ThinkPad E16 Gen1のレビュー概要
16インチのThinkPad
ThinkPad E16 Gen1はシリーズの魅力はそのままにディスプレイを16インチ、かつアスペクト比16:10にしたモデルです。
縦長ディスプレイになることでネットの閲覧性や書類作業効率を向上させることができるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- 16インチのThinkPadが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年 |
CPU | Core i5-1335U Core i5-1340P Core i71355U Core i7-1360P |
RAM | 8~24GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | Iris Xe Graphics intel UHD Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1800g |
Cinebench R20 | 2915pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkPad E16 Gen1の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkPad E16 Gen1の特徴
ここではThinkPad E16 Gen1の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
16インチのEグレード
ThinkPad E16 Gen1は名前の通り、16インチで登場したEシリーズのThinkPadです。価格帯が安めのEシリーズで大型ディスプレイモデルが登場したことでユーザーはより幅広い選択肢を持てるようになりました。
intelプロセッサ搭載でパフォーマンスは十分
ベンチマーク結果でも後述しますが、第13世代intelプロセッサはパフォーマンスが高く、低価格なモデルでも十分な力を発揮してくれます。
2ndストレージも選択可能
16インチの大型モデルということもあり、2ndストレージをカスタマイズで付属させることが可能です。
ThinkPad E16 Gen1の価格とコストパフォーマンス
本モデル単体で考えるとコストパフォーマンスは並程度の評価ですが、他社の16インチモデルがさらに安い価格設定になっているため相対的にコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。ThinkPadであることへ価値を感じる人向けと言えるでしょう。
ThinkPad E16 Gen1のスペック
今回レビューしたThinkPad E16 Gen1のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
製品名 | ThinkPad E16 Gen1 | |
型式 | - | |
サイズ | 247.7×356.1×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1800g |
電源アダプタ | 240g | |
CPU | Core i5-1335U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 47Whr |
公称値 | 10.3時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkPad E16 Gen1のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2915pts、シングルコア621ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは3000pts付近となっており、非常に高いパフォーマンスを出しています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は6553pts、シングルコア1651ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。ベンチマークの結果、Readは3000MB/sを超えており一般用途のノートパソコンとしては十分なパフォーマンスが出ています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1921 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
ThinkPad E16 Gen1のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 61% | 62.1% |
Adobe RGB | 46% | 46% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkPad E16 Gen1の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 604.57 | 536.6 | 14 |
ポイント② | 330.4 | 341.1 | 14 |
ポイント③ | 619.79 | 575.04 | 14 |
ポイント④ | 491.21 | 445.61 | 15 |
ポイント⑤ | 322.25 | 300.93 | 13 |
ポイント⑥ | 138.35 | 171.16 | 14 |
通信スピードテストの評価
最長距離であっても100Mbpsを超えるパフォーマンスが出る結果となりました。
ThinkPad E16 Gen1のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。テストの結果、30W以下では低速充電表示となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ⚪︎ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ⚪︎ | RP-PC133 |
100W | ⚪︎ | AUKEY PA-B7 |
ThinkPad E16 Gen1の外観
天板はThinkPadとLenovoのロゴが配置されています。
背面はセンターに通気用のスリットが設けられています。
開いた様子です。ベゼルは狭めで16インチディスプレイではあるものの、あまり大きさは感じません。
最大開き角は180°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
他のThinkPad同様にFnとCtrlがひっくり返っている点を除けば普通のキーボード配置です。テンキーを搭載しています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.03mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.6mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。
本体右側にはセキュリティロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-Aを備えています。
本体左側にはUSB Type-Cが2つ、USB Type-A、フルサイズHDMIコネクタ、そしてヘッドフォンジャックを備えています。
本体の重量を測定したところ、1800gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2040gとなりました。充電器単体では240gとなります。
ThinkPad E16 Gen1のメリット・魅力
16インチディスプレイが扱いやすい
ThinkPad E16 Gen1を触ってみてまず感じたことがディスプレイが大きく扱いやすいことです。ベゼル幅も狭めになっており、本体サイズがあまり大きく感じないため大きさをあまり感じない点もメリットです。
打ちやすさはこれまで通り
キーボードは他のThinkPadと同じ形式が採用されていることもあって、非常に打ちやすいです。テンキーが搭載されているため、数字を打ち込む作業も比較的楽に行えるでしょう。
インターフェイスも豊富
16インチという大きさを活かしたインターフェイスの豊富さも魅力。有線イーサネットコネクタや、HDMIを備えるため、ビジネスシーンでも使いやすいでしょう。
ThinkPad E16 Gen1のデメリット・欠点
持ち運びが多い場合は不向き
16インチというサイズ感もあり、持ち運びが多い人にはより小さいサイズがおすすめです。しかしながら、ベゼルが狭いということもあって大型ノートパソコンの中では持ち運びしやすい方だと感じます。
16インチモデルの中ではコスパが微妙
コストパフォーマンスの項目でも書きましたが、16インチクラスは昨今各社メーカーがラインナップを増強していることもあり、コストパフォーマンスが低くなっている傾向があります。
みんなの口コミ
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大型でありながら、非常に使いやすいThinkPad。16インチでアスペクト比が縦長のため、実用性に優れる点がうれしいポイントです。
ThinkPad E16 Gen1がおすすめな人
ThinkPadの16インチが欲しい人
このパソコンを特にお勧めしたい人がThinkPadの16インチが欲しい人。これまでThinkPadにはアスペクト比16:10の16インチモデルがなく、15インチモデルまでだったため、打ち心地をそのままに本体サイズをアップした本モデルは作業性向上を目的とする人にマッチするでしょう。
ThinkPad E16 Gen1がおすすめではないタイプ
コスパにこだわる人
デメリットやコストパフォーマンスの項目でも書いた通り、16インチモデルの中ではコスパが良いわけではありません。他の16インチ以上のノートパソコンと比較検討の上、選択してみて下さい。ただし、タイピング性能は群を抜いているため、このポイントだけは忘れないようにして下さい。
ThinkPad E16 Gen1のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはパフォーマンスが高いため、最廉価モデルでも十分力を発揮してくれますが、できればメモリ16GBモデルを選んでおく方が将来的に無難と言えます。また、Core i7モデルにするとCore i7-1360Pとなるためパフォーマンスがグッと上がる点にも注意が必要です。また、一部のモデルはintel UHD Graphicsとなっています。長期使うのであれば、Iris Xe Graphicsのモデルを選択するようにしておきましょう。
ThinkPad E16 Gen1の実機レビューまとめ
ThinkPad E16 Gen1を安く買う方法
ThinkPad E16 Gen1に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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