当サイトの記事は広告を含みます。

IdeaPad Flex550(14)の実機レビュー

後継モデルについて

本機種は2021年に新モデルが発売されており、実機で評価を行なっております。後継機種の実機レビューも合わせてご覧ください。

IdeaPad Flex 550のレビュー概要

超魅力的なパイコスパPC

Lenovoから2020年に新しく登場した格安ノートパソコンで、実用的に使えるクラスでも5万円前後で購入することが可能です。

しかも、普通であればコストが高くなる2in1構造、そしてタッチパネルを採用していることも特徴。

USB-PDにも対応しているので、スマートフォンと電源アダプタを共有化することで、持ち運び時の手荷物を減らすこともできます。

このモデルにはintel版とAMD版がありますが選ぶならRyzenシリーズです。ベンチマークしている通り、性能が段違いになっています。

AMD版なら迷わず買って良いレベルのノートパソコンです。

簡易スペック表

CPU Core i3-1005G1
Core i5-1035G1
Core i7-1065G7
Ryzen3 4300U
Ryzen5 4500U
Ryzen7 4700U
RAM 8~16GB
ROM 256~512GB SSD
画面 14.0インチ
GPU 内蔵グラフィックス
USB-PD 対応
LTE 非対応
重量(実測) 1.54 kg
CINEBENCH R20 2380 pts

※詳細スペックはこちら
※intel版の場合はFlex 550iとなります。

2021年3月26日時点で税込55,385円から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

IdeaPad Flex 550実機レビュー目次

実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。

※本記事は本サイト「SIMPC(シンプシー)」で購入したものを用いて検証しています。

後継機種情報

IdeaPad Flex 550(14)にRyzen5000シリーズが搭載したモデルが登場しました。パフォーマンスが上がっていると想定されるため、購入は後継機種がおすすめです。こちらから公式サイトをご覧ください。なお当サイトでも購入済みで到着次第レビュー予定です。

 

IdeaPad Flex 550の特徴

ここではIdeaPad Flex 550の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリットデメリットからご覧ください。

 

intel版・AMD版が選べる

IdeaPad Flex 550はintel版とAMD版を選ぶことができます(正確には、intel版の場合はFlex 550iという名称になっています)。AMDはパソコンに詳しくない人にとっては馴染みがないかもしれませんが、ベンチマークの結果の通り、非常に優れたモデルになっています。

 

そのため対費用効果で見ればAMD版(Ryzen)を選ぶべきでしょう。

 

価格が安い

概要でも書いていますが、価格がとにかく安いです。前モデルにあたるS540と同じくらいの価格帯になっていますが、Ryzenが4000番台になったことで性能がグンと向上し、結果的に性能のコストパフォーマンスが向上する結果となっています。

 

万能PC

IdeaPad Flex 550は2in1であり、画面を2in1で転回することができます。タブレットモードにもできるため、もちろんタッチパネルにも対応しています。

 

14インチで持ち出しの機動性もあるため、軽い動作には限るものの、基本的になんでもこなせるノートパソコンになっています。

目次に戻る⇒

 

IdeaPad Flex 550の価格とコストパフォーマンス

はっきり言って、コストパフォーマンスは異常と言ってよいレベルです。性能が非常に高いにもかかわらず、価格が安いため値段のことで悩まずに買っても良いレベルです。事務用途に限っていえば、Ryzen3で十分ですし、多少重い動作をするにしてもRyzen5 4500Uで十分以上と言えるでしょう。

2021年3月26日時点で税込55,385円から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

IdeaPad Flex 550のスペック

今回レビューしたIdeaPad Flex 550のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年7月
製品名 IdeaPad Flex 550
型式 81X200ANJP
サイズ 321.5×217.5×17.9
重量(実測) 本体  1540 g
電源アダプタ  215 g
CPU Ryzen5 4500U
GPU 内蔵グラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
保存(ROM) 1st 256 GB SSD
2nd -
ディスプレイ サイズ 14.0インチ
解像度 1920×1440
形式 IPS液晶
光沢 グレア(光沢)
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋
Windows Hello ×
フロントカメラ 画素数 720万画素
物理シャッター 搭載
リヤカメラ 画素数 -
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth 4.2
LTEモジュール 対応の可否 -
SIMカードサイズ -
光学ドライブ -
バッテリー公称値 サイズ 3セル
JEITAによる基準 最大12.2時間
ACアダプタ容量 65W

※詳細仕様はこちら

 

スペックの解説

今回購入したIdeaPad Flex 550はRyzen5モデルでメモリは8GBのスペックのものを調達しました。これで価格は6万円いかないので驚きです。後ほど外観でも出しますが、サイズ的に縦奥行きはあまり気にならないレベルですが、厚みは他のパソコンと比べると感じるかもしれません。

その他のスペックで気になる点はbluetoothとバッテリーの公称値です。bluetoothは4.2、バッテリーは最大12.2時間となっています。特に気になるのがバッテリーで、14インチの省エネパソコンでは、ExpertBook B9のように20時間を超えるものも多く出ています。それを考えれば12.2時間はかなり短いと言わざるを得ません。

ただ、USB-PDに対応しているので、GaN対応のACアダプタでコンパクトにでき電源があるところであれば、あまり不都合は感じないと考えます。

目次に戻る⇒

 

IdeaPad Flex 550のベンチマーク(CINEBENCH、動画編集など)

ベンチマーク結果は以下の通りです。

 

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ2380pts、シングル433ptsとなりました。非常に高性能なCPU性能でintel版のデスクトップCPUにも劣らない性能を持ちます。他機種との比較はCINEBENCH R20のデータ一覧をご覧ください。

 

PASSMARK

PASSMARKのデータは以下の通りです。他機種との比較はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。2166MB/sとなっており、最高速レベルではありませんが十分快適に使えるレベルとなっています。

 

騒音テスト

比較的静かで45~50デジベル程度でした。ファンの音はほとんど気になりません。

ベンチマーク時の熱について

PASSMARKベンチマーク測定時の温度は70~80℃程度になっています。

 

動画編集ベンチマーク

今回検証したRyzen5シリーズでは完全にサクサクというわけではありませんが、動画編集は可能です。Davinch Resolve16によりHD動画10分を書き出すと5分12秒でした。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てHD品質でテストを行っています。

他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 2379 普通
高品質 3209 やや快適
標準 4276 快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てHD品質でテストを行っています。

他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
高品質 未測定 未測定
標準 1444 動作困難
軽量品質 1843 動作困難

目次に戻る⇒

 

IdeaPad Flex 550の通信環境(WI-Fi)のテスト

IdeaPad Flex 550の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを5GHz帯で用いています(クリックで拡大します)。

1F

2F

 

一戸建て全ての部屋において、アップロード、ダウンロード、PINGともに非常に快適な速度が出ています。低価格PCとしては十分以上の性能と言えるでしょう。

目次に戻る⇒

 

MateBook 13 2020のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-PDによる充電テストを行いました。18W、30W、61Wで検証したところ、61Wのみ正常な充電が確認できました。30Wでも充電はできていますが、数値が低く出ています。18Wは動作しませんでした。

実測は以下の写真の通りです。クリックにより拡大できます。

-18W-

-30W-

 

-61W-

 

IdeaPad Flex 550の外観

天板です。プラスチック素材ですが、高級感が感じられる素材になっています。

 

背面です。マットなプラスチック素材になっています。グレーなので多少安っぽさがあります。

 

開けた様子です。

 

開けた様子です。2in1のためもちろん180°まで開きます。

 

タブレットモードにした状態です。

 

テントモードにした状態です。

 

ディスプレイの上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

センターにはカメラがあります。物理シャッターがあります。

 

キーボードです。

 

エンターキー周辺と、スペースキー周辺が変則になっています。

 

キーストロークは1.0mm、キーピッチはミツトヨのデジタルノギスによる計測により17.5mmと分かりました。

 

タッチパッドです。幅は110mmです。

 

キーボード右下に指紋認証があります。

 

右側にはUSB-Aが2つ、4in1メディアリーダー、電源ボタンがあります。

 

左側にはヘッドフォン、USB-A、USB-C、ヘッドフォンジャックがあります。このUSB-CはUSB-PDに対応しています。

 

本体重量を測定した様子です。

 

本体と付属のアダプタを測定した様子です。充電器重量は215gです。

目次に戻る⇒

 

IdeaPad Flex 550のメリット・魅力

性能の強さが光る

IdeaPad Flex 550にはRyzen4000番台を搭載していますが、このCPU(APU)のベンチマーク結果が非常に高く、CINEBENCHがRyzen5でも2000を超える結果となっています。これは同クラスとされるCore i5では出ない数値です。本体性能が高い=人によってはグレードを落とすことができ価格を抑えることができるということになります。

事務用途目的であれば、ほとんどの人がRyzen3モデルで十分使えるスペックを有していると言えます。

 

低価格PCとは思えない天板

低価格PCはCPUの性能よりも本体デザインにそのコストダウンの形跡が見れれることが多いのですが、IdeaPad Flex 550はあまりそう言ったことは感じません。その一つが天板です。天板はプラスチックですが、うまく着色されており、高級感すら感じるようになっています。

 

指紋のつかないパームレスト

コストダウンを感じるもう一つにパームレストがあります。

 

マットな質感のプラスチックでいかにも安っぽいのですが、個人的にはこれは指紋がつかないのでむしろ利点と感じました。

 

フルサイズSDが使える

IdeaPad Flex 550では4in1メディアリーダーが使えるため、フルサイズSDカードの利用が可能です。Lenovoの上位にあたるThinkPadではSDスロットを搭載していないケースもあるので、IdeaPadならではのメリットと言えるでしょう。

 

USB-PD対応

IdeaPad Flex 550ではUSB-PDに対応しています。そのため、手荷物をコンパクトにできます。窒化ガリウムの製品を使えば、充電器とケーブルで135gに抑えることが可能です。

 

ただし、今回の検証では61Wでしか充電ができませんでした。そのため容量の大きな充電器を購入することをおすすめします。今回の検証で利用したのはRAV POWERのモデルで以下になります。参考にしてみて下さい。

 

低価格ながら物理シャッター搭載

低価格パソコンの多くが物理シャッター非搭載になっているケースが数多くありますが、IdeaPad Flex 550では搭載しています。

目次に戻る⇒

 

IdeaPad Flex 550のデメリット・欠点

背面が安っぽい

キーボード側と同じ素材が使われていますが、キー側と違い、キートップがないため安っぽさが全面に広がっています。背面は気にしないという人なら良いでしょう。

 

クラスの中では重め

14インチは2019年から軽量化争いが特に激しいクラスと言えます。VAIO SX14EXpertBook B9、そして同メーカーのLenovoで言えばThinkPad X1 Carbonがあります。重さというスペックは、価格に直結してくるところなので、軽いほど高くなりIdeaPadのターゲット層からは外れることになります。

ただし、覚えておいて欲しいことはクラスの中で重めなだけです。実際に十分持ち運びできる重量なので安心してください。

目次に戻る⇒

 

みんなの口コミ

ぜひ口コミをご投稿ください。

Submit your review
1
2
3
4
5
Submit
     
Cancel

Create your own review

IdeaPad Flex 550
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

AMDの進化により、もともとコスパの良かった前機種がさらにパワーアップした一台。ほとんどの人が購入するならこれで十分と言える一台です。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 一見普通のパソコン
  • 5万円強には見えない
  • マットな質感はむしろ好印象

 

IdeaPad Flex 550がおすすめな人

ほとんどの人はこれでOK

IdeaPad Flex 550は価格面でも性能面でも非常に優れたノートパソコンです。正直、事務用途であればこれを選ばない理由がないほどです。今回の検証ではRyzen5シリーズを購入して検証していますが、Ryzen3でも十分と考えます。

 

IdeaPad Flex 550がおすすめではないタイプ

さらに安いPCが欲しい人

さらに安いPCが欲しい人は液晶を犠牲にすることでさらに安いノートパソコンを選ぶことができます。液晶を見る時間が短いのであればIdeaPad Slim 350を購入してみてもいいでしょう。

 

動画編集をする人

動画編集をする場合、簡単な動画編集であれば問題ないですが、重くなると厳しくなります(少し操作が遅くなる挙動がありました)。その場合は内臓GPUではなく外部GPU搭載のPCを選ぶ方が良いでしょう。

 

IdeaPad Flex 550のカスタマイズ・モデルの選び方

もっともおすすめなのは真ん中に位置するRyzen5モデルです。理由は価格が安く、かつ性能が非常に高いからです。事務用途プラスαでしっかり使える実力があります。ただし、安さを追求するならRyzen3シリーズでも十分でしょう。

上位のRyzen7モデルを購入するなら、価格が上がってくるのでHP ENVY X360 13も検討しておくと良いでしょう。価格が下がっていることもあり価格が近い上に本体サイズが軽くなるメリットがあります。

公式サイトで見てみる

 

IdeaPad Flex 550の実機レビューまとめ

価格の安い2in1ならコレ

結論

ハッキリ言って、家庭用のノートパソコンでこのレベルを出されると他が売れなくなるのではないか?と感じるほど、優れた性能を持つパソコンになっています。それほど、AMDの性能向上には目を見張るものがあります。

唯一懸念しておくとすれば重さ。他と比べると、少し重いので持ち運びが多いなら負担に思うこともあるかもしれません。ただしそれでも持ち運べない訳ではないので、さほど注意する必要もないとも感じます。

低価格PCを探しているなら、迷わず買って良いパソコンと言えるでしょう。

2021年3月26日時点で税込55,385円から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

IdeaPad Flex 550を安く買う方法

IdeaPad Flex 550に限りませんが、Lenovoのノートパソコンは買い方によって値段に差があります。以下で最も安く買える方法についてまとめているのでご参考ください。

【2024年12月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ

lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...

続きを見る

 

関連記事・ライバル機種

他機種のレビュー

ライバル機種をピックアップしています。

関連公式サイト