IdeaPad Flex 550i(15)のレビュー概要
格安で高性能な15インチ
IdeaPad Flex 550i(15)は、2020年に登場したFlexシリーズの最も大型な15インチモデルです。最大クラスのモデルということもあり、シリーズで唯一テンキーを搭載しています。また他シリーズ同様にスタイラスペンも純正で付属したモデルです。
ペンが付属したり2in1であったりと機能性を十分持ち合わせながら、最も魅力的なのは価格。最廉価モデルが5万円から購入できるPCになっており、しかも実用性の面でも十分な能力を持っていることが特徴です。
パソコンは調べ物やネット通販、Microsoftオフィスしか使わないという人にとって、安くて実用性のあるコストパフォーマンスの高いモデルと言えます。
簡易スペック表
CPU | Core i3-1005G1 Core i5-1035G1 Core i7-1065G7 |
RAM | 8~16GB |
ROM | 256~512GB SSD |
画面 | 15.6インチ |
GPU | Iris Xe グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 1820 g |
Cinebench R20 | 1366 pts |
※詳細スペックはこちら
※その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
IdeaPad Flex 550i(15)実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事ではメーカーからお借りしてレビューを行っています。
IdeaPad Flex 550i(15)の特徴
ここではIdeaPad Flex 550i(15)の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
5万円台で買える格安PC
IdeaPad Flex 550i(15)の魅力は概要でも書いた通りなんといっても5万円台で購入できてしまう価格にあります。2in1ノートパソコンで、スタイラスペンまで付属してこの価格帯は驚異的。しかも、プロセッサが第10世代Core i3ということもあり実用性の面でも十分高いことが魅力と言えます。
純正でスタイラスペン付き
上でも書きましたが、IdeaPad Flex 550i(15)は純正でスタイラスペンが付属するデバイスです。
2in1タブレットになるモデルはいくつかありますが、スタイラスペンが付属しないものも多いことを考えればこの価格帯であることに驚くばかりです。
IdeaPad Flex 550i(15)の価格とコストパフォーマンス
IdeaPad Flex 550iのコストパフォーマンスは非常に高いです。絶対的な性能で考えれば末尾にiのついていないAMDモデルを選択する方が良いですが、事務作業や軽いネットサーフィン程度ならあまり違いは感じないはず。それよりもintelのソフトウェア安定性を取る方が安心でしょう。どちらにせよ、IdeaPad Flex 550iは非常に価格バランスに優れたモデルです。
コスト評価について
上記は2021年3月23日時点での評価です。クーポンなどにより値段が変わることも多いため、購入前に必ず公式サイトをご覧ください。
IdeaPad Flex 550i(15)のスペック
今回レビューしたIdeaPad Flex 550i(15)のスペックは以下の通りです。Core i5モデル、Core i7モデルの両方がありますが、今回はCore i5モデルを評価しています。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年7月 | |
製品名 | IdeaPad Flex 550i(15) | |
型式 | 81X30064JP | |
サイズ | 357.6×237.9×17.9 mm | |
重量(実測) | 本体 | 1820 g |
電源アダプタ | 215 g | |
CPU | Core i5-1035G1 | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
保存(ROM) | 1st | 512GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1800 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 〇 |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 4.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非対応 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非対応 | |
バッテリー | サイズ | ー |
公称値 | 10.6時間 |
※1 詳細仕様はこちら
スペックの解説
今回レビューしたIdeaPad Flex550i(15)は第10世代Core i5モデルです。シリーズの中では中位に当たるモデルです。
IdeaPad Flex 550i(15)のベンチマーク
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1366pts、シングルコア411ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23(Test Duration 10分設定)の測定値は3233pts、シングルコア1101ptsという結果になりました。
PASSMARK
PASSMARKの測定値は以下の通りです。他機種との比較をしたい人はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。リードが3000MB/sを超えており非常に快適です。
騒音テスト
ベンチマーク時にファンの音が大きく気になるレベルでした。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未測定 |
高品質 | 未測定 | 未測定 |
標準 | 2543 | 普通 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 未測定 | 未測定 |
標準 | 未測定 | 未測定 |
軽量品質 | 971 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証結果です。
IdeaPad Flex 550i(15)の通信環境(WI-Fi)のテスト
IdeaPad Flex 550i(15)の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはLINKSYS VELOPを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。
非常に優れた通信速度が得られており、快適に使うことができます。ただし最長距離では上り速度が低下する傾向が見られました。
IdeaPad Flex 550i(15)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDによる充電テストを行いました。20Wから61Wで検証したところ、全てで充電が確認できました。ただし、20W、および30Wでは低速表示が出ていたため、利用する場合は61Wを使うと良いでしょう。
IdeaPad Flex 550i(15)の外観
天板です。プラスチック素材でシルバーになっています。サイドに小さくLenovoのロゴがあります。
背面です。2in1のためスピーカーはなく通気口のみとなっています。
開いた様子です。光沢ディスプレイを採用しており、かなり反射します。
フロントには物理スイッチの付いたカメラが搭載されています。
キーボードです。英字キーボードがベースとなっているためエンターキーやスペースキーなどに変則パターンが見られます。
ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーからキーピッチを計測したところ幅17.4mmとなりました。キーストロークは1.3mmとなっています。
タッチパッドの幅は105mmとなっています。
パームレストはさらさらとしたマット加工のプラスチックになっています。なお指紋認証が付属します。
本体左側です。電源コネクタ、フルサイズHDMI、USB-C、ヘッドフォンジャックがあります。
本体右側です。USB-Aポートが二つ、フルサイズSDカード、電源ボタンがあります。
背面は左寄りに排気口があります。
本機にはスタイラスペンが付属します。また純正でスタイラスペンのホルダーもあります。
質量は1820gとなっています。
充電器を合わせた質量は2035gで充電器単体では215gとなっています。
IdeaPad Flex 550i(15)のメリット・魅力
ありえないほど高いコストパフォーマンス
ベンチマーク結果をとっても痛感しますが、やはりIdeaPad Flexシリーズのコストパフォーマンスには驚かされるばかりです。最大サイズになる今回のレビュー品も他の製品同様に5万円台で押さえ込まれている上に実用性の面でも十分なのでほとんどの人はこのモデルで十分と言える性能になっています。
全てこなせる15インチ2in1タブレット
IdeaPad Flex550i(15)は2in1でもあるため、タブレットとして利用できたり映画鑑賞用のデバイスとして使うことも可能です。またスタイラスペンが最初から付属しているため、お絵描きや資料の赤ペン入れに使うこともできてしまいます。
フルサイズSDカードの利用可能
IdeaPad Flex550i(15)にはフルサイズのSDカードスロットがあります。このパソコンは低価格帯でエントリーから一般用途向けのPCの位置付けですがカメラを使う人はエントリークラスでも多いためフルサイズのスロットがあることは大きなメリットになります。
IdeaPad Flex 550i(15)のデメリット・欠点
2in1で重め
15インチノートパソコンなので、そもそも他のノートパソコンと比べると重めの設計ですがさらに2in1になっているためにより本体重量が重くなっています。
ディスプレイの輝度が低い
主観的な評価ですが、Ideapad Flex550iはディスプレイの輝度が最大にしても低いと感じました。光沢ディスプレイを使っているので、周辺が明るいとディスプレイが見辛く感じることがありました。
在庫が切れがち
コストパフォーマンスのメリットが高いことへの裏返しですが、IdeaPad Flexシリーズはこのモデルに限らず在庫が切れがちです。悩んでいるなら、即決で買うようにしておかないと納期が伸びることになるので注意です。
みんなの口コミ
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格安で性能が高く、実用性に優れたモデル。2in1でスタイラスペンが付属しているのでちょっとしたペン入力にも使える。15インチは重さがあるので持ち歩きには向かないが、家で使う用途でできるだけ安いパソコンを探している人におすすめ。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 本体が大きくて重いので持ち運びが辛い
- ペンがついているので色々と遊べそう
IdeaPad Flex 550i(15)がおすすめな人
安くて性能のよいパソコンを求めている人
IdeaPad Flex 550i(15)はとにかくコストパフォーマンスが高いので、安くて性能が良いパソコンを求めている人にとっては一択といってもいいほど魅力があるノートパソコンです。特に15インチのエントリークラスは国産メーカーでは値段が上がる傾向にあるため、初心者ほどこのパソコンがおすすめです。
IdeaPad Flex 550i(15)がおすすめではないタイプ
絶対的な性能コスパを求める人
IdeaPad Flex550i(15)は価格的にも、性能的にも悪くはありませんが同時期に発売されたAMDモデルの性能が高すぎるが故にコストパフォーマンスでは劣ってしまいます。とにかくプロセッサの高性能さを求めるのであれば、iの付いていないAMD Ryzenシリーズの購入をおすすめします。プロセッサが違う以外はスタイラスペンも付属しほぼ同じ構成です。
IdeaPad Flex 550i(15)のカスタマイズ・モデルの選び方
IdeaPad Flex550i(15)を購入するならCore i5以下のモデルが良いと考えます。Core i7モデルでも良いのですが、性能を求めて価格をあげているとすればRyzen4000シリーズをベースにしたRyzen7 4700Uを選ぶ方がプロセッサが高性能で満足度が高くなるでしょう。
IdeaPad Flex 550i(15)の実機レビューまとめ
IdeaPad Flex 550i(15)を安く買う方法
IdeaPad Flex 550i(15)に限らず、Lenovoのノートパソコンは安く買う方法があります。以下の記事で詳しく解説しているので、必ず参考にしてください。
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