメモリーとSSDの交換ができるのでRyzen3モデルでもメインPCとして使えます。
ASUSから登場した14インチの2in1。Ryzen7搭載で超ハイパワーなため、ほぼどんな作業もサクサクとこなすことが可能(GPUを搭載していないため、動画書き出しやゲームは除く)。一つだけ残念なのはUSB-PD非対応であること。ただし充電器は小さめなので持ち運びにはほとんど苦にならないはずです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 見た目の割に重い
- コンパクトで鞄に入れやすそう
Vivobook Flip 14 TM420IAがおすすめな人
リーズナブルな2in1の14インチが欲しい人
かなりピンポイントになりますが、リーズナブルな14インチ2in1が欲しい人に特におすすめです。Ryzen7搭載モデルで14インチ2in1でかつ10万円以下で買えるモデルは2020年10月11日段階でこれくらいしかありません(13インチならENVY x360 13 ay-0000があります)。
Vivobook Flip 14 TM420IAがおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
Vivobook Flip 14 TM420IAはコンパクトで薄型の2in1ですが重さはハイエンド14インチに比べると重めです。また、USB-PDに対応していないため、充電器を一つ多く持ち運ばないといけないデメリットもあります(モバイルバッテリーからの充電もやりづらくなります)。これらを考えると、外で使うことが多い人は多少プラスでお金を出してもハイエンド14インチを選ぶか、2in1を諦めてZenbook 14 UM425IAを選ぶほうが無難です。
Vivobook Flip 14 TM420IAのカスタマイズ・モデルの選び方
Vivobook Flip 14 TM420IAは全部で3つのモデルがあります。Ryzen7でオフィスが付いたモデルとそうでないモデル、そしてRyzen3モデルです。どれを選んでもコストパフォーマンスに優れたモデルなので構いませんが、Ryzen3でも事務作業やネットサーフィンなら十分こなすことができます。Ryzen7はハイパワーなので、ストレスを感じたくない人はこちらを選びましょう。
Vivobook Flip 14 TM420IAの実機レビューまとめ
Vivobook Flip 14 TM420IAを安く買う方法
Vivobook Flip 14 TM420IAを始めASUSのパソコンはいくつか安く買う方法があります。以下のページを必ず参考にしてください。
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