Inspiron15 3535のレビュー概要
15インチの格安パソコン
Inspiron15 3535は7000番台のRyzenプロセッサ搭載のノートパソコン。
十分なパフォーマンスを持ちながら約6万円から購入することができる低価格さが魅力の一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 出来るだけ安いPCが欲しい人
- 主に自宅利用の人
簡易スペック表
発売年 | 2023年 |
CPU | Ryzen7 7330U Ryzen5 7530U Ryzen3 7320U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 15インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1600g |
Cinebench R20 | 1830pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Inspiron15 3535の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Inspiron15 3535の特徴
ここではInspiron15 3535の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
7000番台のプロセッサ搭載
Inspiron15 3535にはRyzen7000番台のプロセッサが搭載されています。価格帯は安めですが、実用性の点では十分です。
超低価格が魅力
Inspironの3000番台はシリーズの中でも低価格さが魅力。この機種も他のものと同様に約5万円からとそのリーズナブルさが圧倒的な魅力となっています。
Inspiron15 3535の価格とコストパフォーマンス
特徴でも書いた通り、最廉価モデルのコストパフォーマンスは群を抜いています。ただし、スペックアップしていくとコストパフォーマンスは下がりがちになるので注意して下さい。
Inspiron15 3535のスペック
今回レビューしたInspiron15 3535のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年 | |
製品名 | Inspiron15 3535 | |
型式 | - | |
サイズ | 235.56×35.5×16.96~18.99mm | |
重量(実測) | 本体 | 1600g |
電源アダプタ | 320g | |
CPU | Ryzen3 7320U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 公式記載なし | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 41Whr |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Inspiron15 3535のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1830pts、シングルコア408ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20で1830ptsのスコアを出しており、Ryzen3の本体価格から考えると十分以上。コストパフォーマンスの高さが伺えます。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Crystaldiskmarkの結果は2000MB/s弱となっており、昨今のノートパソコンの中では低めです。ただし、実使用上はほとんど問題になりません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1802 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
Inspiron15 3535のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 61.8 | 62.6 |
Adobe RGB | 46.4 | 46.4 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Inspiron15 3535の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 293.68 | 228.3 | 16 |
ポイント② | 253.99 | 182.57 | 14 |
ポイント③ | 234.38 | 232.03 | 15 |
ポイント④ | 256.42 | 224.3 | 14 |
ポイント⑤ | 204.84 | 139.82 | 18 |
ポイント⑥ | 116.27 | 67.47 | 23 |
通信スピードテストの評価
全エリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスを出しており、十分といえるでしょう。
Inspiron15 3535のUSB-C(PD)による充電テスト
USB PD充電には非対応です。
Inspiron15 3535の外観
天板はシルバーになっており、シンプル。センターにはロゴマークが配置されています。
背面は無塗装プラスチックとなっています。
開いた様子です。ベゼルは少し広めになっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキー付属となっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.64mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.1mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。
本体右側にはヘッドフォンジャック、USB Type-A、フルサイズSDスロットがあります。
本体左側には電源ポート、フルサイズHDMIポート、USB Type-A、USB Type-Cポートがあります。
本体の重量を測定したところ、1600gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1920gとなりました。充電器単体では320gとなります。
Inspiron15 3535のメリット・魅力
なんといっても安さが魅力
Inspiron 15 3535の安さは特に魅力的。低価格になるほど、スペックが犠牲になることは多いですが、本モデルは最も安いモデルでも十分なパフォーマンスになっているため、安心して使うことができます。
本体質感も低価格モデルとしては悪くない
Inspiron 15 3535はかなり安いノートパソコンではあるものの、格安PCにありがちな安っぽさをあまり感じさせず、本体クオリティは悪くありません。
Inspiron15 3535のデメリット・欠点
スペックアップによりコスパが悪くなる
Inspiron15 3535はプロセッサの変更により、Ryzen7モデルまでパフォーマンスを上げることができます。もちろんそれに伴い価格が上がります。ここで問題が2つあり、そもそも2023年時点で一般用途であれば、プロセサのパフォーマンスが高くなっていることでそこまでの性能が入らないことが挙げられます。
さらに価格が上がっても筐体に変化はありません。それであれば、筐体クオリティの高い上位機種を選び、プロセッサのアップグレードを抑えた方が全体としてのコストパフォーマンスは高くなると感じます。
みんなの口コミ
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低価格ではあるものの、Ryzen3モデルでも十分なパフォーマンスを持っている一台です。とにかく安いパソコン、かつ実用性を求める人にとってはピッタリな一台だと思います。
Inspiron15 3535がおすすめな人
とにかく安いパソコンが欲しい人
Inspiron15 3535の安さはずば抜けた魅力です。約6万円で実用的なノートパソコンはそもそも機種として少ないので、それだけで選ぶ価値が出てきます。
Inspiron15 3535がおすすめではないタイプ
上位のプロセッサにカスタマイズ予定の人
カスタマイズとしてはプロセッサパフォーマンスを上げることはできますが、実際のところデメリットで書いた通り、コスパが悪くなると感じるためお勧めできません。それであれば、同じInspironでも上位の5000番台を検討する方が良いでしょう。
Inspiron15 3535のカスタマイズ・モデルの選び方
Inspiron15 3535は主にプロセッサとメモリのグレード上げることができますが、個人的にはスペックアップに伴うコスパの低下から、最廉価モデルがおすすめです。
Inspiron15 3535の実機レビューまとめ
Inspiron15 3535を安く買う方法
Inspiron15 3535に限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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