XPS 15 9530のレビュー概要
パフォーマンスを選べるハイエンド機
XPS 15 9530はパワフルなintel Hシリーズプロセッサ、そしてdGPUにRTX4070まで選択できるハイエンドなモデル。
本体の質感が高いことや、狭ベゼルなこともあり、所有欲が満たされるモデルとも言えるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- 持ち出しの少ないクリエイター
- ハイエンドPCを求める人
簡易スペック表
発売日 | 2023年 |
CPU | Core i5-13500H Core i-713700H Core i9-13900H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~2TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | intel Arc A370M GeForce RTX4050 GeForce RTX4060 GeForce RTX4070 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 非搭載 |
重量 | 1905g |
Cinebench R20 | 6441pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
XPS 15 9530の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
XPS 15 9530の特徴
ここではXPS 15 9530の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Hシリーズプロセッサによるパワフルな動作
本モデルではCore i5-13500H、Core i7-13700H、Core i9-13900Hを選択することができます。全てHシリーズプロセッサであり、一般的なノートパソコンと比べて高いパフォーマンスを持ち、デスクトップパソコンと同じレベルのパフォーマンスとなっています。
ハイエンドらしいデザイン性
XPSは過去モデルからデザインが非常によく、細部まで作り込まれていることが特徴で、持っているだけで所有欲が満たされることも魅力の一つと言えるでしょう。
有機ELディスプレイも選択可能
XPS 15 9530では、FHDのディスプレイに加え、有機ELディスプレイを選択することも可能です。dGPUの性能と合わせて、よりクリエイティブに使えるでしょう。
SDスロット搭載
クリエイティブワーカーに嬉しいポイントとして、SDスロットが搭載されていることが挙げられます。撮影した映像をそのままパソコン内へ取り込みが可能です。
dGPUがカスタマイズ可能
dGPUのラインナップが幅広く、ArcからGeForce RTX4070まで選択可能になっており、自身の予算、もしくは欲しいパフォーマンスに合わせて選択することができます。
XPS 15 9530の価格とコストパフォーマンス
XPSはコンパクトな筐体でデザイン性の優れたハイエンドということもあり、コストパフォーマンスという点では同クラスのパソコンよりは劣ります。その分、所有欲の満たされる一台とも言えるでしょう。
XPS 15 9530のスペック
今回レビューしたXPS 15 9530のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
製品名 | XPS 15 9530 | |
型式 | 9530 | |
サイズ | 230.14×344.72×18mm | |
重量(実測) | 本体 | 1905g |
電源アダプタ | 465g | |
CPU | Core i7-13700H | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | 液晶ディスプレイ | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 公式記載なし | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 86Whr |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
XPS 15 9530のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は6441pts、シングルコア733ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは6000を超えており、非常に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は14462pts、シングルコア1905ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。ベンチマークの結果6000MB/sを超えており、ノートパソコンとしては非常に高いスペックとなっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2272 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
XPS 15 9530のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 109% |
Adobe RGB | 79.9% | 80.8% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
XPS 15 9530の通信環境(WI-Fi)のテスト
今回は検証しておりません。
XPS 15 9530のUSB-C(PD)による充電テスト
今回は検証しておりません。
XPS 15 9530の外観
天板にはDELLマークが配置されています。
背面は天板と同じ素材でXPSマークが配置されています。
開いた様子です。ベゼルが狭く、高級感があります。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。キーボード横にスピーカーが設けられています。テンキーはありません。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.85mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、150mmとなりました。タッチパッドはノートパソコンの中では最高クラスの広さと言えるでしょう。
本体右側にはオーディオジャック、SDスロット、USB Type-Cポートを備えます。
本体左側にはUSB Type-Cポートを2つ、セキュリティロックスロットが設けられています。
本体の重量を測定したところ、1905gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2370gとなりました。充電器単体では465gとなります。
XPS 15 9530のメリット・魅力
パワフルなパフォーマンス
Hシリーズプロセッサを搭載しているということもあり、ベンチマークの結果の通り、非常に高いパフォーマンスを出しています。デスクトップの劣らないレベルと言えるでしょう。
広い色域カバー率
OLEDディスプレイを採用していることもあり、色域の広さは非常に優れています。色域を重要視するユーザーでも問題なく利用できるでしょう。
SDスロット搭載による取り回しの良さ
SDスロットを搭載していることでカメラなどで撮影した画像を外出先でもすぐに取り込むことが可能。ハブを必要とせず、外部メディアにアクセスできるのは大きな利点と言えるでしょう。
XPS 15 9530のデメリット・欠点
USBはType-C端子のみ
USBにType-Aを搭載していません。さらにHDMIポートも無いため、これらを利用する場合は付属のハブを使う必要があります。
15インチならではの重さ
15インチでdGPUまで選択できるモデルということもあってか、本体重量は2kg弱となっています。たまの持ち運びは良いですが、頻繁な持ち出しは辛そうな印象です。
みんなの口コミ
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本体質感が高く、チップセットの性能も高い点が魅力です。外部インターフェイスにUSB Type-Aが無いため、人によって取り回しが面倒になる人がいるかもしれない点は注意です。
XPS 15 9530がおすすめな人
自宅でクリエイティブ作業する人
ディスプレイサイズが大きく、作業性が良い上に色域カバー率が広く、dGPUも搭載できるということを前提とすると自宅中心など持ち出しが少ないユーザーにとって、使いやすく一台で要件を満たせるノートパソコンと言えるでしょう。
XPS 15 9530がおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
デメリットでも書いたように本体質量が重く、電源アダプタも大きめのため持ち運びが多い人には向かないでしょう。
XPS 15 9530のカスタマイズ・モデルの選び方
XPS 15 9530はカスタマイズ性に優れ、Hシリーズプロセッサ各種から選べる他、GeForceも最大RTX4070まで選択することが可能です。また、メモリも最大64GBとノートパソコンでは最大クラスの構成を作ることができるため、自身の予算に合わせてカスタマイズすると良いでしょう。
XPS 15 9530の実機レビューまとめ
XPS 15 9530を安く買う方法
XPS 15 9530に限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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