B5-i7(Windows11)のレビュー概要
高性能なスタンダードモデル
B5-i7は高性能なパフォーマンスを持つスタンダードな15インチです。Core i7-1165G7を搭載しパフォーマンスが高く、普通の作業・仕事において不満に思うことがないレベルのノートパソコン。
多彩な外部インターフェイスを備え、どんなシーンでも使いやすくなっています。
こんなタイプにマッチ
- 15インチで高性能なPCが欲しい人
- クリエイティブ作業をしない人
- 有線LANでネットを繋ぎたい人
簡易スペック表
発売日 | 2021年10月28日 |
CPU | Core i7-1165G7 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | intel UHDグラフィックス(8GB) Iris Xeグラフィックス(16GB) |
USB-PD | 45W以上対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1655g |
Cinebench R20 | 1824pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
B5-i7(Windows11)の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
B5-i7(Windows11)の特徴
ここではB5-i7(Windows11)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
スタンダードな15インチモデル
Bシリーズは同メーカーの中でもスタンダードなラインナップ。その中で、15インチのハイエンドに当たるモデルがこのB5-i7になります。クセのないデザインやキーボード。充実した外部出力端子を搭載して過不足がなく、誰にでも使いやすいモデルとなっています。
Core i7-1165G7を搭載して高パフォーマンス
上記でも少し触れましたが、このモデルはBシリーズの中でも高性能なプロセッサを搭載しています。ベンチマーク結果でも後述しますがCinebench R20でマルチ1800pts、シングルで500ptsを超えており、一般用途で不満に感じることはまずないでしょう。
Windows11搭載
2021年12月2日時点で現在発売されているのはWindows 11搭載モデルとなっています。Windows11は10と比べて、仕様にほぼ変化がないので気にせず使えるとは思いますが、購入する際は注意しておいてください。
LTEモデルが選択可能
BTOカスタマイズすることでLTEモデルを選択することができます。
B5-i7(Windows11)の価格とコストパフォーマンス
15インチでCore i7-1165G7搭載PCの中で比較すれば割安ではあるものの、Ryzenプロセッサ搭載パソコンのパフォーマンスがそれよりも高くしかも割安なモデルが多く存在するので市場全体から見ると割高感があります。
Core i7でメモリ8GBな点も少しバランスが悪く感じられることから、Core i5モデル(B5-i5)にして価格を落とす方がコストパフォーマンスが高まると考えます。
B5-i7(Windows11)のスペック
今回レビューしたB5-i7(Windows11)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年10月28日 | |
製品名 | B5-i7 | |
型式 | Bi5-i7-H | |
サイズ | 239.3×360.4×19.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 1655g |
電源アダプタ | 200g | |
CPU | Core i7-1165G7 | |
GPU | Iris UHDグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB(シングル) | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 記載なし |
公称値 | 9時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
B5-i7(Windows11)のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1824pts、シングルコア558ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7-1165G7プロセッサを搭載していることもあり、十分なパフォーマンスとなっています。シングルスコアで558ptsと高いスコアなのもintelプロセッサの強みと言えるでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は4550pts、シングルコア1439ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値が約2000MB/sとなっており、ノートパソコンではトップクラスとはいかないものの十分な数値が出ています。起動や保存など利用していて不満を感じることはありません。もしスペックアップしたいなら、BTOカスタマイズでNVMe M.2 SSDに変更して下さい。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1257 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ほぼ無音で少しファン音が聞こえる程度 |
GPUテスト時 | ほぼ無音で少しファン音が聞こえる程度 |
B5-i7(Windows11)のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。色域に特化したノートパソコンではないのでカバー率は低めとなっています。
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
B5-i7(Windows11)の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 508.68 | 357.54 | 10 |
ポイント② | 269.18 | 317.3 | 7 |
ポイント③ | 495.34 | 395.06 | 10 |
ポイント④ | 405.98 | 355.37 | 9 |
ポイント⑤ | 245.63 | 239.68 | 10 |
ポイント⑥ | 16.11 | 28.7 | 11 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、最高通信速度は500Mbpsを超えています。ただし、少し距離が離れると速度がガクッと落ちていることや最長距離でガクッと速度が落ちていることから少し不安定な印象を受けました。
B5-i7(Windows11)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45W以上がUSB-PDに対応しています。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ◯ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ◯ | RP-PC133 |
100W | ◯ | AUKEY PA-B7 |
B5-i7(Windows11)の外観
天板はシルバーがベースでセンターにロゴが配置されています。ロゴはプリントです。またヒンジ部分はブラックとなっています。
背面はブラックで通気用のスリットが大きく取られています。スピーカーはパームレスト裏側に搭載されています。中音・高音は普通です。低音はほぼ出ていません。
開いた様子です。ベゼルは少し大きめですが、違和感があるほどではありません。フロントに100万画素カメラを搭載していますが、物理シャッターはありません。ディスプレイは色鮮やかで見やすいです。
上部ベゼルです。上側9mm、横は6.5mmとなっています。
下部ベゼルです。上と比べてかなり大きく、22mmとなっています。
キーボード全体です。クセのないそれぞれ独立したキーボードとなっています。テンキー搭載していますが、配置は一般的なキーボードと比べると少し異なるので注意が必要です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.85mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチパッドは普通です。上位モデルのDAIVシリーズのタッチパッドが非常に良いため、相対的に見劣りする欠点があります。
本体右側です。電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cが搭載されています。
本体左側です。ケンジントンロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-Aが二つ搭載されています。また本モデルはLTEモデルが選べますが、検証機は非対応です。
本体の重量を測定したところ、1655gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1855gとなりました。充電器単体では200gとなります。
B5-i7(Windows11)のメリット・魅力
比較的低価格で手に入るCore i7モデル
B5-i7は本体価格が12万円台からとCore i7-1165G7搭載モデルとしては割安です。ベンチマーク結果から見ても分かるようにパフォーマンスが高いため、安心して向こう数年使えるパフォーマンスを持っています。
スタンダードな見た目でどこに置いても違和感がない
シルバー主体でパソコンらしさはあるものの、奇抜さがないためどこでも違和感なく使えるモデルになっています。リビング等に置いていても、主張が強くなくて良いでしょう。
B5-i7(Windows11)のデメリット・欠点
本体が重め
15インチのノートパソコンの中でも1.67kgと比較的重めの設定になっています(1.5kg台が主流で、軽いものだとそれ以下も存在します。
バッテリーの持続時間が短い
B5-i7はバッテリー持続は9.0時間となっており、内蔵グラフィックスのモデルとしては比較的短めとなっています。
みんなの口コミ
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スタンダードなPCで一般用途向けでは十分使いやすい一台。ただ、プロセッサの性能が良いので少し値段設定が高め、かつ第11世代のCore i7モデルはパフォーマンスがかなり良く、ほとんどの人がオーバースペックになる可能性が高いため、Core i5モデル(B5-i5)も検討しておくほうが良いでしょう。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- シンプルなデザインで良い
- キーボードが打ちやすい
B5-i7(Windows11)がおすすめな人
15インチのスタンダードPCを探す人に
15インチクラスのスタンダードノートパソコンを探す人にとってはちょうど良いPCです。クセもなく使いやすいですし、テンキーを搭載しているので書類作業も難なくこなすことができるでしょう。
B5-i7(Windows11)がおすすめではないタイプ
持ち運びを重視する人
15インチノートパソコンとしては質量が重めになっているため、持ち運びを重視する人には向きません。USB-PD充電に対応していない点も持ち運びを考えるとマイナス要因です。
色域を重視する人
本PCは色域を重要視したパソコンではないので、グラフィック関係の仕事をする人にはおすすめできません。またマウスコンピューターに限って言えば、DAIVシリーズを選ぶことで非常にコスパ良く色域の広いPCにグレードアップできます。もしグラフィック関係の仕事をしているなら悩まずにDAIVシリーズを選ぶことをおすすめします。
個人的にはサイズダウンしてしまいますが、DAIV 4Pがおすすめです。以下でレビューを掲載しているのでぜひご覧ください。
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B5-i7(Windows11)のカスタマイズ・モデルの選び方
本PCはプロセッサがCore i7-1165G7で、メモリが8GBと少々アンバランスなのでメモリは16GBにアップグレードするのが良いでしょう。ただ、メモリのアップグレードをするなら上述したように、DAIVシリーズにそもそもアップグレードするのも一つの手なので合わせて検討するようにしてください。
B5-i7(Windows11)の実機レビューまとめ
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