Chromebook Flip C436FAのレビュー概要
14インチと軽量の両立モデル
C434FAは前モデルから進化し第十世代intelプロセッサCore i7 10700Uを搭載することでChromebookとしては超ハイエンドな構成となったモデルです。
それだけでなく、これまでChromebookラインナップの中でも意外となかった軽量を売りにしています。2in1でありながら、本体重量は1kgちょっと。
また音響にも力を入れておりサイドに搭載された複数のスピーカーで迫力のある音が出せるPCです。
仕事用としてだけでなく、2in1の特性と優れた音響性能を活かして、エンターテイメントを楽しむことができるモデルとも言えるでしょう。
価格はそれなりにしますが、過去モデル、他社製品と比べても優位な点が多く、Chromebookで悩んでいるなら、候補に必ず上げておくべきであるほどの買いの一台です。
簡易スペック表
CPU | Core i7-10510U Core i5-10210U Core i3-10110U |
RAM | 8~16GB |
ROM | 128~512GB SSD |
画面 | 14.0インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 1170g |
Geekbench5 multi | 3016 |
※詳細スペックはこちら
※法人向けはCore i7モデルのみ
Chromebook Flip C436FA実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事メーカーよりお借りしてレビューしています。
Chromebook Flip C436FAの特徴
ここではChromebook Flip C436FAの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
2in1ながら軽量なChromebook
C436FAは非常に珍しいChromebookで、2in1で軽いことが特徴のノートパソコンです。
Windows PCのは軽い2in1はそれなりにラインナップがありますが、なぜかChromebookにはほぼありませんでした。そのため、C436FAは「軽さ」の点で他と差別化した唯一無二のモデルとも言えます。
第十世代Core i3~i7搭載ノートPC
C436FAは個人向けモデルの場合、ノートパソコン向けのCore i3~i7までのプロセッサを選ぶことができます。本来ChromebookはCeleronでも十分動くのですが、高性能な方が余力が出てより快適に動作させることができます(法人向けの選択肢はCore i7-10510Uのみとなります)。
美しいデザイン
前モデルはシルバーを基調としたデザインでしたが、今回の436FAでは天板がホワイトとなりました。しかもただのホワイトではなく、エアロジェルホワイトという「見る角度によって色が変わる天板」となっています。さらにサイドのスピーカーがメッキ塗装されていたりと高い質感を持ったPCに仕上がっています。
USI PENが最初から付属
C436FAはUSI PEN(タッチペン)および、本体への付属用アクセサリーが付いてきます。
ChromebookはAndroidアプリが使えますが、USI PENが付いてこないことも多いことが現状。C436FAではペンが付いてくるため利用用途として広くなります。
Chromebook Flip C436FAの価格とコストパフォーマンス
Chromebook Flip C436FAはラインナップが複数用意されていますが、一番下位グレードにあたるCore i3でも119,800円、最上位では169,800円です(どちらも10%税込)。Chromebook x360 14cでCore i5モデルが10万円以下で売られているためスペック上の価格メリットは小さいです。
ただし、特徴でも書いた通り14インチで1.15kgという軽いChromebookは他メーカー含めほぼありません。またメリットでも書いているように音の質がノートパソコンのレベルではありません。そういったプラスアルファの部分にメリットを感じた場合に選んで欲しいモデルと言えます。
価格情報について
現在の価格については、各通販サイトをご覧ください。
Chromebook Flip C436FAのスペック
今回レビューしたChromebook Flip C436FAのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2019/09/15 | |
製品名 | Chromebook Flip C436FA | |
型式 | C436FA-ENG | |
サイズ | 319.5×208×13.76 | |
重量(実測) | 本体 | 1170g |
電源アダプタ | 190g | |
CPU | Core i7-10510U | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
保存(ROM) | 1st | 512 GB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14.0インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
形式 | IPS液晶 | |
生体認証 | 指紋 | 〇 |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | 万画素 |
物理シャッター | × | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | - |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | - | |
バッテリー | サイズ | - |
公称値 | 最大11.8時間 |
※1 詳細仕様はこちら
スペックの解説
今回実機レビューしたのはC436FAの中でも最も上位にあたるモデルです。ChromebookではGPUを搭載したモデルがないので、実質国内最強スペックとなります。2in1としては1.15kgの重量が特徴ですが、軽いせいか連続使用はスペック上11.8時間となっているため注意して下さい。
Chromebook Flip C436FAのベンチマーク
ベンチマーク結果は以下の通りです。
OCTANE 2.0
Chromebookのため、ウェブブラウザのベンチマークテストである「OCTANE」にて評価を行いました。スコアは43025でした。Core i7-10510Uを搭載していることもあり、非常に高いスコアです。他の結果と比較したい方は、OCTANEベンチマーク一覧をご覧ください。
GeekBench 5
GeekBench 5にてスコアを計測しました。multiが3016、Singleが746となっています。Chromebookのスコアを比較したい場合はGeekbench5測定結果一覧をご覧ください。
騒音テスト
どの操作においても騒音はほぼなく、非常に静かです。
Chromebook Flip C436FAの通信環境(WI-Fi)のテスト
Chromebook Flip C436FAの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
最長距離で30%ほどのダウンロード速度の低下が見られるものの、PINGの低下が見られないためとても快適にネット楽しむことができます。
Chromebook Flip C436FAのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDによる充電テストを行いました。20W、30W、61W、90Wで検証したところ、全てのモデルで充電が確認できました。実測は以下の写真の通りです。クリックにより拡大できます。
Chromebook Flip C436FAの外観
天板です、ASUSのロゴが入ったシンプルな天板となっています。マットな質感になっており指紋が目立ちません。カラーはエアロジェルホワイトと言って、一方向から見ると白色ですが別方向から見ると青紫が入ったような色合いになっています。
背面はセンタースリットが入ったアルミです。若干マット加工されているので、こちらも指紋が目立ちにくくなっています。
開いた様子です。光沢ディスプレイで、ベゼルは狭めです。サイドにUSI PENのホルダーが純正で付いてきます。
USI PENホルダーSDスロットを利用して付属します。マグネットになっており、簡単に取り外しが可能です。
ヒンジ部分でチルトアップする構造になっており、若干浮き上がります。
2in1のテントモードです。
タブレットモードにした様子です。USI PENが使いやすくなります。
キーボードです。Chromebookとしては一般的な配列で使いやすいです。
キーの右上には指紋認証を備えています。
ミツトヨのデジタルノギスを用いて測定したキーピッチは17.9mm、キーストロークは1.1mmです。
タッチパッドです。幅は130mmとなっており非常に広く、使いやすいです。
右側から見た様子です。USB-C、microSD、スピーカーがあります。
左側から見た様子です。ヘッドフォンジャック、音量ボタン、電源スイッチ、そしてスピーカーがあります。
USI PENの太さは9.55mmです。
実際に成人男性が握った様子がこちらです。
質量を測った様子です。本体重量は1170gでした。
充電器はUSB-Cとなっています。
充電コネクタ有りの質量を測った様子です。充電器単体では190gです。
Chromebook Flip C436FAのメリット・魅力
軽くて持ち運びしやすい
C434FAの最大の魅力は本体重量が1.15kgしかないことです。過去発売されてきたChromebookはクラムシェル型、2in1型どちらにしても1.5kgを超えるものが多く発売されてきました。ところが、今回のC434FAは2020年の14インチWindows軽量モデルのメインストリームに引けを取らない重量となり、持ち運びがしやすくなりました。
ローからハイエンドまで幅広く選べる
Chromebook Flip C436FAは個人向けと法人向けがありますが、個人向けは第十世代Core i3、i5、i7を選択することができます。同じモデルでCPUを選べるモデルはChromebookの場合、意外と数がないので、こういった選択肢が持てることはユーザー側として大きなメリットです。
USB-PD対応
Chromebook Flip C436FAはUSB-Cを用いたPD充電に対応しています。PD対応のAndroidスマートフォンを使っていれば持ち物を減らせたり、モバイルバッテリーが出力できればそれに応じて使うこともできるので、PD対応であるだけで使いやすさが大きく変わります。
音がとにかく良い
C436FAは音響にこだわったChromebookで4つのスピーカーを備えています(ほとんどのノートPCは2つ)。そのため、とにかく音がよく快適に使えることが大きなメリット。Chromebookの動作が快適なこともあり、YouTube鑑賞がよりスムーズにできます。また、Chromebookはパソコンを閉じた状態でのバックグラウンド再生が可能。
そのため、ノートパソコンを使わない時(画面消灯しロックしている時)でも利用できるメリットを備えています。
Chromebook Flip C436FAのデメリット・欠点
キーボードバックライトが安っぽい
C436FAで感じたデメリットはこれだけです。キーボードのバックライトがとにかく安っぽい。輝度にムラがあります。本体に高級感があるだけに非常に残念です。ただ、Chromebookの場合「alt+明るさキー」でキーボードバックライトを調節(オフ)できるので、是非活用したいところです。
みんなの口コミ
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デザイン性、スタイラスペン付属、軽量性、USB-PD対応、スピーカー能力が高いなど、今までのChromebookには無かった価値を生み出した一台でこれ以上に満足できるものは少ないと感じるモデル。ただし、価格が高い点だけがどうしても引っ掛かるので星マイナス1しました。価格さえ許容できれば、最高クラスに満足度の高い一台です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- デザインが綺麗
- 白ベースがさわやかな感じ
- 軽くて持ち運びしやすそう
Chromebook Flip C436FAがおすすめな人
外でも快適な動作を楽しみたい人
Chromebook Flip C436FAは使う人の用途に合わせて、Core i3〜Core i7までを選ぶことができます。Core i3-10110Uでも十分動きますが、最高スペックを選べば軽量なChromeOSをさらに快適に使うことができます。外で使う内容は人によって異なると思いますが、その用途に合わせてプロセッサを選べること、そしてChromeOSと合わせて使えることは大きなメリットと言えるでしょう。もちろん、1.15kgで持ち運びしやすいことも大きなメリットです。
音響を楽しみたい人
2in1のChromebookは快適なネットサーフィンができるため、エンターテイメントを楽しむ用途としても向いており、著者自身も活用しています。C436FAは過去評価してきたChromebookの中でも最もスピーカーの優れたモデルです。エンターテイメント(例えば動画)の要素として使うのであれば、4つのスピーカーを搭載したC436FAはとても価値があります。
Chromebook Flip C436FAがおすすめではないタイプ
ネットサーフィンだけで使う人
Chromebookは低スペックのCPUでも動くことがメリットのためネットサーフィン中心に使う場合、Core i3モデルでもオーバースペックになりがちです。ネットサーフィンで使うだけなら、低スペックCPUモデルや前モデルのC434TAを選ぶほうがコスト的に無駄がありません。
Chromebook Flip C436FAのカスタマイズ・モデルの選び方
Chromebook Flip C436FAは個人向けの場合Core i3〜Core i7まであります。ChromeOS自体の動きはCore i3でも軽々と動くので重いアプリを使うかどうかで上位版を使うかどうか決めましょう。また、注意して欲しい点は各グレードでSSDの容量が異なります。ChromebookはGoogle Driveを併用すると思いますが、大容量を扱う人は注意しておきましょう。
Chromebook Flip C436FAの実機レビューまとめ
軽量14インチChromebookならこれ
結論
Chromebook Flip C436FAはこれまでにない、1,15kgの軽量2in1ノートパソコン。またそれに加えてプロセッサがCore i3〜Core i7まであり、使う人の用途に合わせて選ぶことができるモデルです。
軽量・高性能を両立するChromebookを探しているのであれば、C434FA一択といえるくらいおすすめのノートパソコンです。
Chromebook Flip C436FAを安く買う方法
Chromebook Flip C436FAはASUS公式サイト、Amazon、楽天などの通販サイトで取り扱いがあります。C436FAはCPUのグレード違い(グレードによってSSDの容量は異なる)の3モデルのみです。自分が求める作業の快適さに合わせて購入すると良いでしょう。
ChromebookはCeleronでも十分動くため、Core i3モデルでも余裕を持った動作ができます。そこを踏まえて選ぶと良いでしょう。
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