Legion 750iのレビュー概要
最高を求めるユーザーへのゲームノート
Legion 750iはシリーズのノートパソコンの中でもフラッグシップに位置するモデルです。CPUはHシリーズが用いられ、メモリは最大32GB、GPUはラインナップの全てがRTXとなっています。
さらにディスプレイは最大240Hzとなっており、他の一般的なゲーミングパソコンよりもさらにワンランク上の性能を誇ります(他は120~144Hzが基本)。
それでいて、価格は20万円以下からラインナップされており、価格的に手に入れやすいことも特徴。RTX搭載のノートパソコンを探しているなら、まず第一候補にしておくと良いPCと言えるでしょう。
簡易スペック表
CPU | Core i7-10750H |
RAM | 最大32GB |
ROM | 1TB |
画面 | 15.6インチ |
GPU | RTX 2060 RTX 2070 Super Max-Q RTX 2080 Suert Max-Q |
USB-PD | 非対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 2275 g |
CINEBENCH R20 | 3298 pts |
※詳細スペックは公式データPDFをご覧ください
※ベンチマークはRTX2070モデルで計測
Legion 750i実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからの貸し出しを受けてレビューしています。
Legion 750iの特徴
ここではLegion 750iの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
ゲーミングに見えないスマートさ
Legion 750iの見た目はスマートで、ゲーミングPCにありがちな派手さがありません。本体を開けてもベゼルが狭く、LEGIONロゴのアピールが小さいので、高性能機が欲しいが派手なPCが苦手な人にはうってつけです。
最大240Hzのリフレッシュレート
Legion750iのリフレッシュレートは240Hzとなっており、エントリークラスでよく見られる120,144Hzのモニターよりもより高性能になっています。
OFFICE付きモデルもある
Legion 750iにはオフィス付きモデルを選択することができます。大学生でゲームと勉学を両立したい人などに使いやすい組み合わせを選択することが可能です。
Legion 750iの価格とコストパフォーマンス
Legion 750iは性能から考えると非常に優れたコストパフォーマンスを誇る機種です。240Hzモニター、RTXシリーズを載せたゲーミングノートパソコンを探しているなら買いの一台です。
価格について
現在の価格については必ず公式サイトをご確認ください。
Legion 750iのスペック
今回レビューしたLegion 750iのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2019年9月10日 | |
製品名 | Legion 750i | |
型式 | ー | |
サイズ | 359.3×259×19.9 mm | |
重量(実測) | 本体 | 1795 g |
電源アダプタ | 300 g | |
CPU | Core i7-10750H | |
GPU | RTX 2070 Max-Q | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
保存(ROM) | 1st | 1TB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1440 | |
形式 | IPS液晶 | |
光沢 | ノングレア | |
リフレッシュレート | 240Hz | |
生体認証 | 指紋 | × |
顔認証 | 〇 | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 〇 | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | × |
SIMカードサイズ | × | |
光学ドライブ | × | |
バッテリー公称値 | サイズ | 4セルバッテリー |
JEITAによる基準 | 9時間 | |
ACアダプタ容量 | 65W |
※詳細仕様はこちらからご確認ください。
スペックの解説
Legion 750iは発売モデルの中で中位にあたるモデルです。性能はCore i7-10750H、RTX2070 Super Max-Qのため申し分ありません。最大の特徴は240Hzのリフレッシュレートモニターです。20万円以下でこの高駆動モニターは他にあまりありません。
バッテリーはJEITA2.0で9時間となっています。実用での時間ではありませんが、比較的長めのスペックとなっています。
Legion 750iのベンチマーク(CINEBENCH、動画編集など)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ3298pts、シングル482ptsとなりました。他機種との比較はCINEBENCH R20のデータ一覧をご覧ください。
PASSMARK
PASSMARKの測定値は以下の通りです。他機種との比較をしたい人はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3081MB/sとSSDの中でも超高速クラスです。
騒音テスト
Passmark実施時の騒音テストの結果58~60デジベルでした。パフォーマンス時に音が大きくなります。
ベンチマーク時の熱について
動画書き出し時の熱は以下の通りです。CPUは95℃付近まで上昇しますが、その後安定していました。
動画編集ベンチマーク
Davinch Resolve16を用いて、FHDの10分間の動画の書き出しを行いました。3分47秒となっています。動画編集も十分こなせる実力があります。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 14939 | 非常に快適 |
高品質 | 16497 | 非常に快適 |
標準 | 17021 | 非常に快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 7981 | 快適 |
標準 | 10147 | とても快適 |
軽量品質 | 11662 | とても快適 |
Legion 750iの通信環境(WI-Fi)のテスト
Legion 750iの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを5GHz帯で用いています(クリックで拡大します)。
全体的に安定した数値が得られていますが、最長距離のみ若干PINGが伸び、下りが遅くなる傾向が見られました。
Legion 750iのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDには非対応です。
Legion 750iの外観
天板です。Legion 750iは本体側が大きいため、ヒンジ側から一部が見えています。
背面です。ゲーミングPCとしては控えめな排気となっています。写真の通り、かなり指紋がつきやすいです。
開いた様子です。ハイリフレッシュレートなノートパソコンですが、ベゼルは狭め。ノングレアのため高級感は薄いですが、安っぽさは感じません。
開ききった様子です。180°開くことが可能です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
カメラです。物理シャッターが付属しています。
キーボードです。一部エンターキー付近、スペース付近が変則になっています。
ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーボード距離を測り割返した結果、17.9mmとなりました。またキーストロークは0.8mmで浅めの設定です。
タッチパッドの幅は106mmとなっています。
右サイドです。大きな排気孔とUSB-Aがあります。
左側です。こちらも大きな排気孔とUSB-Cポートが2つ、さらにヘッドフォンジャックがあります。
後ろ側です。右からケンジントンロック、電源ポート、USB-A、イーサネットコネクタ、USB-A、HDMIケーブルがあります。
質量を測った様子です。2275gとなりました。
充電器込みの質量を測った様子です。充電器単体でも920gあります。
Legion 750iのメリット・魅力
とにかく高い性能
今回レビューしたのはRTX2070 Super Max-Qモデルで、全体から見ると中位にあたるモデルですが、ベンチマーク結果から見て、十分高性能です。動画編集も十分こなせる実力があるので、一台で多用途に使えるモデルと言えるでしょう。
通常時はほぼ無音
LEGION 750Iを高く評価したいポイントが通常時の動作音(ファン音)がほぼ無音ということ。ゲーミングPCの多くは低負荷時にも大きなファン音が鳴るモデルが多いのですが、このLEGION 750iではそういったことはありません。
狭ベゼルでコンパクトな本体
ゲーミングPCの中でもハイリフレッシュレートにあたるモデルはディスプレイ性能を必須とすることから、ベゼルが大きくなる傾向がありますが、本機種のベゼル幅は横側で5mmしかありません。
240Hzの優れた滑らかさ
今回のレビュー機は240Hzの高駆動ディスプレイになっています。そのため画面遷移がとにかく滑らか。スクロール一つとっても他機種との違いを感じます。また、高いフレームレートが出せるスペック構成のため240Hzを活かすことができます。
Legion 750iのデメリット・欠点
キータッチの好みが分かれる
Legion 750iのキーはおそらくYogaシリーズと共通のキーです。しっとりとしたキータッチで打ちやすいのですが、これがゲームとして打ちやすいかどうかは話が別です。より打ちやすさを求めるなら、別途キーボードの購入を検討した方が良いでしょう。
パフォーマンス時は音が大きくなる
平常時はほぼ無音ですが、パフォーマンス時はゲーミングPCだけあって迫力のある音が出ます。サイレントモードで切り替えも可能ですが、より高性能を求める場合の音はある程度覚悟しておきましょう。
みんなの口コミ
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10万円台でこの性能はエグい
Lenovoのフラッグシップゲーミングモデルだけあって、非常に高性能かつ満足度の高い一台。しかもコストパフォーマンスに優れる点も魅力。重さはあるものの、ベゼルが狭くコンパクトな点も見逃せない一台。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- ゲーム用なのにピカピカ光っていない
- パット見た感じは普通のノートパソコンに見える
- パソコン本体は女性には重い
Legion 750iがおすすめな人
20万円以下で高性能を求める人
Legion 750iは20万円以下で買える構成としては非常に魅力的です。ここまでの高性能(特にハイリフレッシュレート)のゲーミングパソコンは他にはあまりありません。コスパ良くゲーミングPCが欲しい人にはおすすめのモデルと言えるでしょう。
ちなみに300HzではASUSのROG Stix SCAR 15がありますが、それなりに価格は高くなります。240Hzまでが手に入れやすい一つの価格帯基準と考えても良さそうです。
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ディスプレイを別途組む予定のある人
ゲーミングPC全体に言えることですが、そもそも置き型を前提とするPCが多い中でポート類が背面にあるタイプと無いタイプがあります。Legion 750iはポートが背面になっているタイプ。このタイプはディスプレイの増設などデスクトップ化したときに場所を取らないようにケーブル配置ができるメリットがあります。
Legion 750iがおすすめではないタイプ
エントリーユーザー
ゲーミングPCとしてはエントリーユーザーにはハイスペックと言えるモデルです。10~15万円前後で購入できるGTX、リフレッシュレート120Hz程度のモデルも視野に入れると良いでしょう。ASUSのTUF Gaming A15などがコスパにも優れたモデルとなっています。
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Legion 750iのカスタマイズ・モデルの選び方
どれも値段的にはコストパフォーマンスが高いので、自分の予算に合わせて選ぶと良いでしょう。ただし、MS Office付きのモデルとそうでないモデルがあります。MS Ofiiceはサブスクリプション契約の方が台数多く使えて便利なので、その点を考慮しておきましょう。
Legion 750iの実機レビューまとめ
コスパの高い240HzゲーミングPC
結論
Legion 750iはゲーミングPCとしてとにかくコストパフォーマンスの高い機種です。もちろんゲームだけでなく動画編集をはじめ、ほとんどのソフトウェアを軽々と動かすことが可能。
一台で全てを完結できるパソコンと考えれば、20万円以下でこの性能が手に入るのは魅力的と言えますし、疑似デスクトップとしての拡張性も考えればよりメリットを感じます。
予算にもよりますが、20万円を出せるなら迷わずに買ってよいモデルと言えるでしょう。
Legion 750iを安く買う方法
Legion 750iに限らず、lenovoのパソコンは検索では出ないページを経由することで安く購入することができます。以下のページで詳しく解説しているため、かならずご覧ください。
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