Mate 30 Pro 5Gレビューの概要(ポイント)
Mateシリーズ最高峰機種
5Gに対応したMateシリーズの最高峰機種がこちらのMate 30 Pro 5G。ウルトラカーブディスプレイと呼ばれる側面までせり出したディスプレイを特徴としたスマートフォンになっています。
本体性能はKirin990 5Gを搭載し、Antutu46万点で非常にハイスペックな一台。また、カメラ性能も高いにもかかわらず、最近のスマートフォンにありがちな飛び出しがほぼないことも特徴になっています。
簡易スペック表
発売日 | 2019/11/29 |
SoC | Kirin 990 5G |
RAM | 8GB |
ROM | 256GB |
画面 | 6.53インチ |
重量 | 198 g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ派) | 非対応 |
Mate 30 Pro 5Gの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューはメーカーからお借りして検証しています。
Mate 30 Pro 5Gの特徴
この項目ではMate 30 Pro 5Gの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Mate系最高クラス機種
Mate 30 Pro 5Gは2020年に発売されたHUAWEIのハイエンドクラススマートフォンMateシリーズの最高峰機種にあたります。
Mateシリーズは、日本で主流のPシリーズよりも位置づけ的には上位に当たります。
最大30倍のズームに対応
Mate 30 Pro 5Gは最大30倍のズームに対応しています。P30 Proは50倍ズームなので性能的に落ちますが、それでも一般的なスマートフォンよりも優れています。ズームだけでなく普段の撮影、夜景撮影などでもHUAWEIならではの強みを発揮します。
全体的な質感が高い
Mate 30 Pro 5Gはスマートフォンによくあるプラスチック感やガラス感のほぼない背面をしたモデルです。ケース無しで運用したくなるようなフォルムが特徴です。
5Gに対応
Mate 30 Proは5Gに対応しています。ただし、ミリ波には非対応です。
Mate 30 Pro 5Gの価格とコストパフォーマンス評価
2020年8月31日時点において、本体価格はかなり値下がりしています。ただし、5Gを使わないなら割高ともいえるかもしれません。もし5Gで使わないのであれば、同じKrin900番台を搭載しており、GMS搭載している「nova 5T」の方が魅力的に感じるかもしれません。
Mate 30 Pro 5Gのマシンスペック
マシンスペック
Mate 30 Pro 5Gのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/03/16 | |
寸法 | 73.1×9.5×158.1mm | |
重さ | 198 g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.53インチ |
形式 | 有機EL | |
画素数 | 1176×2400 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 4500mAh |
ワイヤレス充電 | 〇(27W) | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 〇(40W) | |
プロセッサ(Soc) | Kirin990 5G | |
GPU | 記載なし | |
ストレージ(ROM) | 256GB | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
外部メモリ | HAUWEI NMカード | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | 公式記載なし | |
防水 | IP6X | |
防塵 | IP8 | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android 10 | |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | |
DSDV | 〇 |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
5G | 非搭載 |
4G FDD | 1/2/3/8/16/17/18/19/20/26/28 |
4G TDD | 38/40/41 |
WCDMA | 1/2/4/5/6/8/19 |
3G | 850MHz / 900MHz /1800MHz/1900MHz |
スペックの解説
スペック的には2019年に発売されたスマートフォンとしては十分ハイエンドな仕様となっています。このスマートフォンが優れているポイントの一つが重さ。どのメーカーに置いてもフラッグシップは200gを超えることが多いですが、本機はこえていません。特徴でも書いたように、Mate 30 Pro 5Gは背面の質感が高いため、ケース無しで運用しても良いかもしれません。
Mate 30 Pro 5Gのベンチマークテスト
Antutu
Antutuの結果、約46万点でした。他機種のAntutuベンチマークまとめをご覧ください。
GeekBench
GMS非対応のためGeekBenchは未測定です。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
CPU-Z
CPU-Zの結果は以下の通りです。
Mate 30 Pro 5Gの通信スピードテスト
Wi-Fi環境テスト
Mate 30 Pro 5Gの通信環境テストをアプリOoklaを用いて行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
同じ階でも距離が離れると速度が落ちる現象がありました。長距離利用する場合はメッシュWi-Fiルーターの利用をおすすめします。
LTE通信テスト
楽天モバイル
楽天モバイル(パートナーエリア)で接続を確認できました。測定結果は以下の通りです。検討されている方は楽天モバイルのキャンペーンも合わせてご確認ください。
UQモバイル
UQモバイルでの接続を確認できました。ただし、SIMカードを差し込んだのちにAPNの設定が必要だったため、注意して下さい。
測定結果は以下の通りで、100Mbpsを超える結果が得られています。検討されている方はUQモバイルのキャンペーンも合わせてご覧ください。
Y!mobile
ワイモバイルはSIMカードを挿すだけで接続を確認できました。測定結果は以下の通りです。検討されている方はワイモバイルのキャンペーンも合わせてご覧ください。
Mate 30 Pro 5Gのカメラスペック
カメラスペック
メインカメラ
カメラスペックは以下の通りです。アウトカメラのズームに最大倍率は10倍となっています。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
超広角カメラ | 4000万 | ー | ー | ー |
広角カメラ | 4000万 | ー | ー | ー |
望遠カメラ | 800万 | ー | ー | ー |
3D深度カメラ | ー | ー | ー | ー |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
インカメラ
インカメラスペックは以下の通りです。固定フォーカスです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
セルフィーカメラ | 3200万 | ー | - | - |
3D深度カメラ | ー | ー | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。
4K 撮影 | 30,60fps |
1080P 撮影 | 30,60 fps |
720P 撮影 | 30,60 fps |
Mate 30 Pro 5Gで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。まず、Mate 30 Pro 5Gでズーム機能を検証しました。20倍でもそこそこの質感が得られています。30倍ではズームが効きすぎるため背面を撮影する結果となりました。
明るい色、暗い色の花の撮影によるホワイトバランスの変化を検証しました。大きく色が変わる印象を受けました。
接写能力を検証しました。ピントが合う最低距離で撮影を行っています。マクロカメラを搭載していないため接写能力は低いです。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味はかなり強く、フロントにピントを合わせた場合はポートレートかと感じるほどのボケ感を演出しています。
夜景テストをしました。夜にカーテンを閉めた状態で撮影しています。1個でも輪郭を捉えて撮影できています。また他カメラと比較するとオレンジの色合いが強い印象を受けました。
Mate 30 Pro 5Gの外観
背面です。センターに特徴的なカメラを搭載しています。背面パネルはシボ加工レザーのような質感を持ったデザインになっています。
カメラ部分です。突起はほぼなく、背面パネルとフラットになっています。
右サイドです。電源ボタンを搭載しています。ディスプレイがサイドにまで来ているため、センターではなく少し背面パネル側によっていることが特徴です。
左サイドには何もありません。
上部です。スピーカーを搭載しています。
下部です。USBーC、SIMスロットを搭載しています。
前面です。サイドまで食い込んだディスプレイ形状が特徴的です。
上部ベゼルです。ノッチ型のベゼルになっており、3つのカメラが搭載されています。
下側のベゼルです。ベゼルはほぼなく、高級感があります。
実際に手で持った様子です。ディスプレイサイズは大きいですが、ベゼルがギリギリまで狭められていることもあり、意外と小さい印象を受けました。またディスプレイ内に指紋認証を搭載しています。
Mate 30 Pro 5Gのメリット・長所
高いカメラ性能
Mateシリーズに限りませんが、HUAWEIの魅力はやはりカメラ性能にあります。非常に優れた写真が撮影できるメリットがあります。
全体的な質感がとても高い
Mate 30 Pro 5Gは質感が非常に高いスマートフォンです。Pシリーズと比較しても全く違います。
カメラの飛び出しがほぼ無い
Mate 30 Pro 5Gはカメラが高性能ですが、素晴らしいことに背面のカメラの飛び出しがほぼありません。ズームが強力なスマートフォンの中では非常に珍しいと言えます。ケース無し運用する人にとっては非常に魅力的なスマートフォンと言えるでしょう。
スピーディな指紋認証
画面ない指紋認証を搭載している機種はどれも指紋認証速度が遅いことが多いですが、この機種は比較的高速です。
Mate 30 Pro 5Gのデメリット・欠点
GMS非搭載である
残念ながら、Googleサービスは非搭載となっています。
サイドの音量調節にクセがある
好みが分かれるところですが、Mate 30 Pro 5Gの音量ボタン調節は画面内で調整を行います。
タッチ後にスライドして調整するため、音量が出過ぎている時など焦って調整する際には向かないでしょう。ただし、左右どちらでも音量調整出来るメリットもあります。
Mate 30 Pro 5Gの口コミ・評判
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カメラ機能が優れたMateシリーズの30番台。本体質感、パフォーマンス、そして他のカメラが強いスマートフォンにありがちなカメラ本体の飛び出しがないことを好印象だが、残念ながらGMS非対応。そこさえ我慢出来れば、所有欲を満たしてくれるスマーフォンです。
Mate 30 Pro 5Gの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- サイドのディスプレイが誤反応しそう
- 質感が高くて見た目が良い
懸念点としてサイドのディスプレイについて言及されました。確かに、サイドまで落ち込んだディスプレイにより、カメラのボタンが押せない(横持ち時にディスプレイに被る)ということはありました。そういった点で注意が必要です。
Mate 30 Pro 5Gがおすすめのタイプ
ケース無し運用をする人
Mate 30 Pro 5Gは質感が高い背面に加えて、カメラの飛び出しがほぼありません。そのため、ケース無し運用をする人にこそおすすめしたいモデルと言えます。
Mate 30 Pro 5Gをおすすめしない人
GMSが必要な人
Mate 30 Pro 5GはGMS非搭載のためGoogleサービスが使えません。GMSサービスが必要な人にはおすすめできません。
望遠を使わない人
Mate 30 Pro 5Gはカメラ性能には優れていますが、2020年に入り、P40 lite 5Gが発売されたことで低価格、かつ広角領域で強力なスマートフォンが発売されています。望遠に拘らないならこちらの方が良いでしょう。
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Mate 30 Pro 5Gのキャンペーン・安く買う方法
Mate 30 Pro 5Gは一部の家電量販店と楽天市場で取り扱いがあります。ただ、実際のところ数が少ないので、中古になりますがイオシスなどで手に入れる方が現実的です。
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