後継モデルについて
Fire HD10は2021年に新型が発売されています。後継モデルのレビューについては「Fire HD10タブレット(2021年モデル)の実機レビュー」を参考にしてください。
Fire HD 10(2019) タブレットのレビュー概要
amazonの10インチタブレット
amazonから発売されている低価格タブレットです。低価格ではあるものの、比較的しっかりと使えるモデル。
電子書籍を読む、amazonプライムビデオなどのVODやYouTubeを見る、というくらいであれば十分に使えるタブレットになっています。
もともとのamazonのビジネスモデルは端末でお金を取るのではなく、コンテンツからお金を取る仕組みなので、結果的にタブレット端末を手に入れやすいことも特徴です。
簡易スペック表
CPU | Media Teck MT8183 |
RAM | 2GB |
ROM | 32GB |
画面 | 10.1インチ |
防水・防塵 | 非対応 |
LTE | 無し |
重量 | 504g |
Antutu | - |
※AmazonストアのAntutuでテストができなかったため未記載です。
Fire HD 10(2019) タブレットの実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本記事はAmazonで購入の上、レビューを行っています。
本機は後継機が出ており、そのモデルのレビューも行っています。新機種は良い出来なのでこちらを必ずチェックすることをおすすめします。
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FireHD 10とFire HD 10 Plus(第11世代・2021年モデル)及び純正キーボードの実機レビュー
二画面分割、純正キーボード、ワイヤレス充電に対応し、使い勝手が大幅に向上したモデル。2021年5月27日発売。
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Fire HD 10(2019) タブレットの特徴
この項目では、Fire HD 10(2019) タブレットの特徴についてのみ触れています。実際に使った感想はメリット・デメリットでご覧ください。なおザクっと知りたい場合は、1分でわかる動画レビューをご覧ください。
amazonのサービスに特化した10インチタブレット
Fire HD 10(2019) タブレットはAmazonが2019年にリニューアルしたタブレットです。ベースはAndroidですが、Amazon仕様に大きく改訂され「Fire OS」を搭載して発売されています。操作感はAndroidに近いため使いやすくなっています(ベースはAndroidです)。
ポイントはAmazonのサービスに特化していること。通常のタブレットならアプリを立ち上げてAmazonサービスを利用しますが、常時立ち上がっている状態です。好みは人によるかもしれませんが、Amazonサービスをよく使う人にとっては非常に便利なUIになっています。
10インチなのでタブレットの中では比較的大きめですが、約500gと持ち運びには苦のないサイズ感になっています。
タブレットにしては安い本体
Fire OSはMediaTekのCPUにメモリ2GBなので性能は高くありませんが、他社と比較して価格はかなり安い設定です。例えば、近いランクのTE410/JAWなどと比べると明らかに価格が違います。
公式には明かされてはいませんが、おそらくポイントはAmazonサービスです。Amazonの場合本体を売るだけでなくAmazonプライムや他のKindleコンテンツで回収することを目的としているため安くなっているはずです。
そのため、Fire HD 10(2019) タブレットについては「安かろう、悪かろう」という考え方をする必要はありません。
過去モデルからの変更点
過去モデルと比較して、画面が高精細(1920×1080 px)になり、表示が美しくなっています。Amazonプライムビデオ、Kindle書籍を見ても快適に楽しむことができます。
また最も嬉しいポイントの一つが「USB-C」に対応したこと。スマートフォンはUSB-Cに移行しているので、共通の充電アダプタが使えることは大きなメリットと言えます。
Amazon会員でないと本領は発揮しない
Fire HD 10(2019) タブレットはAmazonに特化したOSになっています。そのためAmazonのサービスを使っていないとその性能は発揮しません。特に連携度が高いサービスは以下の通りです。
連携度の高いサービス
- Amazonプライムビデオ
- Amazonフォト
- Alexa
- Kindle
- Amazon Music (Unlimited含む)
特にAlexaは、Amazon Echoを用いなくても使えるメリットが出てきます。これらのサービスを使っていない場合はただのブラウザか、Hulu、NetFlixは公式アプリとしてあるので他のVODサービス再生用端末になるでしょう。
Fire HD 10(2019) タブレットのスペック
今回レビューしたFire HD 10(2019) タブレットのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2019/10/30 | |
寸法 | 262×159×9.8mm | |
重さ | 504 g | |
ディスプレイ | サイズ | 10.1インチ |
形式 | TFT液晶 | |
画素数 | 1920×1200 | |
バッテリー | 電池容量 | 公式記載なし |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 公式記載なし | |
プロセッサ(Soc) | MediaTek MT8183 | |
GPU | 公式サイト記載なし | |
ストレージ(ROM) | 32GB,64GB | |
メモリ(RAM) | 2GB | |
外部メモリ | 512GB(microSD) | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 4.2 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋センサー | × |
顔認証 | × | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | × | |
防水・防塵 | 非対応 | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Fire OS7 | |
SIMサイズ | × | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
スペックの解説
スペックは低いです。MediaTek MT8183でRAMが2GBしかありません。本体サイズの容量(ROM)は32GBと64GBとなっています(ただしmicroSDで拡張可能)。Bluetoothは4.2で古い規格になっています。
特筆すべきはやはりコネクタでUSB-Cに対応していることです。充電器を統一出来るため、持ち運び時にケーブルを増やす必要がないメリットがあります。
Fire HD 10(2019) タブレットのAntutuベンチマーク
Amazonのアプリストアでv5.7でインストールを行いましたが、残念ながら起動できなかったため、ベンチマークは測定しておりません。
Fire HD 10(2019) タブレットの外観
まず背面です。今回は2019年から発売となった青色を購入しています。背面にはamazonの文字の下部に配置されたロゴだけです。プラスチックで安っぽさはありますが、ケースが付いているようで楽に扱える手軽さがあります。
昨今のデジタル機器では珍しくカメラは埋め込みタイプです。カメラ側の方が凹んでいます。
上部には電源ボタン音量ボタン、USB-C、ヘッドフォンジャックがあります。
左サイドにスピーカーが備えられています。逆側には何もなく、片方だけにあるので縦持ちすると音に違和感があります。
ディスプレイはIPS液晶で1920×1080 pxとなっています。解像度が高く、視野角も広くなっています。なお5点マルチタッチです。
こちらは付属の充電器です。
Fire HD 10(2019) タブレットの通信環境のテスト
Fire HD 10(2019) タブレットの通信テストを行いました。環境は光インターネット1Gbpsで無線LANにLYNKSYS VELOPを用いています。戸建て環境で行っています。以下はクリックで拡大します。
あまり期待していませんでしたが、裏腹に非常に良い無線データが得られています。Wi-Fiのアンテナ一つで一戸建て全てをカバーする結果となっており、速度も十分に出ています。Fire HDは2019年版からデュアルアンテナに対応していますがその効果が出ているのかもしれません。
Fire HD 10(2019) タブレットのカメラスペックと作例
カメラスペック
カメラに関するスペックは以下の通りです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
メインカメラ | 200万 | - | - | - |
インカメラ | 200万 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
動画の撮影機能はありません。
撮影した作例
標準レンズで撮影しました。カメラ性能は非常に低いです。標準状態でも荒れが確認できるほどなので、カメラの利用はスマホで行うことをおすすめします。
画像は縮小のみを行っています。また写真はクリックで拡大できます。
Fire HD 10(2019) タブレットのメリット・魅力
スペックの割に普通に使えてしまう
Fire HDの面白いところは思っている以上に普通に使えてしまうことです。CPU性能は低いですが、Amazonサービスで使えるように最適化しているように感じました。
Fire OSでは標準は「SLIKブラウザ」という珍しいブラウザを使っていますが、完成度が高く使いやすい。遷移の速さも性能面から見ると速く感じました。
1920×1080でディスプレイが高精細
ディスプレイは1920×1080となっていて高精細になっています。
またFire HD 10(2019) タブレットは大型モデルなので、ビデオを見ることもあると思いますが、IPS液晶のため、角度を付けて見てみてもきちんと見えるメリットがあります。
スライドで必要機能が使えるので便利
Fire HD 10(2019) タブレットというよりもOSのメリットになりますが、スライドでAmazonサービスを使うことができます。AmazonプライムビデオやKindleサービスをよく使う人にとっては便利です。
Wi-Fiが優秀
通信データテストでも示した通り一戸建ての全ての部屋で十分な通信速度の確保を確認しました。最長の部屋ではジッターの低下がみられたもののPINGの低下値が少なく、実際に活用しても遅延はほぼ感じません。
ローエンドなスペックながら無線が優れているため、本来のKindleやAmazonプライムビデオの利用で影響が出にくいと考えられます。
価格が安い
やはり最も大きなメリットは安いことです。Amazonサービスに最適化されているからか速度面もほとんど気になりませんし、解像度が高くて映像面でも満足。価格から考えれば、とりあえず買っておいて良いモデルと言えます。
Fire HD 10(2019) タブレットのデメリット・欠点
カメラ機能が低すぎる
カメラはインカメラ、アウトカメラともに200万画素となっています。作例を見て頂くとわかりますが、かなりひどい。スマホの方が圧倒的に性能が良いのでそちらを使うようにしましょう。
スピーカー音が弱い
Fire HDはスピーカーが2連で下部に備えられています。残念ながら音はあまりよくなく、少し籠った印象です。Bluetoothに対応しているので、必要であれば外部スピーカーに接続してもいいかもしれません。
4:3の方であればベスト
本機は16:9のディスプレイ比率になっています。Kindleで購入する人が多いマンガは横持ちだと隙間が出来てしまいます(縦だと問題ありません)。
Fire HDは10インチで大きいため、4:3ディスプレイで横想定の方が使いやすかったのではないかと感じ、デメリットに入れました。ただ使用用途によるため、人によっては全くデメリットにならない可能性もあります。
生体認証がない
本機は指紋認証、顔認証の生体認証がありません。セキュリティ設定はPIN(パスワード入力)のみとなっています。
YouTubeアプリが使えない
Fire OSはYouTubeアプリを使うことができません。ブラウザで再生する必要があります。また、YouTube Musicアプリにも非対応です。
充電ケーブルが上にある
タブレットやスマホでは非常に珍しく電源ケーブルが上側にあります。横持ちする場合は気になりませんが、漫画を縦持ちすることがあるなら煩わしく感じる可能性があります。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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逆にSLIKブラウザでyoutube見たほうが広告無しで見れて快適なんだが…
子供に与えるにもスペック的に十分!
安いから汚してもそこまで気にならないし
まぁGoogle Playが裏ワザで入れないといけないのが少しめんどうなくらい。
スペックは低いが十分に使えるタブレット。思った以上にブラウザが快適に使えて驚いた。Amazonのサービスを使っているなら一つは家にあっても良い。YouTubeアプリが純正で使えないので、そこだけマイナス1。
女性目線の口コミ
妻に簡単に使ってもらった感想を聞きました。あくまでライトユーザーとして使う人の1意見としてとらえて下さい。
女性目線のコメント
- 青色のカラーが可愛い
- 見た目よりも軽く感じる
- ちょっとプラスチッキーで安っぽい
女性目線で見た時にかなり高評価でした。電子機器が好きな男性は背面のプラスチックな感じから高級感を感じにくいのに対して、あえてプラスチック素材の方が好印象なのは女性ならではです。
Fire HD 10(2019) タブレットがおすすめな人
amazonサービスを使う人
Fire HDはやはりAmazonサービスを使う人向けのタブレットと言えます。性能は低いですが、Amazonサービスに最適化されているため、不満はほとんど感じません。特にAmazonプライムビデオ、Kindleを使う人にはぴったりの一台と言えるでしょう。
実際に使っていても履歴をもとにコンテンツの途中から読みこむ機能はとても便利です(ホームから横スライドで活用可能)。
Amazonサービスを活用しているなら、一台置いておくと便利でしょう。
特にAmazon Photoを使う人
個人的におすすめなのは、Amazon Photoを使う人です。Amazonはサブスクリプション契約することでDrop Boxのようなクラウドストレージサービスを容量無制限で使うことができます。Amazon Photoはその中でも写真に特化した内容となっており、スマホやデジカメで撮った写真をタブレットで見れるようにしておけば、大画面で思い出をいつでも見返すことができますね。
Fire HD 10(2019) タブレットがおすすめではないタイプ
性能を求める人
Fire HD 10(2019) タブレットの操作感に不満はありませんが、高速を求めるなら話は変わります。サクサクとした挙動を追求していくなら、iPadを購入することをおすすめします。
カメラ性能を重視する人
Fire HD 10(2019) タブレットではカメラ性能が低いです。タブレット単体でカメラ撮影することを目的にせず、スマホで撮影するかデジカメを持ち歩くようにしましょう。
Fire HD 10(2019) タブレットの実機レビューまとめ
コスパ的に買いの一台
結論
Fire HDは価格の割に非常に優れた10インチタブレットです。人気商品のため売り切れることも多々あるほど。
価格面から見ると満足度が高いので、Amazonプライム、Kindleを見るということであればとりあえず買っておいてよい一台と言えます。
Fire HD 10 タブレットが1分で分かる動画レビュー
本記事のポイントを1分で簡単にまとめました。YouTubeで更新もしております。チャンネル登録どうぞよろしくお願いいたします。
Fire HD 10(2019) タブレットを安く買う方法
Fire HD 10(2019) タブレットはamazonでしか売っていません。安く買うかどうかはタイミングだけです。amazon製の製品なので、amazonプライムデーが開催されるタイミングで安く買うことが可能です。
またFire HD 10に限らず、Amazon製品を安く買う方法があります。詳しくは以下の記事を必ず参考にしてください。
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