ThinkBook 14 Gen4のレビュー概要
14インチのビジネスノート
Thinkbook 14 Gen4(AMD)はAMD Ryzenを搭載したノートパソコンでリーズナブルな価格帯と高いパフォーマンスを両立したモデルの4代目。
これまで同様のスタイリッシュなデザインもそのままにビジネスシーンで活躍できそうな一台になっています。
こんなタイプにマッチ
- リーズナブルなPCが欲しい人
- 一般用途で使う人
- 持ち運びもたまにする人
簡易スペック表
発売日 | 2022年12月27日 |
CPU | Ryzen5 5625U Ryzen7 5825U |
RAM | 8~32GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1465g |
Cinebench R20 | 3042pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkBook 14 Gen4の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkBook 14 Gen4の特徴
ここではThinkBook 14 Gen4の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
AMD5000番台で高いパフォーマンス
ThinkBook 14 Gen4ではAMD Ryzenシリーズの5000番台が搭載されています。このプロセッサはノートパソコンとしては十分以上のパフォーマンスとなっています。
14インチで持ち出ししやすいサイズ
ThinkBookには13〜15インチが存在しますが、本モデルは持ち出しと固定アドレスで使用できるちょうど良いバランス感となっています。
10万円を切る価格帯
価格帯はノートパソコンとしては非常に安く、2023年4月2日時点で8万円台から購入可能となっています。
ThinkBook 14 Gen4の価格とコストパフォーマンス
14インチのノートパソコンかつ一般用途では十分以上に使えるパフォーマンスという観点で見て非常にリーズナブルです。
ThinkBook 14 Gen4のスペック
今回レビューしたThinkBook 14 Gen4のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年12月27日 | |
製品名 | ThinkBook 14 Gen4 AMD | |
型式 | 21DK007VJP | |
サイズ | 218×323×17.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1465g |
電源アダプタ | 345g | |
CPU | Ryzen5 5625U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 12.7時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkBook 14 Gen4のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3042pts、シングルコア541ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアで3000ptsを超えており、この価格帯のノートパソコンとしては非常に高いレベルにあります。このプロセッサの性能は一般用途で使っていて不満に思うことはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7349ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定、シングルスコアはデータなし)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は2600MB/s程度となっており、十分なパフォーマンスを持っています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2010 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | 少しファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | 少しファン音が聞こえる |
ThinkBook 14 Gen4のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 67.3% | 68.3% |
Adobe RGB | 50.6% | 50.6% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkBook 14 Gen4の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 664.58 | 568.02 | 14 |
ポイント② | 346.6 | 487.64 | 13 |
ポイント③ | 642.48 | 584.59 | 14 |
ポイント④ | 472.87 | 547.06 | 15 |
ポイント⑤ | 227.93 | 267.29 | 15 |
ポイント⑥ | 95.93 | 137.48 | 13 |
通信スピードテストの評価
最長距離においては速度低下は見られたものの、100Mbps近い数値が出ており十分なパフォーマンスとなっています。
ThinkBook 14 Gen4のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20W及び30Wでは充電とはなるものの、低速充電の警告が見られました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
ThinkBook 14 Gen4の外観
天板はThinkBookとLenovoロゴになっています。
背面は天板と同様のカラーが施されたデザインとなっています。
開いた様子です。ベゼル幅は普通です。
180°開く事ができます。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。一部キーが接合していますが、配列にクセはありません。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.57mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。
本体右側にはセキュリティロック、フルサイズ優先イーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーを備えています。
本体左側はUSB Type-Cポートを二つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャックを備えています。
本体の重量を測定したところ、1465gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1810gとなりました。充電器単体では345gとなります。
ThinkBook 14 Gen4のメリット・魅力
14インチクラスでは圧倒的なコスパ
14インチノートパソコンは他社も含め非常にライバルが多いクラス。その中で非常に高いパフォーマンスを誇るのがこのThinkBook 14です。もちろん安い分、他のモデルよりも重めなどの欠点はありますが、予算が限られている人にとってはメリットが大きくなると言えるでしょう。
ほぼ網羅したインターフェイス
ThinkBook 14 Gen4にはUSB Type-C、Type-Aに加え、フルサイズHDMI、フルサイズの有線イーサネットコネクタ、そして4in1メディアリーダーまで備えています。14インチクラスでは軽量化や薄型化が進むことでこれらのインターフェイスが排除される方向になっているため、この機種ならではのメリットと言えるでしょう。
ThinkBook 14 Gen4のデメリット・欠点
毎日持ち運ぶには重めの質量
本体は約1.4kgと14インチクラスにしてはかなり重め。このクラスの高額モデルは1kgを切るものも存在するため、どうしても欠点が目立ってしまいます。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
14インチのコスパ最高クラスと言ってよい一台になっています。14インチにしては重い欠点がありますが、それを補って有り余るリーズナブルさを備えています。
ThinkBook 14 Gen4がおすすめな人
仕事用のPCとして
14インチクラスということで、ノートパソコンでも十分な作業領域が取れつつ、持ち出しできるサイズ感を両立している点がメリットと言えるでしょう。持ち出し用のサブPCとして価格が控えめな点もポイントです。
ThinkBook 14 Gen4がおすすめではないタイプ
毎日持ち出す人
筆者の意見にはなりますが、毎日持ち出すのであれば1.4kgは負担になる可能性が高いです。可能であれば、1.2kg以下までに抑えることが理想。同メーカーであれば、ThinkPad X1 Carbonがおすすめです。
ThinkBook 14 Gen4のカスタマイズ・モデルの選び方
このモデルはスペック面では十分なパフォーマンスを持っています(強いて言えばメモリを増やす程度)。そのため、カスタマイズにお金をかけるよりも物理的に軽い他モデルを選ぶことがおすすめです。上述しましたが、ThinkPad X1 CarbonやThinkPad X1 Nanoも候補に入れるようにしてみてください。
ThinkBook 14 Gen4の実機レビューまとめ
ThinkBook 14 Gen4を安く買う方法
ThinkBook 14 Gen4に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ
lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...
続きを見る