X571GT-AL203TSのレビュー概要
驚くほど低価格な15インチPC
X571GTはASUSから新しく発売されたハイパフォーマンスノートパソコンです。
15.6インチ、リフレッシュレート120Hz、GTX1650搭載、i7-9750Hとノートパソコンとしてはかなりハイスペック。
にもかかわらず、定価は20万円を切っていてお買い得なモデルです。
コネクタ類がフルサイズでほとんどあるので、家庭用に一台あれば、事務作業からライトな動画編集までこなせるPCと言えるでしょう。
簡易スペック表
CPU | Core i7-9750H |
RAM | 16GB |
ROM | 512GB SSD (NVMe) |
画面 | 15.6インチ |
GPU | GeForce GTX 1650 |
X571GT-AL203TS実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本機はASUS JAPANさんよりお借りした上で実機レビューを行っています。
X571GT-AL203TSの特徴
GeForce GTX1650 搭載のプロセッサー
X571GT-AL203TSは、15.6インチでGeForce GTX1650を搭載したパソコンです。ゲーミング、とまではいかないものの、それに準ずるような性能を持っています。
同じような性能を持つパソコンは他社でもラインナップがありますが、このX571GT-AL203TSの場合は見た目がカッコよく、特に背面部分が少しだけゲーミング要素があるような形になっています。
ファンで風を吐き出すような構造により結果的にこういった構造になっていますが、強度を出すことを目的にしているのか、トラス型構造が見た目にかっこいいですね。
テンキー搭載の15インチ
ライバル機種にThinkPad X1 Extremeがありますが、あちらはテンキーを搭載していません。
一方でこのX571GT-AL203TSはテンキーを搭載しています。
15.6インチのパソコンなら用途として、その一台を家庭用で使うことも多いはず。後から外部アクセサリを必要としない点は好感が持てます。
CPUはHシリーズ搭載
X571GT-AL203TSでは、CPUにCore i7-9750Hを搭載しています。Hシリーズはハイパフォーマンス・グラフィックスに与えられる末尾。
一般的にノートパソコンに用いられるUモデルよりも高性能です。
X571GT-AL203TSのスペック
今回レビューしたX571GT-AL203TSのスペックは以下の通りです。
マシンスペック
発売日 | 2019年9月28日 |
サイズ | 359mm×248mm×21.9mm |
CPU | Core i7-9750H |
GPU | GeForce GTX1650 |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | 15.6 |
ディスプレイ | 1920×1080 リフレッシュレート 120Hz |
記録方式 | 512GB(PCle NVME/M.2) |
生体認証 | 指紋認証 |
フロントカメラ | 92万画素 |
リヤカメラ | なし |
SIMカードサイズ | 対応無し |
LTEモジュール | 非対応 |
重量 | 2.2kg |
光学ドライブ | なし |
※レビュー製品以外の仕様書はこちら
スペックの解説
X751GT-AL203TSは、15.6インチのハイパフォーマンスPCに位置付けられます。ノートPCでありながら、GTX1650を搭載しています。
GTX1650を搭載しているモデルは、Lenovoなどからいくつか種類がありますが、このパソコンは一般的に性能が高いHシリーズのチップセットを搭載しています。
ディスプレイは1920×1080で解像度は普通ですが、リフレッシュレート120Hzとなっています。実際に滑らかに動くと感じました。
重量は2.2kgでライバル機種と比較すると重めの構成になっています。
X571GT-AL203TSの外観
X571GT-AL203TSの天板はこちら。ASUSのロゴが銀色に光っています。若干指紋は付きやすい印象です。
背面は通気孔がかなり大きく開いています。排熱が有利になっているように感じます。
右サイドです。フルサイズのSDカード、USBコネクタが2本、セキュリティワイヤーロックが一本あります。
逆側には電源コネクタ、LANコネクタ、HDMIケーブル、USB、USB-C、イヤホンジャックがあります。HDMI、LANはフルサイズです。
USB-Cケーブルはありますが、充電には非対応でした。スクリーンを開いた様子がこちら。ベゼル幅は普通です。
ベゼル幅上部です。
ベゼル幅下部です。
ディスプレイの下側は先ほど外側からメッシュ構造のように見えていた部分がのぞくようになります。開いているパターンだと空気の流れは悪そうです。逆にクラムシェルだと効果を発揮するように感じます。
キーボードがこちら。テンキーを搭載。ノートパソコンのため、詰まったような形になっています。
テンキーをよく見ると、四則演算のボタンが上部に来ています。またエンターキーが小さめなので、フルサイズのキーボードを使っている人は慣れが必要かもしれません。
キータッチは浅め。音は静かです。跳ね返りはそれなりにありますが、深さはあまりないため、好みが分かれるところでしょう。
タッチパッドは大きくもなく、小さくもありません。指紋認証が内蔵されているタイプです。テンキーが寄っていることもあってか、キーパッドはセンターにはありません。クリック音は少し大きめです。
印象的だったのはタッチパッドがかなり沈み込むこと。クリック感はとてもあります。
続いて電源です。150WのACアダプタが付属しています。
サイズはかなり大きいです。
電力が大きいため、厚みもあります。トレードオフになる部分ですね。
X571GT-AL203TSの通信環境のテスト
通信環境を計測するテストを行いました。UQモバイルによるテザリングにて検証しています。テザリング機はPixel4を利用しました。
結果、85Mbpsが出ています。
同じ時間帯に画像読み込みによるテストも行いました。結果はこちらです。
速度がかなり違いますが、こちらも10Mbps以上出ており安定して使えることを確認しました。
X571GT-AL203TSのメリット・魅力
安い(コスパが良い)
X571GT-AL203TSの価格設定は安く、20万円以下で手に入れることができます。
一部の安いメーカーを除けば、ライバル機種はこの構成だと約20万円からスタートするイメージです。
GTForceX1650搭載で高性能
GT ForceX1650を搭載したノートパソコンは多数あります。たとえば、IdeaPad S540(15)などもスペックによっては載せることは可能です。
ただし、Core i9-9750Hと一緒に乗せているパソコンは意外と少なくなっています。
ノートPCでグラフィックス性能を重視するのであれば、一つの選択肢としておきましょう。
15.6インチで動画編集にも有利
15.6インチモデルなので、画面が大きく動画編集にも有利です。
テンキー搭載で生産性高い
特徴のところでも書きましたが、ライバル機種に当たるThinkPad X1 Extremeはほぼ同じ構成ながらテンキー非搭載です。
表計算ソフトを多用する人、シミュレーション、CAD目的で使う人はテンキーがあった方が便利で、生産性は間違いなく向上します。
必要な拡張子をほぼすべて備えている
X571GT-AL203TSは、フルサイズのSDカード、LANポートなど必要な端子をすべて備えています。特にカメラを使うユーザーにとって、SDカードは高ポイントです。
CPU性能、GPU性能も一般的なノートPCよりも構成的に高いため、一台ですべてを済ませられる点は好印象です。
X571GT-AL203TSのデメリット・欠点
2.2kgの重量
X571GT-AL203TSは本体重量が2.2kgとなっています。非常に重いため、モバイル重視の持ち運びには向きません。
同じ構成であれば、テンキーを我慢してThinkPad X1 Extremeの方が良いと考えますが、こちらは拡張子の種類が少ない問題があります。
どちらをとるかは悩みどころです。
キーボードが若干浮く
X571GT-AL203TSを開いた際、キーボードが浮く現象が起こります。これは天板側のディスプレイが机に接触することによって起こります。
排熱性の観点からするとメリットかもしれませんが、キーボードの浮きが気になる方は注意しておきましょう。
ただし、本体の剛性はしっかりとあるのでたわむなどの心配はありません。ご安心ください。
また、膝でパソコンを打つ作業をしてもエッジがあたることはなく、痛みはありませんでした。
みんなの口コミ
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ハイスペックながらコスパが良い15.6インチPCなので、一台のパソコンである程度まかないたい+でも安いほうがいいという人におすすめ。
片手で持つのは重くて厳しいかも。モバイル性はあまり期待しない方が良いでしょう。
X571GT-AL203TSがおすすめな人
全てをカバーする家庭用PC
一般の家庭用PCなら、コスパが良くもっとスタイリッシュなモデルもおすすめしますが、全てをカバーするとなるとX571GT-AL203TSはちょうどよい選択肢と言えます。
特に「拡張コネクタが追加で必要ない」、「動画編集もこなせるスペック」という2点は、10万円以下のパソコンでは両立できません(15インチPCは価格が安いが、入門用として低スペックも多いため)。
向こう数年使うことを考慮に入れた上で、スペックが良くコスパが安いものを求めるとジャストな選択肢の一つと言えるでしょう。
テンキー付きの高性能PCが欲しい人
ノートPCは15インチを超えていてもテンキーが付いているものと付いていないものがあります。X571GT-AL203TSは付いているので、効率的に数字を出力したい人に向いています。
X571GT-AL203TSがおすすめではないタイプ
モバイル性を重視する人
X571GT-AL203TSは重さが2kgを超えています。モバイル性を重視する人は、もう少し費用を出して軽いモデルを選ぶ方が後悔しないでしょう。
X571GT-AL203TSのキャンペーン・最安値で買うために
X571GT-AL203TSはオンラインストアのスペシャルモデルなので、通販での取り扱いがありません。ASUS公式サイトから購入するようにしましょう。
X571GT-AL203TSの実機レビューまとめ
コスパ良い大画面PC
結論
ASUSの限定モデルであるX571GT-AL203TSは、コスパに優れたハイスペック15.6インチノートPCです。
定価で20万円切りは破格と言っても良いでしょう。重いことが弱点ですが、家庭内の仕様をベースにするなら、コネクタ類の拡張性を考えても、候補に積極的に入れるべきPCです。