IdeaPad Slim 370i 14インチのレビュー概要
コスパに優れた14インチ
IdeaPad Slim 370iは第12世代のintel Uシリーズプロセッサを搭載した14インチノートパソコンです。
過去のIdeaPadシリーズと同様に、非常に安く、コストパフォーマンスに優れた一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 安くPCが欲しい人
- 宅内でPCを動かす人
簡易スペック表
発売日 | 2022年7月5日 |
CPU | Core i5-1235U Core i3-1215U |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | intel UHDグラフィックス |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1355g |
Cinebench R20 | 2759pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad Slim 370i 14インチの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
IdeaPad Slim 370i 14インチの特徴
ここではIdeaPad Slim 370i 14インチの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代 Uシリーズプロセッサ搭載
本モデルでは、Core i5-1235Uもしくは、Core i3-1215Uを搭載しています。今回の検証ではCore i5モデルを用いていますが、ベンチマーク結果の通り、高いパフォーマンスが得られています。
シリーズ通りの高コスパ機
ideaPadは過去モデルから優れたコストパフォーマンスが魅力でしたが、本モデルでも健在。2022年10月20日時点で6万円台で購入できるモデルとなっています。
ノイズキャンセリングとDolby Audio搭載
格安ノートパソコンではあるものの、ノイズキャンセリングとDolby Audioを搭載。テレワーク需要に対応したモデルとなっています。
IdeaPad Slim 370i 14インチの価格とコストパフォーマンス
今回のIdeaPadも過去モデルと同様に高いコストパフォーマンスを誇ります。特に14インチモデルで持ち運びできるモデルは高くなる傾向があるため、なおさらそのコスパの良さが光ります。
IdeaPad Slim 370i 14インチのスペック
今回レビューしたIdeaPad Slim 370i 14インチのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年7月5日 | |
製品名 | IdeaPad Slim 370i | |
型式 | 82RJ001XJP | |
サイズ | 215.7×324.2×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1355g |
電源アダプタ | 340g | |
CPU | Core i5-1235U | |
GPU | intel UHDグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 7.7時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
IdeaPad Slim 370i 14インチのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2759pts、シングルコア631ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20で2700pts超え、シングルでは600pts超えと非常に高いパフォーマンスになっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7186pts、シングルコア1672ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は2000MB/sを超えており、価格を考えれば十分すぎる性能です。読み込み、書き込み等で不満に思うことは全くありませんでした。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1157 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | 静か |
GPUテスト時 | 静か |
IdeaPad Slim 370i 14インチのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 62.5% | 63.6% |
Adobe RGB | 47.1% | 47.1% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
IdeaPad Slim 370i 14インチの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 565.36 | 396.91 | 13 |
ポイント② | 129.1 | 143.71 | 20 |
ポイント③ | 554.09 | 459.98 | 14 |
ポイント④ | 404.77 | 545.81 | 12 |
ポイント⑤ | 244.88 | 283.04 | 12 |
ポイント⑥ | 144.5 | 144.75 | 13 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6には対応していないものの、通信速度テストの結果は非常に良好でした。ただ、長距離では落ちる傾向にあるので、中継機やメッシュWi-Fiを検討するとより良いでしょう。
IdeaPad Slim 370i 14インチのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。USB-PD充電には非対応です。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
IdeaPad Slim 370i 14インチの外観
天板は縦方向に模様が入ったようなデザインになっています。
背面は天板と異なり、無塗装のプラスチックでコストダウンを感じます。
開いた様子です。上下左右ベゼルのサイズ感は普通です。フロントカメラには物理シャッターが設けられています。
最大開き角は170°となっています。
一部キーは接合しているものの、全体的にクセがなく打ちやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.62mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1mmとなっています。少しカタカタ音が鳴るものの、ストローク浅めで軽やかにタイピングできます。
タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。タッチパッドは少し引っかかりを感じますが、価格から考えれば十分な出来です。それよりもクリック時の押し込みが硬めな印象を持ちました。
本体右側にはUSB Type-Aポート、4in1のメディアリーダーがあります。
本体左側には電源ポート、USB Type-A、HDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。
スピーカー音は高音はそこそこ出ていますが、低音域は弱めです。声が聞きやすいメリットはあるものの、音楽再生だと物足りないでしょう。
本体の重量を測定したところ、1355gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1695gとなりました。充電器単体では340gとなります。
IdeaPad Slim 370i 14インチのメリット・魅力
価格から見て非常に高いクオリティ
IdeaPadシリーズはものによって、天板デザインが安っぽいものもありますが、本モデルはそういった部分はほとんど感じません。
持ち運びも全く問題ない筐体
14インチの中では重めの筐体ではあるものの、サイズ感のおかげで非常にコンパクト。持ち運びしても苦にならないでしょう。
インターフェイスの充実さ
左右のインターフェイスが充実しており、フルサイズHDMI、4in1メディアリーダーまで備えています。ビジネスシーンでの活用だけでなく、普段使いでもハブなしで使いやすそうな構成となっています。
IdeaPad Slim 370i 14インチのデメリット・欠点
コストダウンが随所に見られる
背面が無塗装であることや、ベゼル幅からコストダウンが見られます。
バッテリー使用時間がかなり短め
本モデルで最も注意しておきたいポイントがバッテリー。約7時間とかなり短めのため、長い時間外出する場合は注意が必要です。
Wi-Fi6に非対応
本モデルはWi-Fi6には対応していません。十分なパフォーマンスがあるので気にする必要はありませんが、逆にルーター等を購入する場合にハイスペックなものを買うとオーバースペックになる可能性があるので注意しておいて下さい。
みんなの口コミ
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コストパフォーマンスに優れた魅力的なモデルです。本モデルは特に安っぽさがない点も魅力。バッテリーの短さが気になるところではありますが、価格を考えれば十分納得のいくレベルです。
IdeaPad Slim 370i 14インチがおすすめな人
宅内で持ち運ぶ人
本モデルが最もおすすめなのは、宅内で持ち運びをする人です。14インチというコンパクトさで持ち運びが楽な他、フルサイズHDMIもあるため書斎でディスプレイ接続、リビングでPC単独利用などの使い方も可能です。
出来るだけ安くPCが欲しい人
14インチのノートパソコンとしては破格と言えます。パフォーマンスも十分高いので、出来るだけ安くPCが欲しい人におすすめです。
IdeaPad Slim 370i 14インチがおすすめではないタイプ
外で長時間使う人
バッテリーの駆動時間が短いため、外で長時間使う人にはあまりおすすめできません。USB PD充電非対応な点も外で使うには向いていません。
IdeaPad Slim 370i 14インチのカスタマイズ・モデルの選び方
IdeaPad Slim 370iはCore i3モデル、Core i5モデルと選ぶことができますが、どちらでも安い方を選べば良いでしょう。Core i3でもネットサーフィンや動画を見る程度では気にならないでしょうし、より長く使うことを考えるならCore i5を選べば良いです。
また、本モデルはたまにCore i3モデルの方が安いという逆転現象が起こることがあるので、購入時は注意して買うようにして下さい。
IdeaPad Slim 370i 14インチの実機レビューまとめ
IdeaPad Slim 370i 14インチを安く買う方法
IdeaPad Slim 370i 14インチに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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