Yoga Slim 750i Carbonのレビュー概要
真っ白な新しい軽量モバイルノート
Yoga Slim 750i Carbonは2020年に発売された1kg切りの軽量13インチモバイルノート。軽さだけでなく、2Kモニター、Thunderbolt4、LPDDR4X 4366メモリ、USB-PDを搭載し、さらに本体が12万円台から購入可能なコストパフォーマンスに優れたモデルです。
実際にレビューした結果、Core i5モデルでも十分なベンチマーク結果が得られており、軽量モバイルノートを探している人にピッタリの一台となっています。
簡易スペック表
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
RAM | 8~16GB |
ROM | 512GB~1TB SSD |
画面 | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 955 g |
Cinebench R20 | 1550 pts |
※詳細スペックはこちら
※その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Yoga Slim 750i Carbon実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事ではLenovo公式から実際に購入してレビューを行っています。。
Yoga Slim 750i Carbonの特徴
ここではYoga Slim 750i Carbonの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
真っ白いノートパソコン
Yoga Slim 750i CarbonはLenovoでは非常に珍しい、真っ白さが特徴のノートパソコン。
もともと販売時にも「真っ白に世界を塗り替えよう」という売り文句で登場しており、デザイン面に力を入れた革新的なモデルとなっています。
1kg切りの軽量ノートパソコン
デザインが優れていることに加え、本体は1kgを切っており、持ち運びに向いたモデルとなっています。
2.5KのモニターやUSB-PD対応など弱点がない
Yoga Slim750i Carbonは2.5Kモニターを搭載しており、4Kほど消費電力がおおきくなく13.3インチにピッタリのモニターサイズになっています。またUSB-PDに対応、メモリがLPDDR4X 4366など、全方位で弱点がないモデルになっています。
Yoga Slim 750i Carbonの価格とコストパフォーマンス
13.3インチで内蔵ディスプレイ搭載のノートパソコンとして見ると高いですが、1kg切りの軽量薄型パソコンで2K越えのディスプレイを搭載したモデルと考えれば、10%税込み12万円台で買えるのは非常に安いです(国産メーカーなら20万円を超えるレベル)。持ち運び性と価格はトレードオフの関係ですが、このモデルはある意味両立したモデルと言えます。
コスト評価について
上記は2021年03月23日時点での情報です。クーポンなどにより値段が変わることも多いため、必ず公式サイトをご覧ください。
Yoga Slim 750i Carbonのスペック
今回レビューしたYoga Slim 750i Carbonのスペックは以下の通りです。Core i5モデル、Core i7モデルの両方がありますが、今回はCore i5モデルを評価しています。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年12月 | |
製品名 | Yoga Slim 750i Carbon | |
型式 | 82EV003FJP | |
サイズ | 259.9×208.9×14.25 mm | |
重量(実測) | 本体 | 955 g |
電源アダプタ | 180 g | |
CPU | Core i5-1135G7 | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
保存(ROM) | 1st | 512GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | × |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非対応 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非対応 | |
バッテリー | サイズ | ー |
公称値 | 14.0時間 |
※1 詳細仕様はこちら
スペックの解説
このモデルはスペック面で見るとあまり特徴はなく、むしろ弱点のないバランスが取れたモデルと言えます。尖ったところは2560×1600pxのモニター程度です。バッテリー公称値は14.0時間で軽い持ち運びには十分ですが、丸一日ハードに使うことを想定すると少し足りない程度なので注意しておくと良いでしょう。
Yoga Slim 750i Carbonのベンチマーク
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1550pts、シングルコア497ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23(Test Duration 10分設定)の測定値は3683pts、シングルコア1334ptsという結果になりました。
PASSMARK
PASSMARKの測定値は以下の通りです。他機種との比較をしたい人はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。リードが3000MB/sを超えており非常に快適です。
騒音テスト
ベンチマーク時にファンの大きな音が鳴っていました。かなり気になるレベルです。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 未測定 | 未測定 |
高品質 | 未測定 | 未測定 |
標準 | 6008 | とても快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 未測定 | 未測定 |
標準 | 未測定 | 未測定 |
軽量品質 | 1987 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証結果です。
Yoga Slim 750i Carbonの通信環境(WI-Fi)のテスト
Yoga Slim 750i Carbonの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはLINKSYS VELOPを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。
非常に優れた通信速度が得られており、快適に使うことができます。ただし最長距離では上り速度が低下する傾向が見られました。
Yoga Slim 750i CarbonのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDによる充電テストを行いました。20Wから61Wで検証したところ、全てで充電が確認できました。ただし、20Wでは低速表示が出ていたため、利用する場合は61Wを使うと良いでしょう。
Yoga Slim 750i Carbonの外観
本体の天板です。真っ白なな上にLenovoとYOGAのロゴがあります。塗装されているため分かりづらいですが、おそらくこの部分にはカーボンが使われています。
背面です。こちらも真っ白でセンターに通気口、下側にスピーカーが備え付けられています。
開いた様子です。非光沢ディスプレイで幅ギリギリまでベゼルが詰められています。
最大角まで開いた様子です。180°まで開けることができます。Yogaシリーズの名前が付いていますが、本モデルはクラムシェル型になっています。
上側ベゼルです。
下側ベゼルです。
フロントカメラです。物理スイッチはありません。
本体キーボードです。
エンターキー、スペースキーなどが英字キーをベースに作られているため一部変則となっています。
キーボードバックライトを搭載しています。
キーストロークは2点つのキーをミツトヨのデジタルノギスで計測し、割返したところ17.4mmでした。またキーストロークは0.8mmで浅めです。
タッチパッドです。幅は105mmとなっています。
本体右側です。電源ボタン、USB-Cコネクタがあります。
本体左側です。USB-Cのコネクタが2か所あります。
付属品のケーブルです。本体に合わせて白になっています。ケーブルの材質は柔らかめで取り回ししやすくなっています。
本体の質量を測定したところ、955gで公称値よりも5g軽い結果となりました。
付属の充電器込みの重量を測定したところ、充電器単体では180gとなります。
Yoga Slim 750i Carbonのメリット・魅力
デザインは過去モデルと比べ段違いに良い
当サイトでもYogaシリーズのレビューは多数行っていますが、今回のYoga Slim 750i Carbonのデザインは過去モデルと比べ物にならないほど良いです。表裏、開いた様子全てにおいて統一感のある白であり、塗装自体も安さを感じさせない高級な白となっています。それでいて、軽量モバイルノートとしては割安なことを考えれば他にはない魅力を持っていると言えます。
指紋が付きにくい塗装
本体が白であることも影響していますが、持ち運びで触っていてもほとんど指紋の跡が残りません。パソコンは長く使うほど指紋の跡が目立つので、大きなメリットと言えます。
持ち運びに向く軽さ
本体が白いので見た目にも軽いですが、実際に持ってみるとさらに軽く感じます。13.3インチのパソコンの中でも1kgを切っており、軽いモデルなのでカバンに入れて持ち運ぶのにも向いています。
タッチパッドの触感がとても良い
ノートパソコンでマウスを使わない場合、作業スピードはマウスに比例すると言っても過言でないと思いますが、とにかくタッチパッドの感触がとても良いのが特徴。サラサラな感触で、作業スピードが犠牲になりません。
Core i5-1135G7でも十分な性能
今回レビューしたのはCore i5-1135G7ですが、ベンチマークの結果シングルコアで500pts近い数値が出ており、FF14ベンチでもとても快適という結果が得られています。もちろん、上を見ればキリがありませんが、持ち運びできる1kg切りのノートパソコン、65W電源のUSB-PD対応という縛りを考えれば、十分と感じます。もし上を目指すなら、Core i7モデルを購入しても良いでしょう。
Yoga Slim 750i Carbonのデメリット・欠点
キー入力は従来のYogaレベル
Yoga Silim 750i Carbonのキーは従来のYogaのように浅く、MacBookに近い打ち心地になっています。もし軽さとキー入力を追求したいなら、さらに値段が上がってしまいますが、ThinkPad X1 Nanoをおすすめします。
インターフェイスの少なさ
Yoga Slim 750i Carbonは左右にUSB-Cを備えていますが、それ以外のインターフェイスがありません。もしインターフェイスを重視するなら、ThinkPad X1 Carbonを検討するほうが良いでしょう。
みんなの口コミ
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2月頃にこちらを購入したものですが、初期不良のため3ヶ月も経たないうちに修理に出すハメになりました。
15万円の使い捨てPCが欲しい方はおすすめです!あ、あとインテリアとしては使えます!
軽くて、持ち運び性に優れたノートパソコンなだけでなく、今までのYogaシリーズにはなかったデザイン性を持った一台です。モバイル用PCを探しているならとてもおすすめの一台です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 本体が白デザインでカッコイイ
- 軽いのに画面が大きくて使いやすそう
- 白いキーボードは手垢が気になるかも
Yoga Slim 750i Carbonがおすすめな人
モバイル用のパソコンが欲しい人
Yoga Slim 750i Carbonはなんといっても軽さが魅力。USB-PD充電にも対応しているので、モバイル用のWindows PCが欲しい人にはピッタリと言えるでしょう。
デザインもこだわりたい人
Windows PCは野暮ったいデザインのものも多いですが、このYoga Slim 750i Carbonはデザイン性が優れていることも特徴。見た目で選んでも、基本性能が高いので満足度が高い一台と言えそうです。
Yoga Slim 750i Carbonがおすすめではないタイプ
キー入力性を求める人
個人の好みにもよるかもしれませんが、キー入力性という意味ではYogaシリーズはイマイチでした。浅いキータッチと英字キーからの変則で他のPCと併用して使う場合にミスタイピングが起こりやすい弊害を抱えています。もしキータッチを重視するなら、やはりThinkPadシリーズを選ぶべきでしょう。高くはなりますが、ThinkPad X1 Nanoが魅力的なモデルのため、以下も合わせて参考にしてください。
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ThinkPad X1 Nanoの実機レビュー
【イチオシ】2020年に登場したThinkPadシリーズの最軽量モデル。シリーズのタイピング性能の良さはそのままに900g台でモバイル性を高めたモデルになっています。4G LTE、5GのSIMに対応したモジュールを選択可能です。
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より長いバッテリーを求める人
Yoga Slim 750i Carbonはバッテリー持続時間の公称値が14時間となっています。短いわけではありませんが、より長いモデルはたくさん存在します。もし長時間電源を確保できない状況で使うことを前提とするのであれば、Expertbook B9をおすすめします。以下でレビューしているので参考にしてください。
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Yoga Slim 750i Carbonのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i5モデル、およびCore i7モデルが存在します。またそれぞれに対して、OFFICE搭載モデルも存在します。Cinebench R20のシングルデータの結果からオフィス用の事務用途であれば、Core i5モデルで十分です。より効率的に使いたい場合はCore i7 16GBモデルが良いでしょう。また動画編集もできなくはありませんが、その場合はYoga Slim 750i Carbonではない他のGPU搭載マシンを選ぶことをおすすめします。
Yoga Slim 750i Carbonの実機レビューまとめ
Yoga Slim 750i Carbonを安く買う方法
Yoga Slim 750i Carbonに限らず、Lenovoのノートパソコンは安く買う方法があります。以下の記事で詳しく解説しているので、必ず参考にしてください。
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