ROG Phone Ⅲレビューの概要(ポイント)
2020年の最強ゲーミングスマホ
ROG PhoneⅢは2020年にASUSから発売された、Snapdragon 865 Plus搭載の最強ゲーミングスマホです。さらに、大きなRAM、高品質なスピーカーを備え、魅力ある一台。
3代目となる本機では、エアトリガー機構がさらに強化され、タッチ位置やスワイプでのボタン割り当てができるようになり、ゲーマーにとってより戦略性を高められる一台となっています。
簡易スペック表
発売日 | 2020/09/26 |
SoC | Snapdragon 865 Plus |
RAM | 16GB 8GB |
ROM | 512GB(UFS3.1) |
画面 | 6.59インチ |
重量 | 240 g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ派) | 非対応 |
ROG Phone Ⅲの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューはメーカーからお借りして検証しています。
ROG Phone Ⅲの特徴
この項目ではROG Phone Ⅲの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
最強のプロセッサとディスプレイ
ROG Phone Ⅲは過去最強のゲーム性能を誇るスマートフォン。
プロセッサにはSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載し、リフレッシュレートは144Hzにも対応。より高速で滑らかな描写が出来るスマートフォンに仕上がっています。
多彩なエアトリガー
ROG Phoneは過去モデルからゲーム用にボタンをさらに割り当て可能な「エアトリガー」を搭載しています。
親指で操作するのがほとんどなスマートフォンで、さらにショートカットボタンが増えることは他ユーザーに差をつけられるポイント。
それがさらに進化し、左右の位置判断、スワイプなどにもボタンの割り当てが可能になっています。これにより、今まで以上に細かいボタン設定ができることでより有利にゲームを進めることが可能です。
シンプルになった背面
ROG Phoneではこれまで掘り込みや段の付いた凝った意匠が特徴でしたが、ROG Phone Ⅲではよりシンプルな形状になりました。
初回限定特典がある
ASUS STORE公式サイトからの購入で2020年10月7日までの注文分に限り、ROGロゴ入りの純正30W電源が手に入ります。くわしくはキャンペーンページをご覧ください。
ROG Phone Ⅲの価格とコストパフォーマンス評価
ROG PhoneⅢは12GBモデルと、16GBモデルの2種類があり、それぞれ109,780円、142780円となっています。機能面や5G対応モデルであること、スペック、Antutuベンチマークの結果から見てコストパフォーマンスは高いモデルと言えます。
価格について
ROG Phone Ⅲのマシンスペック
マシンスペック
ROG Phone Ⅲのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/09/26 | |
寸法 | 171×78×9.85mm | |
重さ | 240 g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.59インチ |
形式 | TFT液晶 | |
画素数 | 1080×2340 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 6000mAh |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | ||
プロセッサ(Soc) | Snapdragon865 plus | |
GPU | 記載なし | |
ストレージ(ROM) | 512GB(UFS3.1) | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
外部メモリ | 非対応 | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | 公式記載なし | |
防水 | × | |
防塵 | × | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android 10 | |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | |
DSDV | 〇 |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
5G | 1/2/3/5/28/41/66/71/77/78/79 |
4G FDD | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/29/30/32/66/71 |
4G TDD | 34/38/3940/41/42/48 |
WCDMA | 1/2/3/4/5/6/8/19 |
3G | 850MHz / 900MHz /1800MHz/1900MHz |
スペックの解説
ROG Phone Ⅲでは2020年に発売されたプロセッサの中でも最強なSnapdragon 865 Plusを搭載しています。またRAMは16GBの超大容量となっています。その他、基本的なスペック、搭載している無線規格はほぼ最上位のものを備えており、まさに最強ゲーミングスマホの名前にふさわしいモデルとなっています。
ROG Phone Ⅲのベンチマークテスト
Antutu
Antutuベンチマークテストを行いました。まずこちらは、Active Aero Coollerを搭載した状態でのスコアです。ROGのコンソールから最もハイパフォーマンスとなるLv3状態で行った結果643909となりました。
次に通常状態(Active Aero Coolerなし)でのベンチマークテスト結果です。627989となり、Active Aero Coollerの効果が高いことが分かります。
GeekBench
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
CPU-Z
CPU-Zを用いてデバイスチェックを行いました。結果は以下の通りです。
ROG Phone Ⅲの通信スピードテスト
Wi-Fi環境テスト
ROG Phone Ⅲの通信環境テストをアプリOoklaを用いて行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
全体的に安定したPINGが得られていますが、距離のある部屋2,部屋3においては下りが低下する現象が見られました。
LTE通信テスト
楽天モバイル
楽天モバイル(パートナーエリア)で接続を確認できました。測定結果は以下の通りです。検討されている方は楽天モバイルのキャンペーンも合わせてご確認ください。
UQモバイル
UQモバイルでの接続を確認できました。測定結果は以下の通りで、100Mbpsを超える結果が得られています。検討されている方はUQモバイルのキャンペーンも合わせてご覧ください。
Y!mobile
ワイモバイルでの接続を確認できました。測定結果は以下の通りです。検討されている方はワイモバイルのキャンペーンも合わせてご覧ください。
ROG Phone Ⅲのカメラスペック
カメラスペック
メインカメラ
カメラスペックは以下の通りです。アウトカメラのズームに最大倍率は10倍となっています。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
超広角カメラ | 1300万 | ー | ー | ー |
広角カメラ | 6400万 | ー | ー | ー |
マクロカメラ | 500万 | ー | ー | ー |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
インカメラ
インカメラスペックは以下の通りです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
セルフィーカメラ | 2400万 | ー | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。
4K 撮影 | 30fps |
1080P 撮影 | 30,60 fps |
720P 撮影 | 30,60 fps |
ROG Phone Ⅲで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。まず、ROG Phone Ⅲでズーム機能を検証しました。5倍までは比較的綺麗に撮れますが、最大では若干ノイズがのっています。
フォーカスする色に応じたホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影によるホワイトバランスの変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラを搭載しているため接写能力に長けています。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケ味はかなり強く、まるで加工したかのような写真になります。
夜景テストをしました。真っ暗な中でキャンドルライトの個数を変え撮影しています。本来キャンドルライトは黄色(1個目の写真)ですが、個数が増えると白に近づく挙動となりました。
ROG Phone Ⅲの外観
背面です。過去のROG Phoneシリーズの中でも最もシンプルな造形となっています。初代の時にあったナイフをイメージした部分の段差がなくなり、より持ちやすいデザインになっています。
カメラは3眼で超広角、広角、望遠の組合せです。カメラ部分の出っ張りは小さめです。
表面です。ノッチレスデザインですが、カメラがある分幅は広めです。
Xモード(ハイパフォーマンス)時には待ち受けが変わります。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
左サイドにはSIMスロット、およびオプション品の取り付け用スロットがあります。
右サイドには電源ボタンと音量ボタンを備えています。
上部には何もありません。
下部はUSB-Cが配置されています。片側に寄っているのは横持ちしたときにケーブルが当たらないようにするためです。またヘッドフォンジャックはありませんが、後述のActive Aero Coolerを使えば利用可能になります。
付属品のActive Aero Coolerです。
接続は専用の端子を用います。
下部にはUSB-Cとヘッドフォンジャックの穴があり、ROG PhoneⅢの拡張性を高めることができます。
装着した様子です。
Xモード(ハイパフォーマンスモード)にすると連動して背面ライトが光ります。
Active Aero Coolerにはスタンド機能も付属しています。
付属品一覧です。
ROG Phone Ⅲのメリット・長所
高リフレッシュレートによる操作感
ROG PhoneⅢの最大のメリットはやはり高リフレッシュレートであること。ハイパフォーマンスなCPうを活かしてゲームがより楽しめたり、勝率を上げることに繋がりますし、普段の動作でも快適さを感じられます。
指紋認証速度が非常に速い
ROG PhoneⅢではディスプレイ内指紋認証を搭載しています。
これが過去使ってきたディスプレイ内指紋認証の中で最速と感じるほど速いです。静電式と同じ感覚での利用が可能です。
高いカメラ性能
ROG Phoneはゲーミングスマホとして捉えられることが多いですが、カメラ機能にも優れています。その証拠に、ROG PhoneⅡではZenFone6と同じイメージセンサーを使っていました。今回のイメージセンサーが共通かどうかはわかりませんが、今回のROG PhoneⅢでも高い撮影能力を誇ります。
マクロ機能が優秀
高性能スマートフォンではマクロカメラ機能を搭載することが少ないのですが、ROG PhoneⅢではマクロカメラを搭載しています。そのため、他のスマホと比べて接写能力が高いメリットを持ちます。
エアトリガーのパターンによる効率性アップ
ROG PhoneⅢでは、エアトリガーにタッチ強度や位置によるパターンを認識して割り当てることができるようになりました。以下はデュアルパーティションによる位置割り当て。
以下はスライドボタンです。
これによりボタンの数が増えることになり、より効率的な動作が可能となります。
音質がとても良く動画などにも向く
ROG PhoneⅢは音質がとても良く、ゲームだけでなくエンターテインメントの側面でも楽しめるスマホです。さらにバッテリー容量が大きいので、長時間楽しめるでしょう。
ROG Phone Ⅲのデメリット・欠点
重量がある
ROG PhoneⅢは240gもあり、スマートフォンの中でも超重量級にあたります。長時間(特に片手で)使う人には残念ながらおすすめはできません。
Felica非搭載
SuicaなどのFelica機能については非搭載となっています。Suica対応のGarminなどの外部デバイスの活用が必須になります。
背面デザインが一般化
デメリットかどうかは微妙なところですが、背面がシンプルになったことが残念です。ゲーミングスマホらしく、初代ROG Phoneのような意匠に凝ったデザインにして欲しかったです。
ROG Phone Ⅲの口コミ・評判
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ゲーミングスマホとしての問題でありませんが、楽天モバイルの楽天エリアではうまく接続できませんでした。
以下の問題が発生しています。
・電話番号がSIMに反映されない
・SMSが受信できない
・通話着信ができない
・データ通信がしばらくすると切断され通信できなくなる
SMS、通話については、楽天SIMが2枚と楽天モバイルが問題なく使えるスマホを使い、楽天LINKを無理やり設定することで回避しました。(ROG Phoneにほかの楽天SIMを指して楽天LINKを起動、もう一台に目的のSIMを入れてログイン用SMSを受信、SIMを戻す)
データ通信は「LTEオンリー」設定をすることで通信できるようになりましたが、auローミングエリアで使えなくなる可能性があります。
2020年登場の最強性能ゲーミングスマートフォン。Snapdragon865plus、ハイリフレッシュレート、UFS3.1、エアトリガーとコンマ1秒を争うゲーマー向けモデル。ユーザーは選ぶが、その分特化してエッジの効いた一台です。
ROG Phone Ⅲの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 画面がヌルヌル動く
- 大きくて重い
- パッと見てゲーミングスマホ感はない
ROG Phone Ⅲがおすすめのタイプ
ゲームユーザー
ROG PhoneⅢのメインターゲットはゲーマーですし、やはりこの層が最もおすすめです。本体スペックが向上したことだけでなくエアトリガーの割り当てが増えたことで、ゲーム時の引き出しが増え、戦略性を高めることができます。
音楽やYouTubeをスマホ本体で楽しむ人
メインターゲットからは外れますが、筆者としては音楽やYouTubeを楽しむ人にもおすすめしたいです。その理由は音質。ROG PhoneⅢはスピーカーの質が高いので、音を楽しむユーザーにも向いています。
ROG Phone Ⅲをおすすめしない人
軽さを重視する人
ROG PhoneⅢはゲームとしての機能を重視していることもあり、重いです。片手でスマホを持つことが多い人にはおすすめはできません。このスマホは性能が振り切っている分、割り切りが必要とも言えます。
ROG Phone Ⅲの実機レビューまとめ
2020年最強ゲーミングスマホ
結論
2020年登場の最強ゲーミングスマートフォンのROG PhoneⅢは基本スペックアップだけでなく、エアトリガーの機能強化を行うことでさらに魅力を増した一台。
ゲームでさらに勝率を上げたい、戦術の引き出しを増やしたいといった人は購入して損のないモデルと言えるでしょう。
ROG Phone Ⅲのキャンペーン・安く買う方法
ROG Phone Ⅲは公式サイトにて、初回注文に伴うキャンペーンを実施しています。以下から必ずご覧ください。
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