ThinkBook 14 Gen6 AMDのレビュー概要
複数のプロセッサを選べるノート
ThinkBook 14 Gen6 AMDはRyzen7000シリーズプロセッサを搭載したノートパソコンです。
ThinkBookのコストパフォーマンスが魅力的なことに加え、パフォーマンスの異なるより上位のプロセッサを選択できることが特徴的な一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- コスパを求める人
- ハイパフォーマンスが欲しい人
- たまに持ち運びする人
簡易スペック表
発売日 | 2024年 |
CPU | Ryzen 7 7730U Ryzen 5 7530U Ryzen 3 7330U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~2TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1420g |
Cinebench R20 | 3154pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkBook 14 Gen6 AMDの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkBook 14 Gen6 AMDの特徴
ここではThinkBook 14 Gen6 AMDの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen 7000シリーズ搭載
ThinkBook 14 Gen6ではRyzen 7000シリーズプロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスが出ていることが魅力です。詳しくはベンチマーク結果を参考にして下さい。
ダントツのコスパ
14インチのノートパソコンとしては非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。14インチのノートパソコンで10万円以下な時点で安いにも関わらず、パフォーマンスも高いという機種です。
intel版の場合はHシリーズが選択可能
本モデルはAMD版になりますがintel版の場合はノートパソコンで用いられるUシリーズに加えてHシリーズが選択できることが大きな特徴と言えます。
持ち出し頻度が低い場合、Hシリーズプロセッサを選択してパソコン自体のパフォーマンスをアップするという選択肢もあります。
ThinkBook 14 Gen6 AMDの価格とコストパフォーマンス
ThinkBookシリーズはもともとのコンセプトが新社会人や大学生向けのエントリーモデル的な位置付けなのでコストパフォーマンスに優れている点が特徴となっており、このモデルもその一つと言えます。
またこれらがターゲットとなっていることもあり、低価格ノートパソコンの中ではスタイリッシュなことも特徴です。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのスペック
今回レビューしたThinkBook 14 Gen6 AMDのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
製品名 | ThinkBook 14 Gen6 | |
型式 | - | |
サイズ | 224×313.5×16.9mm | |
重量(公称値) | 本体 | 1420g |
電源アダプタ | 320g | |
CPU | Ryzen 5 7530U Ryzen 5 7430U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 最大15時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのベンチマーク
CINEBENCH R20
Ryzen 5 7530Uで測定した結果です。CINEBENCH R20の測定値は3154pts、シングルコア537ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。
Cinebench R20のスコアは3000ptsを超えており、低価格ノートパソコンとしてはかなり高めのパフォーマンスとなっています。
CINEBENCH R23
Ryzen 5 7530Uで測定した結果です。CINEBENCH R23の測定値は7262pts、シングルコア1438ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。
Ryzen 5 7430Uで測定した結果です。CINEBENCH R23の測定値は8078pts、シングルコア1300ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3500MB/sを超えており、低価格ノートパソコンとしては十分なパフォーマンス。実利用で不満を感じることはまずないでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
Ryzen 5 7530Uで測定した結果です。ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1483 | 動作困難 |
以下にRyzen 5 7430Uで測定した結果です。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2044 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 61.3% | 62.5% |
Adobe RGB | 46.3% | 46.3% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkBook 14 Gen6 AMDの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 550.98 | 587.91 | 14 |
ポイント② | 276.53 | 415.65 | 20 |
ポイント③ | 624.31 | 583.7 | 14 |
ポイント④ | 623.03 | 594.03 | 16 |
ポイント⑤ | 145 | 177.67 | 14 |
ポイント⑥ | 29.7 | 40.34 | 15 |
通信スピードテストの評価
今回はAMD Ryzen 5 7430Uで今回のスピードテストを行いました。基本的には100~600Mbpsクラスが出ており優秀です。ただし、最長距離のみガクンと通信速度が落ちる傾向がある点のみ注意が必要です。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では低速充電表示が出るものの45W以上では問題なく使うことができました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ◯ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ◯ | RP-PC133 |
100W | ◯ | AUKEY PA-B7 |
ThinkBook 14 Gen6 AMDの外観
天板はThinkBookとLenovoのロゴが配置されています。
背面には縦向けのスリットが入っています。
正面から見た様子です。ベゼル幅は並程度です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
本体右側にはセキュリティロック、有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーを備えます。
本体左側にはUSB Type-C、USB Type-A、フルサイズHDMI、USB Type-C、コンボジャックを備えます。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのメリット・魅力
とにかくコスパが高い
ThinkBookシリーズは特徴でも書いた通り、コストパフォーマンスではずば抜けています。同メーカーのモデルの中ではIdeaPadが比較対象として挙げられますが、本体のデザイン性を含めると筆者の主観的にこちらの方がコストパフォーマンスが高いのではと感じます。
上位モデルでも価格は安め
Ryzenモデル全般に言えることですが、プロセッサパフォーマンスが上がっても価格はintel版に比べると控えめです。対ベンチマークスコアで見た時のコスパが高く、お得感があります。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのデメリット・欠点
上位モデルはコスパが悪くなる
本モデルに限らず低価格モデルの上位機種に言えることですが、どうしても上位モデルを選択すると同じメーカーのハイエンドモデルとの差が小さくなります。
価格差が縮まるだけでなく、本体質量という本体プロセッサ以外での比較ポイントが出てきます。そのため、上位モデルを選択する場合はこの機種だけでなく同価格帯のハイエンドモデルも合わせて選択することが求められます。
色域カバー率は低め
低価格ノートパソコンは総じて価格差がディスプレイに現れがちです。そのため、色域カバー率が低い結果となっている点に注意が必要です。もしクリエイティブ用途で使うつもりならおすすめはできません。
みんなの口コミ
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本体のパフォーマンスが高く、しかも安いためとりあえずパソコンが欲しいユーザーにはおすすめな一台です。
ThinkBook 14 Gen6 AMDがおすすめな人
コスパを求める人
何度も繰り返しになりますが、コストパフォーマンスを求める人にはぴったりの一台と言えます。さらにラインナップが数多くあるため予算に合わせて選ぶことができるでしょう。
PCの持ち出しが少ない人
上位のプロセッサを選ぶことでパフォーマンスを上げられます。ただし、その分消費電力が上がるためパソコンの持ち出しが少ない人に向くでしょう。
ThinkBook 14 Gen6 AMDがおすすめではないタイプ
持ち出しが少ない人
14インチノートパソコンなので、1.38kgと持ち出しには困らない重量感です。しかしながら、14インチのハイエンドモデルの場合1.1kgを切るモデルも多数あります。
もし頻繁に持ち出しをするなら多少費用が掛かってもハイエンドなモデルを選択すると良いでしょう。
ThinkBook 14 Gen6 AMDのカスタマイズ・モデルの選び方
一般的な利用用途の場合は、Ryzen3 7330Uモデルでも十分使えるでしょう。ただ、Ryzen5モデルでも価格的には控えめなので、予算が許すならより長く使えるこちらのモデルがおすすめです。
ThinkBook 14 Gen6 AMDの実機レビューまとめ
ThinkBook 14 Gen6 AMDを安く買う方法
ThinkBook 14 Gen6 AMDに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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