dynabook GZ/HV(2022年モデル)のレビュー概要
超軽量13.3インチノートパソコン
dynabook GZ/HVは800g台で気軽に持ち運びが可能な13.3インチノートパソコンです。プロセッサにはCore i7-1260Pが採用されており、ベンチマークの結果の通り、高いパフォーマンスを持つモバイルノートとなっています。
またビデオミーティング用の機能を強化している点も注目のポイントと言えるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- 持ち運びが多い人
- 出先でもパフォーマンスを出したい人
- ホワイトを選びたい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年3月8日 |
CPU | Core i7-1260P |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 840g |
Cinebench R20 | 2746pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
dynabook GZ/HV(2022年モデル)の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)の特徴
ここではdynabook GZ/HV(2022年モデル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
800g台の超軽量モデル
本モデルの最も特徴的なポイントはdynabookの軽量モデルの中でも一際軽い質量です。800gは13.3インチクラスの中でもメーカーを問わず、トップクラスの軽さとなっています。
Core i7-1260P搭載でハイパフォーマンス
2022年モデルでは新しい第12世代intelプロセッサが採用されており、コア数の増加に伴うパフォーマンスアップが施されています。ベンチマークの結果でもわかるように、非常に良好な結果が得られています。
ビデオミーティング向けの機能が充実
dynabook GZ/HVでは、ビデオミーティング向け機能として、カメラのエフェクター及びマイクノイズキャンセラーが搭載されています。
ACアダプターが標準で2つ付属
dynabook GZ/HVはACアダプターが2つ付属してきます。自宅用とそれ以外用など用途に応じて使い分けることができます。持ち運びが多い人はカバンの中に入れて置けるだけで便利でしょう。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)の価格とコストパフォーマンス
dynabook GZ/HVシリーズは公式のゲスト価格で税込218,900円からとなっています。20万円を超えるため一見高く見えますが、800g台のノートパソコン、Core i7-1260P、16GBメモリという条件を考えればかなり割安です(会員登録後の価格であればさらに安くなる可能性もあります)。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のスペック
今回レビューしたdynabook GZ/HV(2022年モデル)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年3月8日 | |
製品名 | ||
型式 | W6GZHV7CAL | |
サイズ | 210×306×17.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 840g |
電源アダプタ | 250g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TFTカラーLED液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 24時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2746pts、シングルコア626ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代のintelプロセッサは非常に優秀で、マルチ・シングルともに高い数値が出ています。
特にシングルはR20で600pts超えと、第11世代と比較して大幅なパフォーマンスアップが図られています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は6504pts、シングルコア1629ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値はなんと6000MB/sを超えており、非常に高い性能となっています。ノートパソコン、デスクトップを問わずトップクラスの性能と言えるでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2424 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 静か |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 95 | 97.6 |
Adobe RGB | 70.4 | 72.3 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
注意
ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程によって、それぞれの製品で色合いが異なる場合があるためご注意下さい。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 620.09 | 436.78 | 13 |
ポイント② | 455.92 | 288.59 | 12 |
ポイント③ | 638.22 | 415.01 | 12 |
ポイント④ | 500.03 | 333.25 | 13 |
ポイント⑤ | 433.51 | 268.32 | 14 |
ポイント⑥ | 140.1 | 100.37 | 13 |
通信スピードテストの評価
PINGの結果が10ms前半と少し高めなことが気になるものの、全エリアで良好な通信速度の結果が得られています。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。全てのUSB PD充電器で充電できることを確認しました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
dynabook GZ/HV(2022年モデル)の外観
今回レビューしたのはオニキスブルーのモデルです。落ち着いたカラーリングでどこでも気にすることなく使える色と言えるでしょう。センターにはdynabookのロゴが配置されています。
背面は片側に大きくスリットが設けられており、後ろからファンが少し透けて見えます。写真では少々分かりづらいですが、パームレスト側にスピーカーが設けられています。全体的にノートパソコンで想像できる音で並み程度です。低音はほぼありません。
開いた様子です。左右のベゼルは狭めですが、上下は少し広めです。
最大開き角は180°となっています。
キーボード全体です。全て独立しており、特にクセはありません。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.3mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.6mmとなっています。硬質プラスチックを用いたキーでしっかりとした打鍵感があります。
タッチパッド幅を計測したところ、100mmとなりました。タッチパッドは広めで触り心地も良くなっています。クリック音がカチッと大きめな点が少し残念です。
本体右側にはセキュリティロック、有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、microSDスロットを備えます。
本体左側にはUSB Type-C×2、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、840gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1090gとなりました。充電器単体では250gとなります。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のメリット・魅力
どこにでも持ち出せる軽さとデザイン
dynabook GZ/HVはとにかく軽く実測で840gしかありません。実際に手に持ってみてもその軽さをはっきりと感じることができます。それでいて、今回レビューしたオニキスブルーは品質が優れており、安っぽさは一切ありません。外出先で利用する人にとっては実用性、デザインどちらの面でも妥協のないものになっています。
軽量モデルながら豊富なインターフェイス
パソコンメーカーを問わず、軽量・薄型のウルトラブックはインターフェイスが削られる傾向がありますが、本モデルは基本的なインターフェイスに加え、有線イーサネットコネクタ(フルサイズ)まで備えています。
優秀なタッチパッド
本モデルで感動したポイントの一つがタッチパッドです。サラサラでタッチ時の滑りが良く、さらに反応が良いため、マウスなしでも快適に使えるレベルと感じました。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のデメリット・欠点
スピーカー性能は上位モデルに劣る
本モデルが弱いわけでありませんが、dynabookの上位モデルの中に「軽量性」と「スピーカー性能」を両立したdynabook RZ/HVというモデルが存在します。少し質量アップしますが、映画やYouTubeなど動画を見て音楽も楽しむ人には相対的にRZ/HVが良くなってしまいます。
以下の記事でレビューしているので、参考にしてみて下さい。
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dynabook RZ/HVの実機レビュー
14インチの軽量ノートパソコンでスピーカーとバッテリーの強化モデル。2022年4月発売モデル。
続きを見る
解像度がフルHDの16:9
本モデルはディスプレイがフルHDで16:9となっています。ビジネスワークで使うなら、個人的には16:10のモデルがおすすめ。そういった意味でも、dynabook RZシリーズのメリットが高まります。
みんなの口コミ
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本体が840gと非常に軽量なノートパソコン。持ち運びが楽なだけでなく、キーボードやタッチパッドのクオリティが高いために外出先でも効率的に作業できる点がポイントです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- とても軽く持ち出すのが楽そう
- デザインがシンプルで良い
dynabook GZ/HV(2022年モデル)がおすすめな人
外出先で使うことが多い人
dynabook GZ/HVはdynabookシリーズの中でも特に軽量なモデル。13.3インチと本体サイズもコンパクトなので、持ち運びに便利です。さらに、キーボード、タッチパッドどちらもクオリティが高く、外でも作業性を落とさない点は必ず覚えておきましょう。
有線イーサネットコネクタが欲しい人
ウルトラブックの中では非常に珍しいフルサイズイーサネットコネクタ搭載モデルです。事業所によってはセキュリティの関係上Wi-Fiが無いケースがありますが、そういった場合でもスマートにネット接続が可能です。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)がおすすめではないタイプ
スピーカーも重視するタイプ
dynabook GZ/HVはほとんど弱点のないノートパソコンですが、唯一スピーカーだけは上位モデルとはっきりとした差があります。このモデル自体も音質が悪いわけではありませんが、ノートパソコン単体でより高い音のクオリティを求める人はdynabook RZ/HVを検討することをおすすめします。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)のカスタマイズ・モデルの選び方
dynabook GZ/HVで選べるポイントはストレージの容量とMicrosoft Officeの有り無しです。ストレージもOfficeソフトも自分の利用用途に合わせて選ぶようにしましょう。
dynabook GZ/HV(2022年モデル)の実機レビューまとめ
dynabook GZ/HV(2022年モデル)を安く買う方法
dynabook GZ/HV(2022年モデル)に限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。