後継モデルについて
本機種の新しいモデルも評価を行っています。後継機種の実機レビューも合わせてご覧ください。
ThinkPad X1 Carbon(2019)のレビュー概要
Lenovoのモバイルフラッグシップ
Lenovoから発売されているThinkPadのモバイル系フラッグシップモデルです。
名前の通りカーボンを利用しており、1.09kg~という超軽量なボディで非常に取り回しのしやすいスペックになっています。
軽いにも関わらず14インチというディスプレイや、入力しやすいキーボードなどノマド環境での作業性も十分に確保。さらにLTEにまで対応しています。
値段はそれなりにしますがほぼ弱点がないので、購入して後悔しないモデルと言えます。
ThinkPad X1 Carbon(2019)実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人で安く買いたい人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
本機種の後継機種もレビューしています。合わせてこちらもご覧ください。
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ThinkPad X1 Carbon Gen8(2020年モデル)の実機レビュー
2020年5月29日に発売されたThinkPad X1 Carbon Gen8(2020年モデル)の実機レビューです。軽量かつ優れたタイピング性を持つノートパソコンです。LTE対応モデルも選択可能です。
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ThinkPad X1 Carbon(2019)の特徴
1.09kgの超軽量14インチ
ThinkPad X1 Carbonは超軽量な14インチノートパソコンです。
このクラスでは、1.3kg~が基本で安いモデルになるほど重くなります。本パソコンは本体にカーボンを使うことで、軽量化と高い剛性を両立したモデルになっています。
Lenovoならではのキータッチ
Lenovoのパソコンはどれもキータッチが非常に優れていますが、ThinkPad製品は中でも特にキータッチの優れた製品です。
タイピングが非常にしやすいため、出先でも生産性を落とさないメリットがあります。
LTE対応
ThinkPad X1 Carbon(2019)はLTEに対応しています。過去モデルから対応しているので、安心感が強いと言えますね。サイズはnano SIMなのでいろんな場面なので、DSDVスマホと共用して使うこともできます。
プライバシーに配慮した設計
今回のレビュー品では搭載していませんが、X1 Carbon(2019)では、ThinkPad Pirivacy Guradを搭載することができます。ワンタッチで起動でき視野角を狭くできる機能です。外でパソコンを使うことが多い人は、左右から見られないようにPrivacy Guradをオプションで付けておくと良いでしょう。
ThinkPad X1 Carbon(2019)のスペック
今回レビューしたThinkPad X1 Carbon(2019)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | 2019年6月25日 |
サイズ | 323mm×217mm×14.95mm |
CPU | Core i7-8665U |
GPU | Intel UHD graphics |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | 14インチ |
ディスプレイ | 1920×1080 |
記録方式 | 512GB SSD: WDC PC SN720 SDAQNTW-512G-1001 |
生体認証 | 指紋認証 Windows Hello |
フロントカメラ | 720万画素 |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac Intel Wireless-AC 9560 160MHz |
bluetooth | 5.0 |
SIMカードサイズ | nano SIM |
LTEモジュール | 対応 |
重量 | 1.09kg(本体のみ) |
光学ドライブ | なし |
※詳細仕様はこちら
対応バンドについて
4G | 1/3/8/18/19/26/28/41/42 |
3G | 1/8 |
2G | - |
スペックの解説
スペックはCore i7、メモリ16GBを搭載したモデルです。今回は通常版の512GBメモリ搭載verですが、ThinkPad X1 Carbon(2019)では、Optaneメモリ搭載のものも選べます。驚くべきポイントはやはり重量。1.09kgとなっており非常に軽いのが特徴です。
また、レビュー機はLTE対応となっています。2017まではmicro SIMカードでしたが、現在はnano SIMカードとなっています。
ThinkPad X1 Carbon(2019)のベンチマーク
CONEBENCH R20で測定を行いました。マルチコア1220pts、シングルコア343ptsの結果となっています。
ThinkPad X1 Carbon(2019)の外観
今回のThinkPad X1 Carbonは過去モデルはピーチスキンでしたが、Carbonを強調した天板に変更されています。人によって好みは分かれそうですが、個人的にはとても好きです。
背面は排気孔が少ない形で滑らかです。スピーカー穴は左右に2つあります。
こちらが開いた様子です。今回のレビュー品は最上位のUHD液晶搭載モデルで光沢ディスプレイになっています。FHD、WQHDでは光沢無しモデルも選べます。
ディスプレイのベゼルです。上部ベゼルです。上側は12mm、サイドは6mmになっています。
続いて下部です。およそ20mmとなっていました。
右側面を見た様子です。排気ファン、USB-A、電源ボタンが搭載されています。
左側面がこちら。充電を兼ねたThunderbolt対応のUSB-C、ドッグステーション接続コネクタ(USB-C、イーネットコネクタも兼ねる)、USB-A、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックとなっています。
続いてキーボードです。ThinkPadらしい打ち心地の良いものになっています。キーピッチはおよそ19mm、深さは14mm程度になっています。
ミツトヨのデジタルノギスで簡易的にキー深さを測定したところ、1.35mmとなりました。
続いてタッチパッドです。横幅100mm、縦幅56mmになっており大きめで扱いやすいです。以前レビューしたThinkPad E595などとは恐らく素材が違っていて、非常に滑らかなタッチパッドになっています。
実際に持った様子がこちら。14インチで大きいですが、軽いので持ち運びが楽です。
こちらが充電器です。非常にコンパクト。さらにUSB-Cに対応です。
ThinkPad X1 Carbon(2019)の通信環境(WI-Fi)のテスト
ThinkPad X1 Carbon(2019)の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています。
どこでもそれなりに安定した数値が出ていますが、最長距離のみダウンロードが大幅に落ちる結果となっています。
ThinkPad X1 Carbon(2019)のメリット・魅力
1.09kgと非常に軽い
ThinkPad X1 Carbonはとにかく軽く、持ち運びに便利なクラムシェル型ノートパソコンです。とにかく持ち物の重量を減らしたい人におすすめです。
過去モデルで1.12kgをほぼ毎日持ち歩いていましたが、それより以前のパソコンと比較して軽くなったことで、電車の移動が非常に楽になりました。
キー入力が素晴らしくモバイルでも生産性を下げない
ThinkPadはキーボードの入力性が非常に高く、モバイルでも文字入力の生産性が劣りません。私はデスクトップPCではReal Forceを普段から使っていますが、それとほぼ同程度の感覚値です。
LTE対応でネットへの接続性が高い
LTE接続ノートパソコンは開けるだけでネットに接続することができます。WiMAXやモバイルWi-Fiを持ち運ばなくても良いメリットは非常に大きく、ただでさえ軽いノートパソコンに付属品を持ち運ばなくてよいメリットが出てきます。
USB-PD対応で持ち物を減らせる
ThinkPad X1 CarbonはUSB-PD対応で充電器も、USB-C形状になっているためスマホもUSB-Cであれば、持ち物を減らすことができます。
Thunderbolt対応で外部GPU(eGPU)を使える
軽量クラムシェル型としては最強クラスの性能を誇るThinkPad X1 Carbonですが、CPUには対応していません。ただしThunderboltが使えるため、外部GPUを用いて性能アップが可能です。
※ただしeGPUの仕様は価格が跳ね上がるため、GPU搭載の軽量PCを選択するほうが良いかもしれません。
ThinkPad X1 Carbon(2019)のデメリット・欠点
天板に傷が付きやすいかも
今回はメーカーからお借りしたパソコンをレビューしていますが、天板にいくつか擦り傷が付いていました。画像だとわかりにくいですが、中心の白くなっているところにひっかき傷がついています。
本体が黒なので、擦り傷は目立ちます。カバーを付けて持ち運ばないと傷が多く入ってしまいそうです。
LTEのBandはライバルに劣る
ThinkPad X1 Carbon(2019)のライバルにVAIO SX14がありますが、band数と最大通信速度が劣ります。実際に使っているとそこまで気になりませんが、速度を最重要視する場合は、気を付けて下さい。
値段が上がっている
ThinkPad X1 Carbonは下位グレードとの切り分けをするためか、値段がかなり上がってきています。Core i5モデルがないことも最低価格が上がっている一つの要因です。値段重視するのであれば、mouse X4-i5なども候補に入れて考えておきましょう。
みんなの口コミ
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やたらフリーズする(エクセルとかで)、強制的に電源を切っても切れない。
修理をしたというのに、再度、バッテリーを認識せず、充電できない症状が発生。再度引取修理依頼。結局、一度目に検証をしなかった内蔵バッテリー自体の不良・故障であった。こちらも、手間がかかった上に、ネット上を検索して、IntelのPower ManagementのFWが原因ではないか、という情報を追加で提供した。こんな知識も持たないテクニカルサポートはこの世にない。
製品品質も疑問だが、テクニカルサポート(修理サービス)体制もいかがなものか。
日本はレノボ傘下に入ったNECがリペアセンター(群馬県太田市)だと思うのだが、対応時間が以前と比べ非常にかかっている。引取り後、1カ月かかった。
充電できない不良は、ACアダプターの故障が原因だった模様。今時、アダプターが不良もあり得ないのだが。
更に、返却時に起動確認をしていない模様で、Windowsが立ち上がらなかった。
MSのBitLockerが立ち上がってしまう。仕方なく自分で調べ、復旧には回復キーが必要とわかり、MS IDからキーを幾つか検索、自分で対応した。
天板の傷は仕方ないので、返却後、自動車用のひっかき傷を治すHoltz(ホルツ)のパテ(ブラック)MH136で埋めて自分で直した。いい具合。
レノボ公式のオンラインショップで購入したX1 Carbon 2019(Generation7)。上の記事にも書いてあったが、天板が、ことのほか意外と弱い。カーボン素材といいながら、通常のプラ以下?今回も普段の使用、それも持ち運びも殆どしていないのに、数週間後、いつのまにか天板に傷。カーボンって鉄より強いのではないのか?
更に、レノボのテクニカルサポートに問い合わせ、保証期間内なので、引取修理依頼を出したが、有償交換との判断。それも4万円近くする。他のブログ記事だと、無償交換だったようだが、製品(部品)品質に何ら問題ない、との一点張り。
さらには、アッパーケース(パームレスト)の角も何か膜が剥がれてきていて。これも有償修理の一点張り、こちらも3万円強する。こちらも確かカーボンだったと思うのだが。
本当にカーボンを使っているのかも微妙です。
指紋や皮脂のあとだと思うのですが、X1 Carbonの天板は、非常に汚れが目立ちます。通常のXシリーズは、それほど目立たなかったのですが。調べてみても、そんな記事ないのですが。私だけでしょうか。
SIMフリーパソコンの中では、最高のモバイル入力性を誇るPCです。とっても打ちやすい。14インチはたくさん出ているので、悩むかもしれませんが、モバイル入力性で選ぶならこれ一択です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて下さい。
女性目線のコメント
- 本体サイズの割に軽くてびっくりする
- シンプルなブラックのデザインがかっこいい
ThinkPad X1 Carbon(2019)がおすすめな人
モバイルでも生産性を落としたくない人
ThinkPad X1 Carbonで一番推したい点は、キーボードの入力性です。使ってみるとわかりますが、驚くほどキー入力がやりやすく、ノートパソコンの価値観が変わるほど。
客観的な話ですが、私は人から「文字入力が多いけどどのパソコンが良い?」と聞かれた場合には間違いなくThinkPadをおすすめしています。
軽いノートパソコンが欲しい人
ThinkPadシリーズの中で最も軽量なパソコンがこのThinkPad X1 Carbonです。重量は1.09kg。14インチノートパソコンの中では、早い段階から軽量なパソコンをウリに発売されていたモデルで、年月を重ねるごとに成熟してきています。
1.1kg台になると持ち運びがとても楽になるので、普段からノートパソコンを持ち歩いている人にはぜひおすすめしたい一台です。外で使う環境でも生産性が落ちないこともメリットの一つです。
マウスを使わない人
ThinkPadの上位機種はタッチパッドの感触が違います。客観的な評価になりますが、上位グレードではサラサラとした使い心地になっています。またタッチパッドが比較的大きめのため、タッチパッドを使いやすいメリットがあります。
マウスを使わない人、もしくは環境的にマウスを使えない人(例えば電車の中)でもタッチパッドが使いやすいのでお勧めしたい機種と言えます。
LTE接続できるクラムシェルパソコンが欲しい人
LTE接続できるパソコンが増えてきていますが、LTEパソコンは意外とクラムシェルモデルでは少ない印象を受けます。タブレット的な要素が求められるからかもしれません。
クラムシェルモデルの方がヒンジ剛性の観点から軽量化できることもあるので、LTEとクラムシェルの相性はモバイラーにとって、非常に良いのではないかと感じます。
ThinkPad X1 Carbon(2019)がおすすめではないタイプ
軽さを最重要視する人
軽さを最重要視する場合は、同じ14インチノートPCのVAIO SX14を選びましょう。価格はかなり上がってしまいますが、1kgを切ったノートパソコンを選ぶことができます。
重い操作をするクリエイター
軽量クラムシェルとしては非常に優秀ですが、GPUは搭載していません。もしクリエイティブな作業をすることが前提であれば、GPU搭載モデルの方がおすすめ。その場合は少し重くなりますが、MSIのPrestige 14を選ぶと良いでしょう。
安さ重視の人
14インチで安さを最重要視する場合は、mouse x4-i5を選びましょう。14インチCore i7モデルを選んでも10万円以下で購入できます。ThinkPadほどではないですが、キー入力がやり易い点もメリットの一つです。
ThinkPad X1 Carbon(2019)のカスタマイズ時のポイント
この項目ではThinkPad X1 Carbonをコスパ良くバージョンアップするためのコツについて解説しています。なお記事執筆時時点のため、構成が変わっている可能性があります。ご注意ください。
CPU・メモリの構成
基本的にThinkPad X1 Carbonは最上位クラスになっているのでCPU、メモリはあまり気にする必要はなく、Core i7クラス、メモリ16GBが基本になっているはずです。高級機なのでこの構成が良いでしょう。
HDDは安いモデルを選ぶことで大幅に節約できます。ただし、NVMeモデルを選んでおく方が速度的な面で優位性が強くなります。また上位機種ではOptaneメモリも選択可能です。
ディスプレイについて
ディスプレイの構成は少しややこしく、解像度によって値段が変わることと、ThinkPad Privacy Guardの搭載可否で値段が変わります。
個人的な意見ですが、高解像度にすると表示領域が広がる一方で、バッテリーの使用時間が大きく低下することが多いため、FHD、WQHDあたりをベースに考える方が無難です。
LTEの搭載可否
搭載、非搭載が選べます。少し値段は高くなりますが、個人的にはLTEパソコンはとても便利なので予算に余裕があれば搭載をおすすめします。
ThinkPad X1 Carbon(2019)の実機レビューまとめ
安い軽量ノートPCが欲しい人に
結論
ThinkPad X1 Carbonは過去モデルに比べると高くはなってしまいましたが、その分下位モデルとスペック(特に重さ)で明確に分かれてきていますし、さらに国産のLTEパソコンと比較すると、ハイスペックが安く買えるバランス機とも言えます。
ただ、これ以上するハイスペック機でもThinkPad X1 Carbonの入力性の良さ(キータッチの良さ)には敵いません。
モバイル環境での生産性を高めたい場合はぜひこのパソコンを購入することをおすすめします。
ThinkPad X1 Carbon(2019)を安く買う方法
Lenovoのパソコンは、公式サイトへ入る経路によって値段が変わります。以下のページで出来るだけ安く買うための方法をまとめているので、参考にしてみて下さい。
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