Xperia1レビューの概要(ポイント)
21:9の新形状Xperia
Xperia1は、2019年にソニーから発売されたフラッグシップモデルのスマートフォン。
これまで、X、XZシリーズと来ていましたが、無印となり、「1」だけついたモデルとなりました。
大きくフルモデルチェンジしたことで、ディスプレイサイズの比率が大きく変わり、縦長になったことも一つの特徴。しかしそれ以外にもたくさんの魅力を兼ね備えたスマートフォンとして進化しています。
簡易スペック表
CPU | Snapdragon 855 |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB |
画面 | 6.5インチ 有機EL |
価格 | 約10万円 |
Xperia1 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
Xperia1の特徴
21:9の斬新なディスプレイ比率
Xperia1の一番の特徴はやはり縦長のディスプレイサイズでしょう。これまでとは全く違う感覚で使えます。
今はパソコンよりもスマートフォンでネットに触れる人の方が多いことを考えても、Xperia1の形はとても自然。実際にインターネットで記事を見ていても、1画面で見える情報量が多く、今に適しています。
縦長を生かしたマルチウィンドウ
ディスプレイサイズと結びつくところですが、縦長のマルチウィンドウとなったことで、上下2画面が生きるようになっています。画像は上がYouTube、下がGoogleマップになっています。
Xperia1のメリットのところで動画を掲載していますが、簡単にホームから設定ができるので、使い勝手の良さもいいですね。
上でツイッター、下でメールの返信など、リアルタイム確認したいものや返信時の参考にしたいものを同時表示できるマルチウィンドウは人によって、使い方のバリエーションが広がるシステムの一つと言えるでしょうね。
特徴の異なる3つのカメラ
Xperia1はシリーズ初となる3眼カメラを搭載しています。この3眼カメラはそれぞれ、違う役割があり、同じ角度から撮影しても異なる表情の写真が撮影できます(カメラスペック後半の作例で紹介します)。
画角が異なるだけでなく、カメラ自体の性能が良く、しかも処理もうまいため、綺麗な写真を撮影することができました。特に食事はandroidにありがちな、メシマズな写真にならず、まさにinstagram向けの写真になっていますよ。
Xperia1のマシンスペック
Xperia1のマシンスペックは以下の通りです。
寸法 | 167×70×8.2mm | |
重さ | 178g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
形式 | AMOLED (有機EL) |
|
画素数 | 3840×1644 | |
バッテリー | 電池容量 | 3200mAh |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 〇(USB-PD) | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon855 (2.8GHz+1.7GHzオクタコア) |
|
ストレージ(ROM) | 64GB | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
外部メモリ | 512GB | |
通信 | 下り最大 | 1576Mbps |
上り最大 | 131.3Mbps | |
Wi-Fi | a | 〇 |
ac | 〇 | |
b | 〇 | |
g | 〇 | |
n | 〇 | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋センサー | 〇(静電方式) |
顔認証 | × | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | 〇 | |
緊急避難速報 | 〇 | |
防水(お風呂) | IPX5/IPX8 (〇) |
|
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | 〇/〇 (外付けアダプタ必要) |
|
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | 9.0 Pie |
Xperia1のスペックはまさにハイエンドそのものです。ただ、Galaxy S10をはじめ他の機種と比べてみても、特別に性能が高いわけではありません。基本的に2019年6月前後に発売されたハイエンドスマートフォンは全てスナドラ855を搭載しており、差がつきにくいからです。性能差があるとすれば、メモリ容量が6GBか8GBかくらいでしょう。
Xperi1の重量は少し重く、178gとなっています。Qiを搭載していない割に重いので、もう少し軽量化を頑張ってほしかったな、という印象を受けますね。とはいえ、Xperia1はスペックよりもソフトウェア側の魅力の方が大事な機種と言えるでしょう。
Xperia1のカメラスペックと作例
Xperia1のカメラに関するスペックは以下の通りです。
メインカメラ1:26㎜標準カメラ | |
有効画素数 | 1220万画素 |
F値 | 1.6 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
メインカメラ2:52mm望遠カメラ | |
有効画素数 | 1220万画素 |
F値 | 2.4 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
メインカメラ3:16mm超広角カメラ | |
有効画素数 | 1220万画素 |
F値 | 2.4 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
インカメラ | |
有効画素数 | 800万画素 |
F値 | 2.0 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
Xperia1のカメラは、最近の多眼カメラの流行にのり、3眼となっています。作例でも書いていますが、超広角カメラが凄い。とんでもない画角で写真を撮ることができます。写真の処理も上手く、アプリを使わずとも綺麗な撮影が可能。ポートレートを使わなくてもしっかりピントを合わせた撮影ができる魅力があります。
個人的に面白いなと思ったポイントが「画素数」。これまでXperiaは画素数を上げた機種が多かったように感じましたが、なんと今回は全て、アウトカメラは1220万画素。しかし、写真はこれまでより綺麗に撮影できているなと感じます。
Xperia1で撮影した作例
Xperia1の外観
Xperia1はやはり縦長のティスプレイが特徴です。手で持ってみるととてもわかりゃすく、ディスプレイが上側に明らかに出ていることがわかります。
背面はセンター3眼のカメラを搭載しています。ブラックの場合は、全て色が統一されているため、カメラが3眼であっても意外と違和感を感じません。
右サイドは電源ボタンと指紋認証、そして音量ボタンの3つが集約されています。
逆側にはなにもありません。
上部はSIMスロットとSDカードのスロット。
下部はUSB-Cのコネクタがあります。
最近の流行とは異なり、ノッチなしタイプになっています。ただし少し広め。
下側のディスプレイはベゼルをぎりぎりまで寄せています。
Xperia1のメリット・長所
縦長ディスプレイで広がるインターネット
繰り返しになりますが、縦長のディスプレイは本当に良いです。ネットを使う用途は、「記事」「漫画」「ゲーム」「YouTube」が主だと思います。中でも記事やSNSは縦長になることで、読みやすくなるメリットがあります。
さらに2画面ディスプレイを利用することで、"ながら"が可能になります。特にGoogleマップを利用しながらウェブ検索は食事を探す時など、とても便利。スマホでありながら、パソコンのように使えるのはPCメインの人にとって使い勝手が向上していると言えるでしょう。
2画面を展開するためのソフトウェアの完成度が高い
縦長ディスプレイにして、2画面展開に力を入れているXperia1ですが、そのソフトウェアがとても使いやすくなっています。ホーム画面からワンタッチで起動することもできますし、サイドセンスという機能から動作させることも可能。実際の動作が以下です。
ちえほんパイセンから聞いてたけど、2画面やべー!!
普通に広いし、めっちゃ使えそう! pic.twitter.com/o2aZ7uyXhy
— 杢目ユウ@格安SIMの相談人 (@mokume7) 2019年6月18日
画面サイズはパソコンのように上下で調整できますし、非常に使い勝手が良くなっていますね。
指紋認証がサイドにあり使いやすい
外観の中でも特にメリットが大きいものがサイドの指紋認証。指紋認証の仕組みの記事でも解説していますが、現時点では静電容量式が仕組み上認識スピードとしては速いです。
しかし、そのために表に持ってきてR17 neoのように光学、もしくはGalaxy S10の超音波認証にするか、背面で静電式にするかどちらかでした。ところが、Xperia1の場合はサイドに指紋認証を持ってきたことでどちらも損なわずに、快適さを保っているメリットがあります。検証してみても快適でした。
Xperia 1のサイド指紋センサーめちゃ進化してるね。
Z5あたりの初期と比べ物にならないくらい快適。 pic.twitter.com/PIMju5PF9m
— 杢目ユウ@格安SIMの相談人 (@mokume7) 2019年6月18日
AOD(アンビエント表示)が良い
Alwayas On Displayは有機ELならではの技術ですが、これがあるのとないので雲泥の差です。Xperia1では白をベースにして自然な感じで表示されます。有機ELは画像の綺麗さが評価されることが多いですが、慣れてくると、AODでポケットから取り出しただけで時刻が確認できるため、本当に優れているなと強く思います。
Xperia1のデメリット・欠点
サイドセンスの感度がイマイチすぎる
Xperia1はホームのメニュー画面の他に、サイドから登録したメニューを呼び出せるサイドセンスがあります。サイドセンス自体は便利だと思いますが、いかんせんコツがありすぎて使いにくい。
2画面表示にするためにはサイドセンスを使うか、ホーム画面のソフトから起動するかどちらかになりますが、圧倒的にホーム画面からの起動が多くなってしまいますね。
Xperia1の広角カメラの切り替えがわかりにくい
最初に使った時に悩んだのですが、Xperia1ではカメラ切り替えがわかりにくくなっています。やり方は、倍率のところをタップして切り替えます。こちらは通常。
こちらは広角。親指先のところがW(Wide)になっているのが分かると思います。
もう少し分かり易い仕組みにしてほしかったですね。
広角カメラの歪みがかなり大きい
16mmの超広角カメラを搭載しているXperia1ですが、歪みがかなり大きいです。広角カメラになる仕様上、こればかりはしょうがないのですが、背景をうつくしく収めたい人には、Galaxy S10の超広角カメラの方が使い勝手としては良いでしょう。逆に魚眼のように撮影できるため、Xperia1なりの画角を活かして撮影するのはとてもいいでしょうね。用途に合わせて端末を選ぶ方が良さそうです。
縦長ディスプレイはマンガに不向き
インターネットのように情報が文字の羅列の場合、縦が長くなると情報量が増えますが、マンガのように比率が決まっている場合は、横幅の方で制限されてしまい、使いづらくなります。
Xperia1の口コミ・評判
Twitterの良い口コミ
XPERIA1めっちゃ動き軽いな。
Z4からだから特にかもだけど。— 東風(とうふー)@サムイケモノ (@akatuair) 2019年6月17日
Twitterの悪い口コミ
Xperia 1画面でかくて良いわ~。
ただディスプレイの反応が若干悪いかな…?
フィルムにも原因はあるだろうけど。旧端末は何に使うかな…
— kazu (@XvEbi) 2019年6月16日
Xperia1の欠点といえば漫画の電子書籍版がくっそ見にくいってくらいかなー。1ページずつならまだしも、見開き表示するともうダメ。
まあ電子書籍はKindle10で読むから俺はいいんだけど、スマホ一台だけの人はちょっとあれかもしれない。
— Ya-ma(やーま) (@yamaichigo) 2019年6月16日
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フルモデルチェンジして、21:9の縦長ディスプレイを搭載したXperia1。3眼レンズやシネマカメラなど、ハードウェア、ソフトウェアの進化は大きいが、それ以上に縦長ディスプレイが便利。
スマホ時代のディスプレイは縦長の方が使い勝手がいいなと真剣に感じさせてくれる一台です。
Xperia1がおすすめのタイプ
電車通勤などで記事を読むことが多い人
Xperia1は縦長ディスプレイのため、とにかく記事やニュースを見ている時の情報量がこれまでのスマートフォンと比べて圧倒的に多くなります。電車通勤が多く、記事を見ることが多い人にとって、スクロール量の少なくて済むXperia1はとても使い勝手が良いでしょう。
SNSをよくする人
縦長ディスプレイになったもう一つのメリットは縦の情報量が増え、タイムラインが見やすくなったことです。SNSはほぼすべて縦に情報量が増えるので、Xperia1のディスプレイとはとても相性が良いです。
縦長ディスプレイはツイッター最強っ!! pic.twitter.com/tPU9XOYOG4
— 杢目ユウ@格安SIMの相談人 (@mokume7) 2019年6月18日
手が小さい人
ディスプレイが大きくなると、手の小さい人は使いにくくなっていましたが、Xperia1はディスプレイが大きくても横幅が小さいので、持ちやすさはとても良い端末になっています。
Xperia1の実機レビューまとめ
代替わりで良進化したXperia
結論
Xperia1は久しぶりに大きく変化したソニーのフラッグシップモデル。過去2モデルはあまり好きではなかったのですが、Xperia1が出て印象が変わりました。
マシンスペック、カメラの綺麗さ、そして21:9を生かした2画面ディスプレイの活用と他にはない魅力がたくさん詰まった機種なので、ぜひ一度手に取ってみて、その良さを体感してみた方がいいですよ。
Xperia1を安く買う方法
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