FUJISOFT FS030Wレビューの概要(ポイント)
FUJISOFT FS030W 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本製品はamazonで購入しレビューしました。
FUJISOFT FS030Wの特徴
全てのキャリアで利用可能
FS030Wはdocomo、Softbank、auの全てのキャリアに対応したモバイルルーターです。そのため、自分の環境に合わせて、契約するSIMカードを選ぶことができます。
大容量バッテリー
FS030Wは3060mAhの大容量バッテリーを備えています。この数字は他のSIMフリーモバイルルーターと比較してもかなり大きめの数字です。長時間モバイルルーターを使う人にとって、バッテリー容量の大きさはメリットとなるでしょう。
クレードルでルーターとして利用可能
本検証では行っていませんが、FS030Wはクレードルを購入することで、自宅内無線LAN(アクセスポイント)として利用することが可能です(公式参照)。モバイルルーターなので一般的なルーターに比べると電波距離は落ちますが、ワンルームに住んでいるなら、一石二鳥で使うことができます。
FUJISOFT FS030Wのスペック
今回レビューしたFUJISOFT FS030Wのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(抜粋)
発売日 | 2016年2月22日 |
メーカー | FUJISOFT |
最大受信速度 | 150Mbps |
最大送信速度 | 50Mbps |
バッテリー | 3060 mAh |
質量 | 128g |
サイズ | 74.0×74.0×17.3mm |
ディスプレイ | 公式記載なし |
SIMカードサイズ | micro SIM |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac |
最大接続台数(Wi-Fi) | 15台 |
最大接続台数(bluetooth) | 5第 |
bluetooth規格 | 公式記載なし |
コネクタ | micro-USB |
※さらに詳細の仕様書は公式サイトをご覧ください。
対応バンドについて
4G | 1/3/8/11/18/19/21 |
3G | 1/6/19 |
※全キャリアに対応、ただしauは3G非対応
スペックの解説
FS030WはSIMフリーモバイルルーターとしては標準的なスペックになっています。高級機のAterm MR05LNに比べると最高速度で劣りますが、そもそもSIMフリーモバイルルーターで使う時点でそこまで 速度が出ないケースの方がほとんどなのであまり気にする必要はありません。
このモデルと下位モデルにあたるE5577との明確な違いはacに対応しているかどうか。5GHz規格の方が屋内では速度が速くなるので、使い勝手としては高まる傾向にあります。また、bluetooth搭載モデルです。
その他にバッテリーが3060mAhと大容量なことも大事なポイント。SIMフリーモバイルルーターはずっとつけっぱなしにするケースが多いので、長時間使えるかどうかはとても重要なポイントです。
FUJISOFT FS030Wの外観
FUJISOFT FS030Wの外観です。マットブラックになっており指紋が全くつきません。
正面にはディスプレイと選択用のボタンが一つあります。最初の起動画面で必要事項が盛り込まれており、非常にわかりやすいメリットがあります。
側面にはWPSボタンがあります。逆側には何もありません。
下側にはmicro-USBコネクタがあります。
上部にはストラップホール。
背面にはFUJISOFTと記載があります。シンプルです。
外した様子がこちらです。背面にはmicroSIMカードの取り付け方法が記載されています。非常に親切です。
全てあけた様子がこちらです。スロットと各種記載とがあります。バラバラにして、「丁寧に記載があるな」と感じました。シンプルさを追求していたりすることは多いですが、ここまで丁寧に書かれているケースは少ないと感じます。
iPhoneと比較した様子がこちらです。
FUJISOFT FS030Wの通信環境テスト
距離を変えたスピードテスト
Softbank系の格安データSIMのNomad SIMを用いてテストを行いました。次の項目でも書いていますが、5GHzでのつながりが悪かったため、2.4GHzでテストしています。横10.5m、縦8.2mとして考えて下さい。無線LANの前では、25Mbpsとなっており最長距離の21.2Mbpsでほとんど速度低下はありませんでした。2.4GHzとはいえ長距離が使えることに驚きました。
アンテナの感度について
FS030Wを使ってみて、2.4GHzのアンテナ感度は高いものの5GHzのアンテナ感度が低い結果となりました。上記の図では5GHzの結果を掲載していませんが、リビングルームの距離で計測できませんでした。一方、2.4GHzについては全く問題なく利用ができています。むしろE5577と比較して最長距離でも不安定ながら電波が届くという結果になっています。
FUJISOFT FS030Wのメリット・長所
動作が扱いやすい
FS503Wを使ってみて、ボタンで操作できスムーズで扱いやすいと感じました。上位ランクにあたるAterm MR05LNの場合はタッチパネルですが、動作がスムーズでなく使いにくい印象があります。SIMフリーモバイルルーターは常時操作するものではないので、タッチパネルは必要ありません。
公式スマホアプリが使いやすい
FS030Wのスマホアプリがよくできています。シンプルで分かりやすい。一部ブラウザに飛ぶだけの機能を持つので、意味がないものもありますが、QRコード読み出しからFS030の接続が一瞬で出来るので、SSIDの検索、パスワード入力が不要で便利と感じました(iPhoneで検証)。また、バッテリー容量やギガ数のチェックもスマホアプリから簡単に行うことができます。
電波距離が長い(2.4GHzに限る)
スピードテストでも書きましたが、2.4GHzに限って言えば電波距離が長い印象を受けました。同じSIMフリーモバイルルーターでもE5577はそこまで到達していません。2.4GHzだったからという理由もありますが、1戸建てが全て1台で賄えそうな電波強度は魅力に感じました。
バッテリーが大容量
FS030Wはバッテリーが3060mAhとなっています。上位機種のAterm MR05LNが2500mAh、低価格帯のE5577が3000mAhであることを考えると最も容量が大きいモデルです。
バッテリーレス運用が可能
このFS030Wはバッテリーレス運用が可能です。つまり家庭内でのみ使う場合に挿しっぱなしで運用してもバッテリーの過膨張が心配ないといえます。自宅に固定回線を引かない人にとっては大きなメリットとなりえます。
FUJISOFT FS030Wのデメリット・欠点
帯域切り替えはアプリからしかできない
2.4GHzと5GHzでは家電製品の電波影響を受けない5GHzを使いたいところですが、切り替えはアプリからしかできません。本体の操作が簡単で使いやすいだけに残念です。
(比較すると)重い
FS030Wは128gもあります。他機種は10gほど軽いので比較すると重く感じます。密度が高いせいからかずっしり感があります。
対応band数が少ない
対応band数が他と比べると少なくなっています。band数重視なら別製品を選ぶべきでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。速度測定結果も募集しています。
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楽天un-limit SIMでの計測値
スマホでの速度70Mbps ping45
FS030w 速度25Mbps ping150
遅いハイピン駄目モバイルルーターでした。
もう少し早くならないかなっと思ってる貴方、ほかの端末なりで計測してみるといいかもしれませんね。
バッテリー容量が大きく、長時間使えるモバイルルーターです。2.4GHzなら長距離でも通信速度は安定。手に入れやすい価格なので、ビギナーにはぴったりの一台です。
FUJISOFT FS030Wがおすすめな人
家庭用でモバイルルーターとして使う人
本モデルはバッテリーレス運用が可能です。そのため、無制限系SIMカードを契約して家庭用で使うならこのモデルはかなり向いています。バッテリーの心配をしなくてもよいのは大きいですね。
長時間使う人
本モデルはバッテリー容量が大きいため長時間使う人にメリットがあります。ディスプレイがカラーなのが残念ですが、それでもタッチパネル非搭載のため電池持ちには貢献するでしょう。
FUJISOFT FS030Wをおすすめできない人
電波エリアが心配な人
電波エリアが心配な人にはband数が少ない本モデルはおすすめできません。高級機種であるAterm MR05LNを迷わず買うようにしましょう。
FUJISOFT FS030Wの実機レビューまとめ
大バッテリーのモバイルルーター
結論
FS030Wはミドルクラスの価格で求めやすく、バッテリー容量が大きいモバイルWi-Fiルーターです。
本検証で示した通り、5GHzの電波距離が短かったことのみが残念ですが、それ以外は問題になるポイントはほぼなし。
モバイルルータービギナーなら、まずこれを試してみると良いでしょう。
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