Dynabook RZ/MXのレビュー概要
全部入りの14インチ
パワフルなCore Ultra Hシリーズプロセッサ、IGZOディスプレイ、1kgを切る軽量性と全部入りの代表格のようなノートパソコンになっています。
インターフェイスも豊富でビジネスシーン、大学生活でも使いやすいモデルと言えるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- ビジネスパーソン
- 大学生
簡易スペック表
発売日 | 2024年 |
CPU | Core Ultra 5 135H Core Ultra 7 155H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Intel Arc Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 890g |
Cinebench R23 | 8180pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Dynabook RZ/MXの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Dynabook RZ/MXの特徴
ここではDynabook RZ/MXの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Core Ultra Hシリーズを搭載
本モデルではよりパワフルなintel Core Ultra Hシリーズプロセッサーが採用されています。ベンチマーク結果でも後述しますが、ノートパソコンとしては優れたパフォーマンスを発揮しており一般用途で使う分には全く困らないでしょう。
IGZOディスプレイ
本機種ではディスプレイにIGZOが採用されています。IGZOディスプレイは省電力性に優れることで有名ですが、本モデルもその一つでバッテリーの最大稼働時間が公称値で27時間と非常に長くなっています。
本体質量は0.9kg
Dynabookは軽量なノートパソコンを数多く出しているメーカーです。このDynabook RZ/MXもその一つとなっており本体質量は0.9 kgと、持ち運びに適した重さになっています。
Dynabook RZ/MXの価格とコストパフォーマンス
プロセッサやストレージから考えると20万円台から始まるこのモデルはコストパフォーマンスが悪いと感じる人も多いかもしれません。しかしながら、実際のところ楽に持ち運べる0.9 kgの軽量性やIGZOディスプレイを採用していることが大きなメリットであり、ここに魅力を感じる人にとってはコストパフォーマンスは良くなるでしょう。
Dynabook RZ/MXのスペック
今回レビューしたDynabook RZ/MXのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
製品名 | Dynabook RZ/MX | |
型式 | - | |
サイズ | 224×312.4×15.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 890g |
電源アダプタ | 255g | |
CPU | Core Ultra 5 135H | |
GPU | Intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 16 | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | ||
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.3 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大27時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Dynabook RZ/MXのベンチマーク
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8180pts、シングルコア1648ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値が3000MB/sを超えておりパフォーマンスとしては十分です。一般用途として使う分に困ることはまずないでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3522 | 普通 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
Dynabook RZ/MXの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 579.09 | 155.1 | 12 |
ポイント② | 304.52 | 162.65 | 14 |
ポイント③ | 619.22 | 401.4 | 13 |
ポイント④ | 530.62 | 246.39 | 14 |
ポイント⑤ | 282.31 | 194.67 | 13 |
ポイント⑥ | 130.56 | 93.66 | 15 |
通信スピードテストの評価
全エリアで100Mbpsのパフォーマンスが出ており、充分な性能を持っていると言えるでしょう。本体の軽量性も合わせて自宅内で持ち運びしやすいノートパソコンとなっています。
Dynabook RZ/MXのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
Dynabook RZ/MXの外観
今回レビューしたモデルはダークティックブルーです。天板はメーカーロゴだけとなっておりシンプルです。立体的にメーカーロゴが作られていることもあり、高級感を感じます。
背面は縦にスリットが入った通気口が設けられています。全体的に背面のパネルをとめるネジが多く感じられるため、できればねじ穴をシールで埋めるなどして欲しかったところです。
開いた様子です。左右のベゼル幅は普通ですが、上下特に下側はかなり大きく感じました。ただ全体的にシャープな印象を受けるため、古っぽさはあまり感じませんでした。
キーボードは全て独立しており非常に打ちやすいです。またファンクションキーが4つずつで独立しているため、タッチタイピングでも判断しやすい事が一つのメリットと言えそうです。
タッチパッド幅を計測したところ、Dynabookシリーズ全般に言えることですが、タッチパッドが上下左右にかなり広くなっています。触り心地やクリック感も上質で、外出先でマウスを使えない人などにとっては強い味方となってくれるでしょう。mmとなりました。
本体右側にはコンボジャック、USB Type-Aポート、フルサイズ有線LANポート、microSDスロットを備えます。
本体左側にはセキュリティロック、フルサイズHDMI、USB Type-Cポートを2基、USB Type-Aポートを備えます。
本体の重量を測定したところ、890gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1145gとなりました。充電器単体では255gとなります。
Dynabook RZ/MXのメリット・魅力
見た目より軽く感じる
本モデルは上質な青を使っているということもあり一見重く見えますが、実際は0.9 kgと軽く手に持ってみると逆に違和感を感じるほどです。そのため本体の質感と持ち出し性能をうまく両立したモデル言えるでしょう。
広いタッチパッド
外観部分で述べましたが、本モデルはタッチパッドが上下左右に広いためマウスなしでも楽に操作することが可能です。
豊富なインターフェース
こういったウルトラブックに近いノートパソコンの場合インターフェースが削られることは多々ありますが、このモデルは本当に充実しています。非常に薄型でありながら、有線LANポートまで搭載しているのには驚かされるばかりです。
Dynabook RZ/MXのデメリット・欠点
価格が高め
プロセッサやメモリの搭載スペックから考えると正直コストパフォーマンスは悪いといわざるをえません。このモデルの場合はそれ以外の部分が重要視されているようにメーカーの意図を感じるため、その点に魅力を感じるユーザーが選ぶべきモデルと感じました。
みんなの口コミ
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一台ですべてが完結しており、非常に魅力的なモデルです。個人的にはHシリーズプロセッサを搭載しながら非常に軽量であること、そして最大27時間のバッテリー性能があるという点に驚きを感じました。
Dynabook RZ/MXがおすすめな人
持ち出しが多いユーザー
本体質量が0.9 kgと軽量のため、持ち出しが多いユーザーにとっては大きな力となってくれるモデルです。メリットでも書きましたがタッチパッドが広いことも外出先でより有用に使える魅力と言えます。
社内や自宅でLANケーブルを使うユーザー
軽量なノートパソコンの中では珍しくフルサイズの有線LANポートを搭載しているため、社内セキュリティが重要視される会社や自宅でより速度を出したいと考えるユーザーにとっては実用性が高まります。
Dynabook RZ/MXがおすすめではないタイプ
コストパフォーマンスを求める人
デメリットでも書いた通り正直性能面でのコストパフォーマンスはあまり高くありません。また、性能と軽量面で考えても他メーカーでより安いモデルも存在します。IGZOディスプレイや豊富なインターフェースに魅力を感じない人は選ばないほうが無難と言えるでしょう。
Dynabook RZ/MXのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはプロセッサ、ストレージ、そしてOfficeソフトのあるなしで値段の構成は変わります。基本的にHシリーズプロセッサーは下位グレードであっても充分なパフォーマンスを発揮してくれるため、全く問題ありません。ストレージは予算に応じて選ぶのも良いですが、下位グレードが512GBで始まっていることから、こちらを選んでおき必要に応じて外部ストレージを購入する方がお財布にも優しく実用性の点でメリットがあるのではないかなと感じました。
Dynabook RZ/MXの実機レビューまとめ
Dynabook RZ/MXを安く買う方法
Dynabook RZ/MXに限らず、Dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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