Expertbook B9(B9450FA)のレビュー概要
ASUSの超軽量ノートPC
Expertbook B9(B9450)はASUSがビジネス向けに出してきた超軽量かつ高性能な14インチノートパソコンです。
軽さに加えて、14インチでは搭載されないテンキーをNumberPadにより実現。これにより、外でもより使いやすいノートパソコンに仕上がっています。
価格が相場に比べて高いのがネックですが、軽さを最重要視するなら見逃せないノートパソコンになっています。
簡易スペック表
CPU | Core i5-10210U Core i7-10510U |
RAM | 8GB~16GB |
ROM | 512GB~1TB SSD |
画面 | 14.0インチ |
GPU | UHD Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量 | 870 g |
CINEBENCH R20 | 1026 pts |
※詳細スペックはこちら
※CINEBENCHの計測はCore-i5モデル
Expertbook B9(B9450FA)実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
Expertbook B9(B9450FA)の特徴
ここではExpertbook B9(B9450)の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
驚くほど軽く薄い
Expertbook B9(B9450)は非常に軽く、女性でも片手で軽々と持てる重さになっています。本体重量は1kgを切っており、モバイル性が抜群。
さらに薄いため、カバンの中にすっと入れておけることも大きなメリットです。
NumberPadによる利便性
ノートパソコンでは弱点となりがちなテンキー入力をASUSのパソコンはNumberPadという仕組みを用いることで利便性を高めています。
他のノートパソコンには無い機能なので、テンキー入力を検討している人はぜひ試してみて欲しい機能の一つです。
狭ベゼル仕様で高級感がある
薄く、軽くなっていることに加え狭ベゼル仕様で高級感と没入感を兼ね備えています。狭ベゼルなことで本体のコンパクトさにも寄与しています。
Expertbook B9(B9450)の価格とコストパフォーマンス
Expertbook B9(B9450)は絶対的なスペックから考えると値段帯は高くなっています。しかしながら、単純なプロセッサスペックではなく、軽量性やUSB-PD対応Number Pad対応などの点で評価すべきPCです。モバイルを重視する人にとってはコスパは高まりますが、そうでない方(据え置き)を選ぶ人は別のモデルを選ぶべきでしょう。
価格情報について
2021年3月25日時点の情報です。現在の正式な価格はExpertbook B9(B9450)の公式ページをチェックして下さい。安く買う方法はこちらからご覧ください。
Expertbook B9(B9450FA)のスペック
今回レビューしたExpertbook B9(B9450)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年5月7日 | |
製品名 | Expertbook B9(B9450FA) | |
型式 | B8450FA | |
サイズ | 320×203×14.9 | |
重量 | 本体 | 870g |
電源アダプタ | 未計測 | |
CPU | Core i7-10510U | |
GPU | intel UHD Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
保存(ROM) | 1st | 1TB SSD(SAMUSUNG製) |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14.0インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
形式 | IPS液晶 | |
生体認証 | 指紋 | 〇 |
Windows Hello | 〇 | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | - | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | - |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | - |
※詳細仕様はこちら
スペックの解説
Expertbook B9(B9450)はノートパソコンとしては最上位クラスで第十世代Core i7とメモリ16GBの構成になっています。またROMには1TBのSSDを搭載しています。薄い本体からは想像できないほどの大容量パソコンです。
また本体は軽く1kgを切る重量になっています。ただしこれはバッテリー容量によって異なります。今回の検証機ではバッテリー容量が小さいモデルですが、大きなモデルでは重量が増えます。とは言っても、軽いのであまり気にする必要はありません。
Expertbook B9(B9450FA)のベンチマーク(CINEBENCH他)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値はマルチ1026pts、シングル316ptsとなりました。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。非常に速いです。
騒音テスト
CがINEBENCH時で音は大きくなるものの、ファンが回転する音が気になる程度で一般的な高負荷時PCの騒音程度と感じました。
Expertbook B9(B9450FA)の通信環境(WI-Fi)のテスト
Expertbook B9(B9450)の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
計測では最長距離でもほぼ速度低下が見られず快適な通信をすることができました。何よりもPING値がルーター近くとほぼ変わらないためレスポンスを保つことが出来るメリットがあります。
Expertbook B9(B9450FA)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDを用いて充電テストを行いました。機器にはルートアールのRT-TC3VBKを用いました。Anker PowerPort Ⅲ Neoを用いた18W電源による充電テストの結果充電を確認することができませんでした。
61W電源による充電テストを行った結果、充電を確認することができました。
Expertbook B9(B9450FA)の外観
天板です。ASUSの文字がプリントされていますが、天板色と同化しているためあまり目立ちません。
背面です。排気口は小さめで目立ちません。スピーカーは左右下にあります。
開いた様子です。ベゼルが非常に薄いことがわかります。
最大開き角は180°です。
ASUSのパソコンに共通して言えますが、チルトアップする機構を備えています。
ベゼル幅は4mmとなっています。
下部のベゼル幅は13mmですが、チルトアップする機構により前面から見るとベゼルレスに見えるようになります。
カメラは上部にあります。物理シャッターが付いています。
続いてキーボードです。特殊な構成はありませんが、電源ボタンがbackspaceとdeleteの近くにあるのが気になります。
ミツトヨのデジタルノギスで2つのキーから計算したところキーピッチは17.2mmでした。またシンワのデップスゲージで測定したところキーストロークは1.4mmとなっています。
キーボードのバックライトを搭載しています。バックライトは3段階で切り替え可能です。
タッチパッドは130×64mmとなっています。一般的なレベルから比較すると横幅が大きめです。
右上のボタンにタップするとNumberPadが起動します。
右サイドです。ケンジントンロック、USB-A、ヘッドフォンジャックを備えています。
左サイドです。USB-C×2、フルサイズHDMI、ミニイーサネットコネクタを備えています。
充電ケーブルです。ASUS製品全般に言えることですが、非常にコンパクトです。
Expertbook B9(B9450FA)のメリット・魅力
とにかく軽い
Expertbook B9(B9450)のメリットはとにかく軽いことです。片手で軽々と持つことができます。
過去VAIO SX14を持った時にも感動しましたが、Expertbook B9(B9450)はそれよりも薄いためより感動しました。
キーボードが打ちやすい
1kgを切るパソコンとしてVAIO SX14と比較して、Expertbook B9(B9450)は非常に打ちやすいです(VAIo SX14はゴム製で打ちにくい)。また静穏性も優れているので、キーボード入力が楽になる利点があります。
タッチパッドが広い
軽量パソコンと言えば、VAIO SX-14、mouse X4-B、ThinkPad X1 Carbonになりますが、これらと比べてタッチパッドが最大クラスの大きさを誇ります。そのため、マウス無しで外でのモバイル性を上げることが可能です。
指紋が目立たない
Expertbook B9(B9450)の天板はマット仕様になっています。そのため天板の指紋が全く目立ちません。しかも、指紋がほとんど付かないこともメリットです。
外部出力を多く備える
Expertbook B9(B9450)はUSB-C、USB-A、そしてフルサイズHDMIと外部出力を数多く備えています。モバイル時に余計な手荷物を増やさなくてよいメリットがあります。
スピーカー音質が良い
Expertbook B9(B9450)は、比較的音が良いです。ノートパソコンでは最上位に音が良いのは、私が評価した中ではSurface Laptop3ですがそれに次ぐ音質の良さになっています。
上位バッテリーの優位性
本機は下位バッテリーに加えて、上位に大容量バッテリーを備えています。メーカー公称値で30時間となっています。あくまで公称値なので参考程度ですが、下位モデルでもかなり電池の持ちが良いので、上位モデルは持ち運びの多い人の強い味方になるでしょう。
Expertbook B9(B9450FA)のデメリット・欠点
16:9ディスプレイ
欠点というよりも気になる点ですが、ディスプレイは16:9よりも3:2にして欲しかった願望があります。16:9はYouTubeや映画には向きますが、ブラウジングや書類作成には縦長の3:2の方が向きます。
電源ボタンの位置
本気の電源ボタンの位置はBackSpaceとDeliteの近くに配置されています。そのため間違えて押すとスリープモードに入ってしまます。できれば、キーボードとは別位置に配置して欲しいと感じました。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
14インチノートとして超軽量なノートパソコンです。ベゼルが狭く高級感があるうえ、タッチパッドが広かったりNumber Padが付いていたりと実用性が非常に高く、モバイルを重視するならまさに買いの一台と言えます。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 驚くほど軽い
- 見た目がスマートでかっこいい
見た目 | |
重さ | |
打ちやすさ |
Expertbook B9(B9450FA)がおすすめな人
パソコンを持ち運ぶ人
Expertbook B9(B9450)はパソコンを持ち運ぶ人にとって軽量ゆえに非常にメリットが大きいです。同じようにVAIO SX14と比べて薄いため、持ち運びに適しています。
マウスを使わない人
Expertbook B9(B9450)はタッチパッドがかなり大きいため、マウスを使わない人にはぴったりです。タッチパッドの感度も良いため、作業効率アップが見込めます。
大容量データ保存が必要な人
Expertbook B9(B9450)は1TBの大容量SSDを搭載しています。データをたくさん使う人は非常に良い選択肢になります。
指紋が気になる人
天板がマットなため指紋が付きにくく、かつほぼ目立ちません。パソコン天板の指紋は気になる人が多いので、これだけでも選ぶ価値があります。
Expertbook B9(B9450FA)がおすすめではないタイプ
安さを重視する人
軽量ノートパソコンのジャンルで考えると、比較的高めです。特にX4-B、X4-i5と比較すると値段がかなり変わってしまいます。安さを重視するなら若干重くなりますが、X4-i7がベストな選択肢になるでしょう。
ただし、1kgを切るモデルで比較するとライバルがVAIO SX14しかおらず、このモデルと比較すると価格は安くなります。ですから選択の基準は1kgを切るパソコンが欲しいかどうかになります。
LTE性能が欲しい人
Expertbook B9(B9450)にはLTE性能はありません。その場合はSIMフリーパソコンから選ぶしかありません。
Expertbook B9(B9450FA)のカスタマイズ・モデルの選び方
このモデルを最も重要な基準はバッテリー容量です。軽量ノートパソコンクラスはバッテリーを選択できるものが少なく、Expertbook B9(B9450)は珍しい存在です。移動が多くまとまった充電ができない方はバッテリー容量が大きいタイプを選びましょう。
もしコンセントがあるところで作業が行えるなら、本モデルは小さな電源アダプタなので、低容量モデルでもいいでしょう。
Expertbook B9(B9450FA)の実機レビューまとめ
低価格14インチのIce Lake
結論
ASUSから発売された14インチノートの刺客ともいうべき超軽量ノートパソコンです。
14インチ軽量ノートの中では価格が安めなのでVAIO SX14やThinkPad X1 Carbonの好敵手となるモデルです。
SIMフリー非対応が残念ですがそこさえ考慮できれば、十分に買う価値があるモデルと言えます。
Expertbook B9(B9450FA)を安く買う方法
Expertbook B9はASUS公式ページにて2020/5/13まで10%OFFで購入することができます。買うタイミングを逃さないようにしましょう。
関連記事・ライバル機種
他機種のレビュー
ライバルにあたる機種をピックアップしています。
関連公式サイト
マガジン
作成後追記します。