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DAIV 5P(2020年モデル)の実機レビュー

後継モデルについて

本機種は2021年に新しいモデルが発売されています。後継機種の実機レビューも合わせてご覧ください。

DAIV 5P(2020年モデル)のレビュー概要

正当進化したDAIV 5P

DAIV 5Pは前モデルと比較してプロセッサが第9世代か第10世代に、そしてグラフィックボードがGeForce 1650Tiにバージョンアップした正統進化モデルです。

また、プロセッサの変化だけでなく本体が約500g軽量化され15インチのGPU搭載モデルとしては最軽量クラスに。バッテリー持続時間も18.5時間となったことで、より持ち運びがしやすくなっています。

DAIVシリーズの色域の広さも兼ね備えているため、普段は自宅で使いつつ、たまに打ち合わせなどで外で使うというクリエイターさんにお勧めのモデルです。

簡易スペック表

発売日 2020年9月3日
CPU Core i7-10750H
RAM 16~32GB
ROM 512GB~2TB SSD
画面サイズ 15.6インチ
GPU GeForce 1650Ti
USB-PD 非対応
LTE 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 1500g
Cinebench R20 2588pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年4月28日時点で税込139,800円~です。現在の価格については公式サイトでご覧ください。

 

DAIV 5P(2020年モデル)の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

DAIV 5P(2020年モデル)の特徴

ここではDAIV 5P(2020年モデル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

DAIVシリーズらしい広い色域

DAIV 5Pはマウスコンピューターのシリーズの中でも上位に当たるモデルで、色域に強みを持つモデルになっています。イラストレーター、写真現像をするユーザー向けであることを特徴としています。

 

第10世代 Core HシリーズとGTX1650Ti搭載

プロセッサには第10世代のCore i7-10750HとGeForce GTX1650Tiを基本としています。クリエイター向けPCとしてはミドルエントリークラスと言える実力値です。

 

クリエイター向けのカスタマイズが可能

マウスコンピューターならではの魅力とも言えますが、BTOであるため自身の要望に合わせたカスタマイズを可能としています。特にクリエイター向けでは、メモリ(RAM)を必要とするケースが多くあり、簡単に構成を変更できます。

 

スタイリッシュな質感と軽量性が魅力

DAIV 5PのようなミドルレンジのクリエイターノートパソコンはゲーミングPCと同じクラスになることもあってか、ゴテゴテとした外観になるケースが散見されます。しかし、DAIV 5Pはすっきりとしたデザインになっています。また本体重量1500gと15インチとしては最軽量クラスとなっています。

 

前モデルとの違い

前モデル(DAIV 5P:NG5520)も良いPCでしたが、今回は500gも軽量化され15インチクラスでもトップクラスの軽量性でよりモバイル性を向上しています。また、すっきりとしたデザインに変わり、どんな人でも手に取りやすいモデルになりました。

 

DAIV 5P(2020年モデル)の価格とコストパフォーマンス

プロセッサの性能から言えば価格は高めに感じるかもしれませんが、DAIVシリーズの魅力はディスプレイにあります。色域込みの性能やメモリを変更できる点を考えれば十分安くイラストレーター・写真現像ユーザーにおすすめできます。また、DAIV 5Pシリーズはマウスコンピューターのセールに並ぶこともあるので、購入前には必ずセールページをチェックすることをおすすめします。

2021年4月28日時点で税込139,800円~です。現在の価格については公式サイトでご覧ください。

 

DAIV 5P(2020年モデル)のスペック

今回レビューしたDAIV 5P(2020年モデル)のスペック構成は以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年9月3日
製品名 DAIV 5P(2020年モデル)
型式
サイズ 405×439×95mm
重量(実測) 本体 1500g
電源アダプタ 500g
CPU Core i7-10750H
GPU GeForce GTX1650Ti
メモリ(RAM) 16GB
保存(ROM) 1st 512GB
2nd
ディスプレイ サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080インチ
形式 液晶
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 無し
顔認証 有り
フロントカメラ 画素数 100万画素
物理シャッター 無し
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 記載なし
公称値 18.5時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

DAIV 5P(2020年モデル)のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は2588pts、シングルコア466ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は6555pts、シングルコア1231ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readは2000MB/sを超えています。ノートパソコンとしては最高クラスではありませんが、普段使いではストレスをまず感じることは無いレベルです。

 

VRmark

VRmarkのオレンジルームでテストを行いました。スコアは3413となりました。

 

VRmarkのブルールームでテストを行いました。スコアは622となりました。

 

動画編集ベンチマーク

Davinch Resolve16を用いて、FHDの10分間の動画の書き出しを行いました。結果は4分32秒でした。GTX1650Ti搭載PCとしては、十分な数値と言えます。

 

ベンチマーク時の熱について

動画書き出しを行った際の温度推移です。温度は70℃を超えることがない結果となりました。

 

騒音テスト

ベンチマーク、動画書き出し時の音は大きめです。負荷をかけて使うのであれば、PC用のファンもご検討ください。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 6766 とても快適
高品質 9040 とても快適
標準品質 10166 非常に快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 2514 やや重い
高品質 3276 普通
軽量品質 4371 普通

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

DAIV 5P(2020年モデル)の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:590.76Mbps
ポイント②:559.28Mbps
ポイント③:615.45Mbps
ポイント④:582.38Mbps
ポイント⑤:492.1Mbps
ポイント⑥:335.58Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 590.76 433.62 10
ポイント② 559.28 429.58 8
ポイント③ 615.45 371.12 9
ポイント④ 582.38 423.98 7
ポイント⑤ 492.1 341.19 9
ポイント⑥ 335.58 316.02 7

 

通信スピードテストの評価

一戸建て環境において、対角線上の最大距離でもダウンロード335.58Mbps、PING 7msの数値が得られており、快適に使うことができる速度が得られています。

 

DAIV 5P(2020年モデル)のUSB-C(PD)による充電テスト

DAIV 5PはUSB-PDに非対応です。

 

 

DAIV 5P(2020年モデル)の外観

天板はシルバーになっています。DAIVの文字はプリントされており、控えめな印象です。

 

背面は金属になっています。背面の通気口は控えめになっています。

 

開いた様子です。ベゼル幅は狭く野暮ったさはありません。フロントカメラはディスプレイ上部にあります。IRカメラも仕込まれており、Windows Helloに対応しています。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボードはテンキー無しとなっています。エンターキーの右側にホームなどのボタンがあるタイプです。

 

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、1.5mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、17.6mmとなっています。

 

タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。

 

本体右側には電源コネクタ、フルサイズHDMI、USB-A、USB-Cがあります。

 

本体左側にはケンジントンロック、フルサイズの有線イーサネットコネクタ、USB-A×2、ヘッドフォンジャック、microSDカードがあります。

 

後ろ側には通気口があります。

 

スピーカーは本体裏側にあります。

 

本体の重量を測定したところ、1500gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2000gとなりました。充電器単体では500gとなります。

 

DAIV 5P(2020年モデル)のメリット・魅力

15インチモデルとしては軽量

DAIV 5Pは15インチで外部GPUを搭載したモデルとしては、1.5kg台とかなり軽量な部類に入ります。実際に手に持ってみても、大柄なボディの割りに軽く感じます。軽量なだけでなく、バッテリー持続時間にも強みがあるため、モバイルユーザーに利点のある構成と言えます。

 

優れた外観デザインと豊富なインターフェイス

外部GPU搭載モデルは外観がゴツゴツしてしまうことも多いですが、このPCはそういったことはなくシンプルなデザインとなっています。それでいて、外部出力性にも優れているため、すっきりしたパソコンが欲しい、でも家では据え置きデスクトップのようにして環境を構築したいというわがままなユーザーの要望を叶えることも可能です。

 

広い色域でクリエイティブに向く

色域が広いことは後から変更できないため大きなメリットと言えます。色域が広いパソコンはどうしても価格が高くなりますが、DAIVシリーズは良心的な値段で手に入れることができる点がメリットです。

 

キーボードが打ちやすい

細かい点ですが、DAIV 5Pはキーボードの深さが筆者にマッチしており打ちやすいと感じました。適切な深さがありながら、カチャカチャすることもないのでタイピング作業が多いユーザーにもすすめられるでしょう。

 

DAIV 5P(2020年モデル)のデメリット・欠点

標準はメモリがシングルチャネル

DAIV 5Pではカスタマイズによりメモリを増設することができますが、おそらく最も多くの人が必要とするであろう16,32GBではシングルチャネルになっています。より高速化・効率を求める人には差が出るポイントになります。

 

USB-PDに非対応

コンパクトな筐体で持ち運びもできるだけに勿体ないところですが、USB-PDには非対応です。バッテリー持ち時間は公称値18.5時間と長めなので、持ち運ぶにしてもある程度短めで許容できる人向けと言えます。

 

みんなの口コミ

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DAIV 5P
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

前モデルから大幅にデザインが変更され、同時に500gの軽量化を実現しつつ価格据え置きになったため実用性が高く価格面でも魅力的な機種です。色域が広いため、エントリークリエイターの人におすすめ。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 角が落ちていてスタイルが良い
  • シルバーカラーが落ち着いている

 

DAIV 5P(2020年モデル)がおすすめな人

イラスト・写真現像などに

DAIV 5Pはプロセッサ構成、色域の観点から見てイラスト・写真現像をするエントリーユーザーに最もおすすめできます。

 

動画作成ユーザー

標準構成ではメモリが16GBなので物足りないですが、32GBにカスタマイズして購入すれば動画作成ユーザーでも十分使える構成になり、おすすめできます。

 

DAIV 5P(2020年モデル)がおすすめではないタイプ

PCでゲームもするユーザー

DAIV 5PではCPU・GPU性能がそれなりにあるためゲームもこなすことができますが、もしゲームを中心にして購入するならハイリフレッシュレートディスプレイを持つG-Tuneシリーズをおすすめします。

 

10万円以下のクリエイター向けPCが欲しい人

DAIVシリーズではディスプレイの色域に重点を置いているため価格が上がってしまうため、ここまでの価格が出せない、という人もいるはず。そういった人にはもう少し値段を落として10万円以下で買えるmouse K5がおすすめです。

 

DAIV 5P(2020年モデル)のカスタマイズ・モデルの選び方

DAIV 5Pは標準構成で十分な性能を持つためカスタマイズする必要性はほぼありません。ただし、動画編集をするのであればメモリを32GBにしておくことで、将来を見越してカスタマイズしておくことができます。

公式サイトを見る

 

DAIV 5P(2020年モデル)の実機レビューまとめ

コスパの良いクリエイティブPCを探す人に

結論

DAIV 5PはCore i7-10750HのパワフルなCPUとGeForce GTX1650Tiを搭載しつつ、色域の広いディスプレイを搭載したモデル。

イラストや写真現像、そしてメモリをアップすれば、動画編集やアニメーションで長く使えるモデル。ディスプレイの性能まで考えれば、エントリーからミドルレンジクリエイティブユーザーにとってコスパの良いモデルと言えるでしょう。

2021年4月28日時点で税込139,800円~です。現在の価格については公式サイトでご覧ください。

 

DAIV 5P(2020年モデル)を安く買う方法

DAIV 5P(2020年モデル)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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