IdeaPad Duet 560 Chromebookのレビュー概要
13.3インチのタブレット型ChromeBook
IdeaPad Duet 560 Chromebookはキーボードが取り外し可能なデタッチャブル型2in1パソコン。
プロセッサにSnapdragon7c Gen2(ARM)を搭載した13.3インチのモデルです。
こんなタイプにマッチ
- ブラウザベースで作業する人
- タブレットとしても使いたい人
- サブPCを探している人
簡易スペック表
発売日 | 2021年11月16日 |
CPU | Snapdragon 7c Gen2 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64~128GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Adreno618 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 700g |
Cinebench R20 | 自動挿入pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad Duet 560 Chromebookの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
IdeaPad Duet 560 Chromebookの特徴
ここではIdeaPad Duet 560 Chromebookの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
13.3インチの大型Chromebook
IdeaPad Duet 560 Chromebookは13.3インチの大きなディスプレイを持つChromeOS搭載タブレットです。広い領域になることでドキュメントやスプレッドシートの表示領域が大きくなり、作業性が向上したり、動画鑑賞をより楽しむことができます。
ARMプロセッサ搭載
プロセッサにはARMタイプのSnapdragon 7c Gen2が用いられています。そのためGoogle Playアプリに対するハードウェア上のアプリ対応力が高まり、より使いやすくなっています。
キーボードとカバーが付属
本モデルはデタッチャブルタイプで購入した段階でキーボードと背面カバーが付属してきます。一般的にこれらの価格は1万円を超えてくるため、それだけでもお得さを感じます。
IdeaPad Duet 560 Chromebookの価格とコストパフォーマンス
スペックから考えるとタブレット価格としては妥当です。ただし、キーボードと背面カバーが標準付属するため、そこまでのコストを考えると割安と言えるでしょう。
IdeaPad Duet 560 Chromebookのスペック
今回レビューしたIdeaPad Duet 560 Chromebookのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年11月16日 | |
製品名 | ||
型式 | 82QS001QJP | |
サイズ | 186.74×7.23×305.86mm | |
重量(実測) | 本体 | 700g |
電源アダプタ | -700g | |
CPU | Snapdragon 7c Gen2 | |
GPU | Adreno618 | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
ストレージ | 1st | 128GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 500万 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 800万画素 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 15.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
IdeaPad Duet 560 Chromebookのベンチマーク
Geekbench5
Chromebookのため、Geekbench5によるベンチマーク測定を行いました。結果は以下の通りです。ベンチマーク結果の比較については、Geekbench5測定データまとめページをご覧ください。
IdeaPad Duet 560 Chromebookのモニター評価(色域・トーンカーブ)
i1 Display ProがChromebookでは使えないため、モニター評価は行なっておりません。
IdeaPad Duet 560 Chromebookの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 428 | 367 | 13 |
ポイント② | 267 | 34.2 | 13 |
ポイント③ | 411 | 201 | 17 |
ポイント④ | 331 | 352 | 12 |
ポイント⑤ | 290 | 317 | 13 |
ポイント⑥ | 68.3 | 234 | 13 |
通信スピードテストの評価
最長距離では若干ダウンロード数値の低下が見られるものの、それ以外では全く問題ない結果となりました。
IdeaPad Duet 560 ChromebookのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wのみ低速充電表示されました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
IdeaPad Duet 560 Chromebookの外観
カラーはストームグレーです。実際の色味はグレーと言うよりも青っぽい色合いとなっています。半分はマット加工されています。
こちらはカバーを取り付けた様子です。布地になっています。上側も同様の素材になっています。
キックスタンドを展開した様子です。
表から見た様子です。キックスタンド式のタブレットPCのため、真正面に向けることはできません(画像も上向きになっています)。ベゼル幅は上下左右ともに狭く高級感があります。そしてなんといってもOLEDディスプレイが非常に美しく、高精細かつ黒の深さが表現されています。
キーボード全体です。日本語配列ですが、Yogaシリーズと同様にエンターキー付近が横のキーと接合するタイプになっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.55mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。キーボードはタブレット型PCとしては非常に打ちやすく、使いやすい印象です。カバー自体が剛性のある素材なのでたわみが出ずに快適です。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。タッチパッドはサラサラで使いやすいです。クリック音は鳴るタイプです。
本体右側にはUSB Type-Cポートがあります。
本体左側にもUSB Type-Cポートがあります。左右にスピーカーがあり、ステレオとなっています。少し篭った音がしており、音質はあまり良くありません。
IdeaPad Duet 560 Chromebookのメリット・魅力
パソコンライクに使いたいならベストマッチ
IdeaPad Duet 560は13.3インチで美しいOLEDディスプレイのため、画面を大きく、美しく映すことができます。ブラウザにしてもドキュメント作成にしても、見辛さを感じることは無く効率的に作業ができます。
ディスプレイが非常に綺麗
上述したようにディスプレイが非常に綺麗です、OLEDタイプのため、黒が深い点も魅力。特に動画を見る際に強みを発揮します。
キーボード・カバー付属で割安感がある
コスト部分でも書きましたが、キーボード、カバーが付属しているため、1万円分くらいのお得感があります。専用品のため、接続の容易さ、安定性、製品クオリティなど文句はありません。
両側にUSB Type-Cポートがある
タブレットとしては非常に珍しく、両側にUSB Type-Cのポートを持っています。どちらからも充電でき、非常に便利です。
IdeaPad Duet 560 Chromebookのデメリット・欠点
キーボードがピッタリ止まらない
最も気になったのはキーボードカバーを閉じた際に少しだけズレが生じることです(マグネットでピッタリ止まらない)。電源のオンオフに対応しているだけに勿体ないポイントと感じました。以下のようにほんの少しだけズレてしまいます。
若干もっさり感がある
Snapdragon 7c Gen2はハイエンドには該当しないため、パフォーマンスはその分低くもっさり感を感じることがあります。
カメラ性能は並み程度
本モデルのアウトカメラは800万画素のシングル、インカメラは500万画素のシングルで、カメラ性能は並みです。ただ、ほとんどの人はスマホで撮影して写真を移すと思うのであまり関係ないかもしれません。
参考までに撮影画像を掲載します。クリックで拡大して比較して下さい。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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13.3インチで比較的大きめなChromebookでキーボード付属かつOLEDディスプレイであることを考えると安く感じます。時々、処理速度が遅くなるシーンがあったので、プロセッサが選べるとさらに良くなると感じました。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- ほとんどパソコンに見える
- タブレットでは軽いが全てつけると重く感じる
IdeaPad Duet 560 Chromebookがおすすめな人
ブラウザベースの仕事をする人
Chromebookはブラウザベースで仕事をする人にぴったりです。特にGoogleドキュメント、スプレッドシートを使う人にとってはChromeOSとの親和性もあり、効率的に作業することができます。
Google Playアプリを使う人
Windowsパソコンとの大きな違いとして、スマートフォンのアプリが使えることにあります。動画編集やSNSを使う場合、Chromebookの方がマッチすることがあります。ただし、一部のアプリは使えなかったり、Chromebookに最適化されていないこともあるので注意して下さい。
IdeaPad Duet 560 Chromebookがおすすめではないタイプ
処理速度を優先する人
実際に使ってみて、画面遷移などでひっかかりを感じることがありました。処理速度を最優先とするならintel Core iシリーズを搭載したChromebookやハイエンドSnapdragonを搭載したAndroidタブレットを検討する方が良いでしょう。
動画を楽しみたい人
OLEDディスプレイのため画面は美しいですが、スピーカーが少し籠ったような音がする点が残念。外部スピーカーで接続するか、同じメーカーのAndroidタブレット「Tab P12 Pro」や「Yoga Tab 13」を選ぶと良いでしょう。
これらはAndroidタブレットではあるものの、似たディスプレイサイズで音響性能に優れています。以下でそれぞれレビューしているので、併せて参考にしてみて下さい。
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Tab P12 Proの実機レビュー
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IdeaPad Duet 560 Chromebookのカスタマイズ・モデルの選び方
IdeaPad Duet 560 Chromebookは64GBモデル版と128GBモデル版の2種類があります。ストレージ以外の性能は変わらないため、自分の予算に合う方を選んでください。
IdeaPad Duet 560 Chromebookの実機レビューまとめ
IdeaPad Duet 560 Chromebookを安く買う方法
IdeaPad Duet 560 Chromebookに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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