ThinkBook 15のレビュー概要
低価格で買える薄型15インチノート
Lenovoから発売されているThinkBookシリーズの最大サイズモデル「ThinkBook 15」。
モダンでスタイリッシュなデザインはそのままに大型化し、テンキーが付属。さらに見た目の質感が良い上に価格も安いという優れたグレード。Core i5モデルを購入しても6万円台となっています。
嬉しいことにUSB-Cによる充電で使えるため、スマートフォンでもUSB-C形式で充電するものを使っていると充電環境を快適にできるメリットがあるモデルです。
簡易スペック表
CPU | Core i3-1005G1 Core i5-1035G1 |
RAM | 8GB |
ROM | 256GB SSD 500GB~1TB HDD |
画面 | 15.6インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 1.53 kg |
CINEBENCH R20 | 1253 pts |
※詳細スペックはこちら
ThinkBook 15実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
ThinkBook 15の特徴
ここではThinkBook 15の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
コストパフォーマンスに優れる15.6インチノート
ThinkBook 15は5万円から購入できるリーズナブルな15.6インチのノートパソコンです。ハイエンドシリーズとは異なるため、最上位でもCore i5までしか選択できませんが、コストパフォーマンスを求める人には、国内でも1,2を争うほどおすすめ出来るノートPCになっています。
テンキーが付属した標準設計
15インチノートはテンキーが付属しているもの、していないものがありますが、本製品は付属しています。
HDDモデルもあり速度か容量で選べる
昨今のノートパソコンはSSD(ソリッドステートドライブ)化が進んでいますが、ThinkBook 15ではHDD(ハードディスク)も選択できます。これにより、SSDは速度は速いけど低容量、HDDは速度は遅いけど大容量とニーズに合わせた選び方ができます。
ThinkBook 15の価格とコストパフォーマンス
ThinkBook 15はコストパフォーマンスが高いPCです。特にCore i3モデルなら、同性能、同クオリティを前提に考えるとほぼ同じコスパの高さを持つものはないと考えています。Core i5ならMateBook D15がライバルに上がります。事務作業中心なら気にする必要がないためMateBookも候補に入れておくとよいでしょう。
価格情報について
現在の価格については、各通販サイトをご覧ください。
ThinkBook 15のスペック
今回レビューしたThinkBook 15のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020/04/10 | |
製品名 | ThinkBook 15 | |
型式 | - | |
サイズ | 365×245×18.9 | |
重量(実測) | 本体 | 1850 g |
電源アダプタ | 305 g | |
CPU | Core i3 | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
保存(ROM) | 1st | 256 GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
形式 | IPS液晶 | |
生体認証 | 指紋 | 〇(電源ボタン共有) |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | ThinkChutter付 | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 有り | |
LTEモジュール | 対応の可否 | - |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | - | |
バッテリー公称値 | サイズ | 3セル |
JEITAによる基準 | 最大11.3時間 |
※詳細仕様はこちら
スペックの解説
今回の検証機は上位モデルにあたるCore i5を搭載したモデルです。SSDのため、起動も高速。普段使いでは文句のないスペックを持つPCです。ただし、本体重量が1.8kgを超えているため、持ち運びに使いづらさを感じる重量感です。
この価格帯の場合、ものによっては生体認証が付いていないこともありますがThinkBook 15は付いています。電源ボタンと共用されています。
また、検証グレードは比較的上位機種に該当しますが、注意点として下位グレードにはTN液晶の構成のものがあります。これは視野角が狭いので注意。また上位グレードには、SSDとHDDのダブルストレージ構成のものもあります。
ThinkBook 15のベンチマーク(CINEBENCH他)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ1253pts、シングル408ptsとなりました。Core i5の割にシングルが高めの結果となりました。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3000MB/sを超えており、非常に高速です。
騒音テスト
騒音はほとんどなく、非常に静かです。ベンチマーク計測時の測定で45~48デジベル程度となっていましたが、時間としては短いです。
ベンチマーク時の熱について
ベンチマーク測定時の温度データです。最高温度は98℃でかなり高音になっています。ヒンジ部分が熱くなっていました。
ThinkBook 15の通信環境(WI-Fi)のテスト
ThinkBook 15の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
全部屋において安定した通信速度は出ていますが、PINGがぶれている点が気になりました。長距離利用において100Mbpsを超えている結果もあり、一戸建てでは全部屋で快適に使えています。
ただし、PINGの値がぶれていることからゲームには適さない可能性があります(ただしWi-Fiとの親和性の問題もあることを考慮下さい)。
ThinkBook 15のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDによる充電テストを行いました。18W、30W、61Wで検証したところ、全てにおいて充電が確認できました。実測は以下の写真の通りです。クリックにより拡大できます。
ThinkBook 15の外観
ThinkBookシリーズに共通した金属の天板となっています。指紋が付いてもアルコールでふき取ることができます。ただし、ThinkBook 13sと比べると主張は少し強めです。
背面です。センターに大きなスリットが入った形状になっています。またスピーカーは下部左右に付いています。
開いた様子です。ベゼルは大きめです。
180°完全に開くことができます。
ディスプレイ上部にはカメラが付いています。物理シャッターも付属。
上部ベゼルです。横7mm、上側14mmとなっています。
下部はヒンジ部分から計測して18mmです。
キーボードです。一部くっついたりしている部分があって変則ですが並びに違和感はありません。打鍵音は比較的静かです。
キーピッチはミツトヨのデジタルノギスで2つのキーピッチから割返して算出したところ、17.8mmでした。キーストロークは1.4mmでした。見た目と異なり、しっかりとした深さがあります。
ThinkBookは会社で使うことを想定したシリーズのため、上部キーの中に電話(スカイプ)の応対ボタンがあります。また電源ボタンに指紋認証を内蔵しています。
タッチパッドは105×70mmとなっており比較的小さめです。
右側です、USB-A×2とケンジントンロック、microSDスロットが付属します。
左側です。有線LAN、HDMI、USB-A、USB-C×2、ヘッドフォンジャック。なおUSB-Cで充電できるのは右側のみです。
実測重量です。
電源アダプターを含めた重量です。なお電源サイズは65Wです。
ThinkBook 15のメリット・魅力
とにかくコスパが高い
ThinkBook 15はとにかくコストパフォーマンスに優れたノートパソコンです。最安値は5万円から第十世代Core i3モデルを購入することができます。かつメモリは8GB積んでいるので、一般利用では問題ないレベル。ネットサーフィン、事務作業のみならこのモデルで十分でしょう。
打鍵感が優れる
Lenovoのノートパソコン全体に言えることですが、打鍵感が優れておりタイピングが楽にできます。安いモデルはこの打鍵感が安っぽくて使いづらいことが多々あります。
ThinkBookシリーズはおそらくIdeaPadシリーズとキーが同じにしてコストダウンを図っていると思われます。そのため、実質上位モデルのキーボードを使えることで快適なタイピングで使えると推測しています。
物理シャッターが付属する
低価格帯ノートパソコンの場合、カメラの物理シャッターが付かないことがありますが、ThinkBook 15には物理シャッターが付属します。
USB-Cで充電可
一番の魅力はUSB-Cで充電できることと言っても過言ではないでしょう。低価格帯のノートパソコンはUSB-Cに対応していないため、充電用の機器を別途用意して置く必要があるケースがほとんど。
ThinkBook 15はUSB-C充電に対応しているので無駄な荷物を減らすことができます。以下は社外品の61W電源RAV POWERのモデルですが、これだけコンパクトにしてスマホとの充電を共通化することも可能です。
ThinkBook 15のデメリット・欠点
重い
残念なことにThinkBook 15は1.8kgと重くて持ち運びには向きません。もし持ち運びすることが前提なら、MateBook D15が良いのではないかと思います。
また、14インチノートパソコンの方が軽さに優れるPCが多いためインチダウンすることを考慮に入れておきましょう。
USB-Cは両方充電対応ではない
USB-PDには対応しているものの、搭載しているUSB-Cは残念ながら両対応ではなく、手前側のみ対応しています。間違えて充電しないように気をつけなければなりません。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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15インチの中では全メーカー通してとにかくコスパが高いノートパソコン。CINEBENCH1200ptsレベルで6万円で買えるなら十分レベル。ただし、重いので持ち運びには向かない。
家で使うことを前提にするなら星4、持ち運びすることを考慮すると星3になるかなといったレベル。
個人的には持ち運びするなら、画面のインチサイズを落とす方が良いと感じます。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 重くて持ち運びには大変
- 打ちやすさは上々で好み
- 見た目がすっきりしている
ThinkBook 15がおすすめな人
コスパの高い大きめPCが欲しい人
Thinkbook15はコストパフォーマンスを求める人にはぴったりのノートパソコンです。15インチノートパソコンの中では性能面で見たコストパフォーマンスが非常に高くなっています。ライトな利用で、かつ家の中でしか使わないのであればThinkBook 15をおすすめします。
テンキー搭載PCが欲しい人
15インチの場合、低価格、高価格どちらの場合でもテンキー搭載しているものとしていないものがあります。個人的にはテンキーが搭載している方がデータ入力が早くなるため事務作業をしている人にはおすすめです。
ThinkBook 15がおすすめではないタイプ
15インチで軽さを重視する人
ThinkBook 15は1.8kgを超える重量を誇ります。そのため、軽さの面ではおすすめできません。もし軽さを最重要視して購入する場合は値段が上がってしまいますが、LGのgramが良いでしょう。
軽さとさらにコスパを追求する人
軽さとさらにコスパを追求する人にとってはMateBook D15の方が良いでしょう。1.5kg台でありながら、Core i5モデルでもかなり安く買えます。ただし、ThinkBook 15ほどは安くないので予算と相談しながら決めると良いでしょう。以下にてレビューしているので併せてご参考ください。
ThinkBook 15のカスタマイズ・モデルの選び方
ThinkBook 15は用途的にライトな利用が中心だと思うので、Core i5とCore i3をどちらを選んでもあまり差が出ないと思います。より快適に使いたいならCore i5を選ぶくらいの気持ちで良いでしょう。
それよりも注意して欲しいのは「SSDかHDDか」です。SSDとHDDの起動速度は雲泥の差があります。基本的にSSDをおすすめします。もし容量を増やしたい場合は別途外付けのHDDを購入するほうが良いでしょう。
ThinkBook 15の実機レビューまとめ
ThinkBook 15を安く買う方法
Lenovoのノートパソコンは安く買うための方法がいくつかあり、公式サイト経由で買うのが一番良いです。その中でもさらに安く買う方法について、詳しく解説しているので、以下で必ずご覧ください。
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