Legion 770iのレビュー概要
16インチのハイパフォーマンスゲームPC
Legion770iはCore i7-12800HXとGeForce RTX3070Ti Laptopを搭載したハイパフォーマンスゲーミングノートパソコンです。
高いパフォーマンスもさることながら、16インチディスプレイや100WのUSB PD充電にも対応した優秀なモデルです。
こんなタイプにマッチ
- 中級以上のゲーマー
- ノートPCで拡張したい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年7月8日 |
CPU | Core i7-12800HX |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | GeForce RTX3070Ti Laptop |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 2550g |
Cinebench R20 | 7015pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Legion 770iの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Legion 770iの特徴
ここではLegion 770iの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
intel第12世代プロセッサ搭載
Legion 770iは第12世代intelプロセッサで、Core i7-12800HXを搭載しており、非常に高いパフォーマンスを誇るPCになっています。
16インチの縦長ディスプレイ
本モデルは16:10のディスプレイが採用されており、縦長になっています。ゲーム用途だけでなく、ネットサーフィンや書類作成でも使いやすい設計となっています。
ゲーミングらしいライティング
Legionシリーズということもあり、ゲーミングパソコンらしいライティングが施されています。
Legion 770iの価格とコストパフォーマンス
本体価格は2022年10月17日時点で345,180円となっています。一般的な価格から考えると高いですが、搭載しているスペックから考えると十分なコストパフォーマンスを持っています。
Legion 770iのスペック
今回レビューしたLegion 770iのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年7月8日 | |
製品名 | Legion 770i | |
型式 | 82TD0012JP | |
サイズ | 358.1×263.5×19.4mm | |
重量(実測) | 本体 | 2550g |
電源アダプタ | 1075g | |
CPU | Core i7-12800HX | |
GPU | GeForce RTX3070Ti Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Legion 770iのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は7015pts、シングルコア707ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。ノートパソコンとしては十分すぎるほどのパフォーマンス。デスクトップPCにも劣らない実力となっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は13930pts、シングルコア1770ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READは6500MB/sを超えており、トップクラスのスピードを誇ります。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 10140 | とても快適 |
高品質 | 13447 | 非常に快適 |
軽量品質 | 16487 | 非常に快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音で静かだが時々ファン音が聞こえる |
CPUテスト時 | 大きくファン音が鳴る |
GPUテスト時 | 大きくファン音が鳴る |
Legion 770iのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 98.6% | 102.4% |
Adobe RGB | 75.1% | 75.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Legion 770iの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 574.68 | 333.56 | 13 |
ポイント② | 420.97 | 318.84 | 14 |
ポイント③ | 568.25 | 326.23 | 14 |
ポイント④ | 457.61 | 322.11 | 13 |
ポイント⑤ | 380 | 306.08 | 13 |
ポイント⑥ | 281.38 | 260.09 | 13 |
通信スピードテストの評価
全エリアで高いパフォーマンスが得られています。最長距離でも250Mbpsを超える数値が出ており非常に良い数値になっています。
Legion 770iのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。USB PD充電は100Wのみ対応していました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Legion 770iの外観
天板はにはメーカーロゴとLEGIONマークが配置されています。LEGIONロゴはライティングします。
背面です。ハイパフォーマンスなゲーミングノートとしてはスリットは控えめな印象です。スピーカー性能はかなり良く、高音、低音共にしっかり出ています。
開いた様子です。ハイリフレッシュレートディスプレイの枠組みだけでなく、一般的なノートパソコンと比較してもかなり狭いベゼルです。
最大開き角は180°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキー搭載しているため少し詰まった印象を受けます。また一部キーが隣り合っていますが、打ち心地はあまり気になりません。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.07mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.7mmとなっています。ゲーミングよりも一般的なノートパソコンに近い打ち心地になっています。同メーカーではYogaシリーズのような感覚です。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチパッドは広く、サラサラで使いやすいです。ゲームの時は別途マウスを用意すると思いますが、普通の事務作業ならタッチパッドだけでも十分使えます。クリック音はカチカチ鳴るタイプです。
本体右側にはUSB Type-C、カメラの電子シャッター、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体左側はUSB Type-C2本の構成です。
背面ポートはフルサイズHDMI、USB Type-C、USB Type-Aが2本、ミニディスプレイポートの構成です。
本体の重量を測定したところ、2550gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、3625gとなりました。充電器単体では1075gとなります。
Legion 770iのメリット・魅力
非常に優れたパフォーマンス
Legion 770iはやはり高いパフォーマンスが魅力。Core i7-12800HXに加えdGPUのパワーで高いベンチマーク結果を出しています。
USB PD充電でも利用可能
こういったゲーミングパソコンだけでなく、15インチ以上のノートパソコンはUSB PDに対応していないモデルも多い中、本モデルは100WのUSB PD充電に対応しています。完全なパフォーマンスは出せないものの、対応しているかしていないかは雲泥の差と言えるでしょう。
スピーカー性能も満足
スピーカー性能も高く、こだわりがなければ十分楽しめるレベルの性能となっています。
Legion 770iのデメリット・欠点
ファン音が大きめ
ゲーミングPCとしてはしょうがないポイントですが、ファン音がどうしても大きめになります。ハードにゲームプレイするなら、ヘッドセットを用意している方が良いかもしれません。
USB PDは100Wのみ
PD充電には対応しているものの100Wのみとなっています。100WのPD充電器はGaN対応のものでも比較的重いので注意して下さい。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
十分以上のパフォーマンスを備えつつ、インターフェイス、スピーカーなどにも抜かりがない印象を受けました。16:10で作業性の良いディスプレイとUSB PD充電ができる点は特に評価して良いポイントだと感じます。
Legion 770iがおすすめな人
中級以上のゲーマー
プロセッサ、dGPUともにパフォーマンスが高いので中級以上のゲーマーにおすすめです。もし拡張したくなっても動画出力などのインターフェイスが背面にあるため、環境に応じて使い分けることができます。
動画も楽しみたい人
スピーカー性能に優れるため、動画も一緒に楽しみたい人に向いています。
Legion 770iがおすすめではないタイプ
持ち運びでも使いたい人
本モデルだけでなくゲーミングパソコン全体に言えることですが、本体重量がかなりあるため持ち運びが多い人には不向きです。
Legion 770iのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i9にアップグレードができる他、ストレージをあえて下げたりすることもできます。特に注目はCPUでCore i9へのアップグレードが+9,900円となっています(2022/10/17時点)。パフォーマンスを重視する人はチェックしておいても良いでしょう。
Legion 770iを安く買う方法
Legion 770iに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ
lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...
続きを見る