DAIV Z7のレビュー概要
クリエイター向けデスクトップ
DAIV Z7はシリーズでミドルレンジクラスの位置付けとなるモデルで、RTX2060 Superを搭載したRAW現像・動画編集向けのデスクトップパソコンです。性能の良いプロセッサを搭載しているだけあって、非常に快適な使い心地となっています。
DAIVのデスクトップパソコンシリーズは上位モデルで3070や2070 Superが選べるため、ミドルレンジクラスとなりますがほとんどの人にとって性能的には十分以上です。
価格は20万円以下に抑えられ、しかも本体デザイン、全体的な質感が良いところもメリットとなっています。本来のターゲット層であるクリエイティブな作業だけでなく、ゲーム性能も優れているため、性能の良いデスクトップを探している人におすすめできる良モデルであり、売れ筋であることがよくわかるモデルです。
DAIV Z7実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。実際に使った感想(主観的な内容)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
DAIV Z7の特徴
ここではDAIV Z7の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
DAIVシリーズのミドルハイエンド
DAIV Z7はグラフィックボードにRTX2060 Superを積んでおり、シリーズの中でミドルハイエンドに当たるモデル(上位モデルにはRTX2070 SuperとRTX3070が存在、さらにその上にはCAD用のQuadroシリーズが存在)。ただし、DAIV Z7よりも上位のモデルはあるものの、本来このモデルでもハイエンドに位置できるほど性能の優れた機種です。
コスパに優れた構成と幅広いカスタマイズ性
DAIV Z7はコストパフォーマンスに優れ、RTX2060 Superを搭載しながら本体価格は179,800円からとなっています。これだけでも安くて魅力ですが、さらにBTOパソコンメーカーの強みを活かし、幅広いカスタマイズ性があります。安く本体を手に入れても良いですし、予算の範囲内でフルにカスタマイズして購入しても良いパソコンと言えます。
優れた本体デザイン
価格が抑えられたパソコンは本体の質感が気になるところですが、このDAIV Z7は一切そう言ったことはなくブラックベースの非常に高い質感をとなっており、満足度の高いデザインとなっています。特にタワー型ケースはヤボったく見えることも多いですが、このモデルはそう言ったこともありません。
DAIV Z7の価格とコストパフォーマンス
DAIV Z7はミドルレンジのクリエイターパソコンとしては非常に優れたコストパフォーマンスをほこります。Core i7-10700とRTX2060 Superの組合せ、BTOの強みをいかして自分の好きなようにカスタマイズできる点が魅力。また、外観でも撮影しているように筐体サイズが大きいため後付けでもカスタマイズの余力が大きく自分の好み、予算に合わせて調節することができます。
コスト評価について
上記は2021年3月23日時点価格からのコスト評価です。現在の価格については以下を必ずご確認ください。
DAIV Z7のスペック
今回レビューしたDAIV Z7のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(発表日) | ー |
サイズ | 190mm×490mm×490mm |
CPU | Core i7-10700 |
GPU | GeForce RTX2060 Super |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | ー |
ディスプレイ | ー |
記録方式 | 256GB SSD 2TB HDD |
生体認証 | なし |
フロントカメラ | ー |
リヤカメラ | ー |
Wi-Fi | 非搭載(※) |
bluetooth | 非搭載(※) |
SIMカードサイズ | 無し |
LTEモジュール | 非対応 |
重量 | 10.6kg |
光学ドライブ | あり |
※検証機以外の詳細仕様は公式データをご確認ください。
※DAIV Z7はモデルチェンジによりRTXシリーズに変わったため発売日は未記載
※Wi-Fi、Bluetoothは非搭載ですがオプションでWi-Fi6の追加が可能
スペックの解説
今回のレビュー品はCore i7-10700で、メモリは16GBのDAIV Z7の中ではカスタマイズのベースグレードに当たるモデルとなります。カスタマイズでより上位のCPUに当たるKモデルが選択でき、かつメモリは64GBまで増やすことができるため以下の項目で解説しているベンチマークテスト結果については、このDAIV Z7の最低値として、それよりもさらに高い性能が出るという認識で見ていただけるとよいでしょう。
DAIV Z7のベンチマーク(CINEBENCH他)
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3941pts、シングルコア496ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23(Test Duration 10分設定)の測定値は9639pts、シングルコア1281ptsという結果になりました。
PASSMARK
PASSMARKの結果は以下の通りです。他機種の結果についてはPASSMARKの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通り。SSDを計測しています。より高速なSSDを選択することで性能向上が見込めます。
騒音テスト
通常時からファンの音はそれなりに聞こえます。負荷をかけるとファンの音はさらに大きくなります。
動画編集ベンチマーク
Davinch Resolve16を用いて、FHD、30FPSの10分間の動画の書き出しを行った結果。2分55秒という結果が得られました。RTX2060 Superを搭載している割には遅い印象なので、SSDを交換することで改善するかもしれません。
ベンチマーク時の熱について
動画書き出し時の熱は以下の通りです。CPU、GPUともにほとんど温度は上がりません。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 18245 | 非常に快適 |
高品質 | 18732 | 非常に快適 |
標準 | 23186 | 非常に快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 8732 | 快適 |
標準 | 11607 | とても快適 |
軽量品質 | 14848 | 非常に快適 |
DAIV Z7の通信環境(WI-Fi)のテスト
今回はWi-Fi非搭載機のためテストしておりません。
DAIV Z7のUSB-Cによる充電テスト
本機はデスクトップPCのためテストしておりません。
DAIV Z7の外観
ケース・外部出力
正面側です。上部にスイッチとインターフェイスがあります。
下側は正面がマグネットで付いており簡単に取り外すことができます。以下は取り外した様子です。
フロントのインターフェイスはヘッドフォンジャック、マイクジャック、USB-Aが2つ、電源ボタンとなっています。電源は回転式で回してスイッチを入れるタイプです。
左側です。センター部分に通気のためのパンチホールが空いています。
右側にはシリーズの名称であるDAIVが刻印されています。
背面です。
背面インターフェイスです。豊富にあり一通り揃っています。
本体下部です。この機種は珍しいことにキャスターが付属しています。
内部構造と外し方
タワーの開け閉めは非常に簡単でネジ4本で両パネルとも開くことができます。
本体左側を開いた様子です。5.25型ストレージが3つ、3.5型のシャドウベイが4つ空いています。電源は700Wを積んでいます。
内部を斜めから撮影しました。
メモリスロットには空きがあります。
グラフィックボードはMSIのものが付いていました。長さは230mm程度です。
本体右側です。
DAIV Z7のメリット・魅力
黒ベースでかっこいいデザイン
DAIV Z7はクリエイター向けパソコンということもあり、黒単一でかっこいいデザインが特徴です。このクラスのデスクトップパソコンはゲーミングパソコンと同一の構成になることが多いため、光るPCが多い中DAIV Z7は一切光らないので、オフィス利用でも使いやすいデスクトップPCと言えるでしょう。
性能から見てコスパが高い
DAIV Z7の構成はCore i7-10700とRTX2060 Superを基本としており、税抜き178,000円からとなっています。この構成でゲーミングパソコンであれば、さらに値段が上がるケースもあることを考えるとコストパフォーマンスに優れたモデルと言えるでしょう。
筐体が大きく拡張性に優れる
コストパフォーマンスに優れるため、カスタマイズしたくなるところ。DAIV Z7は購入時にたくさんのカスタマイズができるだけでなく、さらに本体の拡張性を活かして、パーツを追加していくことも可能。安くなった分だけ追加でカスタマイズしていくと良いでしょう。
DAIV Z7のデメリット・欠点
ファン音が大きめ
本体性能が高いこともあってか、ファン音は若干大きめで気になります。動画書き出し時などは大きくなる傾向があります。ただ、このクラスのクリエイターPCとしては標準レベルです。
フロントインターフェイスにUSB-Cがない
フロントインターフェイスはUSB-Aのみとなっており、USB-Cがありません。背面にはType Cを備えているので、普段から使う人は背面からケーブルを回して使うしかありません。
みんなの口コミ
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本体デザインに優れ、かつ性能も高くてコストパフォーマンスに優れた機種。動画編集や写真現像、LIVE 2Dなどでワンステップアップしたい人でできるだけコストを抑えたい人向け。売れ筋であることがわかる中級者向けのバランスが取れた機種になっています。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 本体が黒ベースでかっこいい
- 取手とキャスター付きは女性でも模様替えしやすいかも
DAIV Z7がおすすめな人
写真編集・動画編集でワンステップアップしたい人
DAIV Z7はミドルレンジクラスの位置付けですが、その中でも高い位置付けとなるモデルで写真・動画編集において十分な性能を持っているデスクトップパソコンです。初心者から脱却し、より効率的に、もしくは複雑なモーションを付けたい場合におすすめです。4K動画で複雑なものを行いたい場合はRTX3070搭載モデルである「DAIV Z9」を検討しましょう。
クリエイター向けPCが欲しい人
クリスタなどは軽くて扱いやすいソフトですが、イラストだけでなくLIVE 2Dなどのイラストを稼働させるソフトを使う場合は候補に入れておきましょう。GPUが性能が低いモデルでも動かせますが、余力があるほどより複雑な動きができるようになります。コストパフォーマンスが高いこともあり、できるだけ後でやりたいことが出てきた時に制約されないようなパソコンがおすすめです。
DAIV Z7がおすすめではないタイプ
4Kを含む動画編集をこなしたい人
4K動画を含む動画編集を行いたい場合、できなくはないですが余力が足りないためより上位のモデルを選ぶことをおすすめします。もしくはメモリを増強し32GBまでアップしておきましょう。
CAD・製図などを行いたい人
DAIVのクリエイターモデルのシリーズにはCAD・製図を行う人向けにGPUにQuadroを搭載したモデルも存在します。CADなどを使う場合はこちらのワークステーションに近いモデルを使う方が良いでしょう。
DAIV Z7のカスタマイズ・モデルの選び方
DAIV Z7はもともと十分な性能を持っているデスクトップパソコンですが、自身のやりたいことに合わせてカスタマイズすると良いでしょう。メモリは最大64GBまで増強できますし、CPU性能を向上させることも可能(ファンの変更も可能)。またメリットでも書いた通り拡張性が高いので、後から追加することを検討してみても良いでしょう。また、Wi-Fiは標準では付属していません。必要に応じて必ず設置しておきましょう。
DAIV Z7の実機レビューまとめ
コスパの優れたクリエイターPC
結論
コストパフォーマンスに優れたミドルレンジクリエイター向けパソコンとして、非常に優秀で同メーカーの中でも売れていることがよくわかる仕上がり、ベンチマーク結果となりました。
実務に近いところでハードな利用をする場合は別として、ほとんどの人がDAIV Z7のカスタマイズなし構成で、クリエイティブな作業をこなせますし、ゲームも十分できるセットアップになっています。
動画編集・写真編集に慣れ、ワンステップアップしたい人にとって、文句なしに勧められるデスクトップPCです。
DAIV Z7を安く買う方法
マウスコンピューターのパソコンは公式から購入する方法が最も安いですが、以下でさらに安く買う方法についてまとめています。購入前に必ずご覧ください。
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