Legion560のレビュー概要
Ryzenプロセッサ搭載の高性能ゲーミング
Legion560はRyzen5000のHシリーズプロセッサを搭載したゲーミングノートパソコン。
高性能なCPU(APU)とGeForce RTX3060もしくはGTX1650を選べる強力なグラフィック性能、さらにハイリフレッシュレートディスプレイを搭載しながら、20万円以下で購入できるモデルとなっています。
こんなタイプにマッチ
- コスパの高いPCが欲しい人
- ゲームもクリエイトもできるPCが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2021年10月26日 |
CPU | Ryzen7 5800H,Ryzen5 5600H |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce GTX1650,GeForce RTX3060 RTX |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 2455g |
Cinebench R20 | 5145pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Legion560の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Legion560の特徴
ここではLegion560の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
10万円台から買える高コスパゲーミング
Legion560はシリーズのラインナップがたくさんあり、10万円ちょっとから購入できる価格面で優れたゲーミングノートパソコンです。廉価グレードでもRyzen5 5600HとGTX1650が組み合わせれておりエントリーモデルとしては十分。さらに高いパフォーマンスを求めるゲームでもRyzen7 5800HとGeForce RTX3060で対応することができます。
Ryzen5000シリーズプロセッサ搭載で優れた性能
前述したことと重複しますが、Ryzen5000シリーズプロセッサは4000シリーズの強力なパフォーマンスを踏襲しており、優れた性能とコストパフォーマンスを誇ります。特にマルチコアを重視する作業においてはintelモデルと比較して一日の長があります。
GPUはGTX1650やRTX3060 Laptopから選択可能
グラフィック性能は行うゲームや使用するクリエイターソフトによって変わりますが、Legion560では自分が使うソフトに合わせてGPUを選択することができます。性能が上がれば価格も上がりますが、本モデルは上がり幅が小さく上位モデルでも値段が控えめ(税込20万以下)となっています。
Legion560の価格とコストパフォーマンス
Legion560は値付けの幅が広く、10万円台から20万円弱までスペックに合わせて様々な機種がラインナップされています。Legion560は様々なスペックがありますが、Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載していることで、総じてどれも価格面からみてコストパフォーマンスに優れており、お得なゲーミングノートパソコンと言えます。
Legion560のスペック
今回レビューしたLegion560のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年10月26日 | |
製品名 | Legion560 | |
型式 | - | |
サイズ | 260.6×362.6×22.5~25.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 2455g |
電源アダプタ | 1040g | |
CPU | Ryzen7 5800H | |
GPU | GeForce RTX3060 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 電子シャッター有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 4セル |
公称値 | 5時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Legion560のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は5145pts、シングルコア551ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は13242pts、シングルコア1436ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Read値が3000MB/sを超えており、非常に高速。ノートパソコンとしてはトップクラスの数値になっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 8052 | 快適 |
高品質 | 10802 | 非常に快適 |
軽量品質 | 13076 | 非常に快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が大きく聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が大きく聞こえる |
Legion560のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。sRGBカバー率は100%を超えており、Adobe RGBカバー率も78%と高めになっています。Web系のクリエイターでも使えるスペックと言えるでしょう。
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Legion560の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 536.15 | 487.36 | 7 |
ポイント② | 439.57 | 205.49 | 7 |
ポイント③ | 399.32 | 349.39 | 8 |
ポイント④ | 449.01 | 283.98 | 7 |
ポイント⑤ | 451.8 | 237.72 | 7 |
ポイント⑥ | 233.15 | 153.63 | 7 |
通信スピードテストの評価
Legion560の通信速度は非常に速く、ルーター前では500Mbps前後、最長距離でも200Mbps以上となりました。PINGも低めの数値が出ており、ゲーミング用途での強みを感じます。
Legion560のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PD充電には非対応です。
Legion560の外観
天板はこれまでのLegionシリーズと同様で、ディスプレイ部分にLegionマークとメーカーロゴの刻印があるタイプです。ディスプレイを立ち上げてから奥側に本体が飛び出る形になっています。ネイビーっぽい色合いになっています。
背面もこれまでのシリーズ同様に円形のスリットが開いたデザインになっています。スピーカーは背面にあります。スピーカー品質は悪くはないものの、価格面では並程度です。ゲームを楽しむなら追加で外部スピーカーを用意するようにしましょう。
開いた様子です。16:9の一般的なディスプレイで液晶の綺麗さは並程度、ハイリフレシュレートディスプレイですが、ベゼル幅は標準サイズ程度です(若干下が大きめ)
最大開き角は180°となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキーを搭載しています。一部キーはくっ付いていますが、実用性の上ではあまり困りません。キーボードには特殊なキー割り当てがあり、ターボモード、サイレントモードを切り替えることができます。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.79mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。タッチパッドは15.6インチのパソコンとしては小さめですが、サラサラで使いやすくなっています。
本体右側です。大きな通気口とUSB Type-A、電子シャッターを搭載しています。
本体左側です。こちらはUSB Type-Cとヘッドフォンジャックを搭載しています。
背面が最もポートが多く、USb TypeAが3本、USB Type-C、フルサイズイーサネットコネクタ、電源ポートがあります。背面に主なインターフェイスを備えているため、2画面化してもケーブル類は背面に隠れるためスッキリ見せることができます。
本体の重量を測定したところ、2455gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、3495gとなりました。充電器単体では1040gとなります。
Legion560のメリット・魅力
ゲーミングとしての資質を備えつつ安い
何度も繰り返しになりますが、やはりこのパソコンの魅力は価格が高くなりがちなゲーミングの部類でありながらスペックの観点から見て安いこと。Ryzen5000シリーズを搭載しているパソコンは全体的に安い傾向がありますが、その中でもコスパに優れていると感じます。
タッチパッドやキーボード入力性がよく作業用PCとしても使いやすい
ゲーミングPCをその用途だけで使う人は少ないと思いますが、ゲームに特化しすぎるとキーボードやタッチパッドが使いにくいケースがあります。Legion560はゲーミングPCでありながら、キーボードの質感も悪くなく、タッチパッドがサラサラで使いやすいモデル。リフレッシュレートが165Hzと高めのため、残像感が少ないことも作業性を上げられるポイントと感じました。
ゲーミングノートPCとして弱点が少ない
価格が安い分、安かろう悪かろうと捉えられるかもしれませんが、Legion560にはその常識は当てはまりません。必要なものを高い次元でバランスさせつつ、コストパフォーマンスにも優れているので弱点がないことこそ大きなメリットかもしれません。
Legion560のデメリット・欠点
ファンの音が大きめなのでヘッドフォン推奨
唯一、使っていて気になる点がベンチマーク時のファンの音が大きめなこと。ゲームをしているとその音を遮るほどファンの音が大きいです。高負荷がかかるパソコンならどのパソコンでもファンは大きくなることと、ヘッドフォンをするユーザーが多いと思うので、そういった許容の仕方ができることを前提に選びましょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
Ryzen5000シリーズの高いパフォーマンスとdGPUの組み合わせで文句なしの性能でありながらかなり安く手に入るノートパソコン。性能面だけでなく、背面ポートが豊富でデバイスが繋ぎやすく、2画面化した時にスマートに収められてる点も魅力。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 見た目が大きくてゴツい
- 持ち運びは厳しそう
Legion560がおすすめな人
低価格なゲーミングPCを探す人
とにかく低価格なゲーミングPCを探している人には何よりもピッタリなモデルと言えます。非常におすすめなモデルなので、まず選ぶ第一候補にしてみて下さい。
低価格でクリエイターPCを探す人
強力なプロセッサを積んでいるので、クリエイターの人にもおすすめです。ただし色域の問題があるので、最初は通常ディスプレイでも良いですが拡張して色域が広いディスプレイをつなぐことを前提に考えた方が良いかもしれません。
Legion560がおすすめではないタイプ
周囲に人がいる環境で使う人
デメリットでも書いた通り唯一の弱点がファンの音が非常に大きいこと。周囲に人がいる環境で使うことが多いなら、他のパソコンを選ぶことをおすすめします。
Legion560のカスタマイズ・モデルの選び方
Legion560はカスタマイズというよりも自分の特性に合ったパソコンを選ぶスタイルになるでしょう。幅広くラインナップされているので、まずは公式サイトをチェックして販売されているモデルを比較してみて下さい。Ryzen5000シリーズプロセッサはパワフルなので、Ryzen5 5600H+GTX1650でも十分すぎるパフォーマンスなのでエントリー向けならこのモデル、ハイパフォーマンスを狙うならRTX3060 Laptopが搭載されたモデルを検討して下さい。
Legion560の実機レビューまとめ
コスパに優れたゲーミングPCを探す人に
結論
本メーカーのゲーミングノートはどれもコストパフォーマンスに優れていますが、Legion560はRyzen5000シリーズプロセッサを搭載することで、中でも特に優れた費用対効果を持つモデルです。
ファンが大きいことが弱点ですが、ヘッドフォンをつければ解決しますし、そもそもゲーミング用途ならヘッドフォンをする人も多いと思うので気にする人も少ないでしょう。エッジは効いてないですが、弱点がないので後悔したくない人向けのパソコンと言えます。
Legion560を安く買う方法
Legion560に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】レノボ公式のネット限定Eクーポンとキャンペーン・セール・学割で最大限安く買う方法・コツ
lenovo(レノボ)のパソコンをできるだけ安く買う方法として、ネット限定の「Eクーポン」、「キャンペーン(セール)」、「学生専用ストア(学割)」があります。 また、あまり知られていませんがレノボの購 ...
続きを見る