Alienware x14 プラチナのレビュー概要
薄型のゲーミングノート
Alienware X14は非常に薄いゲーミングノートパソコン。
dGPUを搭載するため、一般的なノートパソコンよりも熱くなりがちですが、軽量ノートパソコンと同じレベルで薄型化されたモデルになっています。
こんなタイプにマッチ
- 持ち運びしたい人
- クリエイター
簡易スペック表
発売日 | 2022年2月15日 |
CPU | Core i7-12700H |
RAM | 32GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | GeForce RTX3060 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1790g |
Cinebench R20 | 5353pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Alienware x14 プラチナの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Alienware x14 プラチナの特徴
ここではAlienware x14 プラチナの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ゲーミングらしくない薄型筐体
Alienware X14の最大の特徴はなんといってもゲーミングらしくない非常に薄い筐体。一般的なノートパソコンよりも薄いため、dGPUが入っているように感じません。
第12世代intelプロセッサ搭載
プロセッサには第12世代のintel Hシリーズが搭載されています。ベンチマーク結果でも後述しますが、高いパフォーマンスを備えています。
GeForce3000番台を搭載
dGPUにはGeForce RTX3060が搭載されており、高いパフォーマンスを誇ります。
USB PDに対応
薄型である強みに加えて、本モデルはUSB PDに対応しています。こちらも後述しますが、20Wでも充電可能な珍しいモデルです。
Alienware x14 プラチナの価格とコストパフォーマンス
主な価格帯は15~20万円台となっており、搭載しているプロセッサ、dGPUのパフォーマンスからすると少し高めの設定ですが、唯一無二の軽量性を考えるとかなり安いと感じました。
Alienware x14 プラチナのスペック
今回レビューしたAlienware x14 プラチナのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年2月15日 | |
製品名 | Alienware X14 プラチナ | |
型式 | - | |
サイズ | 262.77×321.5×14.5mm | |
重量(実測) | 本体 | 1790g |
電源アダプタ | 465g | |
CPU | Core i7-12700H | |
GPU | RTX3060 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 144Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 公式記載なし |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Alienware x14 プラチナのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は5353pts、シングルコア613ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7 13700Hプロセッサを搭載していることもあり、非常に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は12691pts、シングルコア1692ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkの結果は6000MB/sを超えており、非常に優秀です。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 6953 | 快適 |
高品質 | 9459 | とても快適 |
軽量品質 | 11736 | とても快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 少しファン音が聞こえる |
CPUテスト時 | 音はかなり大きい |
GPUテスト時 | 音はかなり大きい |
Alienware x14 プラチナのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 141.5% |
Adobe RGB | 90.8% | 104.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Alienware x14 プラチナの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 580.06 | 388.34 | 13 |
ポイント② | 226.52 | 248.13 | 14 |
ポイント③ | 483.47 | 380 | 34 |
ポイント④ | 309.76 | 331.99 | 13 |
ポイント⑤ | 212.32 | 137.28 | 34 |
ポイント⑥ | 170.7 | 177.56 | 15 |
通信スピードテストの評価
全エリア100Mbpsを超えており、非常に高いパフォーマンスを持っています。ゲームとしてのパフォーマンスを最大に出すなら優先かもしれませんが、これだけの結果が着いてきているのは大きなメリットと言えるでしょう。
Alienware x14 プラチナのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。非常に驚いたことに20Wから充電が可能でした(低速表示が出ない)。低電力でゲーミングPCとしてのパフォーマンスがしっかりと出るかどうかは別ですが、20Wだとそもそも充電できないケースも多いので、これは嬉しいポイントと言えるでしょう。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
Alienware x14 プラチナの外観
天板は少しくすんだ白色でAlienwareのロゴと14の数字が配置されています。このロゴマークは電源オン時に光ります。
背面も同様のカラーとなっています。ゲーミングPCとしてはスリットは少なめな印象を受けました。
開いた様子です。ベゼルの広さは並み程度です。ディスプレイは色域のベンチマークからもわかるように鮮やかな色彩となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー横に音量ボタン等が配置された少し特殊な配列です。
本体右側にはスリットのみが配置されています。
本体左側も同様にスリットのみとなっています。
インターフェイスは背面に集中しており、USB Type-Cポートが3つ、USB Type-A、ヘッドフォンジャック、フルサイズHDMiとなっています。
本体の重量を測定したところ、1790gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2255gとなりました。充電器単体では465gとなります。
Alienware x14 プラチナのメリット・魅力
薄型で持ち運びも可能
なんと言ってもAlienware X14のメリットは薄型で持ち運びが楽な点。場所を問わずゲームすることが可能です。
素晴らしいパフォーマンス
ベンチマーク結果からも分かるようにこんなにも薄いにも関わらず高いパフォーマンスを有しています。
USB Type-Cによる充電
USB PDテストでも書いている通り、このモデルの素晴らしい点は20Wから充電ができること。持ち運びさとの相乗効果で特に大きなメリットと言えるでしょう。
Alienware x14 プラチナのデメリット・欠点
発熱は気になるところ
キーボード上部とパームレスト部分に熱を持つ傾向が見られました。薄型のゲーミングパソコンということでトレードオフになる部分です。
背面にインターフェイスが集合
本モデルのインターフェイスは左右にはなく、背面に集約されています。普段使いするデバイスを背面に常時取り付ける場合は気にならないかもしれませんが、USBなどのつけ外しが多い人は気をつけておいて下さい。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
コスパに優れるだけでなく、他にはないデザインも併せ持っている点が魅力の2in1ノートパソコンです。バランスが取れた一台で非常におすすめです。
Alienware x14 プラチナがおすすめな人
持ち運びしたいゲーマー
このパソコンのターゲットはなんと言っても持ち運びしたいユーザー。実際に持ってみると驚きますが、驚異的な薄さと軽さです。
クリエイティブな仕事をする人
実際に触ってみて思ったよりも良かったのがクリエイティブな仕事をするユーザー。色域も広いですし、グラフィックス性能も高め。さらに持ち運びしやすく、USB PD充電器が使える点も大きなメリットと言えるでしょう。
Alienware x14 プラチナがおすすめではないタイプ
よりパフォーマンスを求める人
薄型ということもあり、パフォーマンスとはトレードオフになりやすいデメリットはあります。同じ値段であれば薄型を切り捨てて、一般的なものにするだけでよりスペックの高いモデルを購入することができるでしょう。
Alienware x14 プラチナのカスタマイズ・モデルの選び方
プロセッサは全てCore i7-12700Hシリーズを搭載しており、ラインナップでグラフィックボードの種類が異なるのみです。予算に応じて選ぶようにして下さい。
Alienware x14 プラチナの実機レビューまとめ
Alienware x14 プラチナを安く買う方法
Alienware x14 プラチナに限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】日本HPパソコンをクーポンとキャンペーン・セールを使って最大限安く買う方法・コツ
日本でも数多く発売されている外資系パソコンメーカーHP(ヒューレットパッカード)のパソコンは安くて高性能、かつ「デザインが良い」ことが最大の特徴です。2020年以降、ウルトラブックにLTEを載せるよう ...
続きを見る