DAIV 3Nのレビュー概要
13インチハイスペックPC
DAIV 3Nはかなりマニアックなノートパソコンで、13インチながらインテルCore i7-8709Gを搭載したハイスペックPCです。
なおグラフィックスには、Radeon RX Vega M GHを搭載しています。
高性能ノートだけあって、グラフィックスにも優れているため、クリエイター向けノートPCとしての位置づけがはっきりとしています。
その分重量があることがデメリットですが、13.3インチなので、モバイル性という意味では優れたコンパクトサイズになっています。
またThunderbolt3にも対応しているため、外部ディスプレイの接続性が高いことや、いざという時にeGPUによる拡張性を持っていることが特徴です。
簡易スペック表
CPU | Core i7-8709G |
RAM | 16GB |
ROM | 512GB~2TB SSD |
画面 | 13.3インチ |
GPU | UHD Graphics 630 Radeon RX Vega M GH |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量 | 1.7 kg |
CINEBENCH R20 | 1854 pts |
※詳細スペックはこちら
DAIV 3N実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
DAIV 3Nの特徴
ここではDAIV 3Nの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
13.3インチの珍しい高性能クリエイターノート
DAIV-3Nはクリエイターノートとしては非常に珍しい13.3インチのパソコンです。クリエイターノートはDAIV 5DやDAIV7Nのように大型モデルが主流ですが、このモデルは小型です。
小型ながらCPUにはCore i7-8709Gを搭載しており非常にハイスペックでCINEBENCH R20でも1800ptsを超えるデータが出ています。
Radeon Vega M GHを搭載
13インチノートではGPUにGe Force MX250が積まれることが多いですが、本モデルの場合はRadeon Vega M GHが搭載されています。
そのためクリエイティブ作業でも使える実力を持ち合わせています。
DAIV 3Nの価格とコストパフォーマンス
DAIV 3NはOffice無しモデルで179,800円からになっています。13.3インチクラスで考えるとかなり割高感はありますが、性能比で考えると十分すぎるほどコストパフォーマンスが良いと考えます。
価格情報について
執筆時時点の情報です。現在の正式な価格はDAIV 3Nの公式ページをチェックして下さい。安く買う方法はこちらからご覧ください。
DAIV 3Nのスペック
今回レビューしたDAIV 3Nのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年3月25日 |
サイズ | 307mm×215mm×19.9mm |
CPU | Core i7-8709G |
GPU | intel UHD 630 Radeon Vega M GH |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ |
ディスプレイ | 1920×1080 |
記録方式 | 256GB~2TB SSD |
生体認証 | なし |
フロントカメラ | 100万画素 |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac |
bluetooth | 5.0 |
SIMカードサイズ | なし |
LTEモジュール | なし |
重量 | 1.7kg |
光学ドライブ | なし |
※詳細仕様はこちら
スペックの解説
DAIV 3Nは13.3インチノートとしては非常に性能が高くなっています。ただし、CPU性能が高い以外はむしろスペック値としては同クラスのモデルには劣ります。
特に重量面では1.7kgと重量級に位置しますし、厚みも同じ13.3インチモデルやワンサイズ大きい14インチパソコンと比べてみてもかなり分厚い特徴があります。13型なので縦横のサイズ感はコンパクトで良いのですが、持ち運び前提なら重さは懸念しておくべきポイントです。
DAIV 3Nのベンチマーク(CINEBENCH他)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値はマルチ1854pts、シングル411ptsとなりました。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。非常に高速です。
DAIV 3Nの通信環境(WI-Fi)のテスト
DAIV 3Nの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
全部屋で十分な速度が得られました。最長距離ではPINGが若干伸びていますが許容範囲です。ルーター前と比較して最長距離では71.9%の速度低下しかしておらず、Wi-Fi性能は優秀です。
DAIV 3NのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDを用いて充電テストを行いました。機器にはルートアールのRT-TC3VBKを用いました。結果は以下の通りです。全ての充電器にて充電は確認できませんでした。
Anker PowerPort Ⅲ Neo(18W) | × |
Anker Power Port Atom Ⅲ Slim(30W) | × |
MacBook純正61W電源 | × |
DAIV 3Nの外観
天板です。ブラック塗装がされています。DAIVの文字は他のモデルと違い盛り上がっており高級感を感じる塗装になっています。
背面です。デュアルファン仕様になっています。マウスコンピューターの製品は排気孔が大きいイメージがありますが、DAIV 3Nは少なめでシンプルです。スピーカーは下部に2つ搭載されています。
開いた様子です。光沢ディスプレイになっています。かなり映り込みます。
最大開き角は140°です。
上部ベゼル幅は10mm、サイドは5.5mmとなっています。なお、ディスプレイ側の端はゴムが一段盛り上がっており、画面に傷が付かないようになっている点に好感が持てます。
下部ベゼル幅は22.5mmとなっています。
キーボードです。スタンダードな配置です。
キーピッチは2点間のキーの距離をミツトヨのデジタルノギスで測定した結果、17.4mmでした。キーストロークはシンワのデップスゲージの測定から1.3mmでした。
タッチパッドは横幅111m、縦幅は76mmとなっています。
右サイドはケンジントンロック、USB-A、HDMI、USB-Cとなっています。
左サイドは電源コネクタ、USB-A、ヘッドフォンジャックとなっています。
充電器です。GPU搭載パソコンだけあって、非常に重いです。ただし、薄型なので持ち運びしやすい形状となっています。
手荷物とより大きさが伝わると思います。
DAIV 3Nのメリット・魅力
コンパクトなサイズ感
重さはあるものの、持ってみると1.7kgとは感じないほどのコンパクト感と軽さのあるノートパソコンになっています。筆者の主観ですが、厚みはあるものの幅・奥行きは他の13.3インチノートとほぼ同じサイズだからと想定しています。
ノートとは思えないほど高速
Core i7-8709GとRadeon Vega M GHグラフィックスの組み合わせ、さらに超高速な読み書きできるROMにより超快適な使い心地です。スタンバイで待たされることもほぼありません。
ソフトの立ち上げにおいてもきびきびと動くため、ノートではなくデスクトップパソコンを使っているような感覚になるほど魅力的なノートパソコンです。
タッチパッドが広く使いやすい
DAIV 3Nのタッチパッドは幅が広く非常に使いやすいです。CPUの高速性もあって、タッチパッドでの動作もスムーズでデスク以外での作業性も損ないません。
色域も広め
色域はNTSC比で72%(sRGB102%)となっており、クリエイティブソフトを使う人に向いています。
DAIV 3Nのデメリット・欠点
重量があり持ち運びには検討の余地あり
DAIV 3Nは1.7kgもあるため、他の13.3インチノートパソコンに比べると持ち運び性では劣ります。13インチクラスは1.3kg以下のパソコン、さらには1kgを切るパソコンもあるため、ライバルと比較するとデメリットとなってしまいます。
USB-PDに非対応
USB-Cは搭載しているもののUSB-PDに非対応のため、充電器を持ち歩く必要があります。
キーボードタッチが柔らかすぎる
キーボードがかなり柔らかい印象を受けました。しっかりとした打鍵感をもとめる人には不向きです。
みんなの口コミ
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DAIV 3Nは超高性能なコンパクトノートで他に比べるモデルがないほど特殊性の強いモデルで非常に魅力的。モバイル環境でも妥協したくない人におすすめしたい一台なので星5としました。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 見た目は普通
- 重量感があって女性には持ち運びは厳しい
- タイピングしやすい
見た目 | |
重さ | |
打ちやすさ |
コンパクトながらどうしても重くなってしまう点がマイナスポイントのようです。見た目は普通とのコメントをもらいました。
DAIV 3Nがおすすめな人
外でクリエイティブソフトを使う人
クリエイティブ系ソフトが使えるパソコンは基本的に15インチ以上が主流です。この領域がコストバランスがとれていることも一つの要因です。
13.3インチは持ち運び性が重視されるため性能を諦めているケースがほとんどです。ところがDAIV 3Nはモバイル出来るコンパクトさと性能を欲張ったモデルと言えるため、外でもクリエイティブソフトを使いたい人におすすめしたい一台です。
自宅とオフィスでデスク環境を拡張する人
自宅とオフィスでデスク環境を拡張したい人にもおすすめです。自宅とオフィスのディスプレイ環境を整えておくことで、ブレーンであるパソコン本体を持ち歩けば快適なデスク環境を持ち運びできると言えます。
このノートパソコンは13.3インチとコンパクトな割にGPU搭載し高性能なため、複数ディスプレイを作れるコンパクトPCという特殊性ある使い方が可能です。
DAIV 3Nがおすすめではないタイプ
持ち運びの時間が長い人
サイズ感としては非常にコンパクトですが、1.7kgもあるため持ち運びが多い人にはおすすめできません。バックパックであればあまり気にならないかもしれませんが、手提げバッグでは疲れてしまう恐れがあります。
持ち運び性を重視するなら、性能は落ちてしまいますがGTX1650搭載のMSIのPrestige14が良いでしょう。
USB-PDを重視する人
USB-Cに対応しThunderbolt3にも対応していますが、DAIV 3Nは残念ながらUSB-PDに対応しておらず当サイトのテストでも充電は確認できませんでした。外観でも書いたように充電器サイズがかなり大きいので、注意しておきましょう。
DAIV 3Nのカスタマイズ・モデルの選び方
このパソコンを購入するなら、普通の用途ならアップデートは必要ないほどのCINEBENCH結果となっています。カスタマイズはROMに選ぶ余地がありますが、より高速化を求める人はグレードアップをしてきましょう。
DAIV 3Nの実機レビューまとめ
最強クラスの13インチノート
結論
13インチのノートパソコンでデスクトップ並みのパワーを持つ稀有な存在のDAIV 3Nは非常に魅力的な一台です。
「モバイル性を重視する人」にもおすすめですが、なにより「自宅とオフィスで同じパソコンで作業しつつ複数ディスプレイに拡張したい」人にとって、これ以上ないほど魅力的なノートパソコンと感じます。
DAIV 3Nを安く買う方法
マウスコンピューターのパソコンはAmazonや楽天市場など専門ショップが数多くありますが、安く買うなら一番安くなることが多い公式サイトがおすすめです。どうすれば安く買えるかは以下でまとめているのでぜひ参考にしてみて下さい。
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