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ThinkBook 13s Gen2の実機レビュー

ThinkBook13s Gen2のレビュー概要

シンプルかつスタイリッシュな一台

Thinkbookシリーズは元々若者向けに開発されたシリーズということもあり、この13sも金属筐体を使ったおしゃれなデザインに仕上がっています。値段がお手頃で手に入れやすい上に、13インチで1.2kg台の重量も魅力のポイント。

16:10で縦長のアスペクト比のため、書類・レポート作成を効率的に行うことが可能です。

簡易スペック表

発売日 2020年10月27日
CPU Core i5-1135G7,Core i7-1165G7
RAM 8~16GB
ストレージ 256GB~1TB
画面サイズ 13インチ
GPU Iris Xe グラフィックス
USB-PD 対応
LTE 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 1265g
Cinebench R20 1737pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年6月16日時点で税込84,700円から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

ThinkBook13s Gen2の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ThinkBook13s Gen2の特徴

ここではThinkBook13s Gen2の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

前モデルを踏襲したシンプルなデザイン

Thinkbook 13s Gen2は前モデルと同じく金属ボディを採用し、角ばったデザインで若者をターゲティングしたデザインになっています。こういったデザインは一つ間違えると安っぽく見えますが、Thinkbook 13sはそういったことはなく、上手くまとまった外観になっています。

 

アスペクト比16:10

Thinkbook 13s Gen2ではディスプレイアスペクト比を16:10としています。一般的に10万円以下のノートパソコンでは、16:9のモデルが多いのでマイノリティとなります。

 

1.2kgの軽量ボディ

本モデルでは13インチで1.2kgと持ち運びに優れたサイズ感となっています。昨今の13~14インチクラスは軽量化の争いが激しいため、最軽量クラスとはいきませんが価格帯を考えればバランスが取れています(同ランクで1kg切りは15万円を超えるケースがほとんどです)。

 

 

ThinkBook13s Gen2の価格とコストパフォーマンス

Thinkbook 13s Gen2のコストパフォーマンスは非常に高いです。性能だけで見れば、Ryzenシリーズを搭載したモデルに分がありますが、軽量性・デザイン性・そしてアスペクト比を考えると似たような構成でThinkbook 13sの価格帯はほぼないと言えます。

2021年6月16日時点で税込84,700円から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

ThinkBook13s Gen2のスペック

今回レビューしたThinkBook13s Gen2のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年10月27日
製品名 ThinkBook13s Gen2
型式 20V90026JP
サイズ 210×299×14.9mm
重量(実測) 本体 1265g
電源アダプタ 340g
CPU Core i7-1165G7
GPU Iris Xe グラフィックス
メモリ(RAM) 8GB(デュアル)
保存(ROM) 1st 256GB
2nd -
ディスプレイ サイズ -インチ
解像度 2560×1600インチ
形式 IPS液晶
リフレッシュレート -
生体認証 指紋 無し
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.2
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 4セル
公称値 15.7時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

ThinkBook13s Gen2のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は1737pts、シングルコア471ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i5クラスとしては高めの数値になっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は4334pts、シングルコア1253ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は2000MB/sを超えており、昨今のPCとしては最高クラスではないものの十分速い数値となっています。動作にストレスは感じません。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 未測定 未計測
高品質 未測定 未計測
標準品質 6506 とても快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 未測定 未計測
高品質 未測定 未計測
軽量品質 2641 やや重い

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

ベンチマーク時はそれなりに音が大きくなるものの、通常利用時はあまり大きくなく気になりません。

 

ThinkBook13s Gen2のモニター評価(色域・トーンカーブ)

sRGB、及びAdobe RGBの評価結果です。クリックで拡大できます。

sRGB:98.5%

Adobe RGB:74.1%

トーンカーブの測定結果は以下の通りです。

 

 

ThinkBook13s Gen2の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:437.43Mbps
ポイント②:228.37Mbps
ポイント③:322.68Mbps
ポイント④:268.65Mbps
ポイント⑤:275.26Mbps
ポイント⑥:32.59Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 437.43 468.2 11
ポイント② 228.37 231.04 10
ポイント③ 322.68 407.92 11
ポイント④ 268.65 268.86 10
ポイント⑤ 275.26 237.5 11
ポイント⑥ 32.59 72.69 34

 

通信スピードテストの評価

Wi-Fiルーター前では400Mbpsを超えており非常に高速ですが、距離が延びるにつれて速度低下が目立ちます。特に最長距離ではPINGが30msを超えている点が気になりました。

 

ThinkBook13s Gen2のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。30Wで低速充電、45W以上のUSB-PD機器では充電が可能でした。20W、およびLGのディスプレイでの画面拡張は対応していない結果が得られました。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7
LG 29UM69G-B × LG 29UM69G-B

 

ThinkBook13s Gen2の外観

天板には金属筐体が用いられています。左上にLenovo、右下に大きくThinkBookとロゴが入っていますが、天板とのコントラストが抑えられているため、控えめに見えます。

 

背面はセンターにスリットが入った形状になっています。

 

開いた様子です。低価格帯ノートパソコンとしてはベゼルが狭くなっています。ディスプレイ上に720pのカメラと物理シャッターを備えています。

 

最大180度まで開くことが出来ます。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体です。配置に癖はありませんが、エンターキー・スペースキーがやや小さめでくっついています。電源ボタンは指紋認証を兼ねています。ThinkBookの特徴として、若手のビジネスパーソンをターゲティングしている関係でファンクションキーに受話・発話などが割り当てられています。

 

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、18.8mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、0.9mmとなっています。キーボードの入力は浅めですが、クリック感があり入力しやすいと感じました。

 

タッチパッド幅は105mmとなっています。

 

本体右側にはケンジントンロック、USB-A×2を備えています。

 

本体左側はUSB-C8充電兼用、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックを備えています。

 

本体の重量を測定したところ、1265gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、1605gとなりました。充電器単体では340gとなります。

 

ThinkBook13s Gen2のメリット・魅力

軽量コンパクトで持ち運びしやすい

ThinkBook 13s Gen2は本体が1.2kgしかない上にサイズがコンパクト。そのため持ち運びしやすい筐体になっています。さらにUSB-PD充電にも対応しているため、Androidスマートフォン他、充電器を共用して使えるメリットを持っています。

 

手に入れやすい価格帯

本PCはメーカーのターゲティングにより、若者のエントリークラスを対象としています。そのため、本体の仕上がりに対して価格が安めに設定されており手に入れやすいことが特徴です。また第11世代Core i5になりシングルコアパフォーマンスが出るようになったため、廉価モデルを選びやすい環境が整っています。

 

13インチとしては大きめなタッチパッド

ThinkBook 13s Gen2には大きめのタッチパッドが搭載されています(Windows機は機種によってサイズがマチマチです)。タッチパッドが大きいことでモバイル環境での作業性を向上できます。

 

低価格帯でも8GBデュアルメモリ

安いノートパソコンでは8GBメモリを搭載していてもシングルメモリが多い中、本PCではデュアルメモリとなっているため処理能力をよりスムーズに行うことが出来ます。

 

ThinkBook13s Gen2のデメリット・欠点

SDスロットが存在しない

ThinkBook 13s Gen2にはSDスロットが存在しません。もしカメラ・ビデオ等のデータ保管用として使う場合はハブが必要になるので注意して下さい。

 

タッチパッドの質感が次第点

本モデルのタッチパッドの質感はイマイチです。ほんの少し引っ掛かりがあり、使いづらさを感じました。13インチとしてはサイズ感が大きくモバイルでも活用できる可能性があるだけに残念なポイントです。

 

みんなの口コミ

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ThinkBook13s Gen2
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

本体デザイン、性能に対する値付けがばっちりでほぼ文句のない一台。最軽量クラスには重さの点で劣るが価格を考えれば十分納得できるパソコンとなっています。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • シンプルで見た目が良い
  • 持ち運びは許容範囲

 

ThinkBook13s Gen2がおすすめな人

大学生

ThinkBook 13s Gen2が最もおすすめなのは大学生です。本体が低価格で買いやすい値段帯であること、16:10の縦長ボディでレポート作成に向くことがおすすめのポイントです。

 

書類作成と外出が多いビジネスパーソン

法人向けとして、外出が多いビジネスパーソンにもおすすめです。本体が軽めであること、USB-PDに対応しておりGaN充電器を用いることでよりコンパクトなセットアップにできること、そして縦長ディスプレイで書類作成、メール返信に有利なことがポイントです。

 

ThinkBook13s Gen2がおすすめではないタイプ

軽量性を求める人

13インチ、1.2kgで一般クラスから見て軽量性では十分有利ですが、より軽さを求めるならYoga Slim750i Carbonがおすすめです。14インチにサイズアップするものの、本体は966gと超軽量になっています。

 

動画編集したい人

第11世代intel Coreプロセッサ(Iris Xeグラフィックス)を搭載しているため、グラフィック性能は高めですが動画編集には役不足です。GPU搭載のパソコンがおすすめです。詳しくは動画編集向きのパソコンにて紹介しています。

 

ThinkBook13s Gen2のカスタマイズ・モデルの選び方

ThinkBook 13s Gen2ではカスタマイズの余地が少ないため、Core i5を選ぶかCore i7を選ぶか、もしくはメモリを8GBか16GBにするか程度しか差がありません。一般ユースであれば、Core i5の8GBメモリでも十分です。より性能を求める場合はCore i7、16GBを選択して下さい。

公式サイトを見る

 

ThinkBook13s Gen2の実機レビューまとめ

エントリークラスにぴったりの一台

結論

ThinkBook 13s Gen2は価格帯、性能、持ち運びのしやすさ、ディスプレイのアスペクト比、そして筐体のデザイン性全てにおいてバランスが取れています。特に10万円以下で手に入るノートパソコンとしてはおすすめで、パソコンをあまり使わないエントリークラスの人にこそ使ってほしいモデルです。

2021年6月16日時点で税込84,700円から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

ThinkBook13s Gen2を安く買う方法

ThinkBook13s Gen2に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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