IdeaPad FLEX 5 Gen8のレビュー概要
低価格かつ高パフォーマンスな一台
IdeaPad FLEX5 Gen8は低価格でありながら、非常に高いパフォーマンスを持った2in1回転型ノートパソコンです。
本モデルのシリーズはintelプロセッサモデルとAMDモデルがありますが、この記事でのレビューはAMDモデルとなっています。
こんなタイプにマッチ
- コスパの良いPCが欲しい人
- スタイラスペンを使いたい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年1月24日 |
CPU | Ryzen5 5730U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB SSD |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1505g |
Cinebench R20 | 4095pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad FLEX 5 Gen8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
IdeaPad FLEX 5 Gen8の特徴
ここではIdeaPad FLEX 5 Gen8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
驚異的なコストパフォーマンス
Ideapad FLEX5 Gen8はRyzen7000番台を搭載し、高いパフォーマンスを持つことが特徴です。しかも今回はRyzen5シリーズでも16GBメモリ、512GB SSDが標準構成となっており、コストパフォーマンスに磨きがかかっています。
360度回転で用途が広い
FLEXの名前の通り、360度回転するモデルのためクラムシェルとして使えるだけでなく、タブレットタイプとして使えたり画面だけで使えるテントモードにすることも可能です。タッチパネルに対応するため、直感的に操作できるのも嬉しいポイントです。
スタイラスペンが同梱
一般的にノートパソコンのスタイラスペンは別売りのモデルが多い中、本モデルは同梱するスタイルになっています。
2.2Kディスプレイモデルもあり
ラインナップの中には2.2Kの高精細ディスプレイモデルもあります。
IdeaPad FLEX 5 Gen8の価格とコストパフォーマンス
前モデルまではRAM 8GB、ストレージ256GBがメインでしたが、今回から価格はほとんどそのままに16GB、512GBの構成になっています。今後Windowsの要件が大きくなっていくことを踏まえると廉価PCの中では選ぶための大きなポイントと言えるでしょう。
IdeaPad FLEX 5 Gen8のスペック
今回レビューしたIdeaPad FLEX 5 Gen8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年1月24日 | |
製品名 | IdeaPad FLEX 5 Gen8 | |
型式 | - | |
サイズ | 224.9×313.1×17.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 1505g |
電源アダプタ | 315g | |
CPU | Ryzen7 7730U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 52.5Whr |
公称値 | 14.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
IdeaPad FLEX 5 Gen8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4095pts、シングルコア562ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。廉価ノートパソコンでありながらCinebench R20のマルチスコアが4000ptsを超える高いパフォーマンスを出しています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は9946pts、シングルコア1452ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3500MB/sを超えており十分なパフォーマンス。PCの価格は安めですが、不満なく使えるスペックを備えています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2279 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
IdeaPad FLEX 5 Gen8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 92.2% | 93.7% |
Adobe RGB | 78.0% | 73.1% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
IdeaPad FLEX 5 Gen8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 666.64 | 565.14 | 24 |
ポイント② | 371.55 | 252.71 | 16 |
ポイント③ | 666.15 | 565.98 | 35 |
ポイント④ | 618.62 | 531.31 | 14 |
ポイント⑤ | 381.23 | 312.51 | 15 |
ポイント⑥ | 215.72 | 170.97 | 15 |
通信スピードテストの評価
通信速度は全エリアで高いパフォーマンスを出しており、最長距離においても200Mbpsの非常に良いスコアとなっています。
IdeaPad FLEX 5 Gen8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では低速充電表示が出たものの、45W以上では通常通り充電が可能でした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
IdeaPad FLEX 5 Gen8の外観
天板はこれまで同様にLenovoのロゴのみが入ったシンプルなスタイルになっています。
背面はスリットが入っているのみでこちらもシンプル。天板と同系色で塗装が施されています。
開いた様子です。ベゼルは同価格帯の中では狭い印象です。またカメラには物理シャッターが付属します。
テントモードにした様子です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー、バックスペース、スペースキーなどが横と隣り合ってはいるものの、配列自体はナチュラルです。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.27mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-Aポートが2つ、4in1メディアリーダー、さらに電源ボタンを備えます。
本体左側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB TYpe-Cポート、コンボジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、1505gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1820gとなりました。充電器単体では315gとなります。
IdeaPad FLEX 5 Gen8のメリット・魅力
過去シリーズ同様の優れたコストパフォーマンス
IdeaPad FLEX 5 Gen8は過去同様に素晴らしいコストパフォーマンスの一台。10万円以下で買えるノートパソコンとしてはパフォーマンス、機能の面でトップクラスと言えるでしょう。
スタイラスペン同梱で用途が広め
低価格モデルでありながら、本モデルにはスタイラスペンが付属します。回転型2in1ノートパソコンのため、タブレットモードにしてペンを使いやすいメリットを備えています。
PD充電に幅広く対応
低価格のノートパソコンに共通する弱点の一つにUSB PD充電に対応していないケースが多く見られますが、本モデルは45W以上で対応しています。本体質量が重いため持ち運びに向くわけではありませんが、それでもPD充電ができる点は大きなメリットと言えるでしょう。
IdeaPad FLEX 5 Gen8のデメリット・欠点
14インチノートとしては重め
本モデルは2in1の機構を採用していることもあり、14インチノートパソコンとしては重めになっているので外出前提で使う場合には注意しておきましょう。
外装は価格なり
外観の写真の通り、底面は無塗装プラスチックのため安っぽく見えるかもしれません。見た目にこだわる人は天板だけでなく底面も注意しておきましょう。
みんなの口コミ
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前シリーズから例に漏れず、非常に高いコストパフォーマンスを誇るノートパソコンです。今回からは16GBメモリモデルが標準になっているように感じられる構成となっており、より充実度が増している印象を受けました。
IdeaPad FLEX 5 Gen8がおすすめな人
低価格でPCが欲しい人
低価格でパソコンが欲しい人にとっては非常におすすめの一台。性能、インターフェイス、スタイラスペン付属などほとんどの面で同価格帯のパソコンのクオリティを上回っています。
スタイラスペンを使いたい人
スタイラスペンで資料の書き込みなどをしたい人にとって、ぜひ候補に入れておくと良い一台です。そもそも10万円以下のモデルでスタイラスペンが付属しているモデルが少ないことに加え、基本的に別売りでコストがさらにかかるケースがほとんど。リーズナブルに使えるのは非常に珍しいです。
IdeaPad FLEX 5 Gen8がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
IdeaPad FLEX5 Gen8は2in1のパソコンということもあり、14インチとしては質量がかなり重めです。持ち運びが多いのであれば、コストをかけても別モデルを選ぶことをおすすめします。
ペンを使わない人
ペンを使わずに普通のノートパソコンとして使う場合はIdeaPadのクラムシェルモデルの方がよりおすすめです。さらにコストを下げられれる可能性があります。
IdeaPad FLEX 5 Gen8のカスタマイズ・モデルの選び方
このモデルで最もコストパフォーマンスが高いのはRyzen5モデルで、次いで廉価グレードのRyzen3モデルです。逆に高くすると上位モデルとの差が小さくなってしまいます。また一般的な用途ではRyzen5とRyzen7であまり違いを感じられないことから、Ryzen7にパフォーマンスアップするお金で本体のグレードアップなどをする方が良いと感じます。
IdeaPad FLEX 5 Gen8の実機レビューまとめ
IdeaPad FLEX 5 Gen8を安く買う方法
IdeaPad FLEX 5 Gen8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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