※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
HP ENVY x360 15-ey0001AUのレビュー概要
価格控えめの2in1ノートパソコン
ENVY x360 15-ey0001AUはRyzen5 5000番台を搭載した15インチクラスノートパソコン。
高いパフォーマンスと優れたデザインを兼ね備えつつ、同ランクのライバル製品と比較して価格が安めな点が魅力の一台です。
こんなタイプにマッチ
- パソコン初心者
- PCで動画を見たい人
- 高色域を必要とする人
簡易スペック表
発売日 | 2022年9月2日 |
CPU | Ryzen7 5825U Ryzen5 5625U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1730g |
Cinebench R20 | 3500pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
HP ENVY x360 15-ey0001AUの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
HP ENVY x360 15-ey0001AUの特徴
ここではHP ENVY x360 15-ey0001AUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズプロセッサ搭載
本モデルはRyzen5000シリーズのプロセッサを搭載したパフォーマンスの高いノートパソコンです。特にマルチスコアの性能が高くなっています。
回転型の2in1ノートパソコン
名前のx360が示すように、ヒンジが回転するタイプで通常のノートパソコンのスタイルからテントモード、そしてタブレットモードまで変形することが可能になっています。タッチパネル対応しているため、タブレットとしての使い心地も上々です。
端正なデザイン
ENVYを含めHPはデザイン性が優れたモデルを数多くラインナップしています。本モデルもそれら同様に、同じ値段帯で比較すると他社製品と比べて明らかにクオリティが高くなっています。
ビデオミーティングに使いやすい機能
フロントカメラの物理シャッターやアクティブノイズキャンセリングなど、ビデオミーティングで使いやすい機能を備えており、ビジネスパーソンにも向いています。
HP ENVY x360 15-ey0001AUの価格とコストパフォーマンス
本モデルは12万円台から購入できるモデル(2022年12月26日現在)で、外観クオリティ、スペックのパフォーマンスから考えると非常に費用対効果の高いノートパソコンです。
HP ENVY x360 15-ey0001AUのスペック
今回レビューしたHP ENVY x360 15-ey0001AUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年9月2日 | |
製品名 | ENVY x360 15-ey0001AU | |
型式 | 15-ey0001AU | |
サイズ | 229×358×18.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1730g |
電源アダプタ | 305g | |
CPU | Ryzen7 5825U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | - |
公称値 | 最大11.5時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
HP ENVY x360 15-ey0001AUのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3500pts、シングルコア557ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20の数値はマルチで3500となっており、非常に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は9229pts、シングルコア1457ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3500MB/sを超えるパフォーマンスが出ており、快適に使える数値と言えます。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2319 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファンは聞こえるが静か |
GPUテスト時 | ファンは聞こえるが静か |
HP ENVY x360 15-ey0001AUのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 156.3% |
Adobe RGB | 98.3% | 115.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
HP ENVY x360 15-ey0001AUの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 582.01 | 586.41 | 14 |
ポイント② | 428.05 | 572.54 | 16 |
ポイント③ | 532.43 | 561.66 | 14 |
ポイント④ | 556.52 | 587.76 | 14 |
ポイント⑤ | 556.52 | 587.76 | 14 |
ポイント⑥ | 280.2 | 276.68 | 14 |
通信スピードテストの評価
HP ENVY x360 15-ey0001AUのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wでは充電ができず、30,45Wでは充電そのものが安定しませんでした。61W以上では充電できたものの、「公式のアダプターを使うことを推奨します」とのコメントが出てきます。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
HP ENVY x360 15-ey0001AUの外観
天板はHPでも採用の多いナイトフォールブラックになっています。マット感のある金属で同価格帯ならトップクラスの質感です。
背面も同様の素材になっています。
開いた様子です。有機ELディスプレイを採用しているため、非常に美しいです。
画面を回転させ、テントモードにした様子です。
タブレットモードにした様子です。
キーボードはエンターの列のキーが大きめではあるものの、配置に癖はなく打ちやすい印象です。左右にスピーカーがあります。
タッチパッド幅を計測したところ、125mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-A、フルサイズHDMI、USB Type-Cが2つ搭載されています。
本体左側にはUSB Type-A、ヘッドフォンジャック、フルサイズSDカードが搭載されています。
本体の重量を測定したところ、1730gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2035gとなりました。充電器単体では305gとなります。
HP ENVY x360 15-ey0001AUのメリット・魅力
優れたデザインと実用性
本モデルの魅力はやはり優れたデザイン性と高いパフォーマンスと言えるでしょう。コストパフォーマンスが高く、エントリーユーザーから、ビジネスパーソンまで幅広く使えるモデルです。
美しいディスプレイ
ENVYは過去モデルから光沢の美しく見やすいディスプレイが特徴です。2in1でテントモードにして、動画視聴用にも使えるので、エンターテイメント性も高いと言えます。
また色域ベンチマークの結果からもわかるように高色域なためクリエイターでも使えるだけのパフォーマンスを持っています。
高いパフォーマンス
Ryzen5000シリーズプロセッサの性能が高く、動画編集のようなクリエイティブな作業を除けば、ほとんどを楽にこなせるパフォーマンスを有しています。
優れたインターフェイス
薄型のノートパソコンながら、幅広いインターフェイスを備えているため追加でハブ等が必要ないメリットがあります。特にSDカードに対応している点は家庭でビデオなどを撮影したSDカードの取り込みなどで使うため、嬉しいポイントと言えるでしょう。また、フルサイズHDMIもあるため、セカンドディスプレイへの拡張を楽に行うことが可能です。
HP ENVY x360 15-ey0001AUのデメリット・欠点
本体質量が重め
15インチクラスのノートパソコンのため、どうしても本体質量は重めになるため注意が必要です。持ち運びを考えるなら、14インチも視野に入れましょう。
16:9のディスプレイ
本モデルは16:9で横長のモデルです。最近は16:10で縦長のモデルも流行ってきており、書類作成やネットサーフィンはこちらの方が便利なケースが多いため、用途によって使い分ける方が良いと感じます。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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10万円台前半としてはデザイン性に優れており、かつ本体パフォーマンスも十分。一般的な使い方(ネットサーフィン、動画視聴、書類作成)などでは不満なく十分使えるモデルでしょう。本体が重めのため、持ち運びが向かない点に注意しておいてください。
HP ENVY x360 15-ey0001AUがおすすめな人
パソコン初心者
パソコンを初めて買う人にとって、値段と本体のパフォーマンスバランスが取れていること、さらに本体デザインが値段から考えると高いレベルにあることから買って満足度が高いモデルと言えるでしょう。
動画を見る人
画面が大きく、16:9のアスペクト比が動画に適していること、さらに2in1でタブレットライクにして集中して見れる点がポイントです。ノートパソコンとしては音質も悪くないため、パソコンで動画を見る機会がある人はチェックしておきましょう。
HP ENVY x360 15-ey0001AUがおすすめではないタイプ
外出先で使う人
本体質量が15インチのため重い点とディスプレイが光沢で反射により作業しづらい点がポイントです。外出先(特に電車や窓際のカフェ)で作業する人にとっては、マイナスに働く可能性が高いため注意しておきましょう。
HP ENVY x360 15-ey0001AUのカスタマイズ・モデルの選び方
大きなカスタマイズはできず、プロセッサの変更がメインになります。基本的にRyzen5でコストパフォーマンス面から考えてメリットがあると感じます。予算がアップできるならRyzen7モデルでも良いですが、この価格帯になると他にも多数の選択肢が出てきます。
筆者個人の考え方としては、プロセッサのランクを上げるよりも軽量性などのプラスアルファ部分にコストを割いた方が使い勝手が良くなると感じました。
HP ENVY x360 15-ey0001AUの実機レビューまとめ
HP ENVY x360 15-ey0001AUを安く買う方法
HP ENVY x360 15-ey0001AUに限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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