dynabook SZ/MVのレビュー概要
スタンダードな13.3インチ
dynabook SZ/MVは第12世代intel Core Uシリーズプロセッサを搭載した軽量コンパクトなノートパソコン。
さらにIGZO液晶技術を導入し、長時間のバッテリー駆動(公称値20時間)となったモデルです。
こんなタイプにマッチ
- ビジネスユース
- 長時間外出先で使う人
簡易スペック表
発売日 | 2022年8月24日 |
CPU | Core i7-1255U Core i5-1235U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1150g |
Cinebench R20 | 2068pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
dynabook SZ/MVの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
dynabook SZ/MVの特徴
ここではdynabook SZ/MVの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
スタンダードな13.3インチPC
dynabook SZ/MVは同メーカーのモバイルノートパソコンの中でスタンダードに位置するモデルでどんな人でも使いやすい一台になっています。
第12世代intel Coreプロセッサ搭載
プロセッサは2022年では最新モデルとなる第12世代intel Uシリーズのプロセッサが搭載されています。Pシリーズほどではないものの、第12世代は高いパフォーマンス持っています(ベンチマーク結果とともに後述します)。
IGZO液晶搭載
ディスプレイにはIGZOが搭載されています。これによりバッテリー持ちが良くなり、カタログ値で20時間と同クラスと比較しても長時間使えるモデルになっています。
AIノイズキャンセラーなどのテレワーク仕様
ビジネスユースでも使いやすいようにAIノイズキャンセラーとワンタッチマイクミュート機能がついています。ミーティング時に便利です。
dynabook SZ/MVの価格とコストパフォーマンス
同じクラスのノートパソコンと比較すると、プロセッサのパフォーマンスから見てコストパフォーマンスは高くありません。単純なスペックではなく、軽量性やインターフェイスの面が優れているため、そちらに重きを置く人向けと言えるでしょう。
dynabook SZ/MVのスペック
今回レビューしたdynabook SZ/MVのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年8月24日 | |
製品名 | dynabook SZ/MV | |
型式 | FHD/W6SZMV7XBL | |
サイズ | 201.7×305.9×15.95mm | |
重量(実測) | 本体 | 1150g |
電源アダプタ | 175g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IGZO液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 20時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
dynabook SZ/MVのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2068pts、シングルコア540ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7-1255UということもありPシリーズには及ばないものの、2000ptsを超えた十分に高いパフォーマンスが出ています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は5203pts、シングルコア1581ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3000MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラス。全く不満なく動作します。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1852 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファンは鳴るが比較的静か |
GPUテスト時 | ファンは鳴るが比較的静か |
dynabook SZ/MVのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 94.9% | 96.4% |
Adobe RGB | 70.3% | 71.5% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
注意
ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程によって、それぞれの製品で色合いが異なる場合があるためご注意下さい。
dynabook SZ/MVの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 657.99 | 158.35 | 13 |
ポイント② | 293.78 | 259.13 | 13 |
ポイント③ | 603.75 | 85.78 | 13 |
ポイント④ | 341.64 | 59.53 | 15 |
ポイント⑤ | 244.77 | 321.28 | 13 |
ポイント⑥ | 88.73 | 149.65 | 14 |
通信スピードテストの評価
最長距離では少しパフォーマンスが落ちてしまっていますが、80Mbpsを超えており十分なパフォーマンスと言えるでしょう。
dynabook SZ/MVのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wから100Wまで全てのUSB PD充電器で正常に充電ができました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | ○ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
dynabook SZ/MVの外観
天板はdynabookのロゴがセンターに配置されています。カラーはオニキスブルーという黒っぽい青になっています。
開いた様子です。ベゼル幅は左右は狭め、上下は普通と言ったところです。フロントカメラには物理シャッターが設けられています。
最大開き角は180°となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー周辺が少し詰まってはいるものの、全体的に癖がなく、使いやすいキーボードになっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.3mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.01mmとなっています。ストロークは深めでかなり打ちやすいです。深いタイピングが好きな人には特におすすめです。
タッチパッド幅を計測したところ、100mmとなりました。タッチパッドは縦方向は小さく、横方向が広めとなっています。比較的サラサラで使いやすくなっています。
本体右側にはセキュリティロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-A、ヘッドフォンジャック、microSDスロットを備えます。
本体左側には電源アダプター、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cポートを備えます。
本体の重量を測定したところ、1150gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1325gとなりました。充電器単体では175gとなります。
dynabook SZ/MVのメリット・魅力
クセのないスタンダードモデル
本モデルの最大の利点はクセがなく、どんな人でも使いやすい点にあると思います。
シンプルで落ち着いた外観、かつ一般的に必要なポートが揃ったインターフェイスなど昨今の軽量PCでは逆に数が少なくなった特徴を持っています(最新ウルトラブックは特にインターフェイスを削り、USB Type-Cのみになっているケースも多いため)。
キーボードとタッチパッドが使いやすい
dynabook SZ/MVはキーボードが打ちやすく、タッチパッドの動作に引っ掛かりがなくスムーズでした。外出先での作業でも快適に使うことができるでしょう。
長時間利用可能なバッテリー
IGZOディスプレイを搭載していることもあり、長時間のバッテリー駆動が可能。キーボードとタッチパッドが使いやすいこともあり、外出先での作業が捗ります。
dynabook SZ/MVのデメリット・欠点
Uシリーズのためパフォーマンスは低め
今回搭載しているプロセッサはUシリーズのため、パフォーマンスはPシリーズほどではありません。もし、より高いパフォーマンスを求めるのであれば上位のPシリーズ搭載モデルを選択するのもありです。同メーカーのモデルでより高いパフォーマンスのモデルについては後述しています。
付属の電源アダプターはUSB Type-Cではない
最も気になったポイントは付属の電源アダプターがUSB Type-C対応ではない点です。
本体はUSB PD充電に対応しているので、スマホと充電器を共有したり、より持ち物をコンパクトにしたい場合はGaN搭載のコンパクトな充電器購入をおすすめします。
みんなの口コミ
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スタンダードなモデルでクセがなくて誰にでもおすすめしやすい点がメリット。IGZO搭載で長時間利用でも耐えられる点は特に嬉しいです。
dynabook SZ/MVがおすすめな人
ビジネスユース
本モデルが最もおすすめなのはビジネスユースです。シンプルな外観、クセのないキーボード、豊富なインターフェイスとなっており、ビジネスで必要な要素を過不足なく備えています。
dynabook SZ/MVがおすすめではないタイプ
対スペックでのコスパを求める人
対スペックで見た場合のコスパは高くありません。軽量性やキーボード、タッチパッドの質感などの総合力で選ぶべきなので、スペック重視の人にはお勧めできません。
同サイズでよりパフォーマンスを求める人
dynabookにはコンパクトモデルで第12世代intel Core Pシリーズを搭載したモデルが存在します。パフォーマンスはPシリーズの方が優れるため、同メーカーでより性能を求める場合はそちらがおすすめです。当サイトでもレビューしているので参考にしてみて下さい。
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dynabook GZ/HV(2022年モデル)の実機レビュー
13.3インチで800g台の超軽量ノートパソコン。第12世代intelプロセッサ搭載でパフォーマンスも十分です。2022年3月8日発売モデル。
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dynabook SZ/MVのカスタマイズ・モデルの選び方
SZ/MVにはCore i7モデルとCore i5モデルが選択でき、さらにメモリ、ストレージをカスタマイズすることができます。一般利用ならCore i5モデルでも十分とは思いますが、どのモデルでも使いづらさはないと思うので、自分の予算に合ったモデルを選択すると良いでしょう。
dynabook SZ/MVの実機レビューまとめ
dynabook SZ/MVを安く買う方法
dynabook SZ/MVに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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