Galaxy S20 Ultraレビューの概要(ポイント)
S20最高峰の5Gモデル
Galaxy S20 Ultra 5GはSamsungから2020年に発売されたSシリーズの最高峰モデルにあたります。
このUltraの最大の特徴はカメラで100倍ズームができることにあります。ただ、正直なところ、100倍ズーム自体は実用的ではありません。それよりも100倍まで母数を高めていることで、それ以下の倍率(例えば40倍)で普通のスマホよりも綺麗に撮影できることがメリットです。
また、高い本体性能に加えディスプレイ性能や画面内指紋認証速度の向上により快適に使えることも大きなメリットと言えるモデルです。
簡易スペック表
発売日 | 2020/07/03 |
SoC | Snapdragon 865 |
RAM | 12GB |
ROM | 128GB |
画面 | 6.9インチ |
重量 | 225 g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ派) | 対応 |
Galaxy S20 Ultraの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューはメーカーからお借りして検証しています。また、試作機をお借りしているため、ベンチマークの検証はありません。
Galaxy S20 Ultraの特徴
この項目ではGalaxy S20 Ultraの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
100倍ズーム
Galaxy S20 Ultra 5Gの最大の特徴が100倍ズームです。光学とデジベルズームの掛け合わせで100倍を達成しています。作例にて100倍ズームの写真を紹介しています。
タブレット並みのサイズ感
Galaxy S20 Ultraは6.9インチとタブレット並みの大きさとなっています。
後述しますが、エッジをギリギリまで切り取っているので、6.9インチタブレットほどの大きさは感じません。
ミリ波も対応
Galaxy S20はシリーズによって、5Gのミリ波対応が分かれます。上位機種は対応しており、このUltraも5Gミリ波を使うことができます。
動画8Kに対応
Galaxy S20 Ultraでは動画が8Kに対応しています。また最大サイズが大きくなっていることでそれ以下でも動画の選択肢(解像度・fps)が増えていることがメリットと言えるでしょう。
Galaxy S20 Ultraの価格とコストパフォーマンス評価
Galaxy S20 Ultra 5Gの価格はauで2020年8月21日現在165,980円です(新規、一括払い)。Galaxy S20シリーズの中でも最高クラスの価格を誇るため、購入する人は限られそうです。現状ではS20の他シリーズに比べ、ミリ波対応のメリットはあるものの5Gの普及具合から考えて、利点は小さいと言えそうです。
現在の価格について
スマートフォンは時期によって値段が変わるので公式サイトにて価格を必ず確認してください。
Galaxy S20 Ultraのマシンスペック
マシンスペック
Galaxy S20 Ultraのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/07/03 | |
寸法 | 166.9×76×8.8mm | |
重さ | 222 g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.9インチ |
形式 | 有機EL | |
画素数 | 3200×1440 | |
リフレッシュレート | 60Hz,120Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 5000mAh |
ワイヤレス充電 | 〇 | |
リバースチャージ | 〇(ワイヤレス) | |
急速充電 | 記載なし | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon865 | |
GPU | 記載なし | |
ストレージ(ROM) | 128GB | |
メモリ(RAM) | 12GB | |
外部メモリ | 1TB SDXC | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | 〇 | |
防水 | IP8 | |
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android 10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
キャリア機のため非掲載です。
スペックの解説
最高峰クラスだけあり、文句ないスペックの構成になっています。特に高画質有機ELを搭載しつつ、リフレッシュレート120Hz対応で6.9インチもあるため、非常に滑らかで美しいディスプレイが魅力的。防水・防塵にも対応し、基本的なポイントをしっかりと抑えています。
ただし、Galaxy S20 Ultraはおサイフケータイ機能に非対応です。常用するのであれば、別端末を選ぶかSuicaに限ればGarminのスマートウォッチを利用するなどした方が良いでしょう。
Galaxy S20 Ultraのベンチマークテスト
Antutu
試作機のため検証を行っておりません。
GeekBench
試作機のため検証を行っておりません。
CPU-Z
試作機のため検証を行っておりません。
Galaxy S20 Ultraの通信スピードテスト
試作機のため検証を行っておりません。
Galaxy S20 Ultraのカメラスペック
カメラスペック
メインカメラ
カメラスペックは以下の通りです。アウトカメラのズームに最大倍率は10倍となっています。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
超広角カメラ | 1200万 | 2.2 | ー | ー |
広角カメラ | 1億800万 | 1.8 | ー | ー |
望遠カメラ | 4800万 | 1.7 | ー | ー |
深度カメラ | ー | ー | ー | ー |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
インカメラ
インカメラスペックは以下の通りです。固定フォーカスです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
セルフィーカメラ | 4000万 | 2.2 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。
8K 撮影 | 24fps |
4K 撮影 | 30fps |
1080P 撮影 | 30,60,120 fps |
720P 撮影 | 30,60,240 fps |
Galaxy S20 Ultraで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。まず、Galaxy S20 Ultraでズーム機能を検証しました。100倍ズームはネーミングの強さはありますが実用性に欠けます。それよりも40倍などでは実力に余裕があるからか、比較的しっかりとした画像が取れます。100倍を目的にするのではなく、それ以下を快適に使うための機能と捉える方が良さそうです。
明るい色、暗い色の花の撮影によるホワイトバランスの変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラは搭載していないため標準的な能力です。
Galaxy S20 Ultraにはマクロにするとズーム2倍にして標準を合わせるように画面内に指示がでます。これを使って撮影したものが以下です。マクロを搭載していないカメラとしては優秀ですが、マクロカメラを搭載した機種ほどではありません。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケは強く出ており、ポートレート無しでも立体感が出ます。
カメラ能力に優れた機種だけあって、キャンドライトでテストした結果も十分な写真能力が得られています。
屋外で撮影した写真の例です。ズームの検証を合わせて行っています。晴天環境で行っていますが、100倍ではさすがに絵が潰れてしまっていますが40倍までは対象が分かるレベルです。
Galaxy S20 Ultraの外観
今回の検証機はGalaxy S20 Ultra 5Gのコズミックブラックです。光沢のあるブラックになっています。
カメラは100倍をアピールしていることもあってか、かなり大きくなっています。カメラの飛び出し量は1.7mmもあります。
本体前面です。ピンホールカメラ形式です。
前面に指紋認証が埋め込まれています。
上部です。SIMスロットがあります。
右サイドには音量ボタンと電源ボタンがあります。
左側にはボタンはありません。
下部にはUSB-Cがあります。
Galaxy S20 Ultraのメリット・長所
カメラ性能が非常に高い
Galaxy S20 Ultraはカメラを重視して買うスマートフォンです。普段のカメラだけでなく、高倍率でのズーム、夜の撮影も魅力的です。
画質が美しくエンターテイメントに向く
Galaxy S20 Ultra 5Gはカメラ機能よりもディスプレイの美しさが目を引きます。AMOLEDディスプレイに加えて、120Hzのリフレッシュレートを備えるため画面操作が非常に滑らかです。
画面内指紋認証が高速である
Galaxy S20 Ultraは指紋認証をディスプレイ内に搭載しています。ディスプレイ内指紋認証は速度が遅いものも多いのですが、Galaxy S20 Ultraは高速で満足度が高いです。
Galaxy S20 Ultraのデメリット・欠点
重さを許容できるか
Galaxy S20 Ultraの問題はやはり220gを超える重さだと感じます。今回は検証機をお借りしていることもあり、ケース無しで運用していますが、実際は16万円をこえるスマートフォンのため、ケース有り運用になるはず。
そこを想定すれば、重さを許容できるかどうかが最大の問題になります。例えば、普段から電車で膝の上に載せて使うなど、疑似的にタブレットのような使い方であれば良いですがずっと片手持ちで使うとなると負担がかかってしまう恐れがあります。
おサイフケータイ
本製品にはおサイフケータイ機能がありません。もしSuicaを使うなら、スマートウォッチが不可欠になります。
Galaxy S20 Ultraの口コミ・評判
Submit your review | |
S20シリーズで最高峰のスペックを誇るスマホで、カメラがとにかくすごい一台。ズーム100倍は他では類を見ないほどの実力値です。ただ、最高スペックという位置づけからか、本体サイズが大きく重いことが弱点。
機能性が高く、スペックにも魅力はありますが、本体のサイズの問題で使う人を選ぶモデルだと感じます。
Galaxy S20 Ultraの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 本体サイズが大きい
- 画面が非常に綺麗
- 子供がいると倍率が高いことは便利かも
Galaxy S20 Ultraがおすすめのタイプ
10~40倍のカメラを使う人
100倍のカメラは望遠自体はできるものの、実用性という観点で見ると少し弱いと感じました。しかし、40倍以下であればそれなりの実用性を持ちます。最大ズーム能力が高いことで、それよりも下のズームで余裕が出ているため、望遠を多用する人におすすめです。
エンターテイメントを楽しむ人
Galaxy S20 Ultraはエンターテイメントを楽しむユーザーにもおすすめです。画面が大きいことで映画、YouTubeを楽しめるだけでなく、リフレッシュレートの高い画面で滑らかな挙動で見ることができます。ただ、もしエンターテイメントを楽しむだけに購入するなら、Galaxy Foldも検討の一つに入れてみて下さい。
特に漫画においてはGalaxy Foldの大画面の魅力は非常に高く、これだけでも購入して良いと感じるレベルになっています。
Galaxy S20 Ultraをおすすめしない人
望遠カメラを使わない人
Galaxy S20 Ultra 5Gは望遠のためのスマートフォンと言っても過言ではありません。逆に使わないなら、より低価格のGalaxy S20で十分です。
軽さを求める人
Galaxy S20 Ultra 5Gは226gとスマホの中でも最重量クラスです。主観的ですが、175g以下が片手で長時間持っていても疲れにくいサイズと感じます。長時間片手で持つ可能性があるユーザーにはおすすめできません。
Galaxy S20 Ultraの特徴レビューまとめ
望遠を使う人のスマホ
結論
Galaxy S20 Ultra 5Gは背面のカメラの主張の強さがあらわすように、とにかくカメラに特化(中でもズーム)したスマートフォンと言えます。もちろんそれ以外の面でもGalaxyの最高峰クラスだけあって、非常に満足度の高い仕上がりになっています。
ただ、本体の重さやクラス最大の大きさがあり、使う人を選ぶことも事実です。人によって満足度が分かれる端末とも言えそうですが、おそらくハマる人にはばっちりハマるスマホです。
Galaxy S20 Ultraのキャンペーン・安く買う方法
Galaxy S20 Ultraはau版、docomo版が発売されています。本体高額のため、安く買いたい場合は中古スマホもご確認ください。
関連記事
ライバル機種のレビュー
ライバル機種のレビューです。
関連公式サイト