E5577レビューの概要(ポイント)
E5577 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本製品はamazonで購入した上でレビューしています。
本機種は後継機が出ています。値段帯が変わらないため、新しい機種の方が良いでしょう。以下でレビューしているので合わせて参考にしてください。
-
HUAWEI E5785の実機レビュー
HUAWEI E5785レビューの概要(ポイント) HUAWEI E5785 実機レビュー目次 忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。 ...
続きを見る
E5577の特徴
白を基調としたデザイン
E5577は低価格帯ですが、美しい筐体になっています。白ベースのSIMフリーモバイルルーターは珍しいのでデザインで選ぶのもありです。
低価格なSIMフリーモバイルルーター
E5577は非常に低価格なSIMフリーモバイルルーターです。高級機のAterm MR05LNなどと比べると半額近い値段になることも。
最低限の機能は備えていますし、むしろ絞っているため「安いモバイルルーターが欲しい」層だけでなく、必要な機能が欲しい人にも向いていると感じます。
モバイルバッテリーにもなる
E5577はかなり特殊で、大容量バッテリーを使ってモバイルバッテリーとして使うことができます。ただし、本体がMicroUSBからの出力が必要なので、実際に使うシーンがあるかというと微妙なところです。
SDカードが利用・共有できる
E5577は珍しく、本体内にSDカードを挿入することができます。これとHuawei LINKを用いることによって、写真の共有ができます。本体内のSDカードは32GBまで対応しています。
E5577のスペック
今回レビューしたE5577のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(抜粋)
発売日 | 2017年4月7日 |
メーカー | HUAWEI |
最大受信速度 | 150Mbps(LTE) |
最大送信速度 | 記載なし |
バッテリー | 3000 mAh |
質量 | 112g |
サイズ | 96.8×58×17.3mm |
ディスプレイ | 1.45(TFT) |
SIMカードサイズ | 標準SIM |
Wi-Fi | a/b/g/n |
最大接続台数(Wi-Fi) | 10台 |
最大接続台数(bluetooth) | 非対応 |
bluetooth規格 | 非対応 |
コネクタ | micro-USB |
※さらに詳細の仕様書は公式サイトをご覧ください。
対応バンドについて
4G | 1/3/5/7/8/19/20 |
3G | 1/2/4/5/6/8/19 |
2G | 850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz |
※docomo、Softbankに対応
スペックの解説
E5577はスペック面で見ると、低価格グレードなりです。特にbandの部分に値段が表れており、MR05LNのスペックと比較するとかなり少ないことが分かります。際立つのは3000mAhのバッテリー。本体ディスプレイはカラーではなく白ベースのモノクロなので、無駄なバッテリー消費が少なくなるでしょう。注意点は標準SIMカードであること。昨今のほとんどのSIMカードはnanoなので、購入時には注意しておきましょう。
E5577の外観
E5577の外観はホワイトを基調としたシンプルなデザインです。ラウンドエッジしているため、非常に持ちやすいことも特徴です。
背面にはHuaweiのロゴがあります。
下部にはmicroUSBの接続口があります。また、横側のカバーを開けるとコネクタがあります(このコネクタは何かわからないのでコメント欄で教えて頂けると嬉しいです)。
背面をあけるとバッテリーがあります。3000mAhもあり、かなり大きめです。
バッテリーを外すと標準SIMとSDカードmicroスロットがあります。
手に持った様子はこちら。重量は100gを超えていますが、手に収まるコンパクトサイズです。
iPhoneと比較した様子がこちらです。
操作は上のMENUボタンから行います。MENUを押すと一覧が立ち上がります。
電源ボタンが決定ボタンとなっています。タッチパネルディスプレイではありませんが、操作感は非常にキビキビとしていて使い勝手は抜群です。
E5577の通信環境テスト
距離テスト
Nomad SIMを用いて距離テストを行いました。思った以上に離れた距離を使うことができています。ただし、一台接続状態です。テストにはPixel4、測定はookla、縦8.2m、横10.5mと捉えて下さい。残念ながら、最長距離にあたる部屋2では電波が届きませんでしたが、それ以外は数値上安定したデータが出ています。ただし、部屋3のような長距離になると通信グラフが不安定な結果になっていました。意地悪試験ですが、やはり同じ部屋内で使うことを想定したほうが良さそうです。
1F
2F
アンテナの感度について
実際に使ってみて、アンテナの感度は低いと感じました。テスト環境ではiPhoneなどでSoftbankを立ち上げるとアンテナ感度最大になるのに対して、E5577では4本中3本でした。また窓際に持っていくとアンテナが4本になることもあったことから、利用するなら窓際において使うことを推奨します。
E5577のメリット・長所
動作がキビキビしている
使ってみるとわかりますが、驚くほどE5577はスムーズな使い心地です。理由はタッチパネルディスプレイではないからです。同じSIMフリーモバイルルーターに属するAterm MR05LNはタッチパネルに対応しているため高機能に感じます。しかし、実際のところそれが原因で操作感が悪くなる問題があります。SIMフリーモバイルルーターで必要な要件は「素早く起動する」ということに尽きるため、E5577のスピードの方が快適性が高くなります。
モバイルバッテリーとして使える
恐らくスマホと同時併用するとモバイルルーターの方が先に電池が無くなるので、あまり需要はないかもしれませんが、いざという時に使えるのは嬉しいです。
白という見た目
SIMフリーモバイルルーターは黒がAterm MR05LN、FS030Wのように黒が基本で白はあまりありません。光沢のある白で指紋がほとんど目立たないのもメリットです。
E5577のデメリット・欠点
初期設定はブラウザからする必要がある
E5577は初期設定は本体からできず、最初に一旦ブラウザ側で設定する必要があります。具体的な手順としては、以下の通り。
設定手順
①SSID、パスワードを入力してスマホ、もしくはパソコンに繋ぐ。
②ブラウザのURLバーで「http://192.168.8.1」と入力する。
③左側のサイドバーにある、ダイヤルアップ→プロファイル管理ページを開き、そこでしていのAPN設定をする必要があります。
慣れている人ならできますが、初心者にはちょっと難しいかもしれません。ディスプレイ上での設定があまりできないことの欠点です。
対応bandが少ないこと
スペックでも書いたように、対応bandが少ないデメリットがあります。bandが少なければ当然使えるキャリアも減りますし、局も減る問題があります。対応bandが少ないことも起因しているからか、アンテナ感度が低い現象も見られています。
充電がmicro-USBである
充電コネクタがmicro USBとなっています。昨今、USB-Cが増えている中では残念と言わざるを得ません。
標準SIMである
使えるのは標準のSIMカードです。nanoSIMから使う場合はSIMカードアダプターを用意しておく必要があります。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。速度測定結果も募集しています。
Submit your review | |
不明な端子は外部アンテナの端子で、TS9規格です。外部アンテナを接続すると電波が改善しますが、日本国内では認証されていないので違法になると思われます。(内部アンテナのみで認証されているはず)海外では使える国もありますが、国によって法律が違うので注意が必要です。
1万円以下で購入するなら候補に入れてもOK。ドコモ、ソフトバンク回線のみ対応なのでそこは注意。長距離、もしくは部屋をまたいで使うなら、高性能ルーターか、中継器を挟んで使うと良いでしょう。アンテナ感度は低め。
E5577がおすすめな人
安くSIMフリールーターが欲しい人
SIMフリーモバイルルーターは各社でとても値段差があります。E5577は中でも最安値クラスに安いモデル。1万円を切っているためお試ししやすい値段と言えるでしょう。特に都内で使うことをベースにするのであれば、電波問題の影響も少ないと予想されます。
E5577をおすすめできない人
電波感度が悪い環境にいる人
実際に使ってみたところ、アンテナ感度が低い影響が見られたため、今の電波環境があまりよくないのであれば、使うのはおすすめしません。多少値段を出しても、高性能なWiMAXやAterm MR05LNを選ぶ方が良いでしょう。
E5577の実機レビューまとめ
電波環境が良いなら考慮に入れてもOK
結論
E5577は非常に安く買えるSIMフリーモバイルルーターです。本文で実験した通り、ある程度の距離ならスピードがあまり低下しない結果となりました。
ただし、電波感度は高くない印象のため、今電波があまり良くないなら購入はやめて、高級モデルにしておくことをおすすめします。
マガジン
この投稿をInstagramで見る
※マガジンの読み込み失敗した場合はリロードをお願いします。