レノボのパソコンの中でも、ビジネスでよく使われ上位ランクに位置するThinkPad(シンクパッド)シリーズ。そのラインナップの中は大きく分けて6種類あります。これらのモデルについてそれぞれ、違いと価格面での特徴、そして選び方についてまとめました。
ThinkPadのラインナップ目次
以下から各モデルの解説に飛べます。各種特徴がありますが、性能に加え軽量性などのプラスαを重視するならXシリーズ、コストパフォーマンスを重視するならEシリーズがおすすめなのでそれぞれをご覧ください。
本文の前に
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ThinkPad Xシリーズ:ThinkPadの最高峰モデル
Lenovoのパソコンの中でも最ももおすすめがThinkPad Xシリーズ。ハイパフォーマンス性を重視しつつ、さらに軽量化したモデルのラインナップです。Xシリーズの中でもいくつか種類があり、以下のラインナップが存在します。
ラインナップの特徴
Xシリーズは特殊性、値段の幅広さから見ても選び甲斐があるモデルが多くなっています。代表的なモデルを以下で紹介します。
Xシリーズで最も魅力的なモデル「ThinkPad X1 Carbon」
ThinkPadシリーズの中でも特に売れ筋のモデルがこちらの「ThinkPad X1 Carbon」。14インチの大きめノートパソコンでありながら、重量は1.1kg前後。360度回転するなどのギミックはありませんが、その分「軽量化」と「ノートパソコン」としての機能が充実しています。
ThinkPad全てに言えることですが、キーボードの打ちやすさはノートパソコンの中でもピカイチ。筆者も愛用しており、ここ数年で購入して値段的にも性能的にも最も良いと思えたモデルです。
1kg切りのLTE対応モデル「ThinkPad X1 Nano」
2020年に登場したモデルで、ThinkPadシリーズの中でも史上最軽量を誇る機種です。2Kディスプレイ、13インチの筐体でありながら本体重量は907g。SIMフリーにも対応しており、モバイラーにベストマッチするノートパソコンになっています。価格はそれなりにしますが、持ち運び性を求める人にとっては、ThinkPad X1 Carbonのさらに上をいくモデルです。
GPU搭載15インチ「ThinkPad X1 Extreme」
Xシリーズの中で唯一グラフィックボード(GeForce GTX1650 MAX-Q)を搭載しているパソコンがThinkPad X1 Extreme。グラフィックボードを搭載しており、画像出力性能が高いため3画面でもOK。15.6インチの大型パソコンとなり、かつ値段も高くなりますが、ゲーミング的に使ったり、動画編集においては最高クラスの性能を発揮してくれるノートPCです。
タッチパネルになっており、スタイラスペン含め反応が良いところもポイントです。ただし、Xシリーズの中では珍しくLTEには非対応です(過去モデルは対応していましたがGen3ではなくなりました)。
360°回転ハイスペックPC「ThinkPad X1 YOGA」
X1 Carbonに「画面タッチ」と「スタイラスペン」の機能を付属し、360°回転する機能を持たせたものがこちらの「ThinkPad X1 Yoga」。CPU性能的、ディスプレイサイズは14インチとX1 Carbonとほぼ同じですが、タッチパネルでできることが増えている分、値段は高くなります。
しかし、これだけの機能を持ちながら1.3kg台となっており、タッチパネルの機能を持ったPCとしてはとても魅力的な一台です。
コスパに優れる「ThinkPad X13」及び前モデル「X390」
ThinkPad X390という名前で発売されていましたが、2020年でThinkPad X13となりました。X13シリーズには通常モデルと、回転モデルのYogaがあります。ThinkPad X13にはintelモデルとAMDモデルがありますが、おすすめはのThinkPad X13 AMDモデル。
Ryzen4000番台、Proプロセッサーを搭載しているためCPU性能が過去と比べてもダントツに高く、かつ価格がやすいため、性能が高いThinkPadでコストを抑えたい人はこれ一択と言っても良いほどの製品になっています。
また、ThinkPad X13にはintelモデルのみタブレットモードに変換できるThinkPad X13 Yogaがあります。ただし、こちらは前述のThinkPad X1 Yogaがあるため性能に対しての魅力が薄いモデル。ThinkPad X13はAMDモデルにこそ魅力があるモデルと言えます。ただし人気がありすぎるが故に売り切れ、販売中止が続出。もし販売されたらすぐに購入することをおすすめします。
また、前モデルのThinkPad X390も未だ販売されており、こちらは型落ちとなるものの価格が下がったことでコストの魅力があるモデルになっています。
できるだけ安くThinkPad Xシリーズを手に入れたい人はチェックしておいてください。当サイトでも実機レビューしているので、X13を検討されている人もぜひご覧ください。
タブレット型の「ThinkPad X12 Detachable」
2021年2月に登場した新型の分離型12.3型タブレットノートパソコンです。写真の通り、専用のスタイラスペンを用いて、タブレットとしての性能を向上したモデルです。LTEにも対応し、利便性をアップしています。またシリーズの中で唯一リヤカメラを持つモデルでもあります。
プロセッサはCore i7モデル、16GBまでのハイエンドが選べるので性能も文句なしのレベル。値段はそれなりにしますが、ThinkPadシリーズ+ペン入力+軽さを求めるならこのモデルが良いでしょう。
なおX12 DeTachableには過去モデルとして、ThinkPad X1 Tableというモデルが存在します。同じようにキックスタンドを搭載し、キーボードが取り外し可能なモデルとなっています。こちらもLTE対応です。
ThinkPad X1 Tabletについては当サイトで実際にレビューを行っているので、中古で探される方は以下のレビューを参考にしてみて下さい。
折りたたみ可能な特殊モデル「ThinkPad X1 FOLD」
ノートパソコンの中でも超特殊なモデルである「ThinkPad X1 FOLD」。日本で発売されているモデルとしては唯一の折り畳みノートパソコンとなっています。ディスプレイサイズは13.3で、RAM8GB、Core i5-L16Gプロセッサー。また5G通信にも対応しています。
絶対性能よりもロマン仕様のモデルなので、価格はとにかく高く30万円を超えています。こちらも実機レビューしているので、合わせてご覧ください。
ThinkPad Tシリーズ:大きめハイパフォーマンスモデル
ThinkPadの中でXシリーズに次ぐ、ハイパフォーマンスPCがTシリーズです。ハイパフォーマンスPCとなっており、14インチと15,6インチが主流。Xシリーズとほとんど同じくらいの性能ですが、14インチ、15,6インチともに重量が重く、14インチで1.32kg、15.6インチで1.97kgとなっています。
当サイトではThinkPad T490と上位版にあたるT490s、さらにThinkPad T15 Gen1をレビューしていますが、どちらもバランスの取れたスタンダード機となっています。
ThinkPad Lシリーズ:メインの売れ筋
ThinkPadシリーズの中でメインストリームに位置付けられ、手に入れやすい価格帯のThinkPad Lシリーズ。13.3インチと14インチが中心でマルチタッチ対応。ディスプレイを360°回転できるYOGAシリーズがあるのも特徴です。13.3インチが1.46kg、14インチが1.56kg(1.68kgもあり)なので、少し重くなります。
ThinkPad Eシリーズ:エントリーモデルだがコスパが高い
ThinkPadの中では、、最も安いモデルがEシリーズ。持ち運びを重視したいなら、ThinkPad Eシリーズはおすすめしません。理由はノートPCとは思えないほど重いモデルばかりから。安くても手に入るウルトラブックがたくさんあるので、わざわざこの価格帯を選ぶ必要はありません。
ただし、安さを追求しつつThinkPadのキータッチが欲しい人にかなりおすすめ。セールの対象になっていることも多いため、チェックしておくと良いでしょう。
公式サイト
超コスパの「ThinkPad E15 Gen2」
ThinkPadシリーズの中でも激安レベルにコストパフォーマンスの高いモデルでセールの度に人気になるモデル。ThinkPadの打鍵感はそのままに6万円台から購入できることもあり、「キーボードにパソコンが付いてきた」と言われることもあるほど。E15のGen2には、intelモデルとAMDモデルがありますが、AMDモデルは欠品気味で価格が高騰しています。狙い目は間違いなくintelモデルです。
実際に当サイトでもレビューを行っているので参考にしてください。
少し高いが魅力的な「ThinkPad E14 Gen2」
ThinkPad E15の小型モデル。テンキーレスになっています。こちらもE15同様にかなり安め。ただし、価格は若干アップしてプラス1万円くらいかかるので、価格かサイズをとるかは悩みどころです。とはいえ、14インチでも他メーカーと比べると圧倒的に安く、しかもキータイピングの質感の良さを考えれば激安と言っていいレベルです。
型落ちだがプロセッサが魅力の「ThinkPad E595」
ThinkPad E15が登場する前のモデルE595ですが、こちらもかなり魅力的な一台。能力の高いRyzenプロセッサ搭載のモデルが6万円台から購入できるようになっています。E15ではAMD版が手に入りづらいので、こだわるならこちらを選ぶと良いでしょう。
実機レビューではベンチマークを行っていますが、価格から考えれば非常に優秀です。
Ryzenシリーズを搭載したThinkPad E595ならハイエンドが10万弱で買えてしまいますのでかならずチェックして下さい。
ThinkPad Aシリーズ:AMD Ryzen搭載モデル
ノートパソコンは基本intelのCoreシリーズが中心ですが、ライバルになるAMDを搭載したパソコンがこちらのAシリーズ。AMDは、intelと比較すると同じ価格帯ではコア数が多いCPUになるため、マルチタスク(並行作業)においては、ThinkPad Aシリーズが有利になります。Aシリーズは、12.5インチと14インチのラインナップがあります。イメージ的には、ThinkPad XシリーズのX280と、X1 Carbonに近いかもしれません。
ただAシリーズはラインナップとして残っていますが、各モデルにAMDモデルが搭載され始めている関係でAシリーズとしての追加ラインナップはありません。AMDモデルは各ラインナップで見るようにしましょう。
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ThinkPad Pシリーズ:動画や解析用ワークステーション
ThinkPadシリーズの中で、最強のパソコン(ワークステーション)がPシリーズ。Coreシリーズだけでなく、xeon(ジーオン)搭載モデルを選択肢として選ぶことができます。15.6と17.3インチディスプレイを選ぶことができ、最大メモリ128GBというノートパソコンでは考えられないスペックを搭載させることもできます。グラフィックボードとして、Quadro P1000やP2000を選択することも可能。
最強のスペックを誇るPCですが、価格も当然高く、製造業のCAE、CADや動画編集をフルで使うくらいでないともったいないスペックですし、持ち運びしないならデスクトップでも良いくらい。仕事で営業先に実動作や作品をプレゼンすることが前提でなければ、ここまでのスペックはまず必要ありません。
公式サイト
シリーズ最強のワークステーション「ThinkPad P17」
ThinkPad Pシリーズの中でも最強クラスに位置するモデル。インテルXeonを搭載し、QuadroやRTX3000や4000などのグレードを選択できる17.3型ワークステーション。建築や解析、CAE、VRクリエイターが使うモデルです。BTOとしてのカスタマイズにも優れ、細かくセットアップできるので予算に合わせて選択することができます(上限が無いとも言えます)。
性能が優れるだけなく、色域能力などにも優れる点が魅力。実機レビューを行っているので合わせて参考にしてみて下さい。
ThinkPadのシリーズの違いまとめ
この記事では、ThinkPadの各シリーズの特徴についてまとめました。たくさんの機種がありますが、もしThinkPadを選ぶなら間違いなく「Xシリーズ」をおすすめしたいです。
性能が良い方が長く使えますし、しかも他社に比べて圧倒的にコスパが良い点が魅力。LTEモデルを選べる点からも、Xシリーズの優位性は高いと言えます。
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