HUAWEI E5785レビューの概要(ポイント)
安くて使いやすい良モデル
E5785はHUAWEIから発売されている格安モバイルWi-Fiルーターの代名詞的存在です。もともと、HUAWEIはWiMAX等でも過去から日本でモバイルルーターを発売しており、実力十分な会社。
このE5785は前機種と比較して、より高速な通信に対応し、かつ以前には使えなかったac規格が使えるようになったことで5GHz帯で高速安定な環境を使えるようになった良モデルです。
microUSBという欠点はあるものの、それ以外では大きな欠点が見当たらないので、本機をAmazonで購入、データSIMを別途契約し合わせて使うと良いでしょう。
簡易スペック表
発売日 | 2020年7月7日 |
受信最大速度 | 300 Mbps |
本検証での 最大受信速度 | 76.8 Mbps |
メーカー | HUAWEI |
推奨環境 | 公式記載なし |
※より詳細スペックが見たい人はこちらからご覧ください。
HUAWEI E5785 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本製品はamazonで購入しレビューしました。
HUAWEI E5785の特徴
前モデルからダウンロード速度がアップ
当サイトでも過去レビューしたE5577でも、価格面ではコストパフォーマンスの高い製品でしたが本機で300Mbpsにアップしより価格メリットが高まりました。次の特徴でも述べるWi-FiのAC規格に対応したことでより強力なネットワーク環境を作ることができます。
Wi-Fi ac規格に対応
E5785で最も魅力的な進化ポイントはこのac規格に対応したこと。E5577ではa/b/g/nだけとなっており、電波的により安定な5GHz帯の高速通信を使うことができませんでした。ところが今回からacが使えるようになったことで、300Mbpsの速度をより活かすことができるようになっています。もし帯域の違いについて詳しいことが知りたい場合は以下の解説記事を参考にして下さい。
解説記事を見てみる
HUAWEI E5785のスペック
今回レビューしたHUAWEI E5785のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(抜粋)
発売日 | 2020年7月日 |
メーカー | HUAWEI |
最大受信速度 | 300 Mbps |
最大送信速度 | 50 Mbps |
バッテリー | 記載なし (連続12時間) |
質量 | 127g |
サイズ | 108×62×17.3 mm |
ディスプレイ | 公式記載なし |
SIMカードサイズ | micro SIM |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac |
最大接続台数(Wi-Fi) | 16台 |
最大接続台数(bluetooth) | 非対応 |
bluetooth規格 | 非対応 |
コネクタ | micro-USB |
※さらに詳細の仕様書は公式サイトをご覧ください。
対応バンドについて
4G | 1/3/5/8/18/19/21/20/28/32/38/41/42 |
3G | 1/2/5/8 |
※全キャリアに対応、ただしauは3G非対応
スペックの解説
やはりスペックを見ても魅力的に感じるのはダウンロード速度。Wi-Fiルーターの中では高級機種に当たるNECのAterm MR05LNで最大速度は375Mbps。スペックだけで見れば75Mbpsの差はあるもののこの数値はベストエフォート(理論最大値)なので、実測ではそこまで差は出づらく、むしろ電波回線の影響の方が大きくなります。安いルーターにもかかわらずこれだけのスペックを持つ点は魅力的と言えるでしょう。
HUAWEI E5785の外観
表面です。HUAWEIのロゴ、センターの表記、右側に電源ボタンとシンプルな構成です。
上側です。MENUボタンがありここから操作を行います。これ以外には側面にはボタンはありません。
下側です。microUSBのコネクタがあります。
左側です。
右側です。
背面です。前面同様にこちらにもHUAWEIロゴが入っています。
裏ブタを取りはずすとバッテリーがあります。
さらにバッテリーを外すとSIMスロットと本体のシリアルナンバー表記などが出てきます。
SIMスロットはmicroSIMサイズで開いて装着するタイプです(差し込むタイプではありません)
本体の付属品にはUSBコネクタとケーブルが付いてきます。
HUAWEI E5785の通信スピードテスト
LTE通信テスト
SIMフリー機のため各社で接続して、Y!mobile、UQモバイル、楽天モバイルの3社のSIMカードを用いてスピードテストを行いました。なお接続検証では、MacBook Pro(M1)、iPhone12 Pro、Huawei P30を用いて行いました。
Y!mobile
ワイモバイルの通信テストを行ったところ、SIMカードを挿入するだけで認識され、通信開始しました。スピードテストの結果は以下の通りです。
テスト機種 | ダウンロード | アップロード | PING | ジッター |
MacBook Pro(M1) | 76.8 Mbps | 4.79 Mbps | 37 ms | 1.1 ms |
iPhone 12 Pro | 70.1 Mbps | 3.79 Mbps | 29 ms | 9.2 ms |
P30 | 54.4 Mbps | 4.48 Mbps | 29 ms | 5 ms |
※申し込む場合はワイモバイルのキャッシュバック解説記事を参考にしてください。
UQモバイル
UQモバイルのテストを行ったところ、通信開始されず圏外状態でした。
楽天モバイル
楽天モバイルの通信テストを行ったところ、SIMカードを挿入するだけで認識され通信開始しました。テストの結果は以下の通りでした。
テスト機種 | ダウンロード | アップロード | PING | ジッター |
MacBook Pro(M1) | 46.7 Mbps | 17.2 Mbps | 49 ms | 20 ms |
iPhone 12 Pro | 49.8 Mbps | 17.0 Mbps | 48 ms | 4 ms |
P30 | 48.6 Mbps | 16.7 Mbps | 39 ms | 13 ms |
※申し込む場合は楽天モバイルのキャッシュバック解説記事を参考にしてください。
HUAWEI E5785のメリット・長所
高速通信ができるようになった
やはり最大の魅力は300Mbpsへの速度アップと5GHz帯のac規格への対応。ネットの速度は速いに越したことはないので、高速通信できることは大きなメリットと言えます。
非タッチパネルで使いやすい
E5786はタッチパネル非搭載機種ですが、筆者の意見としては非搭載の方がメリットが大きいと感じます。理由はプロセッサ。Wi-Fiルーターは電波を飛ばす機能しかないため、プロセッサが非力になる傾向があります。タッチパネルではその非力さが顕著に現れますが、ボタン式の場合はこのデメリットが出づらくなります。感覚的な話ですが、高級機種のAterm MR05LNよりもE5785の方が操作感は快適です。
軽くて持ち運びに向く
モバイルルーターとしては最軽量クラスのため、持ち運びに困りません。また、ホワイトカラーで机の上に置いても違和感がなくどんな人でも使いやすいモデルと言えるでしょう。
HUAWEI E5785のデメリット・欠点
充電コネクタがmicroUSBである
E5785は充電コネクタがmicroUSBとなっており、昨今のトレンドであるUSB-Cタイプではありません。特にスマートフォンはUSB-CもしくはLightningが主流であり、モバイルルーターであるE5785のためにもう一台ケーブルを持ち運ばないといけない可能性があります。またWi-Fiルーター(WiMAX)はUSB-C(Thunderbolt3)を利用して有線接続しさらに高速化することができますが、E5785のようにmicroUSBの場合はその利点を活かすことができません。
micro-SIMサイズである
本体に使うSIMスロットはマイクロSIMサイズとなっています。ほとんどのSIMカードはnanoSIMサイズとなっているため、他端末との使い回しがしづらいデメリットがあります。自己責任にはなりますが、SIMサイズアダプターと併用する必要があります。
みんなの口コミ
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設定は簡単にできましたが、通信速度が2.7Mbpsと遅いです。
低価格で十分使えるモバイルWi-Fiルーター。大容量バッテリーかつモノクロの非タッチパネルでモバイルで求められる長時間使える仕様になっていることも好印象。なによりボタンでスピーディな操作感が快適で使いやすい。ダウンロード速度も十分出ており、コスパがよく満足度が高い一台。
HUAWEI E5785がおすすめな人
安くて高性能なモバイルルーターが欲しい人
安いモバイルルーターが欲しい人は間違いなくこのモデルを選んでおきましょう。前モデルと比べて通信速度の点でハイスペックモデルには若干劣る程度で十分なスペックが確保されつつこれだけ安いモデルは魅力的です。
機敏な操作で使いたい人
メリットでも書いた通りタッチパネル操作ではないため、とても快適に使うことができます。出来る限り機敏な動作で使いたい人は廉価モデル程タッチパネルを選ばない方がより快適に使えるでしょう。
HUAWEI E5785をおすすめできない人
microUSBコネクタを使いたくない人
E5785は安くてコストパフォーマンスの高い機種ですが、microUSBコネクタを使っている弱点があります。ケーブル類をUSB-Cで統一しているなど、余計なものを増やしたくない人にはおすすめできません。
HUAWEI E5785の実機レビューまとめ
大きく進化した廉価モデル
結論
HUAWEI E5785はWi-Fiルーターの中では廉価モデルですが、実力は十分なモデル。出来るだけ安くそして出来るだけ高速なルーターを求めている人にはぴったりの一台です。SIMフリーモバイルルーターを検討中の方はまず第一候補に入れておきましょう。