ENVY 15-ep0000のレビュー概要
超ハイエンド15インチノート
ENVY 15 ep-0000はHPが発売しているクリエイター向けノートパソコンです。グレード別にラインナップがいくつかあり、Core i7モデルから最上位ではCore i9とRTXを組み合わせたモデルまでが存在します。
最上位モデルではメモリ32GBに4Kディスプレイまで搭載しており、持ち運びできるノートパソコンとしてはクリエイター向けとして相応しいパワフルなモデルとなっています。
簡易スペック表
CPU | Core i7-10750H Core i9-10885H |
RAM | 16~32GB |
ROM | 512~2TBGB SSD |
画面 | 15.6インチ |
GPU | GeForce GTX1660Ti GeForce RTX 2060 Max-Q |
USB-PD | 非対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 2060 g |
Cinebench R20 | 3174 pts |
※詳細スペックはこちら
※その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ENVY 15-ep0000実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事ではメーカーからお借りしてレビューを行っています。
ENVY 15-ep0000の特徴
ここではENVY 15-ep0000の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
ENVYらしいスッキリとしたデザイン
一般的にパワフルさをうりとするノートパソコンのほとんどは見た目がゴテゴテとしてしまう印象がありますが、ENVY 15 ep-0000はハイパワーでありながらENVYらしいスッキリとしたデザインで外で使っても恥ずかしくないモデルになっています。クリエイター向けPCを持ち運びしたいという用途にぴったりとなっています。
中身はエッジの効いたハイエンド
概要から前述していますが、ENVY 15-ep0000のクリエイターモデルはCore i9-10885Hを搭載しており、さらにRTX2060 Max-Qが搭載されており、ハイフォーマンスさをウリにしています。
この構成に加え、4Kディスプレイ対応のモニターを備え作業領域を確保できるようにもなっています。
ENVY 15-ep0000の価格とコストパフォーマンス
ENVY 15 ep-0000のコストパフォーマンスは普通から少し高めのレンジです。後述しますが、絶対的なベンチマークからいうとRyzen7 4800がプロセッサとしてはより強く、またグラフィックボードも同じRTX2060を搭載しつつ、安いモデルが存在するからです。差別化のポイントは4Kモニターやクリエイター向けのスマートなデザインなのでここに魅力を感じるかどうかが大きな分かれ目でしょう。
ENVY 15-ep0000のスペック
今回レビューしたENVY 15-ep0000のスペックは以下の通りです。Core i7モデル、Core i9モデルがありますが、今回は最上位のクリエイターモデルを評価しています。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年8月8日 | |
製品名 | ENVY 15-ep0000 | |
型式 | 15-ep0003TX | |
サイズ | 358×237×18 mm | |
重量(実測) | 本体 | 2060 g |
電源アダプタ | 645 g | |
CPU | Core i9-10885H | |
GPU | GeForce RTX2060 Max-Q | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
保存(ROM) | 1st | 2TB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 3840×2160 | |
形式 | 有機EL | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 〇 |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非対応 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非対応 | |
バッテリー | サイズ | 6セル |
公称値 | 6時間30分 |
※1 詳細仕様はこちら
スペックの解説
最高クラスのモデルだけあって非常に高いスペックになっています。Core i9-10885Hを搭載し、さらにRTX2060 MAX-Qを積んだ上で2TBのSSDまで積んでいるため、動画編集の素材なども入れて持ち歩けるモデルになっています。注意点としてはディスプレイがOLEDとなっていることでバッテリーが公称値で6時間30分になっていること。もしバッテリー持続時間を優先したいなら液晶ディスプレイの下位モデルも検討すると良いでしょう。
ENVY 15-ep0000のベンチマーク
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3174pts、シングルコア502ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23(Test Duration 10分設定)の測定値は6266pts、シングルコア1149ptsという結果になりました。
PASSMARK
PASSMARKの測定値は以下の通りです。他機種との比較をしたい人はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。リードが3000MB/sを超えており、SSDの中でも高速な部類に入ります。
VRmark
VRmarkのオレンジルームでテストを行いました。スコアは7281となりました。
VRmarkのブルールームでテストを行いました。スコアは1674となりました。
騒音テスト
ベンチマーク時、操作時の騒音はかなりおおきくファンがうなるほどでした。負荷が大きい作業をするとファン音が大きくなるため、気になる人は注意して下さい。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 12885 | 非常に快適 |
高品質 | 14196 | 非常に快適 |
標準 | 15405 | 非常に快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 6001 | 快適 |
標準 | 7780 | 快適 |
軽量品質 | 9965 | とても快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証結果です。
ENVY 15-ep0000の通信環境(WI-Fi)のテスト
ENVY 15-ep0000の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。
下りは十分な速度が出ていますが、上り速度はバラツキが見られました。最長距離では100Mbpsを超えてはいたもののルーター前から大きく低下していたため、より実力を発揮させたいならメッシュWi-Fiを利用するほうが良さそうです。
ENVY 15-ep0000のUSB-C(PD)による充電テスト
非対応のためテストしておりません。
ENVY 15-ep0000の外観
天板はハイエンドを象徴するHPのロゴが記載されています。
背面はセンターに通気口があり、さらに背面側にも通気口があります。。左右パームレスト側にスピーカーを備えています。
開いた様子です。ベゼル幅はそれなりに大きめですが、本体の画面サイズが大きいためにあまり気になりません。
最大開き角は約130°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
フロントカメラです。IRカメラは非搭載、カメラの物理スイッチはありません。
キーボードです。変則はありませんが、一番右側にホームボタンやページのコントロールがあります。矢印キー横に指紋認証があります。
キーボードはバックライトを採用しています。
ミツトヨのデジタルノギスで計測した結果、キーストピッチは17.6mmとなりました。またキーストロークは1.4mmでした。
タッチパッドの幅は115mmです。触感はさらさらとしていてとても使いやすいです。
キーボード右側にはスピーカーがあります。BANG&OLUFSENのものが搭載されています。スピーカー品質は並みです。
パームレストはプラスチック素材です。シルバー塗装されており高級感があります。
右側インターフェイスです。USB-Aと排気ファンがあります。
左側インターフェイスです。USB-A、フルサイズHDMI、USB-C×2、miniSDカードコネクタがあります。
本体の質量を測定した様子です。2.06kgとなりました。
本体に加え、充電器の質量を測定した様子です。充電器単体では645gとなっています。
ENVY 15-ep0000のメリット・魅力
持ち運べるintel機としては最高クラス
モバイル性のあるintel機としてはCore i9-10885Hを搭載しており、さらにRTX2060 Max-Qを積んでいるため最高クラスと言えるモデルです。固定された場所だけでなく、色々な場所でミーティング、作業したりする人にとっては大きなメリットを持ったモデルと言えるでしょう。
4Kディスプレイ+15インチで大きな作業領域
15インチモニターで4Kディスプレイを搭載しているため、表示領域が広く作業がしやすいことが特徴です。作業領域が大きいことに加え、タッチパッドがさらさらとしていて扱いやすいため、快適性に磨きがかかっています。
下位モデルはコストパフォーマンスが高い
今回レビューしたモデルは最上位のCore i9のクリエイターモデルですが、個人的には最も下位のモデルが魅力的と感じました。4Kではなくなり、GTX1660Tiになるとはいえ、よほどハードに動画編集をするなどのことがなければこれで十分と言えるでしょう。
ENVY 15-ep0000のデメリット・欠点
ファンの音が大きい
ENVY 15-ep0000を使っているととにかくファンの音が気になります。何もしていない時は静かですが、何か作業をしたりして少しでも重い作業を始めるとファンがうなりをあげています。ファンの音を気にする人は要注意です。
画面のチラつきが気になる
4Kディスプレイで美しいことには間違い無いのですが、白い画面が若干チラついて見えることがあります。光沢ディスプレイのせいかもしれませんが、今まで4Kモニター、4Kノートパソコンを使ってきましたが、チラつきを感じたのは初めてです。
バッテリーが持たない
4Kモニターの宿命とも言えますが、バッテリーが持ちません。下位グレードにするとバッテリーの時間が急速に伸びるのでもし4Kにこだわらないなら下位モデルも検討すると良いでしょう。
みんなの口コミ
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ハイエンドパフォーマンスノートパソコンとしてはゴテゴテしていない点がとても良い。ただ、ファンの音が大きいことや白の画面のチラつきが気になるので、そのあたりは我慢が必要だと感じました。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 薄くて見た目がかっこいい
- 主張が強くない
- 見た目の薄さの割に重い
ENVY 15-ep0000がおすすめな人
外でもクリエイティブな作業をしたい人
ENVY 15ep-0000はハイパワーかつ持ち出し可能な重さのため、外でもクリエティブな作業をしたい人向けと言えます。バッテリー持続時間が短いため電源の確保は必須ですが、おしゃれ、ハイパワー、モバイル可能という組み合わせはありそうであまり無いため、そういったモデルを探ししている人におすすめです。
ゲームPCとしても使える
モニターがリフレッシュレートが60Hzのためハードにするには難しいですが、プロセッサのパフォーマンスは十分にあるため、ゲームも快適に利用できます。もしゲームをするつもりなら、外部ディスプレイを説足し144Hz以上のリフレッシュレートを持つモデルを選ぶと良いでしょう。
ENVY 15-ep0000がおすすめではないタイプ
絶対的な性能を求める人
ENVY ep-0000は魅力的なモデルですが、intel機種という縛りをなくしてしまえば、Ryzen4000版台が高性能なためコストパフォーマンスが下がってしまう欠点があります。
性能だけでなく軽さも求める人
性能と軽さを両立させたい場合は、ゲーミングパソコンのZephyrus G14の方がよくなります。ただし、この場合は4Kモニターが選べないので注意が必要です。
ENVY 15-ep0000のカスタマイズ・モデルの選び方
4Kモデルを選択すると一気にバッテリ持続時間が低下してしまうため、もし長時間電源レスで使う場合は最も下のモデルを選択するほうが無難です(コストパフォーマンスも高くなります)。ただし、このモデルはある意味で究極のモバイルクリエイターパソコンなので振り切って最高モデルを買うのも良いでしょう。お洒落さとパワフルさを兼ね備えたPCでユニークな存在のため、所有欲も満たされるでしょう。
ENVY 15-ep0000の実機レビューまとめ
ENVY 15-ep0000を安く買う方法
ENVY 15-ep0000に限らず、HPのノートパソコンは安く買う方法があります。以下の記事で詳しく解説しているので、必ず参考にしてください。
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